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ベレッタのナナメ45度視点!出張所から
http://ameblo.jp/hina8989/entry-11411151132.html
嘘なのにまかり通ってる話→「人工放射能は体内に濃縮蓄積する ・自然放射能は体内に濃縮蓄積しない」
2012-11-23 16:49:15
テーマ:ブログ
この話書くの何度目だ…
まぁ、もう何回も書こう
結論から率直に書いてしまうと
「人工・天然に関係なく元素自体の性質と環境中の濃度による」
が正解
人体にはカリウムがいっぱいあって、その中の0.0117%、カリウム1gに放射能強度が30.4ベクレルのカリウム40が存在します。
そこから年約0.16ミリシーベルトは好むと好まざるに関わらず内部被曝しています。
で、カリウム40は摂取しても蓄積されないけど、セシウム137とかは蓄積されるじゃないか!
と言う方が居ますが
そもそも「カリウム40の自然状態の存在比そのまま蓄積され、排出され続けている」
カリウム自体の体内の量はさほど差異がないので
その上限が、大体体重1kgあたり60ベクレル程度で、変化しない
ということです。
「人間のカリウム代謝の上限いっぱいに既に蓄積している」ということです
仮にカリウム40の存在比が多かったら、当然体内のカリウム40も多くなり、より内部被曝します。
カリウム40も当然原子炉の中でも出来ます。
ですが、現在環境中にあるカリウム40は、ほとんどが、、地球が出来た時から、残っているか(半減期12.8億年ですから)、もしくはアルゴンガスが宇宙からの中性子線により、中性子を獲得してできているかどちらかです。
カリウム40はベータ線とガンマ線を出します。これは天然だろうが人工だろうが量を過ごせば影響が出ます。人体は見分けることが出来ません。
そもそも、年0.16ミリシーベルトの内部被曝って結構な量です。
セシウム137の場合は、体内にそもそもほとんど存在していないので、代謝の上限いっぱいに取り込めます。
ですがカリウム40と違い、必要な元素ではなく、半減期も短く、供給が単発で、カリウム40の様に無限にループするわけではないので
結局、食品などに含まれる濃度が減れば減ります。
なので食品の汚染度も、WBCも検尿も検出する量は減ってます。
カリウム40はカリウム自体を抜かないとまず減りません
トリチウムはどうでしょうか?
トリチウムって何?と思われるかもしれませんが、「水素原子で放射能を持ってる子」です。
これも核実験でも原発でも自然状態でも出来る核種です。
http://ameblo.jp/hina8989/image-11411151132-12299045921.html
今は核実験があまり無いので雨の中のトリチウム濃度は減ってますが、半減期が12年程度であるのにゼロにはなりません。
それは宇宙からの中性子線により、酸素や窒素が中性線で破壊され、窒素や炭素になり、その切れ端がトリチウムになるからです。自然にできてるんですね。
なので自然状態でも供給され、半減期で減る分と釣り合う状態に近づいています。(平衡状態といいます、人体のカリウム40の濃度も「平衡状態にある」といえます)
地球上では原子力発電所等から年間0.02エクサベクレル(エクサ=10の18乗、百京)供給されますが、環境中には1〜1.3エクサベクレル存在し、核実験の残滓が15エクサベクレル程度。原発から供給される分はわずかです。
現状、雨水1Lに0.1〜0.4ベクレルのトリチウムが含まれています。もちろん普通の飲料水も元は雨水ですので、この濃度のまま含まれています。
体内の水分ももちろん同じです。体を構成するタンパク質も水素原子はありますので、その中にも存在します。
核実験などを再び行い、トリチウムの濃度が上がれば、その分内部被曝も増えます。
環境中のトリチウムについて
http://www.naka.jaea.go.jp/forum/aomori_sympo/momoshima.pdf
核実験をやってた中国では
http://ameblo.jp/hina8989/image-11411151132-12299045922.html
未だにこんなにトリチウムが多いです。
ウラン238や235は核燃料の主な構成物質ですが、これも天然に存在します。
ウラン238は普通の土壌1kgで25〜45ベクレルです。
しかし、人間の体内はおろか、野菜にも、牛肉にもほとんど含まれていません。
これはウランという元素が生物中に取り込まれにくいからです。
プルトニウムも核実験のせいで、日本の土壌にも、含まれていました、当然人体にも極微量に存在しますが、やはり濃度はそうした環境中より低いです。
今回の事故で最も大量の放射能をもって放出されたキセノン133などは、11000テラベクレル(参考 ヨウ素131 160テラベクレル セシウム137 15テラベクレル)になりますが、この内部被曝が問題にならないのは
キセノン自体が不活性なガスで、人体に取り込まれず、しかも半減期が5日しかないからです。
キセノン133自体、ほぼ100%人工放射能ですが、「体内に濃縮・蓄積する」ことはありません。
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結局のところ
「人工放射能は体内に濃縮・蓄積する ・自然放射能は体内に濃縮・蓄積しない」
というのは、根本的に間違っていて
「放射性セシウムやヨウ素などが、そうなりやすい(量も沢山ある)から問題にされている」
という話
人工でもそうならないものは無数にあるし、天然で吸収されやすいものは、「天然の濃度の分だけ、体に上限いっぱい存在している」だけ。
ですので
「仮にカリウム40の存在比を2倍に高めた食事」を人に与え続ければ、年0.16ミリシーベルトが年0.32ミリシーベルトになります。
「人工放射能だから」「天然放射能だから」というのはナンセンスな話だし、全く事実と異なる。
分ける必要すら本当は無いんですが…どうしてこういう間違いが蔓延するのか??
恐らく「人工=悪、体に悪い」という思想が根底にあるのでしょうが、間違ってますので、「元素の性質」から勉強されたほうが理解できると思います。
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