http://www.asyura2.com/13/cult12/msg/113.html
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大阪や北九州の部落や在日が大騒ぎしているのが、瓦礫焼却なんだが、反日工作機関の日中友好協会と連携しているJanJANも否定している。
大阪オカンの会やオノデキタ、デマイエローの頭の中にしかない、瓦礫焼却問題。
JanJanから
http://www.janjanblog.com/archives/74556
安住るりのコラム◆デマだった!「瓦礫広域処理は放射能拡散」説
日本の環境問題研究機関で最も信頼できるところといえば、茨城県つくば市にある「国立環境研究所」(独立行政法人)でしょう。http://www.nies.go.jp/
毎年6月の環境月間に、東京と京都の大きな会場で公開シンポジウムを開催しています。
http://www.nies.go.jp/sympo/2012/index.html
今年は東京は昨日6月15日(芝公園メルパルクホール)で開催済み、来週6月22日は京都のシルクホールで正午から夕方まで開催されます。参加は無料ですが、事前申し込み制になっています。おそらく京都会場は今からでも参加可能でしょう。E-mail : info_nies2012@stage.ac TEL 03-3958-5292
(シンポジウムの内容は、7月中旬にHPに掲載されます)
2011年3月11日の大地震ではこの研究所も被災しましたが、地震に伴い東北沿岸を襲った未曾有の大津波による複合的な環境破壊と、その後の様々な影響について、国立環境研究所の各分野の研究者が、いち早く現地(主として宮城県、岩手県)に赴き、多角的、客観的な調査分析を行ってきました。
この機関は、1974年に、「国立公害研究所」として発足し、1990年に全面的に改組されて「国立環境研究所」と名を改め、同年に「地球環境研究センター」も新設されました。
2001年に、それまで弱小官庁だった「環境庁」がようやく「環境省」に昇格(?)し、研究所内に「廃棄物研究部」を新設しました。
しかし、この機関は、日本の「原子力研究」(過去半世紀のあいだ通産省=経済産業省が開発も規制も管轄主導してきた)とは全く別系統の研究所なので、「放射性廃棄物」の研究には関与していません。つまり「原子力利権」とは全く無縁の公的研究所である、と言えましょう。
放射能の環境影響についてのここの調査研究結果を 「信じられない」 という人は、どこの誰の言うことを信じているのか、反論をしていただきたいです。
以下に、PDFで誰でも見られる報告を挙げておきます。
●放射性物質の挙動からみた適正な廃棄物処理処分
(技術資料 第二版) 平成 24 年 3 月 26 日
(独)国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センター
http://www.nies.go.jp/shinsai/techrepo_r2_120326.pdf
52〜59pをご覧ください。
6. 焼却処理過程における挙動と制御
ここでは、一般の都市生活ゴミに含まれるセシウム(Cs)が、一般的な大型焼却炉でどう「処理」されるか、実際の結果を報告しています。
結論を端的に言えば、「心配ない」ということです。
その根拠は報告をお読みください。
読まずに「心配だ」と騒ぐのは非科学的ヒステリーです。
***
さて、宮城県岩手県の津波被災で大量に発生した「瓦礫」の「広域処理」とはどういうことか、非常に誤解されています。その問題については、安住るりはJANJANBLOGに記事を投稿していますので、★コメント欄も含めて、再読をお願いします。
http://www.janjanblog.com/archives/69986
安住るりのコラム◆東北三陸津波瓦礫拒否は、放射能測定後冷静に
2012年 4月 24日
その内容の更なる補強を、ここではいたします。
6月15日の東京メルパルクホールでの公開シンポでは、ロビーで「ポスターセッション」という面白い企画がありました。
16の研究テーマについて、「壁新聞」のようなものが立て並べられていて、それぞれに当該テーマの研究者自身が解説に立ちます。誰でもその研究者と対話、質問ができます。ポスター(壁新聞)はそのままA4サイズのチラシとして印刷されていて、それを何枚でも無料でもらうことができます。
筆者安住るりは、宮城岩手の津波ガレキの放射能汚染の疑いについて何人かの研究者に尋ねてみました。答えはこうです。
「宮城岩手は、放射能はぜんぜん問題ないんです」
「放射能について、学校でも何も教えてこなかったから、知らないだけに恐怖感が増幅されるんですね」
「噂というのは怖いもので、関東大震災のときにも、誰かが井戸水に毒を入れた、とか流言飛語がありましたね」
「放射能は安全か、といわれれば、決して【安全】ではありません。しかし、もともと自然界にも存在するもので、その線量は地域によって幅があり、日常的に私たちは放射能を浴びています。そのレベルであれば【心配ない】といえるわけです。」
「しかし、原発の爆発事故という未経験のひどい事態が起こって、実際に【住めない】地域がでてしまうと、どこでもそうなる恐れはあるわけなので、安全だというデータを見ても信用できなくなる人もいますね。」
「テレビなどは、ゆっくり説明する時間が与えられませんから、単純にシロかクロか、で切られてしまいます。シロでないなら、クロだ、というわけで。 実は完全にシロではないが、限りなく薄いグレーが、自然界の姿なのです」
完全な【シロ】状態は,現実にはありえないのであり、自分のウンコの大腸菌もクルマやバイクの排気ガスもタバコの煙もない【無菌室】で生きたいというようなものです。そういうのをヒステリーという。(ここは安住るり個人の考えです。)
建材の石綿(アスベスト)についても聞いてみました。
「検査の結果、アスベストはほとんど検出されていません」
「神戸の震災では問題になりました。あれで規制が進んだためでしょうか、ともかく問題ないです」
***
さて、岩手宮城の被災地の継続的な環境調査をした医師 (米国環境保護庁での勤務経験あり) の講演が、ズバリ、私の不安を払拭してくれました。
百年分のガレキが一気に出た石巻市では、
大量のガレキが、適切な仮置き場がなく、ある高校の周りは3階の窓の高さまで、未分別状態のガレキが積み上がっています。そんなに高く積んでは、有機物から自然発火して火災になる危険があるので望ましくありませんが,やむを得ません。
腐敗物にハエがタマゴを産み,大量増殖して学校にもブンブン飛んできます。もちろん悪臭はひどいです。そして、その高い臭いガレキの山の北側には、津波で家(と親しい人々)を失った被災者の方達が仮設住宅に住んでいるのです。
こんな状態を知ってか知らずか 「10年20年かけても地元で処理すればいい」 と言ったのは、誰でしたっけ?
