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自転車で職場に向かう途中に突然死去した。
死因は、急性心不全や頭部打撲などの説がある。
斎賀孝治氏は、社会部のデスクとして耐震強度偽装事件に関して、イーホームズ代表の藤田東吾氏から積極的に取材を行っていた。
斎賀孝治氏は、耐震強度偽装事件の追求先を次の2点に絞っていた。
@民間人に対する国交省の責任転嫁
Aアパグループの偽装隠蔽
事件の背景を分かりやすく伝える対話形式の記事を執筆するなど朝日の紙面をリードしていたが、その最中の突然の死去だった。
・以下は、イーホームズ代表の藤田東吾氏の発言
耐震偽装事件を通じて、マスコミとはどういうものなのかが良く分りました。
新聞では朝日新聞が最も良いだろうと思って、去年の12月上旬に築地本社を訪ねました。
たとえ、イーホームズに批判的な記事を書いたとしても構わないから、僕らが知る全ての事実を伝えるので、この事件をしっかり記録して記事にしてくださいと頼みました。
耐震偽装を担当していた斉賀さんというデスクの方が応対してくれ、僕の趣旨を理解してくれ、担当記者をつけてくれました。
12月13日に「国交省の大臣認定構造計算プログラムが改ざん可能である」との記事を書いてくれたのはこの方達です。
他の報道関係者に較べて、最も、技術的学識的観点から確認検査制度や構造設計を勉強して記事を書いていました。
僕らは、年が明けて2月に入り、アパを糾弾し始めました。
斎賀さんが亡くなったのはこの時期です。
そして、担当記者の方は外されました。
因果関係は僕には分かりません。
そうした事実が符合しているだけです。
そして、3月3日に、合同捜査本部の緊急立入捜査が入ります。
・以下は、斎賀孝治氏の記事
地震に弱いビル 次々見つかる 建物の書類にうそ 耐震基準を下回る ニュースDEジャンケンポン
ジャン: マンションがたおれちゃうかもしれないっていう記事を読んだけど、うちはだいじょうぶかしら。
斎賀: 建物を建てるときの強さを決める書類にうそが書かれていたんだ。マンションやホテルを調べてみたら、震度5強の地震でたおれてしまうかもしれないものが続々と見つかった。
ケン: ビルがたおれたら大変だよ。
斎賀: そうだね。これらの建物は法律で決められている耐震基準が守られていなかったんだ。
ポン: 耐震基準って何? (朝日小学生新聞から)
宮城県耐震基準をみたしていないことがわかったマンション(画像を加工してあります)沖地震で基準を強化/阪神大震災で効果はっきり
斎賀: 地震の被害をふせぐために、どのくらいの強さの建物を建てればいいかという基準で、建築基準法にさだめている。
ジャン: どのくらいの強さで建てなければいけないの?
斎賀: いまの基準は、震度6強から7程度の地震でも、建物がたおれるなどの被害が出ないことを目標にしている。この基準は1978年に起きた宮城県沖地震(最大震度5)で多くの建物がこわれたため、それまでの基準を強化して1981年からとり入れたんだ。
ポン: ふーん。
斎賀: 新しい耐震基準の効果は、震度7を観測した1995年の阪神大震災ではっきりした。大きな被害を受けた建物の多くが、古い基準でつくられたものだったんだ。この地震をきっかけに、地震に弱い建物をなおす法律もできたんだ。
ケン: よかったね。
斎賀: でも、基準が正しく守られなければ意味はない。今回、問題になっている建物は、千葉県市川市に事務所をおく設計事務所の建築士が、実際は耐震基準をみたしていないのに、みたしているようなうその書類をつくったんだ。
ジャン: うその書類って?
斎賀: 建物をつくる前に設計図をかくよね。部屋の広さや間取りのほかに、柱の太さや、建物をじょうぶにする鉄筋の数を決める必要がある。その時に、これぐらいしっかりつくればだいじょうぶと教えてくれるのが、構造計算書という書類。問題の建築士は、これを正しく書かなかったんだ。
この建築士が建築にかかわったらしいマンションやホテルは、少なくても全国に200件ほどあって、国土交通省によると、50棟近くの書類にうそが書いてあった。調べが進むにつれ、まだふえるおそれもある。
【きょうのポイント】
▽耐震基準とは地震の被害をふせぐために、どのくらいの強さの建物を建てればいいかという基準で、建築基準法にさだめている。
▽耐震基準は、1978年の宮城県沖地震をきっかけに見直され、震度6強から7程度にたえられる建物にするようさだめられている。
▽千葉県の設計事務所の建築士は、マンションなどの設計に必要な耐震性にかかわる構造計算書をごまかしてつくった。この建築士がかかわったらしい建物は少なくとも全国に200件ほどあり、50棟近くの書類にうそが書いてあった。あぶない建物は、さらにふえるおそれもある。
安く建てるためごまかす?/再発防止へ国が対策を検討
ケン: だれもうそに気づかなかったのかなあ。
斎賀: もちろん、書類がきちんとしているか点検はしているんだ。建築確認といって、専門の検査機関が設計図や構造計算書などを調べ、「この建物は問題ありませんよ」というOKサインを出す。今回、その仕事をした人たちは「建築士のごまかし方がじょうずだったので、気づかなかった」といっている。でも、調べ方に問題があったという声もあるよ。
ジャン: 人の命にかかわることなのに、なぜ、構造計算書をごまかしたのかしら。
斎賀: 鉄筋の量をへらせば、それだけ安くビルを建てることができる。問題の建築士は、国土交通省に対して、大口のおとくいさんに、鉄筋の量を少なくするようにたのまれた、と説明している。国土交通省は、この建築士を刑事告発、つまり警察にうったえて、ごまかしのいきさつを捜査してもらう方針だ。
ポン: あぶないマンションはどうするの。
斎賀: 住んでいる人たちは、マンションを建てた会社と話し合いをしているところだよ。家を買うのにはらったお金を全部返してもらうとか、いまの場所に新しく建て直してもらうといった話が出ている。でも、とてもたくさんのお金がかかることなので、かんたんにはいかない。
ケン: どうすればあぶない建物が建たないようになるのかな。
斎賀: 国もいろいろ考えているんだ。建築士さんの腕がしっかりしているか、何年かごとに見直そうとか、書類を点検する人たちがきちんと仕事をしているか、もっとくわしく調べようとか。そんな案が出ている。家は長くくらす場所だから、安全を何よりも大切にしてほしいね。
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