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イスラムの教義が「移住」を促し、「移住」したムスリムはシャリアを実践する
http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/405.html
投稿者 晴れ間 日時 2016 年 8 月 28 日 18:14:23: FhUYgDFvAt2/E kLCC6orU
 


他の投稿へのコメントで、ムスリムにとっての「移住」の意味について触れたので、ここに別途、投稿する。

「ヴェール」着用の問題(世俗主義の共和国フランスでは、義務教育の学校等、公共空間でのヴェール着用は禁止) が、海浜における「ブルキニ」着用の問題として再燃している。
ヴェールも、そのレジャー用変種としてのブルキニも、男女を厳しく隔離し、女性を社会空間から抹殺することを意図するイスラムの教義の実践であり、同時に、目に見える「イデオロギー装置」でもある。
個々のムスリムにとっては、信仰する宗教の教義を実践しているに過ぎないのかもしれないが、移住先の「近代市民社会の国家」においては、近代民主主義の理念(特に男女平等と女性の権利) と「衝突」することになる。ヴェール然り、一夫多妻制然り。

ムスリムは、穏健派と過激派とを問わず、シャリア(イスラム法)が支配する国家を建設することを、宗教的な究極目標としている。ムスリムが世界中に拡散して居住し、その居住地で熱心に信仰を実践すれば、そこにシャリア支配の宗教政治空間が実現する。イスラムは「政治的かつ軍事的な宗教」だからである。世俗の国家の中に、シャリアを遵守し実践する「信者の国家」(宗教国家/神権国家) が作られる。


では、なぜムスリムは「移住」するのか?
シリアを始めとする中東のムスリムは、戦乱の中で、ISと自ら戦おうとはしないばかりか、近隣のイスラム諸国(富裕で知られる国も多い) に移住することもせず、なぜわざわざ遠隔の、文化的にも異質な西欧に移住しようとするのか?
「異教徒や不信仰者」にとっては、全く理解し難い現象である。
ロバート・スペンサーは、ムスリムにとっての「移住」(ヒジュラ) とは、信者にとっては「模範」である預言者ムハンマドの業績に倣っているのであり、宗教的な義務を果たしているに過ぎない、と言う。

私はムスリムの宗教的実践については全くの門外漢であるが、コーランから関係する章句を引用する。(これ以外にも、関係する章句はあるのだろうが、門外漢としては調べる時間を費やすわけにもいかないので、幾つかのものに限定する。)


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4-95.信者の中、これと言った支障もないのに(家に)座っている者と、財産と生命を捧げて、アッラーの道のために奮闘する者とは同じではない。アッラーは、財産と生命を捧げて奮闘する者に、座っている者より高い位階を授けられる。アッラーは(信者の)それぞれに、良い報奨を約束なされる。だがアッラーは奮闘する者には座っている者よりも偉大な報奨を授けられる。

4-97.自分自身を損っているところを天使に召された人々に(天使は)言う。「あなたがたはどうしていたのか。」かれらは(答えて)言う。「わたしたちは地上で弱く、痛めつけられていました。」その時かれら(天使)は言う。「アッラーの国土は広大ではなかったのか、あなたがたはそこに移り住めたではないか。」これらの者の住まいは地獄であろう。何と悪い帰り所であることよ。

4-100.アッラーの道のために移住する者は、地上に広い避難所と、豊かさ(居住地)のあることを知るであろう。凡そアッラーとその使徒の許に、家郷から移り住み、その後(例え)死に捕えられても、そのものの報奨に就いて必ずアッラーが請け合われる。アッラーは寛容にして慈悲深くあられる。

4-101.あなたがたが地上を旅する時、もし信仰のない者たちに、害を加えられる恐れのある時は、礼拝を短縮しても罪はない。誠に不信者は、あなたがたの公然の敵である。

4-102. [...] 不信者たちは、あなたがたが武器や行李をゆるがせにする隙に乗じ、一挙に飛びかかって襲おうと望んでいる。ただし雨にあい、またはあなたがたが病気の時、自分の武器をおいても罪はない。だが用心の上に用心しなさい。アッラーは不信者のために恥ずべき懲罰を備えられる。
-------------------------------------------*


即ち、生活苦や人生の艱難を解決する方法として「移住」が積極的に勧められている。
「移住」は「アッラーの道のために奮闘する」ことであり、移住先は全て「アッラーの国土」なのだ。(移住先で信者がシャリアを実践し、そこがシャリアの支配する領土になれば、名実共に「アッラーの国土」となる。)
また、移住の「途中」や「移住先」では、「公然の敵」である「異教徒と不信仰者」に対して持つべき「警戒心」と強い「敵意」が明確に説かれている。