まさに、【被災者のつらさ】【街の復興】よりも、【ガレキ処理利権】【分別経費補助金】などの旨い汁に、涙ならぬ涎(よだれ)を流した岩手県の政治家・業者でした。
話がつい横に逸れました、スミマセン。
この医師の研究は、未分別の大量のガレキからの飛散物がヒトの健康にどういう悪影響を与えるか、というもので、きわめて詳細に科学的に行われました。
それは来月(7月)末には研究所のHPで公表される予定ですから、シンポに参加できなくても世界中が見ることができるようになります。
実はこの多岐にわたる検査物質項目の中に【放射能】がありません。
講演後の質問に医師は答えました。
「(調査地域の石巻、南三陸、気仙沼では) 調べても、放射能はほとんど出ません」
つまり、人体の健康調査の対象にならないほどの超微量だ、ということです。
つまり
「津波被害のガレキの移動は★放射能の拡散になる」という、
誰が言い出したか分からない「反対理由」は、全く根拠が無いデマだった、ということです
***
そのうえ、「広域処理」の焼却処分に回されるのはキレイに分別された「木屑(廃建材を砕いたもの)」のみです。
「木屑」は土中に埋め立てると次第に分解してガスが出て、地盤が不安定になるので埋め立ては規制され、「パーティクルボード」などの「リサイクル」と「焼却」で処分されます。
***
話題になっている宮脇昭さんの「幅100mの森の防波堤」案では、ゴロ石状態のコンクリート塊と土と木屑を混ぜれば「問題ない」と宮脇さんは言っていますが、過去に実施例が無く、埋め立て規制の法律を変えなければならないので、現在実証実験中です。素晴らしいですが、気の長い話です。
また、「土」 は現在、被災地では貴重品です。津波で海水に浸った農地の回復のために引っ張りダコで価格が高騰しています。
「幅100mの防潮堤」を延々と造るためには、「被災ガレキ」と同量くらいの「土」が必要なのです。そんな大量の【土】をどこからもってくるのでしょうか。【ヘドロ】だけでは足りないでしょう。
【海水が浸った農地の土】で、苗木がすぐ育つでしょうか?
「日本は雨が多いから塩分は下に流れ落ちる」と宮脇さんは言いますが、それも実験しないとわかりません。すぐには苗木を植えられないでしょう。
「堤防」を造る「土」のために「緑の山」を崩しますか?まさか、ね。
「フクシマの除染土」を利用しますか?まさか、ね。
【夢の大構想】も、素晴らしいですが簡単ではありません。
***
根拠のない「放射能デマ」のために、「広域処理」が進まないので、仕方なく宮城県は仙台平野を中心に30箇所以上も「仮設焼却炉」を設置しました。これらは、2〜3年でガレキ処理が終われば要らなくなるものです。
このために「場所」も「経費」も余計にかかりました。「時間」もかかり、被災者のつらさは続き、街の復興は遅れています。
全国の既設の焼却炉の余裕のあるところで少しづつすぐに助けてもらえれば、一年の間にガレキは半分くらいに減っていたかもしれません。罪な話です。
遠くまでガレキを運べば運送料がかかり、CO2も増える、という「反対理由」を言う人もいます。
しかし、被災地に仮設焼却炉を運ぶのにも建設するのにも経費がかかり、CO2も出ます。
たとえば関東のヒトが微量の放射能が怖くて九州から野菜を買うとしたら、やはりCO2が出ます。
どこかで大災害があって、遠くから救急車や消防車が救助に行くのにも、物資を運ぶのにも、CO2が出ます。そんな「反対理由」を後付けして言い立てるのはやめましょう。
ともかく
宮城岩手のガレキは、放射能は問題ありません。
「原発推進」 とは無関係の「国立環境研究所」が検査した結果です。
ましてや 「広域処理」をお願いする「木屑」は、まったく問題ないばかりか、受け入れ地の焼却炉の一般都市ゴミの燃焼を助けます。
それでも 「ゴミの焼却処理はともかく反対だ!」 と言う方、代替案を提案してください。
***
宮城県には広い仙台平野があるからどうにかやりくり対処できるかもしれませんが、
岩手県の三陸海岸には、広い平地は全くありません。おまけにほとんどの海沿いの土地は1mも陥没しました。潮が満ちると冠水します。もともと狭いところが、さらに狭くなりました。
やっとのことで「ガレキの仮置き場」と「分別作業所」を確保していますが、
「埋め立てる場所」 も 「焼却能力」 も全く不足しています。
宮城県北部の三陸海岸地域も同様です。
被災者の「家」を建てる場所にも困っています。
一年経ってガレキの分量を測りなおしたところ、岩手県では「倍増」したそうです。
もともと「ガレキの総量」というのは「推定値」ですから、事態の把握が進めば変動します。
宮城県で3割ほど減ったそうですが、それを「デタラメ」だとか「うそつき」だとか非難するのは、未曾有の複合大災害に、自らも被災しながら必死に対応している自治体の担当者たちに失礼です。
全国の、特に東日本の皆さん。本当にガレキ処理に困っている宮城岩手の被災地を助けてください!
