01. 2013年8月27日 13:33:13
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福島原発:太平洋産魚類6種の放射性物質検査を強化日本産は事実上の全数検査を実施中 日本の福島第一原子力発電所における貯蔵タンクからの汚染水漏れが予想以上に深刻なことが判明し、韓国食品医薬品安全処が輸入水産物に対する放射性物質検査をさらに強化している。 同処は現在、福島県と近隣8県の水産物49品目について輸入そのものを禁じている。日本の他地域の水産物については2011年3月の原発事故以降、事実上の全数検査を実施している。例えば日本産のスケトウダラが輸入される場合、入国のたびに船積みされたスケトウダラの中からサンプルを採取し、これを粉砕して2キロの検査用試料を作り、基準値を超える放射性物質が検出されるかどうかを検査する。本来の規定では検査用試料は1キロでよいが、日本産はさらに厳しい検査のため2倍の試料を採取する。
また、日本産の水産物には対しては他国産より厳しい放射性セシウムの基準値(1キロ当たり100ベクレル)を適用している。放射性ヨウ素(半減期8日)に比べて半減期が長い放射性セシウム(134Csは2.1年、137Csは30.1年)に対する基準を強化したわけだ。韓国の基準は、国際食品規格委員会(CODEX)の1キロ当たり1000ベクレル、米国の同1200ベクレル、欧州連合(EU)の同500ベクレルと比べても厳しい。こうした基準に従い原発事故直後から毎週約100件ずつ検査を実施しているが、基準値を超えたケースはなかった。放射性セシウムの検出濃度が最も高かったのは、11年7月に冷凍タラから検出された1キロ当たり98ベクレルだった。
日本産だけでなく、太平洋産の水産物についても検査をさらに強化する。食品医薬品安全処は26日から、太平洋産のスケトウダラ、サンマ、カレイ、マグロ、サメ、サバの6種について、種類別に週1回実施していた放射性物質検査を週2回に増やす。太平洋産の魚については標本検査で放射性物質(ヨウ素とセシウム)の濃度を調べており、基準値は放射性セシウムが1キロ当たり370ベクレル、放射性ヨウ素が同300ベクレル。これを超えた場合は輸入を禁じている。食品医薬品安全処の関係者は「1年間に食べる食料(平均534キロ)を全てセシウム濃度1キロ当たり370ベクレルの基準に該当する食品で摂取したとしても、これは全身CT(コンピューター断層撮影)を1度撮影した場合に被ばくする放射線量の3分の1ほどだ」と話している。
李智恵(イ・ジヘ)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 ☮http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/08/27/2013082701036.html 福島原発:汚染された海水、韓国の水産物への影響は ☮http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/08/27//2013082701281.html 福島第一原子力発電所の敷地内にあるタンクから、高濃度の放射能汚染水が漏れ出し海に流れていた事実が新たに明らかになり、日本の食品に対する恐怖が再び広まり始めている。最近は海産物だけでなく菓子やビールなどの加工食品から化粧品に至るまで、日本製を避ける現象が韓国国内で起きている。例えばあるオンライン・ショッピング・モールの日本製紙おむつの売り上げを見ると、今月の売り上げは昨年の同じ時期に比べて30%のマイナスを記録した。中でも汚染水から直接の影響を受ける日本の魚介類に対する心配の声はとりわけ大きい。日本のものだけでなく、汚染水が広まると考えられる太平洋など、より広い海域で水揚げされる魚介類についても放射能に汚染された可能性を指摘する声が根強い。これら一連の疑問について一問一答形式で解明してみよう。 問:福島第一原発から漏れ出した放射能に汚染された魚介類は、私たちの食卓に上がっているのか。
答:魚介類などに詳しい専門家によると、現時点でそのような可能性は非常に低いようだ。まず日本から輸入される魚介類は事実上、全数調査が行われており、放射能に汚染されていないか厳しいチェックが行われている。ちなみにこれまでのところ基準値以上の放射能が検出されたことはない。一方、韓国の漁船が日本の東側の汚染された海域で育った魚を水揚げするケースも考えられる。ただしこれらの魚介類に関しても、国立水産科学院は「汚染されたものが水揚げされる可能性は非常に小さい」と指摘する。日本の東側の海にいる魚と韓国近海の魚は種類が異なるため、汚染された魚介類が韓国の近海で水揚げされる可能性はほぼない。
問:サバなどは広い海域を回遊しているはずだが、汚染されている可能性はないのか。
答:韓国で水揚げされるサバと日本のサバは成長する海域が異なる。韓国の漁船によって水揚げされるサバは主に済州島南側の海域で産卵し、東海(日本海)や西海(黄海)などを回遊しながら成長して再び済州島周辺海域に集まる。これに対して日本で水揚げされるサバは九州の東側海域で産卵し、成長するまで日本の東側と北側の海を行き来しながら成長するため、韓国の近海まではやって来ない。また韓国近海で獲れるタチウオに関しては、夏に全羅南道沖合の海域で産卵し、東海と西海で成長してから冬に済州島の南側で冬を越すが、日本の周辺海域には行かない。イシモチも西海で産卵、成長する。
問:ロシア漁船が日本の近海でスケトウダラを水揚げし、これらが韓国に輸入される可能性はないのか。
答:全量を輸入に頼るスケトウダラは97%がロシア産だ。ロシアのスケトウダラは1月から4月はオホーツク海、5月から12月はベーリング海で水揚げされているため、日本とはかなりの距離がある。マグロも台湾近海で産卵し、北上した小型のものが韓国近海で水揚げされているので、日本の海からの影響はないと考えられる。マグロの成魚は太平洋の沖合で捕れる。
問:回遊性の魚は日本の近海を通過することも考えられるはずだ。
