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「広義の架空議決」
http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/103.html
投稿者 カッサンドラ 日時 2013 年 8 月 22 日 11:04:08: Ais6UB4YIFV7c
 

 架空議決とは、審査員が存在しないはずなのに議決書だけ存在すること、だけをいうのではない。 たとえ11名の審査員が雁首を揃えていても全員がロボット審査員なら、個々の審査員が自分の意思で投票したわけでないから、たとえ記入済みの投票用紙が残っていようと一種の 「架空議決」 であるとみなされる。 従って 「審査員はいた」 と主張する人たちも、審査員が 「本当にバラバラの経歴を持つ市民」 により組織されていたことを証明できない限り、広義の架空議決論者とみなされる。


 しかし 「11名のロボット審査員」 の証明は、曲がりなりにも審査会は開かれているのだから格段に難しい。 実際に審査会で審査を行った 「審査員」 に直接聞き取りをしない限り確かめるすべはないだろう。 検審事務局は、絶対に審査員名を公表はしないだろうし。 あれだけ検察審査会法・第26条を盾に抵抗したのだから。 まんがいち議決書本文を見られたとしても、それだけでは書かれてある11名の署名がロボットが書いたのか一般市民が書いたのかは判明できない。


 同名の人が過去に何度も審査員をやっていれば十分怪しむことができるが、そのチェックは検察官適格審査会か当該地検の検事正にしかできない。(第40条により議決書謄本が送付される)  その場合でも、審査員名の公表には待ったがかかるだろう。 おそらく11名の審査員は署名に 「偽名」 などは書いていまいから (審査員選定録、旅費請求書と整合が取れなくなる)、もし公務員関係者だったとしたら名前から 「職員録」 を検索して容易に身分を割り出せるはずだが、はたしてそれと名前の秘匿とは関係あるのかどうか?


 名前の秘匿は、少なくとも対戦相手の検察から審査員を保護するためではないのは確かだ。 地検の検事も立ち会う審査員選定で選定録(検事の署名・捺印がある)には、 「審査員名」 「現住所」 「生年月日」 が一覧表で記載されている。(第13条の2)  さらに議決の後には検事正に 「署名入りの議決書謄本」 が進呈される。(第40条)  これでどうして 「審査員を厳重保護」 していることになるのか?


 検察官適格審査会で過去の審査員名をデータベース化してあれば(年間全国で2000件以上の審査が行われている)、過去に何度も当選した(クジなのに)人の割り出しは容易だろうが、それは検察官適格審査会の本来の業務とは関係が薄いから期待しても無駄だ。 審査員名のデータベース化は検察審査会の上部機関である事務総局あたりがやっていそうだが、疚しいところがあれば絶対に動かしてはくれないだろう。


 ロボット審査員の良いところは確実に議決が望む方向にいくことと、一般市民の審査員に戻す作業もなんのストレスもなく行えることだ。 審査員は3ヶ月ごとに半数が入れ替えになり、用済みになれば最大6ヵ月後にはまったくの素人集団に生まれ変わる。 つまり6ヶ月の準備期間があれば、その逆も可能なのだ。 議決は全員がロボット審査員に入れ変った時にすればいい。 つまり時間稼ぎをしていれば、全員がロボットに置き換わる。


 もう一度言うが、ロボット審査員は 「審査員はいた」 と言えるかもしれないが、実質 「審査員はいなかった」 と同じことなのだ。 その議決は、市民の自発的な投票の結果とは雲泥の差なのだから。 あとは架空(ロボット)議決を疑わせる議決の6ヶ月前に、そのこと(架空議決が必要な案件)を予測できたかどうかだ。 なお 「不起訴不当」 あるいは 「不起訴相当」 程度であれば、半数をロボット審査員にすれば済む。 であれば予測期間は3ヶ月に縮まる。 3ヶ月ごとに半数は入れ替えになるから。


 それでもロボット審査員説を捨てきれないでいるのは、宣誓書の審査員自筆の年月日が(署名はマスキングされていた) 走り書きで書かれていたからだ。 一般人が裁判所の建物内に呼ばれて宣誓をさせられ宣誓書に署名をするとき、いったい走り書きをするものだろうか。 ゆっくりとできるだけ楷書に近い字で書かないだろうか?  私なら一生に一度だけだろうから、字のうまい下手は別として時間をかけて書き込むと思う。 少なくとも、あんなレジでもらう領収書の月日みたいには絶対に書かない。 「それも気にしないような若者だった」 と言われれば返す言葉がないが、私は 「役所の文書を気にしない人」 あるいは 「書き慣れた人」 が書いた物のような気がしてならない。


 最後に、 「誰がロボットにふさわしいのか」 が問題になる。 検察審査会の重大な秘密を共有させても安心な人たちとは?  検察審査会関係の開示書類には 「職種」 を記載したものは皆無だったから、片っ端から残りの書類を開示させてみても審査員本人がどのような職業なのかは分からないだろう。 問題になるのは、半数がロボットに改選になったときの審査会であるが、一般市民がクジで審査員に2度、3度と選ばれるのは数年〜数十年に一度の確立だろうから、すべての審査員(市民+ロボット)は初対面なはずである。 従って前回のロボット審査員の顔を覚えている市民審査員など有りえない。 つまりロボットは何回でも使い回しがきくということだ。 11名の 「専属審査員」 を調達することが、それほど難しいことだろうか?


