http://www.asyura2.com/13/cult12/msg/318.html
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「この間、規制値を段階的に引き下げながら、汚染を低減する努力が続けられてきたのです。これから日本でも息の長い取り組みが必要になるでしょう。今後どのように放射線と向き合わなければならないのか、それを考えるとき、ベラルーシが歩んできた道のりから学ぶことは大きいのではないでしょうか。」
科学的根拠に基づく食情報を提供する消費者団体の瀬古 博子さんの記事から
http://www.foocom.net/column/answer/4441/
ベラルーシの25年間
日本の規制値は、各国の規制値と比較すると、ヨウ素ではゆるく、セシウムでは比較的厳しいという見方もあります。
参考:消費者庁パンフレット(p17に各国の表あり)
http://www.caa.go.jp/jisin/pdf/110530food_qa.pdf
規制値に関しては、ベラルーシでは、子ども用食品の規制値が37Bq/kgとかなり厳格な値となっています。ベラルーシは1986年にチェルノブイリ原発の事故で多大な被害を受けた国ですが、どのように規制値を決めたのでしょうか。
ベラルーシでは、チェルノブイリ後25年間で、たびたび規制値が改正されてきました。
そのもとになる線量限度は、事故が起きた1年目では緊急的な線量として100ミリシーベルト(mSv)、87年には50mSv、88・89年30mSv、90年5mSv(外部被ばくと内部被ばくが各50%)とされ、ソ連の保健省により食品と飲料水中のセシウム137の「一時的許容レベル」が承認されました。
ベラルーシ共和国として独立後に定めた法律では、線量限度は年間1mSvとされ、91年に5mSv、93年に3mSv、95年に2mSv、98年に1mSvとなるよう、ステップバイステップのアプローチをとることが提案され、食品と飲料水に「共和国管理レベル」が設定されました。
食品の品目は細かく分かれており、例えばバターでは、86年に一時的許容レベルとして7400Bq/kgだったものが、88年に1100Bq/kg、90年に共和国管理レベルとして370Bq/kg、92年に185 Bq/kg、99年には100 Bq/kgというように、段階を踏んで小さな値となっています。
子ども用の食品については、88年に一時的許容レベルで1850 Bq/kg、91年に185 Bq/kg、そして、90年に共和国管理レベルで37Bq/kgとなり、現在もこの値が維持されています。
この間、規制値を段階的に引き下げながら、汚染を低減する努力が続けられてきたのです。これから日本でも息の長い取り組みが必要になるでしょう。今後どのように放射線と向き合わなければならないのか、それを考えるとき、ベラルーシが歩んできた道のりから学ぶことは大きいのではないでしょうか。
参考:ベラルーシ資料(英文、p16に規制値の表あり)
http://www.ec-sage.net/D04_03.pdf
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