2016-03-11 映画『ゼロ・ダーク・サーティー』とオサマ・ビンラディン ゼロ・ダーク・サーティ 特別映像 https://www.youtube.com/watch?v=RbNvm1eTaJY
イラク戦争の爆弾テロを描いた映画『ハート・ロッカー』を撮った女性監督のキャスリン・ビグロー監督の撮った映画で、『ゼロ・ダーク・サーティー』というものがある。 この映画は、2011年5月2日に殺害されたアルカイダの指導者オサマ・ビンラディンの殺害計画を元にして製作されたサスペンス映画だ。 CIAのひとりの女性が細い糸をたぐり寄せるようにして、何年もビンラディンを追い、2011年5月2日の暗殺に至るもので、ゼロ・ダーク・サーティとは「午前0:30」分のことを指すのだという。 映画自体は非常に精巧に作り込まれていて、観る者を引き込む映画的な魅力に溢れている。追い詰めても追い詰めても、たぐり寄せた糸がプツリと切れる絶望感も印象に残る。 この映画はオサマ・ビンラディンというイスラム過激派の象徴を描いた映画だから全世界で物議を醸していたが、そもそもアメリカでもこの映画については非常に賛否両論があり、オバマ大統領の支持率を上げるためのハリウッド流のプロパガンダではないかとも噂された。 そもそも、殺されたオサマ・ビンラディンは「本物だったのか」と問う人も多い。 オサマ・ビンラディンが本物だったのかという噂 アメリカのハリウッドはアメリカ軍の活躍を正当化し、アメリカの若者に軍隊に入らせるための洗脳機関として機能していると言われている。 アメリカ軍のみならず、CIAもまたこうしたハリウッド映画のシナリオに「協力」しているのだが、だとすればCIAのプロパガンダもシナリオに盛り込まれるということになる。 この映画ではオサマ・ビンラディンが本物だったのか、という検証はされていないのだが、世間では逆にオサマ・ビンラディンが本物だったのかという噂の方が強い。 そのため、『ゼロ・ダーク・サーティー』についても、以下のような説が流れ続けていた。 「2011年5月に殺されたパキスタンに潜伏中のビンラディンはニセモノのビンラディンだった。しかし、このときに殺されたビンラディンが紛れもなく本物であるとアメリカは思わせたい。だから、世界を世論誘導するために、敢えてこのような映画を作り、全世界を騙そうとしているのだ」 ちなみに、本物のオサマ・ビンラディンはどうなったのかというと、「もう2001年には腎臓病で死んでいた」という。 「たまにビデオで出てきたビンラディンは、アメリカがテロ戦争を続けたいがための替え玉だった可能性がある」 もちろん、こういった国家戦略に関わる謀略の世界は、何が真実など誰にも分かるわけがない。ケネディ暗殺の真相と同じだ。なぜか、真相と称するものが山ほどある。 どのように分析されようが勝手だが、真実はごく少数の当事者しか分からないし、それは漏れてこないだろう。 ビンラディンのケースも、いろんな人がいろんなことを言っているので、自分の好きな真実を「選んで」信じるしかない。誰も確かめようがないから仕方がない。 映画「ゼロ・ダーク・サーティー」より。公開前から、大きな話題になった映画だった。映画自体は、サスペンス映画として非常に優れている。女性が撮った映画とは思えないほど無骨で男臭い。 イスラム教徒は、イスラムが攻撃されたと考える
この映画の舞台はパキスタンになっているのだが、テロリストの行動は国を越えて縦横無尽に動き回っており、映画でもテロリストの情報を持つ人物が、ヨルダンにもアフガニスタンにもいることが見て取れる。 テロリストの捕捉が難しいというのは、イスラム教徒は国ではなく、イスラムという大きな宗教によって結ばれており、イスラム教徒が存在するところなら、テロリストは国境を越えて動き渡れるからである。 そもそも、アルカイダという組織も、ソ連と戦っていたアフガニスタンに各国から集まって来た戦士たちの集合体から生まれて来たものであり、当初から国際的なものだった。 