 なんであれ、架空議決等で問題視されている所が総職員数が多い(第1〜第6まである)東京の検察審査会に限られているのが引っかかる。 東京検察審査会の全職員の顔を見ているのは、一市民T氏ほか数名ぐらいのものだろう。 しかも各審査会は開催日を重複しないように調整して審査している。 なにも 「隔週水曜日が審査会の日」 として一斉に審査してもいいだろうに。 べつに掛け持ち審査員はいないのだから。 (審査員は集約庁である東京第1検審事務局で一括選出する)
これ以上述べると妄想といわれるのでやめるが、全員がロボットなら議決時に必ずしも審査会場にいなくても問題はない。 議決指令は決まっているのだから、茶番の投票ごっこなどする必要もないだろう。 ただ必要なとき(検察官の説明時あるいは議決書署名時、半数改選時)ぐらいに姿を現わしてくれれば、全期間拘束されるものではない。
 

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コメント
 
01. 大阪都民N 2013年8月22日 19:33:56 : Bgxu4vtAPr0EY : SEve57R6k6
カッサンドラさま

この投稿に同意です。
いまのところ明確な証拠は開示されていないし、将来的にも開示されることはないだろうと考えていますが、実態は「この通り」なのだろう、と私は(状況から)ほぼ確信しています。

検察審査協会という意味不明の団体の存在とか、検察審査員の資格を定めた規定の「臨時職員を除く」という記述や、宣誓書の日付の筆跡、選定録から見える不自然な補充入替などなど、そのすべてが、カッサンドラさんのこの説を補強しているように思います。

でも、だからこそ証拠は出ない。出さない。「重大な秘密を共有させても安心な人たち」とは、マフィアのごとくアメとムチで雁字搦めにされていて、内部告発はおろか、足抜けすら許されない世界が存在している気配を感じますね。

我々は、これまで気配すら感じることができなかった、こんな世界の存在を疑う、いや確信するところまで来ました。ここから先の証明は、クォークの存在を預言してから実証するまでにかかったくらいの時間が必要なのかもしれない、と思っています。


02. 2013年8月24日 02:18:22 : 1ioo7h1uY6
■本来誰しもやりたくないし

 やったとしても 二度とやりたくない

 裁判員や検察審査員

 なのに なぜ1万5千人の会員数を抱える

 検察審査会OB会会員

 同じ町内に住む住人ならいざ知らず

 仕事も生活上も全く関係ない人間と

 自腹を切って・時間を割いて

 人は親交を深めるだろうか?

 疑問であり 全く必然性を感じる事が出来ない

 ただし それ相当のメリット有れば話は別である

 相当のメリットで手っ取り早いのは『金』であろう

 一度金に手を付けたら最後

 あとは事務局の言われるまま

 『何でもやりましょ』に大変身

 ・・・・・ではなかろうか!

 


03. カッサンドラ 2013年8月25日 20:52:16 : Ais6UB4YIFV7c : glttGIfJko
 検察審査員は自分たちの議決に対して、一切の責任を負わなくてよい。 名前は国民に完璧に秘匿されるし、裁判員のように法廷で顔を見られることもない。 極端な話、審査員は 「起訴」 あるいは 「不起訴」 「検察に差し戻し」 の投票を終えればいいのだ。 議決書は議決に合わせて、検審事務局か審査補助員が必死にまとめてくれる。 もし、素人審査員たちが軽いノリで 「起訴相当」 を連発しても事務局に議決を無効にする権限はないし審査会を強制終了する権限もない。 審査補助員も同様である。 もちろん投票をやり直させることなど、検察審査会法にはそもそも想定していない。

 検審事務局や審査補助員にブレーキの権限がないとしたら、たまたまクジの結果寄り集まった素人が 「起訴相当の連発」 をやったとしてもストッパーはないも同然であるということになる。 上級機関の最高裁事務総局は 「検察審査会は三権から独立している」 から審査員たちを直接指導などできはしない。 審査員選定時のアンケートでも、候補者の性格までは分かるわけがない。 そして審査会が始まってしまえば最高権力者は 「検察審査会長」 であり、これも素人のうちの一人である。 よく考えると検察審査会制度は、全面的に審査員を信頼しているが 「かなり危ない制度」 なのである。

 特に最近は 「検審起訴」 が独自にできるように法改正され、なんとかに刃物と言えなくもない。 では裁判員制度のように、裁判員6名に裁判官3名を加えた合議体のようなストッパーは実際に存在しないのであろうか?  本当に素人談義のすえの議決投票で起訴・不起訴が決められてしまうのだろうか?  言っておくが審査補助員は頼りになりそうだが、第1回目の審査では呼んでも呼ばなくても審査会の意向次第である。 「審査補助員など必要ない!」 と審査会長が言えば、お呼びはかからずじまいになるだろう。