※関連投稿コメント :
http://www.asyura2.com/16/warb18/msg/439.html#c12

 

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コメント
 
1. 晴れ間[1260] kLCC6orU 2016年8月28日 18:25:35 : xni5yVaf3k : Fxfse0RTtHo[383]
私はこれまで、棄教した「元ムスリム」の言説しか信頼しなかった。「無神論者」は宗教的にニュートラルであり、かつ大抵は理性的頭脳の持ち主であるので信頼できるが、「キリスト教徒」の場合は主張の客観性に相対的な問題があるので、あまり参考にすべきではない、と考えてきた。そもそも、西欧の人権派左翼は、「差別」になることを怖れて、イスラムについては口を閉ざすことが多い。「何も語らない」ことで、保身を図っている、とも言える。

ロバート・スペンサーについては、キリスト教徒だというので、私はこれまで多少警戒してきた。しかし彼の先祖は代々、現在のトルコに居住するムスリムであったというので、彼も「棄教者」の範疇に含めてよいだろう、と考える。彼の祖父母は中東で「暴力」を体験した後、第一次大戦直後にキリスト教(東方教会) に改宗した上で、米国に移住してきたのだそうだ。
米国に住むアラブ人の8割近く(77%) はキリスト教徒で、中にはイスラムから改宗し、名前も完全に変えて暮らしている人もいるそうだ。(イスラムでは「棄教」は「死」を意味するので、自分と家族の安全のためには、そうせざるを得ないらしい。)

シリア難民の中に、ドイツでイスラムからキリスト教に改宗した一団の人たちがいたことを、私は昨年ニュースで知った。この人たちもまた、「棄教」の機会を待っていたのであろう。キリスト教の教義、云々の問題ではない。「刺客」の手を逃れるために、出来るだけ「安全な受入先」を探したのだろう。


2. 2016年9月17日 01:13:32 : LSEqb7lZ2o : SIZSyAhOu5w[1]
『晴れ間』氏へ
あなたの記事は、イスラム批判をネットで調べる度に散見させて頂きました。
私は保守寄りの思想を持っていますが、あなたの意見は左派寄りなものの至極真っ当なもので、
それこそこのサイトであなたへの人格批判を繰り返す『仁王像』氏などよりは余程冷静で的確だと思っております。
よく日本の左翼、あるいはそれに付随する思想の人々は、
イスラム批判をレイシズムやヘイトスピーチと結びつけ、議論すらしようとはしません。
しかしあなたは違う。
人権無視、近代国家否定のイスラムに真正面から食いつく様は、
単に外国人擁護を繰り返して現代日本を転覆させていだけの、
本音は反日かつマルクス・レーニン主義全肯定の旧左翼の残りカス共とは違うように感じます。
第一、左翼なら本来イスラムを批判して当たり前なのです。
連日イスラム教国では非ムスリムや女性が深刻な虐待・迫害にあっているのに、
そのことには目を瞑ってひたすら欧米批判を繰り返す人間のどこが『人権派』なのか?
ちゃんとイスラム批判もするあなたこそが、ある意味真の左派リベラルだと思う。
こういう人は日本だと知識人にすら少ないし、保守の反欧米思想家にもいない。
欧米憎しの余り、イスラムに無知なまま擁護するバカは始末に終えません。
今後、あなたのイスラム批判系の記事は積極的に活用させて頂きます。

3. 2016年9月22日 14:33:11 : xIglwV0duk : 5wCkBZzgL2M[5]
欧米が侵略対象としている国はよりにもよってイラク、シリア、リビアと言った世俗主義独裁国家であった
アラブ世界では女性の社会進出が進んでいる方の国であった
またアフガニスタンは米国がイスラム聖戦士を支援する前は社会主義政権であり、その前は近代化を目指す立憲君主国であった
しかし、米国がイスラム聖戦士を支援し出すと麻薬のメッカになってしまった
欧米デモクラシーと中東イスラムシオクラシーと中朝無神論独裁は単純に対立している訳ではなく、奇怪な同盟関係を持っている
フランス国王がテンプル騎士団に挙げた罪状の一つがイスラム信仰であった 
これはテンプル騎士団の財産目当てのでっち上げと言われているし、実際はどうかは分からないが、その流れを汲むイルミナティはイスラムの世界征服思想の影響を受けていると思われる
極左と極右とイスラム主義の親和性は極めて高い その残忍な独裁嗜好故に

