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学問道場から
http://www.snsi.jp/bbs/page/1/
投稿者:副島隆彦
投稿日:2013-11-16 12:23:37
副島隆彦です。 今日は、2013年11月16日です。
私の本が次から次に出るものだから、ここの会員の皆さんは読むのが大変でしょうから、申し訳ない、という気持ちになります。 あんまり無理して読まなくていいです。のんびり、気が向いた時に読んでください。
皆、自分の生活を守ることで精一杯なのです。自分の生活(と仕事)がすべてに優先します。 なかなか 人助けなど出来るものでありません。この思想が、リバータリアニズムの根底にあります。 あんまり綺麗事(きれいごと)は言うな、ということです。
私は、知識人で、言論人ですから自分の仕事を大事にします。今は、弟子たちと出す、SNSIの論文集である「幕末維新編 人物評伝」本で弟子たちの文章に赤ペン入れをしています。これがなかなか大変だ。人を育てるというのも手間暇(てまひま)掛(か)かります。
私が一番、直近(ちょくきん)で出した 「説得する文章力」(KKベストセラーズ刊、ベスト新書)は、文章の書き方の基本を徹底的に書きました。 「副島隆彦の文章読本(ぶんしょうどくほん)」あるいは、「作文の書き方の技術」 である本です。 自分の作文力、小論文の書き方、提出すべき報告書や同好会の冊子への寄稿文、小文(しょうぶん)の書き方で苦しんでいる人は、どうぞ読んでください。
いつもの、副島隆彦の豪速球(ごうそっきゅう)の、真向空竹(まっこうからたけ)割りの 文で書いています。 読んで損(時間とお金の両方の)はさせません。
私が、今日急いで書いておこう、と思うことが有ります。私は、今、自分の「中国本6」(副島隆彦の中国研究の6冊目 という意味)を書いていて、調べていて、 「あ、痛(いた)。また、嵌(は)められたぞ。この予言者・副島隆彦でさえ、どうしても、世界権力者どもが、大きく企(たくら)んで実行することを見抜いて暴露するには、どうしても、2ヶ月は遅れるなあ 」と大きく気付いたことがあります。 それを書きます。
私が、最新の金融・経済本として今も書店に並んでいる「帝国の逆襲」(祥伝社刊、2013年11月3日発売)の中で、「オリンピック決定と抱合せの消費税増税で、日本からアメリカはまたふんだくる。それが帝国の逆襲の一環だ」と書いたまでは、大きく正しいし、他の日本の言論人、知識人、学者たちなどは、私の本を密かに読むしかない人たちだと、私は鼻で嗤(わら)っている。
それでも、私は、今、中国本6を書き出して、「あ、しまった。ここまで読む(鋭く洞察、かつ未来予測す)べきだった」と思ったことがある。どうせ来年しか出せない、この本の書名は、「中国大包囲網(だいほういもう)の構築」 (仮題)だ。
アメリカのオバマは、9月6日に、サンクトペテルブルクでのG20(ジー・トゥエンティ)の時に、ささっと安倍首相を会談した。この時に、今年の2月に50兆円(5千億ドル)を、日本政府(財務省)が、ボロクズ米国債を買ったのに引き続き、さらに又、この9月に、50兆円(5千億ドル)をアメリカに差し出す(貢ぐこと)を、オバマと安倍は、ここで合意した。オバマはニンマリした。
その代わりに、日本とロシアが、サハリン2(ツゥー)の天然ガスを、そのまま、パイプライン(日本の十八番(おはこ)のコベルコのシームレスパイプ)で、海底を這わせて、津軽海峡も渡って、それを太平洋岸から、茨城県の日立市あたりに上陸させる、この計画を「アメリカが承認する。邪魔をしない」という決断をしたのだ。
これでプーチンが喜んだ。大喜びに喜んだ。アメリカが日ロの天然ガスのパイプラインにようやくのことでOKを出した。これで、北方四島の返還も 「二島分の海面の同面積返還」で合意して、日ロの平和条約(=講和条約。戦争終結条約)も締結に向かう、ということになった。プーチンにしてみれば、シベリア開発の起爆力を持つ大きな資金が、天然ガス代金として日本から手に入る、ということで、この話に乗った。ニンマリである。
プーチンは、この見返りに、来年2月のソチ(黒海東岸の保養地)での冬季オリンピックで、テロを起こされないように、チェチェン人やアルカイーダとかを、背後からイスラエルのモサドやアメリカの特殊部隊があやつってやる自爆テロ、爆弾攻撃はアメリカがナシにしてくれる、ということで喜んでいる。