まだ、あなたは「受け入れ反対!」と言いますか?
その理由は何ですか?
参考記事:http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/307180
北九州市長「広域処理の必要性確認」 震災がれき視察 2012年6月12日
安住るり記者のプロフィール
2004年初めからJANJANに記事を出しています。
消えてしまったOhmynews の記事の一部や、PJ News への投稿記事を、ライブドアブログに保存しています。たまに更新します。
【安住るり★興味津々】(http://blog.livedoor.jp/ruri1946/)
1946年宮城県石巻市生まれ 神奈川県逗子市在住 主婦
【ご意見板】19 件の書き込みがあります
茂野俊哉 2012年 6月 18日 14:54
非常に説得性のある記事をありがとうございます。活用させていただきます。
ただ、喧嘩腰の言い方は気になります。「デマ」という物言いや糾弾口調は、合意形成の妨げになるだけだと思います。相手もまた、そういう物言いを百倍しているという現実があるとしても。僕自身の自戒も込めています。
勿論、そういう言い方になってしまう悔しさや怒りは、共有したいと思います。
M野 2012年 6月 18日 23:21
この情報ありがとうございます。実際公開されている情報を調べようにも、階層が深い所にあったりします。特にこのところそういった昔に戻りつつあるように思います。ましてや学会発表のものはよほど詳しい人でないと、探し当てません。
これに引かれて自分の住む盛岡のデーターを検討しました。結論から言えば、盛岡のクリーンセンターの受け入れている岩泉・宮古・山田ガレキは、大した影響は無いようです。
安住るり 2012年 6月 23日 21:55
wikiより
「NIMBY(ニンビー)とは、Not In My Back Yard(自分の裏庭にはあってほしくない)の略で、「施設の必要性は認識するが、自らの居住地域には建設してほしくない」とする住民たちや、その態度を指す言葉。日本語ではこれらの施設について「忌避施設」「迷惑施設」[1] 「嫌悪施設」[2]などと呼称される。」ーーーー
つまりはそういうことですね。
自分が出した日常ゴミでさえ、自分の近くでは処理して欲しくない、という一般的エゴイズムが、「原発反対」という「正義感」と勘違いな結びつきをした。
社会の「近代化」「都市化」によって、「生きるということは汚すことだ」という自覚に欠ける人間が増えている。
「洗剤」などの大量コマーシャルで、過度な「清潔」マニアが増えている、
世界は様々な「有害物質」に満ちているのが当然だ、という「覚悟」が失われてきている。
さいごに、私は、付和雷同して正義感を振りかざして騒ぐ人たちが嫌いだ。
これは、1960年代の「大学紛争」に巻き込まれて実感したことです。
「喧嘩腰」でスミマセン。
hiro 2012年 6月 24日 00:03
興味深い記事ありがとうございます。
私も研究者の取り組みには、頭の下がる思いです。
研究のさらなる発展を願っております。
記事に対して揚げ足など取るつもりはありませんが
少々気になった点、感想を述べさせてもらいます。
@過去に放射性廃棄物の研究には関与していなかった研究所が、
どのような助言や知見をもとに放射能の環境影響を評価されたかです。
・この点について筆者のご意見などお聞かせください。
A環境研の調査研究結果を 「信じられない」 という人は、どこの誰の言うことを信じているの か、反論をしていただきたいです。
・この意見は、研究者のご意見でしょうか?
筆者のお考えでしたら、研究者の了解承諾を得たものでしょうか?
B焼却処理過程における挙動と制御についての結果報告ですが、
〜ここでは、一般の都市生活ゴミに含まれるセシウム(Cs)が、一般的な大型焼却炉でどう「処 理」されるか、実際の結果を報告しています。 結論を端的に言えば、「心配ない」ということで
す。 その根拠は報告をお読みください。
読まずに「心配だ」と騒ぐのは非科学的ヒステリーです。〜
・私には、この報告内容がよく理解できませんでしたが、
筆者ご自身この結果報告について、ご理解されたのでしょうか?疑問などありませんでしたか?
非科学的ヒステリーですが、研究者の意見でしたら理解も出来ますが、
筆者個人のお考えでしたらいかがなものかと思います。
報告書を読んで理解できる人が、どれくらい居るのでしょうか?
筆者さんに、分かりやすく要約をお願いしたいと思います。
C広域処理をお願いする木屑は、まったく問題ないばかりか、受け入れ地の焼却炉の一般都市ゴミ の燃焼を助けます。それでも 「ゴミの焼却処理はともかく反対だ!」 と言う方、代替案を提 案してください。
・この点について、研究者にご質問されたのでしょうか?
