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シングル マザーの俵万智は、3・11のあとに7歳の息子を連れて仙台から避難し、 沖縄の石垣島へ移住した。
・子を連れて西へ西へと逃げてゆく 愚かな母と言うならば言え
→ これが一躍あの事故直後有名になった歌。
さて、この人は若いころからいろいろな歌を詠んでいる。
280万部売れた「サラダ記念日」以外にも、他の作品もあるらしい。
30代で不倫をし、その気持ちを「チョコレート革命」で歌いあげる。
・水蜜桃(すいみつ)の汁吸うごとく愛されて 前世も我は女と思う
・一枚の膜を隔てて愛しあう 君の理性をときに寂しむ
・抱かれることから始まる一日は 泳ぎ疲れた海に似ている
→ ほほう、なかなか色艷がありますなあ。
「3・11短歌集あれから」にもいろいろな歌を詠む。
アマゾンでの評価やレビューを見ると、肯定否定いろんな評価の人がいるようだが、
立ち読みすればいいんではなかろうか。
・電信柱抜けそうなほど揺れていた
・電気なく水なくガスなき今日を子はお菓子食べ放題と喜ぶ
・仙台に電話をすればそこにある風呂なし食料なしの生活
・空腹を訴える子と手をつなぐ 百円あれどおにぎりあらず
・ゆきずりの人に貰いしゆでたまご 子よ忘れるなそのゆでたまご
→震災直後の 生活実感があふれる。
・世話になる人に頭を深々と下げる七歳 板につきたり
・「家」という漢字を使う例文に 「じぶんの家に早くかえりたい」
・ダンボールから衣装ケースに移すとき「定住」という言葉を思う
→住み慣れた故郷を遠く離れるとは、どれほどの郷愁の想いを誘うものなのか。
・まだ恋も知らぬ我が子と思うとき 「直ちには」とは意味なき言葉
・酒席にて安全を説く男ありテレビの誰かと同じ口調で
→母は知る、真実を心に。
・近海もの国産ものを避けながら 寂しき母の午後の買い物
・今のおまえをとっておきたい 海からの風を卵のように丸めて
・「オレが今マリオなんだよ」島に来て 子はゲーム機に触れなくなりぬ
→新しい生活、寂しさと新たな発見とが交錯する日々。でも、いのちを毎日生きていく。
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