 ここで4名以上の 「裁判官のようによく分かった審査員」 が紛れ込まされていたらどうだろう。 4名というのは訳がある。 起訴相当を議決できるのは8名以上の票が入った時というのは読者はすでに分かっているだろうが、逆にいえば11名中4名以上の慎重派を確保してあれば、想定外事故の起訴相当は防げるという考えだ。 あとの素人7名がたとえ軽い気持ちで起訴相当に入れたとしても、4名がそれ以外に投票すれば重大事故は防げる。 と、司法関係者も考えなかっただろうか?  この4名が議決の方向を握っているといえる。

 4名というのが半端なら5〜6名でもよい。 これは3ヶ月ごとに半数改選の審査員の人数である。 常時これだけの 「有識者」 を参加させていれば素人の暴走は確実に阻止できる、と司法関係者は本当に考えなかっただろうか?  全国に165箇所もある検察審査会をすべて暴走から防ぐには、この方法しかないと思う。 そしてこんどは、半期のみの 「有識者審査員」 を前後期とも採用したなら、完全な 「ロボット審査会」 が出来上がる。 それを小沢氏案件では使用したのではないか?

《裁判員の参加する刑事裁判に関する法律》
第二条の2
・・・・合議体の裁判官の員数は三人、裁判員の員数は六人とし。・・・・


04. カッサンドラ 2013年8月26日 09:42:17 : Ais6UB4YIFV7c : 7zlbU47Gsk
 検審事務局を競技の 「監督」 と考えていたらそれは間違いだ。 どちらかというと 「コーチ」 に近い。 試合前には色々と指導できるが、試合が始まってしまえばチームが総崩れになってもなすすべはない。 だから、検察審査会長以下の審査員たちが突如狂ったとしても、事務局は強制力のある制止は一切できない。 無謀な議決であっても事務局には制止する権限はないのだ。

 もし仮に制止が可能だったとしたら、こんどは逆に検察審査会の独立性が疑われる。 「なんだ結局、事務局が議決を決めてんじゃねえか」 と言われてしまう。 検察審査会法・第20条の4で 『検察審査会事務局長及びその他の検察審査会事務官は、検察審査会長の指揮監督を受けて、検察審査会の事務を掌る。』 とあるのは、その誤解を払拭するためである。

 だいたい事務局員は裁判所の事務官(早い話、事務屋だ)であり、司法試験を通ったとか特殊な人材の集まりではない。 だからスーパーマンのように何でもかんでも期待するのは酷というものだ。 審査員の平均年齢を二度も間違えて公表する程度の人たちだから、審査員の誘導などというハイレベルな作業など期待するほうがそもそも無理なのだ。

《検察審査会法》
第20条の2 検察審査会事務官は、裁判所事務官の中から、最高裁判所が、これを命じ、検察審査会事務官の勤務する検事審査会は、最高裁判所の定めるところにより各地方裁判所がこれを定める。


05. 2013年8月26日 20:21:21 : SEve57R6k6
カッサンドラさま

「全国検察審査協会連合会」の実態をもう少し調べる必要がありますね。「総会」の名の下に高級ホテルや高級旅館で宴会付の懇親会が開催され、裁判所からも検察からも「来賓」が参加していたようです。

この参加費は、交通費を含めなくてもひとり3万円程度は掛かっているはずで、その資金が各会員(検察審査会OB)の自己負担だというのが怪しいと思っています。これは「裏金」がつぎ込まれている可能性が高いように思います。

また、この全国検察審査協会連合会の事務局(連絡窓口)が東京第1検察審査会だ、というのも、これが単なる任意団体なら許されることではないでしょうし、この事務局が主体となって総会などを取り仕切っていたと思われますから、いよいよ怪しいです。

この団体に関する情報開示請求を検察審査会事務局に求めたら、たぶんしらばっくれるでしょうが、単なる任意団体の連絡先を務めていた証拠はありますから・・・。


06. 2013年8月26日 22:40:41 : 1ioo7h1uY6
■1万5千人に『総会』案内を

 送付するだけで 百五十万円必要

 誰が持つんだろう

 税金流用は まずいよね


 


07. 2013年9月02日 13:53:13 : 28hIF75PJc
投稿主さんへ

他でもないが、今、管理板で紛糾している事件について。
http://www.asyura2.com/13/kanri21/msg/176.html

貴方とtakedなんとか氏とトリプルでIDが被っているってことで、グッキー氏が指摘したオコチャマ氏と大揉めなんだが、
管理板へコメントを寄せて疑いを晴らしてあげてもらえないだろうか。
管理人さんが一応の判断を下したものの、両者ともいまだ釈然としない様子だし。

三人全員の名誉の為にも、それが一番だと思うんだが。

taked氏宛てのと文章が同じなせいか「このコメント投稿は以前にコメント成功済み」になって投稿困難だ、、。


08. カッサンドラ 2013年9月03日 08:32:49 : Ais6UB4YIFV7c : gVjL3ax6tQ
07. さんへ

 いちおう管理人さんへは弁明はしておきました。 しかし10桁の無作為のIDが重複することがあるんですね。 投稿者としてはなにもできませんが。


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