4. 晴れ間[1284] kLCC6orU 2016年9月22日 18:50:30 : xni5yVaf3k : Fxfse0RTtHo[407]
>>2

時間がないために、すぐに丁寧にお返事することができません。
私はイスラムや中東問題の専門家ではなく、「一般社会人」「国際主義の立場に立つ一般世界市民」(インタナショナリストでコスモポリタン) として、本を読んだりネット上のニュースや動画を追っているだけです。(私の主領域は、全く関係のない別のところにあります。)

日本にも専門家は少なからずいるのでしょうが、イスラムを批判すると「命の危険」があるためか、(本当のことを知っている)専門家は黙っているようです。(匿名ブログでも開設して、情報発信してくれればいいのですが。)

仁王像さんは、私に対して「人格批判」をしているのではありません。この人は、本当に「何も知らない」のです。だから、理性的でない反応をしているのです。
日本語では、良質のまともな情報に触れることができません。アラブ語はできなくとも、最低でも英語やフランス語で情報を得ることが必要です。


あまり言いたくなかったけれど、仁王像さんが日本語で接することのできる情報は、以下のようなレベルのものでしょう。

例としてシリア難民問題に関する YouTube 投稿動画を一つ挙げます。(他にもあるのでしょうが、こういうものを視聴すると、私は「中身の無さに苛々する」ので、あまり見ないし読まないのです。)
おそらく、同志社大学の広報活動(学生集め?)の一環なのでしょうが、内容的にはひどいものです。学術的な価値は殆どありません。(以下、細部については、再視聴するのは時間の無駄なので、内容「うろ覚え」のままです。御容赦を。)
https://www.youtube.com/watch?v=XUOqQd8k1kY


この動画の中で、講演者の内藤正典氏は、「ムスリム同胞団」について「社会福祉的/慈善事業的な活動を行っている」点を評価し、持ち上げています。(イスラムとは慈善的な宗教である、という宣伝。)
他方で、同胞団が欧州を(ひいては世界を) 「征服」する意思を持ち、ムスリムの人口増加によって欧州を「シャリア」(イスラム法)で統治されるイスラムの「宗教支配国家」 (カリファ)にすることを究極目標にしている点については、一言も触れていません。(「専門家」なら、「知らない」では済まされないことです。本来の専門は地理学らしいけれど、イスラムの教理と政治の「門外漢」でしかない人が「専門家」のフリをしてるのでしょうか?)

また、壇上のコメント者の中には、フランスのイスラム過激派やIS参加者の中に、生まれはイスラムではない(キリスト教か無宗教だった)「改宗者」が少なからずいる点や低所得層出身者が多いことに関して、「プアホワイト」に準えて説明している人がいます。
これも「真っ赤な嘘」「完全な誤り」です。フランスの「プアホワイト」の支持の受け皿になっているのは、極右政党の「国民戦線」(FN) です。「国民戦線」は「反移民」ですが、フランス共和国の原理(世俗主義) を支持しています。(世俗主義なので、キリスト教志向でもありません。) フランスの「プアホワイト」は、間違っても「イスラム志向」にはなりません。

IS 参加者に、(生まれはムスリムではない)「にわか改宗者」が多いことは事実です。そしてその多くが「低学力」の「未成年者」と「若い女性」なのです。インターネットを介して「ISに釣り上げられた」低学力(学校教育落ちこぼれ⇒就職もできない) の「カルト信者」なのです。最近も、15-16歳の「少年少女たち」が何人も連続して「テロ容疑」で逮捕されました。
フランスの公安当局も、IS参加者については、「社会に統合され損なった、知的にも未熟な少年少女、青少年」という扱いをしています。低所得の移民系家庭で育った、しかも単親家庭の子供が多いのも特徴です。その層が「テロ・カルト集団」を形成しているわけだから、「テロ犯罪を行う不良少年少女団」といったところでしょうか。
「不良少年少女」と、勤労階級である「プアホワイト」は、全く別物です。

フランスに関するこのコメント者が何を専門にしているのかは知りませんが、フランスの時事ニュースをまともに追っているとは思えませんね。単なる「お付き合い」で登壇したのかもしれませんが、「専門家」と称する人たちのレベルは、日本ではその程度のものなのかもしれません。


