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第3部 立正佼成会
300万人も信者を減らした理由
東京近郊に住んでいる人なら、杉並区の環7通り沿いから垣間見える立正佼成会の巨大施設に圧倒された人も多いだろう。延べ床面積2万6000m2の「大聖堂」をはじめ、「法輪閣」「普門館」といった施設が建ち並ぶ。とくに「普門館大ホール」では毎年、中学生、高校生が参加する全日本吹奏楽コンクールが行われることでも有名で、"吹奏楽の甲子園"とも称される。いずれも隆盛期の教団の栄華をそのままに反映した豪華施設だが、建設から30年から50年がたった今、老朽化の問題に直面している。そして昨年5月、騒動が発生した。
「普門館で耐震性の問題が発覚したのです。普門館が使用停止となって、全日本吹奏楽コンクールは急遽、名古屋に会場が移された。『普門館を目指せ』と練習に打ち込んできた子どもたちは、さすがにショックを隠せずにいました」(コンクールの関係者)
同施設はいまだに使用再開のめどは立っていない。教団に問い合わせても、耐震補強の方針すら定まっていないという。
立正佼成会は法華宗系新宗教、霊友会から分派する形で1938年に設立された。現在では創価学会に次ぐ規模の巨大宗教組織だ。そんな有力教団に何が起こっているのか。
「教団にかつてほどの資金力がなくなっているのでしょう。一番の要因は信者数の減少です。経済成長の大きな足かせとなっている日本の人口減少は、宗教にとっても深刻な問題となっています」(宗教学者・島田裕巳氏)
文科省の「宗教統計調査」によれば、'92年当時の立正佼成会の信者数は約650万人だった。それがこの20年間の間に、約323万人(公称)と半減。まさに激減と言っても過言ではない。島田氏は、核家族化が特に立正佼成会の信者数の減少圧力となったという。
「立正佼成会の教えは祖先崇拝が中心で、創価学会の信者よりも家族の絆が強いと言われていました。家族問題に悩んで入信する人も多く、教団は活動を通して、たとえば嫁と姑の悩みを聞いたり、家族の中で発生するトラブルを解決したり、かつてはそうした魅力があったのです。しかし核家族化が進んだ今ではメリットがなくなってしまった」
会費や喜捨(寄付)が大きな収入源でもある教団にとって、信者の減少は財務の悪化に直結する。立正佼成会の会費は1世帯につき年間1200円。先に述べたとおり、立正佼成会の会員数は323万人だから、単純計算すれば年間に約15億円の会費収入となる。この数値も、信者数が倍だった20年前と比べると半減していると推測できる。
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http://gendai.ismedia.jp/articles/-/36528
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