http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/174.html
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http://www.nhk.or.jp/gendai-blog/100/185956.html
(番組趣旨より)
アメリカの自治体で今、異変が起きている。「州」の下の行政区分である「郡」から“独立”するCITY=「市」が相次いでいるのだ。独立運動の中心は高級住宅地に住む富裕層。その動機は「所得の再分配」に対する不満と「効率の悪い政府」への反発だ。彼らは、自分たちで「市」の境界線を決め、州議会を動かし、住民投票を実施。法にのっとり独立を成し遂げている。誕生した「市」では、ほとんどの業務を民間企業に委託。運営コストを半分以下に抑え、減税に向けて動き出している。一方、税収が少なくなった「郡」では、福祉サービスの予算を削減。貧困層が打撃を受けている。「税」や「公共サービス」のあり方を巡り分断が進むアメリカ社会。その行方を展望する。
プレビューを見てきました。
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税を財源とする公共サービスはどうあるべきなのか。
アメリカでは、富裕層による新たな自治体が相次いで誕生しています。
背景には、「自分たちが支払う高額な税金が自分たちのために使われていない」「税金に見合う公共サービスを受けてない」という行政に対する強い不満があるといいます。
そもそも、なぜ富裕層は自治体を作ることができるのか。
そこにはアメリカならでは地方自治の仕組みがあります。
50ある州には大きな権限があり、州の下にある「郡」という行政単位の住民が新しく「市」を作りたいと州議会に法案を出すことができ、承認を得て、住民投票を行い、賛成多数で可決すれば新たに「市」が誕生するというのです。
それにしても、行政の非効率性に対して効率化する、所得の再配分に反対する、といった「独立」のインパクトは社会に対してどのぐらいのものなのでしょうか?
番組では、9年前に富裕層が声をあげて誕生させた「サンディ・スプリングス市」の例を取材しています。
“独立した”市では、行政のほとんどを民間に委託することで、富裕層である住民の安心安全が高まる一方で、別の地区では、財政難により図書館の開館時間が短くなるなど公共サービスの削減で追いつめられる貧困層がいることも事実です。
税の使い方を巡って、富裕層と貧困層の分断が深まるアメリカの事例から、富裕層の独立が社会に何をもたらすのか、考えます。
ぜひ、番組をご覧ください。
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http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3488.html
2014年4月22日(火)放送
“独立”する富裕層
〜アメリカ 深まる社会の分断〜
出演者
堤 未果 さん
(ジャーナリスト)
※近田雄一キャスターがお送りしました。(国谷キャスターは取材の為お休みいたしました。)
アメリカの自治体で今、異変が起きている。「州」の下の行政区分である「郡」から“独立”するCITY=「市」が相次いでいるのだ。独立運動の中心は高級住宅地に住む富裕層。その動機は「所得の再分配」に対する不満と「効率の悪い政府」への反発だ。彼らは、自分たちで「市」の境界線を決め、州議会を動かし、住民投票を実施。法にのっとり独立を成し遂げている。誕生した「市」では、ほとんどの業務を民間企業に委託。運営コストを半分以下に抑え、減税に向けて動き出している。一方、税収が少なくなった「郡」では、福祉サービスの予算を削減。貧困層が打撃を受けている。「税」や「公共サービス」のあり方を巡り分断が進むアメリカ社会。その行方を展望する。
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本日放送分なので、まだ全文テキストがNHKサイトに出てきていません。後日掲載されるはずです。
なお、この番組で取り上げられたサンディスプリングスについては、山田正彦前衆議院議員の著作 TPP秘密交渉の正体 (竹書房新書) [新書] でも取り上げられています。とても示唆に富む本で、サンディスプリングに関しては簡単にしか触れられていませんでしたが、アメリカの病理の背景が分かります。
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