それなら、この中国大包囲網( Containing China 、コンテイニング・チャイナ)の大企画にロシアも参加する、ということになった。中ロが仲良くでのユーラシア大陸全体の開発は、後回し、ということになった。 日本は、ロシアと組んで中国を挟み撃ち(ボウス・フランクス・アタック)にするという長い間、隠然と存在する外国戦略を発動したのだ。
だから、安倍晋三の大勝ちだ。安倍は外交で大きな得点を挙げた、ということになる。だから、今、安倍首相は、ゴルフをやって有頂天で遊んで回っている。 世界政治では、ウィキリークスと、スノーデン氏からの世界の多くの政府の機密情報漏洩(ろうえい)とエシュロンでの各国首脳の通信の傍受の暴露の件で、プーチンが、情報公開の英雄みたいになって実力政治家NO.1みたいになっている、が、そんなことはない。あくまで、オバマである。
「そんなに米国内が、財政不足(国のカネがない)で、困っているというのなら、大統領である私が、外国との交渉で稼いできてやるよ」ということだ。このあとの方に、英文ではない日本の新聞記事を載せるが、2ヶ月遅れで、日経新聞が新聞には9月6日のニューズ報道文としては載せないで、何食わぬ顔で、討論会のまとめの記事のようにして乗った、10月30日付の 新聞記事を載せる。
ここで、9月6日のサンクトペテルブルクでのオバマ・安倍 密約のあと、オバマが、「安倍を見直したよ。彼は、力量の有る政治家だ」と べた褒めに褒めている。そりゃあ50兆円を、また、日本から引き出したというか、ふんだくったのだから。嬉しいだろうよ。
この直後、安倍首相は、飛行機に飛び乗って、モスクワから、はるばるアルゼンチンのブエノスアイレスまで飛び、何くわぬ顔をして、9月7日の、「2020,トーキョー」 の、あのすっトボけたようなロゲIOC委員長(ベルギー人)の発表があった会場に滑り込んだ。
安倍が、50兆円出す、ということは、ヨーロッパの貴族たち(こいつらがオリンピックを握っている。汚れた貴族たちだ)にも分前がちゃんと来るようになっている。つまり、ヨーロッパ諸国も、中国包囲網(コンテインメント・ポリシー・アゲインスト・チャイナ)に加わっている、ということだ。 安倍首相は、「東京にオリンピックが決まったのバンザーイ」の真ん中に、無邪気に、何も知らないとぼけた顔をして居た。 これで、安倍政権の長期政権化の布石が打たれた。 日本国内の反対勢力は、ほとんど一掃(いっそう)どころか、鎮圧、殲滅(せんめつ)されている。
これがナマの世界政治だ。現実政治だ。大きなカネが動くのだ。世界覇権国の意思と欲望と、自分が生き延びるための、まさしく「帝国の逆襲」戦略の発動だ。 それに寄り添い、従順に従うことで、主要各国の首脳たちのひとりひとりの動きと決断もある。 政治の世界は、このように裏側で決まってゆくのである。
私、副島隆彦は、自分の最新刊の金融本「帝国の逆襲」を10月14日に書き上げて、「どうもおかしいなあ。あいつら何かを仕組んだな。すでに仕掛けを作っている」と、感じながら原稿を書き終えた(手離れして、出版社に渡した)。私があの本で解明しつくせなかったのは、この9月6日、7日の、政治ドラマだ。あの時、この大きな中国たたきのめし、中国封殺の世界密約を知っているのは、世界の政治のトップの連中だけだ。
安倍がアメリカとユーロッパ(EU)に50兆円(5千億ドル)の救援金のカネをだす、と言わなければ、オリンピック・トーキョーも、サハリン2の天然ガスも来ない。
そして、この2ヶ月で、どんどん下まで情報が降りてゆく。官僚や大企業トップたちのところにまで、徐々に、滴(しずく)が下に垂れるように、漏れ伝わってゆく。 これを、まさしく、トリックル・ダウン理論(しずく垂れ理論)と言う。
だから、ロシアが、サハリン1,2,3の天然ガスを、一端、大陸の方に引いて、それからハバロフスクそしてウラジオストックまで引いて、そこで、LNG(エル・エヌ・ジー、液化天然ガス)の、氷漬けにして、専用タンカーで、新潟まで運んで、というこれまで宣伝されていた計画は、あれは、やらせ、見掛け倒し、 red herring レッド・ヘリング であった。
私、副島隆彦は、予言者(プロフェット prophet ではなくて predictor プレディクター) 宣言をしているのだから、もっと早く、2ヶ月も掛からずに、このことを察知して、日本国民に知らせるべきなのだ。だが、どうしても世界権力者どもの所業と蠢(うごめ)きを確信するまでに、2ヶ月は遅れるようだ。先回りするほどのことはできない。 それでも、気を取り直して、元気を出して、皆さんに世界で最先端の情報と知識をこうして知らせます。
