http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/140.html
Tweet |
首都高速改修、しかし液状化対策は?
ウィキペディアの「首都高速都心環状線」(http://ja.wikipedia.org/wiki/首都高速都心環状線)によると、環状線の歴史は次のようになっている。
1962年12月20日 : 京橋出入口-浜崎橋JCT4.5km開通
1963年12月21日 : 呉服橋出入口-京橋出入口1.9km開通
1964年8月2日 : 三宅坂JCT-呉服橋出入口開通
1964年9月21日 : 霞が関出入口-三宅坂JCT開通
1964年10月1日 : 浜崎橋JCT-芝公園出入口開通
1967年7月4日 : 芝公園出入口-霞が関出入口開通、全線
日本で液状化による地盤沈下現象が公的に認められたのは1964年の新潟地震だということになっている。全線開通したのが1967年なので、ほぼ全線にわたり、液状化対策はされていないことになる。
しかし、興味深いことにアメリカでは1920年には液状化現象が専門家によって論文にまとめられている。更に、1923年の関東大震災とか1944年から1946年に起こった昭和東南海地震と昭和南海地震の時に液状化現象が起こっていたのは確実。
しかし、今回、液状化対策をするのかどうか、はっきりしない。桟橋を高架橋にする部分は地盤の工事をやり直すはずだが、それ以外のところはどうなのか。
ひょっとして、液状化対策は1964年の新潟地震の前であっても首都高速については行われているのではという気がする。
自分が液状化のことを気にするのは、福島第一原発事故での液状化被害がほとんど話題に上っていないからだ。2007年の中越沖地震では震源から十数キロ離れていた柏崎刈羽原発で1m以上の道路陥没が起きた。原子炉建屋のすぐ横の地面でも地盤沈下が起こった。今、東京電力のサイトで以前見たことがある地盤沈下の被害写真を探そうとしたら見当たらない。以前は写真つきの報告書がかなり多く掲載されていたと思うのだが、そういった報告書の類が見つからない。
日本で最初の原発である東海発電所を除いて、他の原発は全て、1964年の新潟地震の後に建設工事が始まっているので、公的に液状化対策がされているはずだが、新潟地震では敷地内でかなりの液状化被害が発生している。それなのに、福島第一原発事故ではどのていどの液状化被害があったのかがほとんど報道に上がっていない様子だ。
果たして、首都高速の液状化対策はされているのだろうか。
なお、
http://www.shutoko.jp/fun/history/で首都高速の年別開通区間が見れる。
http://www.shutoko.co.jp/company/press/h25/data/12/25_plan/の「関連資料」のリンクから実際の工事の詳細がある程度分かる。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGC25008_V21C13A2EB1000/
首都高、5区間改修に6300億円 老朽化対策で
2013/12/25 11:03
首都高速道路会社は古くなった道路で2014年度から実施する具体的な更新計画をまとめた。1号羽田線や都心環状線など3路線の5区間を造り替えるほか、大規模な補修も手がける。10年程度かけて実施し、費用は6300億円を見込む。20年開催の東京五輪や首都直下地震の恐れなどに備え老朽化対策を急ぐ。
首都高の総延長301キロメートルのうち、造り替えるのは5区間の8キロメートル。都心環状線の「竹橋―江戸橋」と「銀座―新富町」、1号羽田線の「東品川―鮫洲」と「大師橋」、3号渋谷線の「池尻―三軒茶屋」が対象になる。14年度から工事に着手する「東品川―鮫洲」の場合、鉄筋の腐食が目立つ桟橋を高架橋にする。
工事中は迂回路を造るなどして、通行に極力支障が出ないようにする。造り替える5区間では3800億円の費用を見込む。このほか4号新宿線や6号向島線なども含む計55キロメートルで、損傷した床部分を取り換えるといった大規模な補修作業も実施。補修費用は2500億円となる。
一連の事業に必要な財源は、高速道路の有料期間を延長することで確保する。現在は有料期間を50年までとしているが、最大で65年まで延ばしたうえで、将来的に入る料金収入を担保に更新費用を調達する枠組みを想定している。
1962年に開通した首都高は築30年以上経過した部分が総延長ベースで約5割を占め、老朽化対策が急務になっている。今年1月には首都高速会社の有識者委員会が更新費用として7900億〜9100億円が必要になると発表した。今回は会社側が対象を絞り込んで有識者委の見解よりも費用を減らし、実施計画をまとめた。
************
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20131224-OYT1T01575.htm
首都高、5か所で大規模改修へ…費用3800億
首都高速道路会社は、2014年度から始める大規模な改修計画をまとめた。
老朽化に対応するためで、道路の土台や橋脚を取り換えるなどの抜本的な改修を、1号羽田線や都心環状線など5か所、計約8キロ・メートルで行う。このほかにも、補修が必要な区間が55か所あり、費用は総額約6300億円になる。2020年に東京で開かれる夏季五輪・パラリンピックまでに工事を終える。25日に発表する。
大規模改修を行うのは、1号羽田線(東品川桟橋―鮫洲埋立部、大師橋)や3号渋谷線(池尻―三軒茶屋)、都心環状線(竹橋―江戸橋、銀座―新富町)の5か所で、費用は約3800億円を見込む。工事中は、できるだけ通行止めにせず、仮の橋をかけたり、片側2車線のうちの1車線ずつを止めて対面通行にしたりする予定だ。
(2013年12月25日03時33分 読売新聞)
2013年12月25日21時50分 武田信弘 ジオログのカウンターの値:40665
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。