日本語ではこういう「情報」しか得られないのであれば、仁王像さんがイスラムについて「全く誤った理解」をするのも無理からぬことです。



5. 晴れ間[1286] kLCC6orU 2016年9月23日 00:02:42 : xni5yVaf3k : Fxfse0RTtHo[409]
>>4

フランスのIS参加者に「青少年」「未成年者」と「女性」が多いことに関して、TVニュース番組の動画より。


過激化した少年少女の「矯正/再教育施設」(開設予定)の紹介。(日本風に言うと「少年院」に近いかな。)
本人と親族の希望でここに「入所」した寄宿生は、規則的な集団生活を送って、「社会復帰」の準備をする。期間は10ヶ月間。
教室での授業には「宗教史」や「フランスの歴史」があり、「共和国の諸価値」(民主主義、自由、平等人権、etc.)について討論したりする。
また音楽やスポーツ、ダンス、趣味(陶芸) の時間もあり、その設備もある。
週の最後は国旗掲揚で締めくくり。「社会から排除されている」という感情をぬぐい去り、共和国の一員として生きることに「誇り」を持てるようにする。
部屋は個室。入所者は個室を、自分の部屋(自宅)として、自分の好みで整えることができる。自室で「自分の将来」について考えたりできるようにする。服は制服(体操服)。
施設内には多くの監視カメラがあり、施設全体も柵で囲われている。外出は「監視人」の同伴で。「重罪犯」はいないのだが、周辺住民は不安そう。
http://www.francetvinfo.fr/monde/terrorisme-djihadistes/islam-un-centre-pour-les-radicalises_1823743.html

ただし、ここに入所できるのは、「重症者」とか「重篤犯」ではなく、「正常」と「過激化」の境目にある者たち。まだ「犯行」をおかしていない者達。公安の「危険者リスト」には載っていないが、親族が相談を寄せたケースなどが対象。
年齢的には18歳〜30歳まで。
http://www.francetvinfo.fr/monde/terrorisme-djihadistes/centre-de-deradicalisation-ni-jeunes-condamnes-ni-fiches-s_1823827.html

*---------------------------------
IS参加者には、青少年だけでなく「女性」が多いのも特徴。こちらは、そのビデオ。
ニュース映像には、ネットで出回っているISの宣伝ビデオも一部使われている。イラクとシリアでISに加わっているフランス人女性は現在275名。フランス人IS参加者の1/3を女性が占める。女性は男性よりもイスラムの教義に詳しく、過激であることが多いという。
http://www.francetvinfo.fr/monde/terrorisme-djihadistes/jihadisme-de-plus-en-plus-de-femmes-impliquees_1818005.html


6. 晴れ間[1287] kLCC6orU 2016年9月24日 00:08:50 : xni5yVaf3k : Fxfse0RTtHo[410]
「ムスリム同胞団」に関する本(仏語)の内容紹介(本の裏表紙に書かれた説明):
   (Google翻訳で英語に直せます。)

" Le but des Frères Musulmans est de créer un Etat islamique mondial. Nous, les musulmans, nous immigrons partout et il y aura encore un long chemin avant de prendre le contrôle de l'Europe ". Muhammed Mandi Akef, Guide suprême des Frères Musulmans de 2004 à 2010. Arrivés par les urnes au pouvoir en Tunisie (2011) et en Egypte (2012), l'organisation des Frères Musulmans a investi la scène médiatique. De nombreuses erreurs d'analyses sur sa nature profonde ont conduit les Occidentaux à les percevoir comme de simples conservateurs, s'accommodant des règles des démocraties modernes. Cette étude vise à présenter les textes importants des idéologues de la confrérie islamiste qui structurent sa pensée et donc son action. Les écrits de son fondateur Hassan al-Banna (1906-1949) dont La Voie du Jihâd, de son dauphin Sayyed Qutb (1906-1966), et des Guides suprêmes qui se sont succédés jusqu'à aujourd'hui, ne laissent aucun doute sur ses projets de domination politique à vocation universelle, et de sujétion à l'endroit des minorités. Des textes inédits sont enfin traduits en français. Leurs ramifications en Europe, notamment en France à travers l'UOIF dont nous retranscrivons les prêches radicaux de leurs prédicateurs, doivent susciter une prise de conscience urgente, étant les principaux bâtisseurs de grandes mosquées sur notre sol.

https://www.amazon.fr/Fr%C3%A8res-Musulmans-dans-texte/dp/237153031X/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1474642440&sr=8-1&keywords=freres+musulmans

それ以外の本 :
https://www.amazon.fr/s/ref=nb_sb_noss_2?__mk_fr_FR=%C3%85M%C3%85%C5%BD%C3%95%C3%91&url=search-alias%3Daps&field-keywords=freres+musulmans

