http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/235.html
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フランスは古くから中東、北アフリカに関わってきた歴史があり、そこから積みあがってきたインテリジェンス網がある。これらの地域についての情報では米国に優とも劣らないと思われる。
だから、今回の新聞社襲撃事件が米国に嵌められた結果ということは考えにくい。嵌められたのなら事件直後あたりにフランスのインテリジェンス部門は気が付くはずだ。
フランス当局が事を仕組んだとも考えにくい。何を目的にしているのか。これを契機にイスラム国に地上戦でも仕掛けるつもりか、ということである。そんな動機もなく、もし単独でそんな行動にでれば、米国以上に手ひどい目に遭うだろう。
冒涜マンガで、世界中のイスラム教徒が激しい抗議の嵐を巻き起こしているのに(文明の大衝突)、オランドの反応は「表現の自由はフランスにとって原則であり基本的な価値だ」などと寝ぼけている。
筆者の頭に漠然と浮かんでくるのはこういうことだ。
中東・北アフリカの広汎な民衆蜂起があり、続いてイスラム国のあっという間の誕生、サイクス・ピコ国境線の破壊という衝撃的な出来事があった。現代史(世界史)の大きな激変である。そこにフランスが長く培い支配してきた歴史のさまざまな遺産が崩壊した・失われてきた。
こうした中東・北アフリカの目覚めに対する仏人のたちの深層に焦り・悪感情・無念さ・古への憧憬など渦巻き鬱憤が蓄積してきたのだ。これらがフランスの諷刺文化とやらの手段を通して「度を越した悪ふざけ」となり、これらの地域への意趣返しとなって噴出した。すでに、これらの地域には力ずくで抑え込むことはできないことが分かってきたので、預言者を冒涜することで意趣返しをした・しているとの見方ができる。
今回の事件には、大航海時代からの血なまぐさい歴史を覆い隠す「レイススト」などという”洗練”された概念を生み出してきた西洋が、これをかなぐり捨て祖先返りをしてその本性をむき出しにした瞬間でもあった。
仏人たちが中東・北アフリカ、イスラム圏に仕掛けた文化・文明戦争ある。これに対してイスラム圏を代表してのジハーディストがジハードで応戦したのである。仏人の半数以上が冒涜マンガ掲載に賛成なのも異常である。オランドも同じ心情を共有しているのか寝ぼけた発言に終始している。英独なども同じ傾向なのであろうか。多くの日本人もこんな醜悪なマンガの掲載には不快感を示すのではあるまいか。中東・北アフリカに対する仏人独特の暗い情念がとぐろを巻いているのではないかと推測されるのである。このまま放置しておくと、文明の大衝突に発展していく。
以上、陰謀論とは無縁のシンプルな構造である。非力ながら、さしあたりの仮説としておく。
(関連)
・http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/245.html#c12
・Re: 大デモによって、欧米的価値観が絶対的なものとして全世界に押し付けようというのか〜事件は却って再発する可能性
http://www.asyura2.com/14/kokusai9/msg/775.html
投稿者 仁王像 日時 2015 年 1 月 12 日 22:05:34: jdZgmZ21Prm8E
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