状況は、刻一刻と動いてゆきます。 そんなものに負けるか。 私は、日本最高の頭脳であり予言者だぞ。
副島隆彦拝
(転載貼り付け始め)
●「日米関係「ぬくもり」再び 討論を終えて 」
2013年10月30日 日経新聞
http://www.nikkei.com/article/DGKDZO61829120Z21C13A0M10900/
「安倍(晋三首相)の印象が変わったよ」――。9月7日、ロシア・サンクトペテルブルクで急きょ開催した日米首脳会談を終えた後、オバマ米大統領 は上機嫌で側近のスーザン・ライス補佐官(国家安全保障問題担当)に漏らした。首脳会談ではシリア問題のほか、日本の経済情勢や環太平洋経済連携 協定(TPP)、中国・北朝鮮の問題など幅広い案件について意見を交わした。その場で「質の高い議論を展開した安倍首相の力量に大統領は感銘し た」とホワイトハウス関係者は明かす。
実際、この会談以来、寒々しい「家庭内離婚」のような状態が続いた日米関係にもようやく本来の「ぬくもり」が戻りつつある。国務、国防両長官に よる初の同時来日と日米外務・防衛閣僚級協議(2プラス2)の開催は象徴的な出来事だった。
それまでの日米関係は、従軍慰安婦問題や靖国神社参拝問題などに足元を取られ、思うような前進ができないでいた。日米重視の姿勢を掲げながら、 安倍政権は歴史認識問題を巡り、中国、韓国だけでなく、米側にまで痛くもない腹を探られ、あらぬ警戒心まで植え付けてしまったからである。
日経・CSISシンポジウムに米国から参加した6人の元米政府高官は、日米間のすれ違いに強い懸念を示し、形勢挽回に向けたアドバイスを水面下 で日本に送り続けていた。パネル討論でも、米側出席者からは「日米同盟はすでに広範かつグローバル」(ナイ氏)といった意見が相次ぎ、日米関係の 未来に期待する姿勢が際立った。
冒頭に触れたように日米関係は今、力強い前進のための一歩を再び踏み出そうとしている。だが、世界は日米関係だけで成り立っているわけではな い。シリアへの空爆をちゅうちょしたオバマ政権の姿勢は、日米関係、そして日本を取り巻く国際環境が一段と厳しさを増していくことも強く暗示している。
いわば「警察官のいなくなった世界」(北岡氏)において、日本では国家安全保障会議(NSC)創設や特定秘密保護法案の導入、集団的自衛権の行 使などの真剣な議論も進んでいる。それらは中国が指摘する「戦前回帰」のためではなく、21世紀の未来に向かって「責任ある主要大国」としての責 務を果たすためである、と日本は世界へ声高く説明しなければならない。未来志向の日米同盟体制の構築も、そこから始まる。 (編集委員 春原剛)
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。 以上の日経の重要な記事を書いた日経新聞・編集委員の 春原剛(はるはらごう)という人は、日経新聞内の 優秀な政治記者で、アメリカ(ワシントン)の政治を分析する本も書いている。しかし、この男は、私たちのアルルくん(中田安彦研究員)の「ジャパン・ハンドラーズ」その他の研究を、勝手に泥棒、剽窃(ひょうせつ)して全く恥じることがない愚か者だ。内心では、恥ずかしく思っているのだろうが。きちんの人の業績を、引用文にして、敬意を払って、尊重するということをしなかった。このことは公然と非難されなければいけない。
アルルくんは、お人好しだから、この春原のような、第一線の新聞記者や、若手で売出中の政治学者たちなどを、鼻で嗤ってみている。しかし、自分と同じ、同格の日本知識人たちだから、もっぱら、この泥棒人間たちに向かって、懇切に書いて教える、とうことをする。それで、ジレンマに陥って、困ってしまっている。
私、副島隆彦は、アルル君に、「もっと広く、大きく、日本国民に訴えかけなさい。世の中は、もっともっと大きいんだ。いろんな人たちが、君の書く文章を楽しみにして待っているんだ」 と、励ましています。
世界権力者ども、がやっていることと言っても、これぐらいのことだ。フン、と私は、軽く鼻で藁(わら)ってやる。 フン。
副島隆彦拝
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