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1980年代に当時日本の文壇で最人気であった関西の鬼才、筒井康隆氏が全集を出版した
ときの逸話。前評価からしてもその頃の話題性からしても、『筒井康隆全集』は売り上げチャートの
トップに難なく君臨するであることは容易い予想に違いなかった。
現に短期間で全国2位のランキングにまで上り詰めた全集。しかし、どういうわけか、その頭上には
別の全集が不動の地位を保っていた。その名も『戸田城聖講和集』WOW!
筒井は当時のコラムで「俺に勝てる無名の商業作家がいたなんて信じられない!」と疑念と憤りを
あらわにしている。無論、それ以前に創価ネタの小説を書いて物議をかもしだしたこともある筒井なのだが
面白くもない誰も読まないような出版物が何事もなかったようにトップセラーになってしまうカルトの力学に
おののいてか、「きっと戸田城聖とは、周囲が俺にいっぱい食わせるために作り上げた架空の作家であり、
俺はドッキリにあっているだけのようだ」とユーモアでしめくくった。
カルトとは商業を超える力を持っているのだ。カルトには流行も人気も通用しない。
その時代の別の例でいうなら、絶対的マジョリティーの支持したチェッカーズを年間ベストテンで
引き摺り下ろしたのが五木ひろしの『長良川艶歌』だったのである。カルト信者は目的達成のためなら
手段を選ばず、迷い無く私財を投じる。それは恐怖でありながら、美しくもある。
2013年年末。さて、リチャード・コシミズは歓喜乱舞しているようだ。なぜなら、石の上にも3年、
コシミズによる糞味噌ごっちゃまぜの陰謀著作がいまや表舞台でプチブレイクしているからである。
あくまで本人の言い分であるが、コシミズの最新作『リチャード・コシミズの未来の歴史教科書』
は3大紙面上で大々的に広告され、アマゾンをはじめとする販売力の高い大手書店でははやくも
ベストセラーのリストにあがってきているのだと。
私は独立党初心者ではないので、1秒でその真実を見通した。
そこには、戸田城聖に負けたときの筒井康隆や、五木ヒロシに王座をあけわたしたときの藤井フミヤの
苦笑いが見えるだけである。つまり、全てはカルトの力が働いたため起こった茶番にすぎないのだ。
無料のブログの記事をガサツに並べただけのくだらん電波本をありがたがって購入するのは
その大部分が、無職・ニート・窓際でできた独立党信者である。2000円ポッキリで年末のカルト祭に
参加できるということで、こんなガラクタに金を払うことも彼らにとっては「アリ」なのであろう。
しかし、諸君よ、その2000円の無駄本が、3ヶ月後にはブックオフで100円の値札をはられて
積まれていることはわかっているのか?それから買ったほうがよかねえか?
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