答:サケやイカに関しては汚染された海域を通過しないとは断言できないが、専門家はそれほど心配する必要はないと指摘する。日本の東側にいるイカの中には、北海道と青森県の間の津軽海峡を通って韓国の東海にやって来るものもある。国立水産科学院資源管理課の李東雨(イ・ドンウ)課長は「津軽海峡を通過して韓国の周辺にやって来たイカは日本の沿岸に沿って南下するケースが多く、東海で操業する韓国漁船によって水揚げされる可能性は小さい」と指摘する。サケは韓国の東海岸を流れる川で産卵し、アラスカなどを回遊してから東海に戻るが、その際に北海道の沖合を通過する。ただしこれについても李東雨・課長は「サケは津軽海峡ではなく北海道の北側を通って韓国に戻ってくるので、それほど心配する必要はない」と語る。
問:福島県沖の海水が韓国の東海に流れてくることはあるのか。
答:現在の海流の動きから予想すると、福島第一原発から流れ出した放射能汚染水は韓国ではなく太平洋に向かって流れている。つまり福島県から海流に乗って米国の西海岸やパナマを経て北赤道海流と合流し、再び日本列島に戻っているわけだ。このように海流が1周するにはおよそ3年から5年はかかるため、韓国の東海や南海にまで(放射能汚染水が)流れ込む可能性は小さい。
問:だとすれば日本の魚介類はもちろん、太平洋で水揚げされる魚についても放射能で汚染されている可能性があるはずだ。検査を行う必要があるのではないか。
答:その通りだ。福島第一原発から流れ出した放射能汚染水は今も海に流れ出しているため、その被害は北太平洋に面した国々に広がることが考えられる。つまり北赤道海流の周辺の魚介類は放射能に汚染される危険性が高まっているため、韓国の食品医薬品安全庁は日本で水揚げされたものだけでなく、太平洋で水揚げされた魚介類についても放射能が検出されないか検査を強化している。食品医薬品安全庁検査室のイ・スドゥ課長は「輸入元がロシア、米国、台湾、メキシコなどとなっている魚介類でも、水揚げされた海域が太平洋の場合は検査を強化している」と明らかにした。日本近海や、汚染された恐れのある太平洋で水揚げされた魚介類は、それがロシアから輸入される場合はロシア産となるため、食品医薬品安全庁は輸入魚介類に対する検査体制を強化する方針だ。
李智恵(イ・ジヘ)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 ☮http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/08/27/2013082701012.html ☮http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/08/27/2013082701012_2.html 福島原発:汚染水流出問題、即効性のある対策見当たらず 福島第一原子力発電所から排出された放射性物質を含む汚染水が、いまだに海へと流出している。同原発周辺には、近くの山から毎日1000トン程度の地下水が流れ込んでいるが、このうち300トン程度が、原子炉から出た汚染水と混ざり、海に流出しているのだ。日本政府はこれまで、汚染水が流出している可能性を否定してきたが、今月7日になって、東日本巨大地震に伴う同原発の事故発生(2011年3月)以降、毎日300トンの汚染水が海に流出していた、と発表していた。 汚染水が流出する経路は幾つかある。汚染水を保管している地上のタンクのうち1本から、最近300トンの汚染水が流出したほか、別のタンク2本から少量の汚染水が流出したことも確認された。タンクに保管されている汚染水は、原子炉を冷やすのに使う冷却水のため、ほかの汚染水に比べ放射性物質の濃度がかなり高い。
問題は、汚染水の流出を直ちに食い止める確実な対策がないということだ。福島第一原発の原子炉を冷やすためには、毎日400トンの水を注入しなければならない。冷却水が原子炉を通ると、高濃度の放射性物質によって汚染されるが、現在のところ、この汚染水の保管すら困難な状況だ。汚染された冷却水を保管する地上のタンク1000本も余裕がほとんどない。東京電力は「ただやみくもにタンクを増やすことはできない」として、精度の高い浄化作業を経た低濃度の汚染水を海に流すことを認めるよう、当局に要請している。だが、現在設置されている浄化装置を試験的に稼働させたところ、汚染水の流出事故が発生したため、試験的な稼働さえも中断されている。この浄化装置は放射性物質64種類を取り除くが、トリチウム(三重水素)は取り除くことができない。
日本政府は遅ればせながら対策に乗り出し、必要な予算を計上する方針を26日に発表した。原子炉周辺の地下に冷却装置を設置し、土を凍らせて地下水と汚染水が混ざるのを食い止める方法も検討しているという。だが、現在のところシステムの設計もできておらず、工事にも2年ほどかかるとみられることから、汚染水の流出問題を直ちに解決する上で役に立たないと考えられる。
東京= 車学峰(チャ・ハクポン)特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 ☮http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/08/27/2013082700993.html 韓国政府、遠洋水産物の放射能検査を大幅強化 2013年08月27日09時26分 [ⓒ 中央日報日本語版] 日本福島原発の汚染水放出で水産物に対する不安感が強まっている中、韓国政府は日本産だけでなく遠洋水産物に対しても放射能検査を拡大することにした。 来月から遠洋水産物のタラ、サンマ、マグロ、サメの4魚種に対する調査を45件から90件へと倍に増やす。今回の措置は今年末まで続く。 また輸入水産物に対する検査も増える。タラ、サンマ、カレイ、マグロなど主に太平洋で漁獲されて輸入される6魚種に対し、放射能検査の回数が週1回から2回に増える。 韓国政府は水産物に対する放射能調査の結果を21日から毎週2回、海洋水産部と国立水産物品質管理院のホームページで公開している。一方、日本産水産物に対しては輸入申告時に検査する全数検査を維持する。 ☮http://japanese.joins.com/article/436/175436.html?servcode=A00§code=A10 |