*---------------------------
「ムスリム同胞団」を単に「慈善活動団体」だとする見方が通用するのは、日本だけではないでしょうか。(そう言ってる人たちは、日本がシャリア支配の「イスラム国家」になることを望んでいるのでしょうか?)
イスラム圏の人は、「同胞団」と聞いただけで硬直しますよ。
欧州では各地にモスクを建設し、過激な演説(説教)をしている団体です。今では、欧州の同胞団を拠点に、欧州から北アフリカ・中東に、イスラム過激主義が「逆輸出」されているそうです。


7. 晴れ間[1289] kLCC6orU 2016年9月24日 14:11:41 : xni5yVaf3k : Fxfse0RTtHo[412]
>>6 の引用文の冒頭(「ムスリム同胞団」の「目標と現状」を記している箇所) のみを訳す。
 「ムスリム同胞団の目標は、世界的な(規模の)イスラム国家を造ることである。我々ムスリムは、世界中の至る所に移住する。しかし欧州の支配権を掌握するに至るには、まだ道のりは長い。」

>>6のコメントに貼り付けた文章では、改行時の単語の文節切りが適切でなく、単語が変な箇所で切断されています。英語に訳すときに不具合があるかもしれません。


8. 晴れ間[1290] kLCC6orU 2016年9月24日 14:13:26 : xni5yVaf3k : Fxfse0RTtHo[413]
>>3
> 欧米が侵略対象としている国はよりにもよってイラク、シリア、リビアと言った世俗主義独裁国家であった [...]

⇒ これは全くその通りです。イエメン(旧南イエメン) もそうです。旧ソ連の崩壊が大きかったですね。ソ連の崩壊で、これらの世俗主義政権は後ろ盾を失い、国家の崩壊に至りました。
社会主義(=/+世俗主義)と、宗教支配勢力との対立ですが、欧米の資本主義勢力が宗教支配の復活を支えた構図です。社会主義が崩壊しても、世俗主義の力が強ければ多少は持ちこたえたでしょうが、西側資本主義が自分の利益のために中東の世俗主義を潰したのです。


9. 晴れ間[1292] kLCC6orU 2016年9月26日 20:35:47 : xni5yVaf3k : Fxfse0RTtHo[415]
投稿本文中にも書いたように、シリア内戦を逃れて欧州にやって来る移民の群れの中に働き盛りの年齢の男たちが多いのを見て、欧州で「豊かな生活」を手に入れたい「難民に紛れた経済移民」なのかな、と最初は思った。それは全くのの間違いではないだろうが、私の発想はまだ「近代社会の人間」のそれに過ぎなかったのだろう。
しかし、ロバート・スペンサーが指摘するコーランの教えと、イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」の声明とを読んで、「近代主義的解釈」では的外れになることに、私は気付いた。

難民がISと戦う姿勢を全く見せていないことに関して、「国民」がISと戦おうともしないのは、それほどアサド政権から人心が離反しているのだろうか、とも考えた。しかしそれではとても「国民国家」など成り立たない。
そう思ったとき、私の脳裏に一つの言葉が浮かんだ。そう、「歴史なき民」もしくは「非歴史的民族」というエンゲルスの言葉である。(エンゲルス自身は、ヘーゲルからその概念を受け継いだらしい。19世紀欧州での「皇帝」が、中東では「アッラー」に変わるだけだ。)

コーランの言葉にあるように、生活が苦しければ、もっと楽をしたければ、「移住」(ヒジュラ)をする。イスラムの狭義では、ムスリムは「異教徒と不信仰者」を殺害すれば、「天国」に行くことが約束されているという。(だからイスラム過激派は、進んで「自爆テロ」をするらしい。) 「移住」(ヒジュラ) は「天国行き」までは約束されないが、それでもアッラーからの「篤い御褒美」があるのだという。

この「移住」(ヒジュラ) に関して、>>6>>7 で引用したように、イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」は、「我々ムスリムは世界中の至る所に移住する」と公言している。まさに、コーランの教えそのものだ。
フランスでは、出生率向上政策として、出産・子育ては手厚い保護がある。子供の数次第では、家族給付金も多額になる。(シャルリエブド事件の際に、子供が取り調べを受けたというニュースで話題になった移民家族だと、子供の数は8人だった。父親は働いていなかった。)
「ムスリム同胞団」は西欧や北欧の手厚い社会福祉政策に乗っかることで、ムスリム人口を増やしているのだろう。マジド・ウカシャ(作家、棄教した「元ムスリム」)は、ムスリム人口の増加率の面からも、フランス共和国の将来には「非常な危機感」を感じていて、「かつてのフランス」が消滅しつつあると言う。(30年前のフランスと、今のフランスは全く違う、と。)

