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化学反応(イオンやEM菌の作用も含む)によって放射性物質をなくしたり、放射性を変えて放射能を弱めたりすることはできません。そのような事ができれば、今の苦労は吹っ飛んでいます。(日本保健物理学会)
■日本保健物理学会のホームページから
http://radi-info.com/q-687/index.html
「水素イオン水」で土壌改良に取り組む地域があると聞きました。
男性 の方からいただいたご質問
福島県の某自治体ではある業者の「水素イオン水」を用いて土壌改良に取り組んでいると聞いております。その水は「根拠はないが、放射性セシウムを消す」という触れ込みで非科学的なものでした。しかし、現地の方たちは藁をもすがる思いでその言葉を信じ実践しております。
当方もそのイオン水を入手して検証実験を行いました。同一カ所から採取した土を3つの缶に分け、(A)イオン水 (B)水道水 (C)土のみ(時間経過による変化観察用)としました。開始前それぞれ6μSV/h程度でした。(A)にイオン水、(B)に水道水を加え、攪拌し、24時間の経過を観察しました。測定方法は、シンチレーション式放射線量計(γ線)により、一定の箇所(缶の横同一の高さ)からの計測です。
ともに水を入れた直後から値が半減(3μSV/h程度)しました。結論から申しますと、両者ともに24時間後も値に差はなく、半減したままでした。単純に「濃度が薄まった」という感じです。この時点でイオン水のセシウム「消去」効果はないことはわかりました。
しかし、「水」または「水素」に放射性物質を弱める何かがあるのでしょうか、または放射線遮蔽効果があるのでしょうか。
放射性物質は消えることはないので、実際は同じベクレル数の放射線を出してはいるが、水がプリズム的な役割をして放射線を散らすために測定しにくくなっているだけでしょうか。
EM菌による放射性物質の消去効果や「水を入れたペットボトルによる放射線遮蔽」の効果など、「理解しがたいが、もし本当だったら朗報」的な話があちこちで聞かれます。正しい知識を持ち情報を取捨選択しなければなりません。科学的な見地からご意見ご指導をお願いいたします
回答掲載日:2011年7月20日
化学反応(イオンやEM菌の作用も含む)によって放射性物質をなくしたり、放射性を変えて放射能を弱めたりすることはできません。そのような事ができれば、今の苦労は吹っ飛んでいます。しかし、水やコンクリート、鉄、鉛などすべての物質は、α線やβ線、γ線、X線、中性子線といった放射線を止める(=遮へいする)ことが可能です。物質の放射線遮へい効果は、物質の質量に比例します。(中性子線は特殊で、水素などの軽い元素の方が遮へい効果があります。)
水を使った放射線の遮へいを行っている具体的な事例として原子力発電所の使用済燃料貯蔵プールが挙げられます。使用済燃料貯蔵プールでは原子炉内で使用されていた使用済燃料の崩壊熱を冷却するとともに、使用済燃料から放出される放射線を外部に出さないようにするために大量の水を用いて放射線を遮へいしています。
<参考リンク>
■放射能と微生物(チェルノブイリのかけはし)
http://www.kakehashi.or.jp/?p=3409
■2011 野呂さん講演会より
http://kodomonoheya.net/blog/?p=154
■放射能除染に、味噌・塩・EM菌・光合成細菌!?
http://blog.goo.ne.jp/hanasato_2009/e/57077ad697604593f99f7fc4a5ba4c60
船瀬氏の著書によれば、味噌・塩・EM菌・光合成細菌が放射能除染に効果があるそうです。体内被ばくは、大変な問題ですが、これにも効果があるとのこと。詳しくは『放射能汚染だまされてはいけない!?』を。
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