これを「イスラム共同体」というのだが、いかなる民族であっても「イスラム教徒であればそれは同胞だ」という教えが、すべてのイスラム教徒に根付いているという。 これがイスラム社会の国境を越えた自在のネットワークを形作る元になっている。 アルカイダと呼ばれる国際テロ組織が驚くべき国際ネットワークを形成しているのは、この「イスラム共同体」が根底にあるからだ。 2011年5月2日にオサマ・ビンラディンが「死亡」した後、今度は2014年に突如としてイラク・シリア一帯にザルカウィの組織の流れを汲んだISIS(イスラム国)という凄まじい暴力集団が誕生した。 (ザルカウィの呪い。それは憎悪と暴力が渦巻く世界を生み出す) http://www.bllackz.com/?m=c&c=20151210T0603140900 このISISもまた全世界のイスラム教徒が集結した「外人部隊」で成り立っており、現在も多くの国から戦場に惹かれるイスラムの男たちを惹きつけている。 イスラム共同体とインターネットも密接に結びついており、世界中で現状の仕事や境遇に不満を持つイスラム教徒の若者がインターネットで感化される流れになっている。 イスラム共同体はイスラム教徒の相互扶助のような緩いつながりを持つネットワークだが、テロリストはこうしたネットワークの中に潜り込む。 だからテロリストはイスラム教徒の中に潜り込み、CIAはテロリストを何年追っても捕捉できずに翻弄されている。 イスラム共同体はイスラム教徒の相互扶助のような緩いつながりを持つネットワークだが、テロリストはこうしたネットワークの中に潜り込む。だからテロリストはイスラム教徒の中に潜り込み、CIAはテロリストを何年追っても捕捉できずに翻弄されている。
オサマ・ビンラディンの解き放った暴力の世界
ISISが台頭してから、この暴力組織を叩きのめそうとして欧米が多国籍軍を組んでいるが、そうしているうちに、テロリストが欧米の方に出ていって警備の手薄なところからテロ事件を引き起こすようになった。 2015年1月7日はフランスで風刺画専門の新聞社シャルリ・エブドで17人が惨殺され、11月13日金曜日には同時多発テロでパリの7ヶ所で一斉に爆発や銃撃が起きて150人以上が死亡する大惨事になっていた。 アメリカでも2015年12月2日にアメリカ・カリフォルニア州サンバーナディーノの福祉施設が銃撃されて14人が死亡するという事件が起きている。 (サンバーナディーノ銃乱射。暴力は伝染病と同じで蔓延する) http://www.bllackz.com/?m=c&c=20151204T1411510900 アメリカやフランスを始めとする欧米諸国が、これからもイスラムと関わり、軍事的な行動を起こすたびに、欧米は逆にテロにさらされるようになっていく。 「これはイスラムに対する報復ではなく、テロリストに対する報復である」 いくら欧米がそう叫んだところで、イスラムは同胞が異教徒に叩き潰されたと考える。つまり、イスラムが攻撃されていると考える。 イスラム国家を攻撃すると全イスラムが欧米諸国の敵となり、今後は欧米各国がテロの舞台となる。イスラムに踏み入れば踏み入るほど、欧米諸国は泥沼に足を取られていく。 その結果、世界は欧米諸国とイスラム国家で二極分化していくことになる。 『ゼロ・ダーク・サーティー』という映画は、そんなイスラムと欧米の断絶の中で撮られた映画だったが、世の中はこの映画が撮られた2012年よりもさらに暴力が悪化してしまっている。 オサマ・ビンラディンは、いずれにしても、もう死んでしまっているのだが、アルカイダはまだ残っているし、イスラムのテロリストもISISの誕生を見てさらに凶暴化した。 オサマ・ビンラディンの解き放った暴力の世界は、まだ終わっていない。 オサマ・ビンラディン。2011年5月2日、アメリカ軍によってパキスタン内で殺されたことになっている。 http://www.bllackz.net/blackasia/content/20160311T2256130900.html
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