09. 2014年1月05日 09:48:20
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2014年に注目すべき23人 @メアリー・バーラ 今月15日に米国最大の自動車メーカー、ゼネラル・モーターズ(GM)の最高経営責任者(CEO)に昇格する。北米市場でGMの地位を守りながら国際市場のシェアを引き上げるという難題に取り組む。 Aマリーナ・ベルルスコーニ イタリアのシルビオ・ベルルスコーニ元首相の娘。元首相が議会から追放されたため、保守政党の党首として父親の跡を継ぐ可能性がある。マリーナ氏への期待は高まっている。 Bクリス・クリスティ ニュージャージー州知事。2016年の米大統領選に向けた土台作りをしているとみられている。共和党州知事協会会長に就任したことで全国に知名度がアップし、政治的にも財政的な意味でも支持者が増えるだろう。 Cヒラリー・クリントン 前米国務長官。クリントン氏はまだ検討中としているが、2016年米大統領選の民主党候補として既に大きな存在だ。クリントン氏は今年中に判断すると述べている。 Dテッド・クルーズ テキサス州選出の連邦上院議員。共和党。昨年、医療保険制度改革法(オバマケア)に抵抗し、保守派の政治家として存在感を示した。上院議員に当選してまだ1年だが、2016年の米大統領選に出馬するとの憶測が広がった。 Eビル・デブラシオ ニューヨーク市長。米国で最もリベラルな市長の1人として、予算を破綻させず、また労働組合の支持を失わずに市の職員の契約をめぐる公約を果たさなければならない。問題となっているニューヨーク市警察の取り締まりの手法「ストップ・アンド・フリスク(通行人を呼び止めて所持品検査を行うこと)」をどのように改革するかも注目される。 Fジョセフ・ダンフォード アフガニスタンに展開する国際部隊の司令官。2014年は駐留米軍の縮小や大統領選に向けた治安の監視、米軍長期駐留協定に署名するようアフガニスタン政府に求めるなど難しい課題を抱えている。国防総省でのダンフォード氏の評価は上昇中で、今年中に次期海兵隊総司令官か同じ4つ星のポストに指名される可能性がある。 Gレジェップ・タイイップ・エルドアン トルコ首相。首相に対する反対運動は勢いを増し、汚職捜査も広がりを見せている。今夏に予定されている初の国民投票による大統領選に出馬する意向を明らかにしている。 Hレブロン・ジェームズ 米プロバスケットボールチーム「マイアミ・ヒート」のスター選手で、最優秀選手賞(MVP)を4回受賞したジェームズ氏は好調を維持して新年を迎えた。シーズン終了後、フリーエージェントになる。 Iジョセフ・カーツ ケンタッキー州ルイビルの大司教。全米カトリック司教会議の新議長に就任した。フランシスコ・ローマ法王就任による変化の波を乗り越えられるよう、米国の教会を導く必要がある。法王は同性婚や中絶といった文化をめぐる争いから距離を置き、経済の不平等を重視する方針だ。カーツ氏は社会問題については保守的とされているが、合意を形成できる現実主義者として知られている。テクノロジーに詳しく、人当たりが良い。 Jジャック・マー(馬雲) 中国の電子商取引最大手、阿里巴巴集団(アリババグループ)の創業者。香港か米国で株式上場をあらためて目指すとみられている。実現すれば、フェイスブック以降、インターネット関連企業として最大の新規株式公開(IPO)になる可能性がある。 Kニコラス・マドゥロ
ウゴ・チャベス氏の後任としてベネズエラ大統領に就任した。54%ものインフレと深刻な物不足と格闘している。国民の怒りをかきたてずに政府財政の立て直しとデフォルト(債務不履行)回避に取り組むために、マドゥロ氏は国民受けのよい補助金からどこまで手を引けるか、やってみるしかない。 Lアラン・ムラーリー フォード・モーターのムラーリー氏の時代は間もなく終わりを迎える。しかし、ここ数週間のうちにマイクロソフトの新CEOに任命されてフォードを去ることになるのか、年末に引退することになるかが問題だ。フォードの後継者は決まっているが、68歳のムラーリー氏が他の会社で終幕を迎えることになるかは今のところまだ分からない。 Mクライブ・パーマー
鉱山富豪のパーマー氏はオーストラリアのトニー・アボット政権を撃沈させる可能性を秘めている。パーマー氏は上院で緩やかな連合体を形成していて、アボット氏が公約通り、国民に不人気の炭素税と鉱山税を廃止する法案を成立させることができるかどうかはこの連合体にかかっている。 Nダグ・パーカー
米国の航空会社のCEOの中で在任期間が最も長い。2001年の同時多発テロの数日前にアメリカウエスト航空のCEOに就任した。2005年にUSエアウェイズを買収し、CEOに就任。現在はUSエアウェイズとアメリカン航空の合併で昨年誕生したアメリカン航空グループのトップとして統合を進めている。 Oフランシスコ・ローマ法王
フランシスコ法王の就任後、同性愛や離婚、環境問題、貧困層に対する社会の義務についての見解が変わるのではないかとの期待が高まった。バチカンの官僚組織の改革と教会における女性の役割の拡大にも着手するとみられる。 Pフアン・マヌエル・サントス
コロンビア大統領。再選を狙っているが、その成否はマルクス主義の反政府勢力との長引く和平協議の結果にかかっている。協議が成功すれば、サントス氏は数十万人が犠牲となった紛争に終止符を打ったと主張することができる。 Qキャスリーン・セベリウス
米オバマ政権の厚生長官として、オンライン医療保険取引所「HealthCare.gov」の運用開始を監督した。ウェブサイトは当初、不具合が相次いだが、現在では状況は改善している。セベリウス氏の次なる課題は若年層を医療保険に加入させることだ。 Rラヒール・シャリフ
ナワズ・シャリフ首相が新に任命したパキスタンの陸軍参謀長。クーデターが繰り返されてきたパキスタンにおける民主主義の促進にシャリフ氏が果たす役割が注目される。 Sアブデル・ファタフ・アル・シシ
エジプト国防相。同国初の自由選挙で選ばれた大統領を追放した。シシ氏に大統領を目指す意志があるかどうかが明らかになる。かつて無名だった軍トップは今では、熱狂的ともいえる支持を集めている。 21アウン・サン・スー・チー
ミャンマーの野党指導者。2015年の大統領選への出馬が認められるかどうかが明らかになる。現政権は過去の軍事独裁に逆戻りする恐れがあり、スー・チー氏の出馬をめぐる判断は西側の政策や投資家の信頼感に影響を及ぼすことになる。 22ウルズラ・フォンデアライエン
ドイツ初の女性国防相。中道右派政党、キリスト教民主同盟(CDU)のアンゲラ・メルケル党首の後継と目されている。国防省では事故やスキャンダルが相次ぎ、大臣の辞任が続いた。国防相として成功すれば、首相としてもメルケル氏の後を継ぐことになるかもしれない。 23ジェイコブ・ズマ
南アフリカ大統領。選挙に先立ってアフリカ民族会議(ANC)に対する不満の矢面に立たされている。経済の低迷や失業率の高さに加えて、ズマ氏の自宅の警備システムに2000万ドル(約21億円)が投じられたことがズマ氏に大きなダメージを与えている。 WSJ http://jp.wsj.com/home-page |