01. 2013年2月04日 22:31:20
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東電が燃料費増で赤字幅拡大、政府支援3兆円超に 2013年 02月 4日 21:44 JST日本勢の1月中国自動車販売は回復、春節要因が背景 インタビュー:積立金取り崩し減少へ、来春にも資産構成点検=GPIF JALが今期営業利益予想を上方修正、B787運航停止の影響限定的 アングル:ブラックベリー新機種、インドとインドネシアでは不人気 [東京 4日 ロイター] 東京電力(9501.T: 株価, ニュース, レポート)は4日、2013年3月期通期の連結業績見通しについて、原子力発電所停止に伴う燃料費増加を主因に従来3350億円と見込んでいた経常赤字幅が3800億円に拡大すると発表した。 また、政府は同日、福島第1原発事故被害者に対する賠償金支払いで6968億円に上る東電への追加支援を決定。同社への政府支援の累計額は3兆2430億円に膨らむ。 12年4─12月期の火力燃料費(単体)は前年同期比4317億円増。13年3月期通期では2兆8100億円程度と過去最高の見通しだ。昨年4月から企業向けで、同9月から家庭向けで電気料金の値上げを実施したことで、年間3760億円(うち自由化部門2520億円)の増収効果を見込むが、燃料単価上昇と円安に伴う燃料購入費により赤字額が膨らむ。当期赤字450億円の従来予想も1200億円に膨らむ見込みだ。 <再稼動と再値上げ、見通せず> 再建計画の「総合特別事業計画」における収支計画では、13年4月から柏崎刈羽原発(新潟県)を順次再稼動させ、14年3月期に当期損益を約1000億円の黒字にする青写真を示している。一方、原子力規制委員会は7月中に原発の新安全基準を策定して、全国の原発の再稼動の可否を順次判断することになる。このため、4月から柏崎刈羽を再稼動させることを柱とする総合計画の見直しは避けられない状況だ。 東電の広瀬直己社長は記者会見で、柏崎刈羽の再稼動について「しっかりとした(福島)事故の検証をして、対策をしていくことを(新潟県に)理解いただかないと、再稼動の見通しについて申し上げられる状況ではない」と語った。総合計画で示した収支計画の達成などについて広瀬氏は「厳しいが必要な策を打って、(来年度)何とか黒字にしていこうと考えている」と答えた。電気料金の再値上げについては「いまは申し上げられる状況にない」(広瀬氏)としている。 <新安全基準、対策費は不透明> 原子力規制委は新安全基準で福島事故のような過酷事故対策の実施や、津波対策の強化などを原子力事業者に求める。緊急時に格納容器から蒸気を放出する際に放射性物質を減らす「フィルター付きベント」など大型の設備投資を伴う内容だ。関西電力(9503.T: 株価, ニュース, レポート)は従来2850億円の対策費を見込んでいたが、同社の八木誠社長は1月25日の記者会見で「まだもう少し増えてくると思う」と述べるなど、電力各社に重いコスト負担が生じるのは間違いない。 広瀬社長は新安全基準に対応するための対策費について「それなりの費用はすでに出ている。まだ設計段階で、詳細な数字は申し上げられない」と述べるにとどめた。 (ロイターニュース、浜田健太郎;編集 内田慎一) *情報を追加して再送します。 © Thomson Reuters 2013 All rights reserved. 関連ニュース 日立が今期営業利益予想を下方修正、市場予測を11.2%下回る 2013年2月4日 JAL、今期営業利益予想を前年比‐9.2%の1860億円に上方修正 2013年2月4日 シャープ、3月期当期損益予想は4500億円の赤字で変更せず 2013年2月1日 トヨタ株が震災後の高値、円安と北米販売増加への期待 2012年11月26日 |