この内容こそ、まさに研究者に質問すべき内容です。
研究者であれば、どう答えたのでしょうか?
筆者ご自身のお考えであれば、いかがかと思います。
燃焼を助けるといった見解や反対するものに対して代替案の提案を求めるなど、少々乱暴だと思 います。
もし、代替案が提示された場合にどのようにお答えになるのでしょうか?
私は中立的な立場で、この問題を考えております。
重ねて申しますが、筆者さんの記事に対して揚げ足を取るつもりはありません。
ただ、環境研の研究者さんも一般市民とのコミュニケーションをいかにとっていくか
大変苦労されております。
その点をご理解して頂けたらと存じます。
hide 2012年 6月 25日 16:40
安住さん、初めて書き込ませていただきます。
どうも論点が根本からズレているように思います。
原発が爆発したのだから東北はもちろん関東でも放射能レベルが上がるのは当然の事、安全か安全でないかはべつのことです。
問題は瓦礫の処理をわざわざ沖縄にまで持って行くという馬鹿げた事をやり反対派に騒ぎを起こさせる、
それも莫大な国費を使って、反対するのが「無知で愚かな行動」に見せるために。
それが証拠に瓦礫処理の反対運動はよくテレビでも報道され騒いだあげく放射線レベルは高く有りませんでしたも決まり文句。
ところが原発再稼働反対運動は、実態とかけ離れた報道である事は安住さんもご存知でしょう。
結局両方の反対派を一からげにして原発反対もテレビと新聞の情報だけの国民は「無知で愚かな行動」と思ってしまうでしょう。
ですから、安住さんが正論で反対派を屈服させても何の意味もなく、安全だから安全というどっかの「神話」の復活じゃないですか。
むしろ、広域処理の問題点、なぜ全国で遣らなければいけないか、よく考えたほうがいいと思います。
瓦礫の処理灰は福島を始めとした東日本沿岸で必要とされています、沖縄まで持って行くのはもったいないです。
安住るり 2012年 6月 30日 15:12
hiro様。「放射性廃棄物」とは、原発関連から直接排出される、初めから放射能汚染が明らかなもののことを言っています。
そういうものの【処理】問題は、一般の「環境問題」とは別です。
一般の環境問題としての「大気中の放射能レベル」とか、「津波瓦礫の放射能レベル」とかは、国立環境研究所は、充分な検査能力を持っています。
宮城・岩手の被災現地で、どのように丁寧な放射能検査をやっているか、環境省の関連のHPの女川町長自身が映像と共に解説しているものなどをご覧ください。
広域処理を反対する人の中には、「津波ガレキの表面をちょっと測っただけだ」というデマを流した人もいます。実際に広域処理に回るのは、津波ガレキのうちの、原則としてリサイクルも埋め立てもできない【きれいに分別された木くず】だけだ、ということを分かっていないことも明らかですね。
hiro様
一般的に「ゴミの焼却処理」になんでもかんでも反対だ、という人もいます。
しかし、国土が狭い日本では、埋め立てる場所がありませんから、ある程度は焼却処理するほかありません。もちろん、現状の処理の仕方が満点だということではありません。ベストミックスを探る努力は続けなけれなりません。
今の日本の焼却炉の最新技術では、99.99%までセシウムをフィルターで捉えられる、という報告です。「100%でなければならないか?」という議論も書かれていますね。
理解できなかったら、何度かお読みになるか、関連の書物を図書館などで探して、お勉強なさってください。「要約」は無理です。
★ゴミの量を減らす努力を、我々ひとりひとりが真剣に考えることが一番ですね。
これは、津波瓦礫だけの問題ではありません。それ以前から、ずっと「リユース、リデュース」を言われています。「リサイクル」はエネルギー効率がよくありません。
津波災害は、天災ですから、お互い様で、助けてあげるべきだと、私は思います。
因みに、フィルターで捕捉した「塵」は、埋め立てるしかありません。その際に、粘土質の土の層でサンドイッチにします。それについての研究発表もありましたから、7月中に国立環境研究所のHPにアップされる報告をお読みください。
ここで一旦書き込みます。
安住るり 2012年 6月 30日 15:33
hiro様、記事の中の、どの部分が、研究者の報告の引用か、筆者の意見か、区別が付くように書いたつもりです。
一般的に、ゴミの焼却がダメだというなら、埋め立てる場所もなければ、「野積み」にしておいたら、焼却炉から排出される0.01%の有害物質よりも、もっと有害なガスの大量発生とか、自然発火による煙害とか、害虫の発生とか、悪臭、伝染病、カラス、野犬、などの横行とか、様々な問題が起きてきます。
焼却場の新設でさえ反対運動が起きるのですから、「野積み」など、どこにもできません。ご想像ください。
シンポジウムの講演の質疑応答の時間は限られていて、テーマとはずれる質問はできません。
ポスターセッションで、質問してみました答えが、上記のようなことです。
一般廃棄物処理問題は、国立環境研究所の主要な課題のひとつですから、過去の研究をお調べください。インターネットは、便利ですよ。
ただ、このシンポジウムの情報も、私の亡夫がNPOを主催して環境問題に取り組んでいたので、連絡が来ました。
私のこの記事は、一般人にはアクセスしにくい研究機関の存在を少しでも広く世間に知らせる、という意図もあります。
多くの人に読んでもらうためには、やや「刺激的なタイトル」をつける必要もあったことをご理解ください。
安住るり 2012年 6月 30日 15:43
hide様、ご意見ありがとうございます。しかし、主旨がよくわかりません。
安住るりは、何年も前から亡夫と共に「反核」「反原発」の記事を書き続け、さんざん攻撃され続けながら、夫亡き後も、シロートのおばさんながら孤軍奮闘してきた者であることは、過去記事を検索していただけば分かります。
