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アメリカ軍・情報産業複合体の失敗
福島第一原発事故は未だに収束せず、大気中へ毎時1000万ベクレル、太平洋へはベクレル量が測れないまま汚染水が漏れ出している。
地震による影響は隠ぺいされたままで、原子炉の各所に付けられていた監視カメラによる映像は一切公開されていない。このことは、地震によって原子炉のかなり重要な部分が破壊されたことや故意の破壊があった可能性を示唆している。
監視カメラはIAEAのものもあり、IAEA自体が公表をしようとしていない。だから、地震時の映像の隠ぺいは日本の関係者の意思というよりもアメリカ軍・情報産業複合体の意思と言うべきだろう。
もともと、核の平和利用そのものが原子爆弾保有に伴った弊害を隠すためであった。ところが、日本へ原発を広めた最大の目的であった、地震で原発事故を起こさせて日本の国土を汚染させ、世界中の国が共同で日本国土を核廃棄物処分場として使うということは未だに実現できていない。その結果、既に運転期間が30年を超えた原発が世界中に林立する結果になり、使用済み核燃料や再処理した結果出来た高レベル核廃棄物は行き場を失っている。そればかりか、ウラン資源の不足を補うという目的で使われているMOX燃料がプルトニウムを高濃度で含むことから、今後、通常よりも格段に処理が困難な高レベル核廃棄物が一挙に増加する。
日本を地層処分場として使うことが出来ないのは、多分、かなり前に分かっていたはずのことだ。そして、多分、このことが日本で原発事故を人工的に起こさせることを遅らせてしまった。結果として、フランスのように電力供給の過半を原発に頼るような国家さえ出現してしまい、今更原発が危険であり、経済性もないということを公的に認めるわけにはいかなくなってしまった。原発を事業の柱とする大企業があり、その幹部社員や株主の利益を損なうわけにいかないからだ。また、電力供給の根幹の一部を原発は実際に担っているからだ。
しかし、地球規模で原子力発電所が立地した結果、放射性物質による環境汚染は驚くほど進み、さまざまな形で地球上の生命は脅かされている。その一例が自閉症だ。
福島第一原発事故の結果、地球規模の放射能汚染が進み、今後何十年、何百年という期間、いろいろな疾病を起こし続けるはずだ。そして、世界中の原発保有国で既に作り出されてしまった核廃棄物も仮に関係者が全力で安全保管に努力したところで、いつかは環境中に漏れ出し、相当な被害をもたらすことだろう。
核の平和利用を名目にした原発政策は明確な間違いであった。そして、その意味は、原爆保有そのものが人類の手に余るということでもある。
原爆保有の決定は、それによって原爆を持っていない国々を究極的に劣位に置き、ある意味、自分が他者を犠牲にすることを当然と意識させるものであった。しかし、そのことは正しいことであっただろうか。倫理的に正しいとか間違っていると議論をするつもりはない。あくまで科学的に正しいか間違っているかの問題だ。そして、少なくとも科学的に、白人、アングロサクソンが他民族に比べて優れているという証明はされていない。
つまり、原子爆弾保有の決定は、当時の軍部や権力者の傲り、強欲がさせたものだったのだ。そして、そのことが依然として反省されず、今でも維持されているのは、人間の知が万能であり、科学の進歩がいつかは核廃棄物の無害化を実現するという思い込みがあったからだろう。
しかし、そのことは100mを5秒で走ることが出来るかも知れないという希望と同じだ。物理的な人間の特性には明らかな限界がある。人間の知性、または科学の発達には一見限界がないように見えるが、そうだろうか。
原爆、または原発は危険であり、経済的にも合理的ではない。このことを公的に認めて早急に使用を中止し、高レベル核廃棄物の始末が大変困難であることを一般市民へ知らせるべきだ。このことによってある程度の混乱が起こるだろうが、ミスを認めることがそれを乗り越えるための基礎となる。いつまでも誤魔化しを続けることが傷を深くし、このままでは地球生命そのものの破滅が起こり得る。
数百年か数千年か、または数万年の未来に、別の宇宙生命が地球にやって来て、地球生命破滅の原因はアメリカ軍・情報産業複合体の強欲にあったと気が付くのかも知れない。
2014年06月09日21時35分 武田信弘 ジオログはヤフーブログへ移行しました。
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