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出し遅れの古証文的な感じもしないでもありませんが、物事の本質を把握するには?といった観点から、こちらにも載っけておいた方がいいと考え、upしておきます。
慰安婦問題と原発事故、一見して何の関わりもないように思えるが、報道という観点からすれば共通していることは直ぐに分かるであろう(もし分からないのであればこれらを論ずる資格も能力もない)。 何れも「何が起きたのか?」を判断する材料(情報)が決定的に不足している、ということである。
そしてその理由も又共通している。 当該主管(後者は東電も含む)、関係当局による巧妙な情報秘匿・隠蔽である。
後者では、再び三度、菅首相によるフクイチ訪問が槍玉に挙がっておったが、話が逆だと言わねばならない。 国民の生存を危機に晒す事態に際し、最も適切な対応がなされるべき時に、トップ・リーダーのもとに判断の材料(情報)が上がって来ない! ”吉田所長は信頼出来ると感じた”という管氏の述懐こそ、それまでの、又それ以外の東電幹部が何れ程彼を欺いていたのかを如実に示しているのであって、唐突な彼の行動は、言うならば、情報という血流が滞って、組織全体が壊死しかねない時に取られた、緊急対応的なバイパス(直通)手術的な行為だった、と見なければならない。
だから、徒らに現場を混乱させたとは話がアベコベ、原因ではなく結果なのであり、官邸に情報を上げず、又ネジ曲げて伝えていた者共こそ弾劾されなければならないのだ。 本来であれば、そうした事を追求し、明るみに出すのが報道の役目であり道筋というものだろう。 つまり、何が起きたのか(また起きてるのか)?を伝えるのが主眼、そしてそれが何故伝わらないのか?が押さえるべきキーポイントのはず。
そしてここからすれば、今回の朝日報道は、本を糺さず末に走ったところに在り、それ故一部センセーショナリズムに陥った、とみるべき。 あくまで「東日本壊滅か?」という非常事態に直面していたというのが主眼であり、所長命に背いて撤退というのも、緊急避難的な色合いが濃い上に、本社の意向に沿うものだったとすると、それは米軍に丸投げして現場を放棄しようとしたことと表裏と見做すべきであり、斯かる本社の意向と現場との判断の齟齬も含め、非常事態に際して、機能不全に陥った命令支持系統の大混乱に焦点を当てるべきだからだ。 逆に「所長命に違反した」ことにポイントを置くと、非常事態というのがボヤけて仕舞う。 更に、取りようによっては、掛かる所員の不始末によって重大事態に立ち至ったという風になり兼ねない。 従って、結論的に言えば、「所長命に背いて撤退」に力点を置いたこと、それは即ち彼らがことの本質を解ってなかったという事を示す。 3年以上も経つのに「何が起きたのか?」が依然として藪の中であり、また「吉田調書」全てが公開されてもなお、未だ霞がかかった様に、その全体像が明らかにならないことの本質を、だ。
勿論それが今回のミスリードを招き寄せたのである。 ことの本質、即ちそれは、冒頭で示した通り、東電と結託した官僚の情報秘匿・隠蔽である。 個別的、断片的な情報や事実が明らかになってもなお依然としてモヤがかかった様になってるのは、東電本部や保安院等、情報が集約されるこの部所にマスクが掛けられてるからだ。 元より、フクシマで何が起きたのか?を知らせないことーそこから「原発再稼動」や「原発輸出」が出て来ている、と理解されるべきなのだから。 従って、言うならば、この全体を繋ぐ環を見えなくしていることの理由や原因を明らかにしていくことによってしかフクシマの真実は掴めないのである。 そしてその為には東電や保安院の幹部共を証言席、更には被告席に座らせることを徹底して追い求めて行かねばならないのだ。
そうしてこの「何が起きたのか?を知らせないこと」が更に酷い形で現れたのが「従軍慰安婦問題」であり、同時に、また同様に、「何が問題なのか?」「問題の本質は何なのか?」が解らない侭になされているのが「慰安婦報道」なのである。
- Re: 天皇とアメリカを繋ぐもの −ノモス主権説から 影の闇 2015/11/08 20:05:37
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