そういう実績があるからこそ、私は、「再稼働絶対反対」であり、それとは全く別の問題を、「混同」している人たちに「ケンカを売った」、というワケです(笑)。
宮城岩手の被災ゴミを、沖縄までもっていくことはない、と私は思っていますよ。
だから、「特に東日本の皆さん」と呼びかけています。
大事なことは、宮城岩手の津波瓦礫の★「きれいに分別された木くず」は、放射能問題は全くない、という「事実」をひろく知らせることです。
一週間前に出した「◆利権構造から考察」という記事を、合わせて、何度でも行間まで洞察しながら、お読みください。
大城 洋 2012年 7月 1日 01:14
廃棄物処理場一般に言える事ですが、木質廃材が重量の割には容積が嵩んで、施設のキャパシティーを圧迫し破壊するので、どこの処理場でもこれの減量が課題になっています。沖縄のある処理場では、リサイクルの一環として木質廃材のチップ化を図っています。チップにすれば豚舎の敷材・農地の土質改良等様々な用途が開けるとともに、処理場の負担を楽にします。また最近は、糖や澱粉だけでなく蛋白質からもアルコールを作る酵母が開発されて、植物のセルロースからもアルコールが作れるようになりました(うろ覚えですが、日本インキの技術ではなかったかと思います)。木質廃材の主成分はセルロースであり、出来たアルコールは消毒用・燃料・バイオ燃料として多大な需要があります。この様なウ遠策も、津波以来これだけ時間が経って見ると、もう少し早い時期から着手しておけば今頃効果を上げていたのではないかと想像すると同時に、今からでも着手すれば「急がば回れ」でかえって早い解決に繋がるのではないかと、思うのですがどうでしょうか。、
安住るり 2012年 7月 1日 08:25
ダッシュボードを見ると、沖縄の大城さんが、「木質廃棄物のリサイクル」について、ご意見を書き込まれたようですが、ここになぜか出てきていません。
一般的に、木質廃棄物の再利用については、津波被災地は積極的に取り組んでいます。
福島県いわき市の担当職員の話を聞きましたが、いわき市では震災ガレキの分量が、なんとか自己処理できる程度だそうです。
ガレキ(不燃物、可燃物の混合)は、分別後、なるべく焼却処理ではなく再利用と埋め立てで処理しているが、地元でも(フクイチに比較的近いこともあり)放射能検査のデータを信用せずに「埋め立て反対」「焼却反対」を言う人は一部におられるそうです。
しかし、「野積み」にしておくわけにはいきません。
「木質廃棄物」については、「チップ」の再利用需要が多いということでした。
しかし、震災ガレキの量が、通常の百年分を超えている石巻ブロックなどでは、「再利用需要」を超えてしまっているのではないか、と「想像」します。
再利用で処理できるものなら、地元の市長や町長が、なんだかんだと迷惑がられながらも必死で他所の自治体に頭を下げる訳がないでしょう。
岩手県三陸地方の大槌町町長が環境省のカメラの前で語っていますが、
ガレキの量が通常の「90年分」だそうです。
もともと平地がほとんどないうえに、地震で地盤沈下して一層狭くなり、分別作業をするのにも土地が不足し、被災者の住まいの用地にも切実に困っている、と、私が記事で書いてきたことと全く同じことを語っています。
「この窮状を、自分のこととして支援の手を差し伸べて下さっている全国の方々に、心から感謝している」と語っています。
ともかく、被災地では、「木質廃棄物」の「再利用」の努力は、最大限行なっているはずです。
311はなにしろ超弩級の未体験の複合大災害ですから、役所も職員も被災した中で、様々な混乱があったでしょう。一年の間に、少しづつ落ち着いてきたとは思いますが、
宮城県よりも、岩手県の「辺境」被災地は、ガレキの量も推定より増えてきたようだし、
広い土地も全くないから本当に困っているでしょう。
壊滅的な被害を受けながら、【「放射能の拡散」】という風評のために支援が受けられないのは本当に悲しく悔しいことですね。
私は、その一点だけを、「誤解」を解いていきたいと思って孤軍奮闘しています。
大城さん、ご意見ありがとうございます。
話は違いますが、
沖縄やんばるにある「揚水発電所」は、必要なものだったのか、費用対効果はどうなっているのか、もし情報があったら、ご教示ください。
大城 洋 2012年 7月 11日 23:27
電力は365日24時間不足しているのでは無くて、夏の一時期・昼間の1時間、長くて3〜4時間のピーク時にだけ不足するのであって、夏以外の期間・夏でも夜間は有り余っています。電力会社には供給義務があるからピークに合わせて発電所を造らなければならない。ピーク時以外は設備が過大になって遊休するが、この間もピーク時と同じように固定資産税・減価償却・定期検査費等の固定費がかかるので、この無駄が莫大な損失を発生させます。揚水発電単独の費用対効果は分かりませんが、有り余っている夜間電力を活用して水を引き上げ、電力が不足するピーク時に落下させて電力を造るので、電力会社に莫大な利益をもたらします。夏の暑い沖縄では昔から様々な方法を駆使して、ピークに対応せざるを得ませんでした。しかしその御蔭で十電力の中で沖縄電力だけが、原発を持たずに済んでいるのです。資源エネルギー庁は、冷房需要の拡大を放置して夏のピークを吊り上げる事によって相対的電力不足を造りだし、これを理由にして原発の普及に成功して来ました。私は本土の反原発運動が一日も早く、このピークの魔術に気付いて欲しいと願っています。
安住るり 2012年 7月 15日 01:25
1940年代に原爆開発にかかった莫大な投資を回収するために国際金融団が人類を騙して始めた「原子力の平和利用」という大欺瞞の最大の餌食が、「日本」という島国とそのお人好しの国民たちでした。
もう、ナイーブなお人好しは卒業しましょう。
沖縄は、米軍基地という悪を押し付けられていますが、原発という悪からは自由です。