「歴史なき民」に関して言えば、「移住」してくる中東のムスリムは、シリアや郷里で「国民国家」を造る意思もなければ、故国で「殖産興業」をする意思もないのだう、と私は想像する。(きちんとしたデータを持っていないので、あくまでも「想像」である。)
コーランの教えに忠実に従えば、「国民国家」など出来はしない。イスラムは、根本的に「遊牧民の宗教」なのだろう。砂漠化等々で家畜の飼育ができなくなれば、土地を移る。畑や牧草地がなければ、余所の土地に移る。そこが他の部族の土地であれば、ラヅィア(略奪戦争)を仕掛けて、奪い取る。このラヅィアに「宗教的な意味」を与えたのが、「ジハード」なのだという。イスラム後は、ムスリム同士では争わず、非ムスリムの土地に「侵入」する方向で、積極的に「移住」する方向で、拡大運動を開始したのだろう。

ISが二人の日本人を処刑したとき、殆どの日本人は非常な衝撃を受けただろう。殺すにしても、なぜ、あのような残虐な斬首を行うのか。先日 YouTube を見ていたとき、その疑問への回答を、私は得た。あれは、羊を生きたまま殺すときのやり方なのだ。遊牧民の「生活の流儀」なのだ。
「イスラムは遊牧民の中で生まれた宗教だ」と実感させられた瞬間だった。

中東の「近代化」をもたらすものは、やはり「世俗化」しかない。


10. 晴れ間[1293] kLCC6orU 2016年9月30日 21:50:17 : xni5yVaf3k : Fxfse0RTtHo[416]
上記の内藤正典氏の他に、ジャーナリストの川上泰徳氏なども、「ムスリム同胞団」を「イスラム原理主義」とみなすことに反対しているようです。仁王像さんは、こうした「批判精神」と「人間主義」を欠いた「イスラム贔屓」の人の意見ばかりを参照しているために、イスラムについて完全に間違った理解に陥っているようです。

エジプトでも、ムスリム同胞団のメンバーは西洋風の「背広姿」(即ち上品で理性的な紳士風の出で立ち) で議会進出を果たそうとしたそうですし、欧州でも同胞団のシンパ?と思われる人が「ソフトな知識人」としてメディアに頻繁に登場したりしています。メディアに登場するのはこういう「一見ソフトな」人たちばかりで、異教徒/不信仰者差別と女性差別を絶叫するイマムがメディアに出ることはありません。しかし、末端の信者が実際に接するのは後者であり、大半のムスリムは後者の同類です。

ハミド・ザナズ(棄教者) は著書の中で「イスラムでは信仰(イスラム)のために'嘘'をつくことは善」であるから、ムスリムの言うことを信用してはいけない、と強調しています。ムスリムは過激派だけでなく穏健派も「シャリアで統治される国家」を作ることを究極目標にしているのであるから、双方とも目的のためには「平気で嘘をつく」ことを知っておかねばならない、と。

これはコーランの中で、アッラーの命令として書かれていることで、アラブ語では「タキア」 taqiya (taqiyya, takia とも) と呼ばれます。「異教徒や不信仰者」の間でイスラム信仰を守り、(シャリア支配国家の樹立という) 目的を達成するために、ムスリムが実践すべき「方便」のようなもののようです。まさにイスラムは「嘘も方便」の宗教だと言えます。(彼らが「イスラムは平和の宗教」と言うのも、「テロはイスラムとは無関係」と言うのも、これに発するようです。)

一昨日、マジド・ウカシャ(棄教者) も、 YouTube で、この「タキア」について説明しました。( 'q' の音は喉の奥で発するらしく、「キ」とは聞こえず「リー」と聞こえたりします。) フランス語が分かる人は聞いてみて下さい。(コメントは google翻訳で訳せるでしょう。)
https://www.youtube.com/watch?v=DuRTU6yByFk

仁王像さんが称賛してやまない氏の「先生方」というのは、この「タキア」に騙されているのかもしれませんし、あるいは、すでにイスラム信者になっていて、自ら「タキア」を実践しているのかもしれません。

https://en.wikipedia.org/wiki/Taqiya
https://fr.wikipedia.org/wiki/Taqiya


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