これは、沖縄県民が選びとったことではおそらくなくて、日本という「植民地」の中の地域による「使い分け」を宗主国アメリカが行なったのだと推測しています。
しかし、結果的に、「原発なしでこそ、電力会社は健全経営が可能である」ということをオキデンは証明しているのかもしれません。
「揚水発電所」というものは、そもそもは「出力調整ができない原発」の夜間に余る電気を「捨てる」施設として造られました。
これを、原発が停ったら「無用の長物」とするのではなく「活用」する道を、関西電力なども探ってもらいたいです。
併せて、原発依存症に陥っている立地自治体に、禁断症状に苦しむことなく「依存」から脱する具体的な方法を、皆で考えて、提案していきましょう。
安住るり 2012年 8月 6日 07:50
またまた、ネット上で、ヒステリックな「誤解」を広めている人たちがいます。呆れます。
ブログで「福島のガレキで、被災地の子供たちを利用して作らせたメダルを野田総理が選手団に渡した」ということを書いています。これがそのままネットで拡散されています。
しかし、これは「福島の瓦礫」ではありません。
宮城県の、南三陸町の志津川地区の「流木」で子供たちが手作りしたものだそうです。
南三陸町志津川地区とは、どこなのか、わからない人たちが多いようで、実に情けない。
宮城県の石巻よりも北で、「フクイチ」からは100km以上離れています。「流木」に放射能汚染はありません。
南三陸と南相馬を混同しているんじゃないですか?
まったく
非科学的な反応ですね。これは「フクシマ」のガレキではありませんよ。
>震災で大量に 発生した流木のがれきを材料に使い、被害の大きかった宮城・石巻市と南三陸町の 小中学生が、手作りでひとつずつ仕上げたお守り。選手たちの活躍を願うメッセージとともに、 被災地からの思いが日の丸戦士に託された。
〜〜〜こういうものです。「流木」は「志津川」のものです。
私は「オリンピック」という「国別対抗メダル取り競争」にウンザリしているので、野田さんがしたことは全く支持しませんが、英国BBCとIOCの非科学的感情的偏見による強制措置を、日本人が、当然のこととして支持するのは、全くオカシイと思います。三陸の被災者とくに、メダルを作った子供たちは、どんなに傷つくでしょうか!!!(怒)
だいたい、選手たちがその「流木メダル」を開会式に持っていたかどうかも、わかりません。
JOCは、過剰反応したIOCとBBCに抗議すべきだとさえ思います。
安住るり 2012年 8月 6日 08:22
BBCが「ガレキメダルの放射能汚染」を放送した事実はない、そうです。またまた、とんだ「デマ」ですね。私もうっかり「デマ」に乗せられてしまいましたよ、怖い、怖い!
開会式で日本選手団が退場したことは、NHKが生放送で、「おや、日本選手団が退場していくようですね、どうしたんでしょうか」と放送しています。
「真相」はまだわかりませんが、どうも単なる「誘導ミス」らしい。
FACEBOOKに、英国在住の女性が証言、投稿しています。
引用
Akiko Ikeda :Ruri Azumiさん、3つ前のコメントでも申し上げていますように、英国BBCやIOCは感情的偏見による強制措置などしておりません。それは@madmanjapmanという人のツイートから発したデマです。
Akiko Ikeda この件ですが、たしかに子供達を利用するのはよくない。環境省もJOCも姑息でいやらしいことしますよね。このメダルを選手にもたせたるというプロジェクト自体は私も断固反対します。しかしながら、写真の横に添えられている記事については、メダルは福島のがれき製ではなく、宮城県石巻と南三陸町のもの。おまけに、私は英国在住なのでBBCの開会式を録画でも確認しましたが、BBCは放射能がれきメダル持ち込みを問題視なんてしていません。BBCは「東北湾岸に流れ着いた津波によるがれき流木で、生徒達によって作られた木製メダルを携えて入場です」としか言っていませんでした。この誤情報は、@madmanjapmanのツイートが発端のようですが、彼のツイート内容にはこの点以外にも間違いが多発。開会式に参加した日本選手団の数は300名ではなく実際は44名。BBCはこの木製メダルのヒースロー通過、IOCの問題視についても一切生放送で言及していない。メダルは福島のがれきではなく宮城のがれき流木から作成。私はこのツイートについては信用しません。日本選手団の途中退場の真相についは、ウオールストリートジャーナルの記事が真実に近いのではないかと思います。なぜ世界中のメディアでも話題がでなかったかというと、日本選手団もJOCも一切クレームを出さなかったからではないかと考えられます。http://jp.wsj.com/japanrealtime/blog/archives/13020/
「ようこそ日本の選手のみなさん、こちらが出口です」日本選手団に誘導ミス – Japan Real Time – jp.WSJ.com
jp.wsj.com
Getty Imagesロンドン五輪の開会式で入場する日本代表選手団(7月27日)ロンドン五輪で日本の代表選手団が受けた歓迎はあまり長くは続かなかったようだ。主…
続きを読む〜〜〜
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別の方の投稿も引用します。
Keiko Uetake http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/2ebd36d7da3d85d950d2c0893ec76c21
「オリンピック選手 (Unknown) 2012-08-02 15:29:54」のブログを見ると、
「宮城・石巻市と南三陸町の小中学生が、手作りでひとつずつ仕上げたお守り。」
と書いてありますが?
福島に住んでいる者としてこの記事は本当に心が痛みます。
もし自分たちの住んでいる街が福島のようになったとしたら?
あなた方はどうされますか?
さっさと住むのをやめて、何処かに行かれるのでしょうね・・・。
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選手がつけた福島の瓦礫製のバッジ ”放射能がれき持ち込みを問題視した英BBCが生放送し、強制退場” – 原発問題
blog.goo.ne.jp
選手がつけた福島の瓦礫製のバッジ ”放射能がれき持ち込みを問題視した英BBCが生放送し、強制退場” オリンピック開会式と瓦礫 (gareki) 2012-08-02 22:05:58 野田が出発前に選手たちにお守りとして福島の瓦礫…
(これが、とんだ「デマ」のソースです)
百年 2012年 8月 6日 09:55
非常に説得力のある記事と思いますが、
>津波災害は、天災ですから、お互い様で、助けてあげるべきだと、私は思います。
私は、必ずしもそうとは思いません。
確かに広域処理に反対するのは非科学的です。
ですが、天災だから(無条件で)助け合わなければ、というのも全く非合理的な行動ではないでしょうか。
個人レベルの助け合いは個人同士で直接話し合ってするべきです。
地方自治体レベルの助け合いも、自治体同士で直接話し合ってするべきと思います。
震災以後、全く信頼に足る行動をしてこなかった国が主導して、
莫大なお金をばらまきながらお膳立てや広報を行い、
被災地がそれに頼りきりになっていていいのか、と思います。
復興というのは、過去の通りに戻す事ではありません。
未来に向けて立ち上がる事です。
それにはまず、被災自治体やそこに住む人々が自主的に、能動的に行動しなければ、それは未来に向けた行動にはなり得ないと思います。
そして日本社会自体が、大量生産に端を発するこのゴミ行政の在り方(核のゴミもですね)を見直して未来について議論していく、重要ではないでしょうか。
こうした様々な議論を通り越して、国のキャンペーンに乗っかってがれきをできるだけ早急に「消す」事が未来のためにいい事だとは思いません。
冒頭と重複しますが、
原則的に支援とはできるだけ小さいレベル(個人)から起こしていくべきものではないでしょうか。
もちろん原則通りでなければならない訳ではありませんが・・
NIMBYに対して、ただみんなで痛み分けすれば良いのでしょうか?
それに対する答えを出していくためには国がしゃしゃり出る事ではなく、
当事者レベルで話し合っていく事が重要ではないでしょうか?
ちなみに私は宮城県七ヶ浜町の出身の非被災者です。
乱文失礼致しました。
安住るり 2012年 8月 6日 12:28
百年様、ご意見ありがとうございます。
この度の津波ガレキ処理については、政府(予算は環境省管轄でしょうが)のやり方が、色々と問題があったことは確かでしょう。私はそれは否定していません。霞が関の中の縄張り争い、政治家や業者等による補助金の奪い合い、など、様々な「水面下」での醜い駆け引きも「おそらく」あったでしょう。しかし、そういう説を唱える人に、「根拠」を尋ねても、けっきょく「推測」でしかないのです。
この記事の前後に投稿した関連記事にも繰り返し書いていますが、私が批判しているのは、
★「宮城・岩手の三陸地区の津波ガレキを、福島第一原発周辺の、明らかに放射能汚染のある瓦礫と混同して「反対!反対!」と騒ぐ人たち」に対してです。
その「事実誤認」を正すのは、大変な作業です。いまだに「誤解」している人は大勢います。
つい先日の、ロンドンオリンピックの開会式で、なぜか日本選手団が途中退場してしまった件、これも、被災地の子供たちが五輪選手の活躍に復興の夢を託して手作りした「メダル」は宮城県志津川町の流木であるのに、あるブログが、意図的か、「福島の放射能汚染瓦礫でつくられた」と明記して、しかも、日本選手団が途中退場したのは、BBCが生中継の中で、この手作りメダルの放射能を危惧する放送をしたので、IOCが日本選手団をスタジアムから「追い出した」のだ、それは当然の措置だ、と、全くのデタラメを書き、それを鵜呑みにした一部の熱心な反原発活動家たちが、ネットでどんどん拡散しています。
なんと無神経なことでしょうか!
広域処理問題についての私の3本のコラムの「ご意見板」にも、私は沢山書き込みました。それらをお読みいただければ、「未曾有の大被害に自治体の機能がほとんど失われたような地域では、数十年分、百年分という大量の被災物の処理には、県や国という上位自治体の助けが不可欠である」ということ、また、現地は決して、自力の努力をしていないのではないし、国任せにしているのでもない、精一杯頑張っている、そして瓦礫の「分別作業」に現地の人たちは必死で取り組んでいる、ということ、また、ガレキの山を減らさないと、どれだけ現地は困るか、など、同じ県内でも被災していないところでは想像できないような苦労をしてギリギリの精神状態で頑張っている、ということを、わかっていただけるかな、と思います。
追記しますが、それにつけても、実際に放射能汚染で「ふるさとを失った」方たちの悔しさ、怒りは、どれほどのものか、と胸が痛みます。
百年 2012年 8月 6日 15:56
安住るり様
返信ありがとうございます。
関連記事も読ませて頂きました。
被災自治体の自助努力を否定するつもりはありません。
私自身も友人の友人、というレベルでは激甚被害を被った知り合いがたくさんいますし、彼らの苦境や精神状態は聞き及んでいます。
(大した助けにはなれませんでしたが、ライフライン復旧が遅れている地域の避難所にガソリンや水・食料を運んだり、ほぼ全壊した地域のボランティアに参加して話も聞きました)
十把一絡げな極論で被災地の人々に上から指示を出そうというのではありません。
それでも、上位自治体の助けが必要な今だからこそ、地方自治体と県、国との関係を見直す好機ではないかと思うのです。
国の安易な助けに飛びついてほしくはありません。
(そこには同時に、余剰処理能力がないのに利権に安易に飛びつこうという受け入れ自治体も実際に発生しています)
私は単に他人事だと思って厳しい意見を述べようというのではありません。
人間には、必ず痛みを乗り越える力があります。
人間にはどんな状態でも生きる事ができ笑う事ができると信じます。
それは生命が本質的に持っている力だと思います。
生命が本質的に持っているとは、つまり「生きる事」の意味はそこにあるという事です。
痛みのない、安楽な人生とは、生きていない事と同じではないでしょうか。
単なる精神論だと一笑に付して頂いても結構です。
あなたが信じようが信じまいが、私は本気で生きておりますし、
同じように必死に生きている東北の友人らを信じます。
今、日本国民全員が「生きる力」を発揮しなければ、国や体制を変える事などできないのではないでしょうか。
今、日本国民全員が生きる事の意味を見直さなければ、日本から原発がなくなることはないのではないでしょうか。
もちろんその前提として、日本国民全員が被災地の痛みを自分の事として受け止める事が必要です。
あなたの論旨に反論がある訳ではありません。
失礼致しました。
やまさん 2012年 8月 14日 12:49
広域処理について数字を交えて議論に参加させていただきます。
(1)被災三県のガレキは約2200万トン(2700万トンに修正?)、この内20%が広域処理の対象
(2)阪神大震災のガレキは1477万トン。被災三県の広さを考慮するとこちらの方が多い
(3)埋め立てる基準を、放射性セシウム8000(10万)ベクレル/Kg以下と広域処理のために拡大
つまり、(1)では広域処理が推進できても全体のガレキ量の20%にしかならず、”広域ガレキ処理の遅延で被災地域のガレキ処理が進まない”との説明には納得ができません。
(2)では、なぜ北海道から沖縄までを広域処理の対象とするのか。”搬送費など膨大な国費がかかりほんとうに必要な被災地に資金が行かない”と言う指摘もあります。
(3)では、残念ながら広域処理のために安全基準が大幅に拡大されており、放射能を日本全国へ拡散することになります。その結果は全国的な放射能被害の増加?(低レベル放射能の影響については多くの議論がありますが、危険視する人達の意見を尊重したいと思います)
被災地を支援することには大賛成ですが、広域処理については現段階では疑問です。
東日本大震災の被害額は約16兆9000億円と推計(内閣府の平成23年6月24日資料)。
・建築物等(住宅・宅地、店舗・事務所、工場、機械等):約10兆4000億円
・ライフライン施設(水道、ガス、電気、通信・放送施設):約1兆3000億円
・社会基盤施設(河川、道路、港湾、下水道、空港等):約2兆2000億円
・農林水産関係(農地・農業用施設、りんや、水産関係施設等):約1兆9000億円
・その他(文京施設、保険医療・福祉関係施設、廃棄物処理施設、その他公共施設等):約1兆1000億円
これに対して平成23年度だけでも14兆9000億円が計上されましたが、約4割の5兆8000億円が使われませんでした。”人手が足りない”とのことですが、必要な所に支援が行かない計画に問題があるように思えます。
被災した土地や家屋を直接買い取るなど直接被災者へ支援が届く方が良いとも思われます。
被災地の町長さんから”棄民”と言われないような国の政策が必要です。
安住るり 2012年 8月 15日 02:16
やまさん、ご意見ありがとうございます。
しかし、残念ながら、ここに新しい知見は何もありません。
この記事の前後の、この問題に関する私の別の記事、つまり、三本の記事と、そのご意見板に書かれたことを、再度、再再度、丁寧にお読みくだされば、答えは見つかるはずです。
安住るりのコラム◆デマ「瓦礫放射能拡散」説を利権構造から考察2012年 6月 23日
(参考)安住るりのコラム◆原発のない沖縄で去年開催された反原発シンポ2012年 6月 3日
安住るりのコラム◆東北三陸津波瓦礫拒否は、放射能測定後冷静に2012年 4月 24日、
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