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胸部レントゲン写真と放射線被爆(Dr.Tessie)<放射脳に不都合な真実>
http://www.asyura2.com/13/cult11/msg/563.html
投稿者 会員番号4153番 日時 2013 年 7 月 11 日 09:53:32: 8rnauVNerwl2s
 

Dr.Tessieから
http://www.jata-miyagi.org/jouhoubako/yomo9.htm


胸部レントゲン写真と放射線被爆


 時々、健診で「レントゲン写真を撮っても大丈夫ですか」と質問をされることがあります。
 その内容の多くは原子爆弾やチェルノブイリの事故、東海村原子力発電所の事故と結びつけて連想されてくる放射線にたいする漠然とした不安、その他、発がんの不安、遺伝障害にかんするもの、奇形の発生についての不安が代表的です。


 「この前、原子力発電所で放射能漏れがありましたが、レントゲンの放射線は大丈夫で しょうか。」

 放射線の量と被曝する臓器と放射線の種類が関係します。始めに人体への放射線の危険度は等価線量Sv(シーベルト)という単位で表されます。1990年の国際放射線防護委員会の勧告によると、放射線を扱う人、たとえば放射線技師などは職業被曝といい一年間に50mSv(ミリシーベルト)を超えず、5年間で100mSvまでを限度としています。一般人にたいしては年間1mSvとさらに余裕をもって設定しています。これらの値は放射線の影響にたいして余裕をもって、これまでの膨大な研究からきめられた安全値です。胸の写真を一回撮ると、0.1mSvの被曝があり、これは職業被曝の基準値の500分の1に当たります。胃の透視では15mSv程度の被曝があります。放射線は人工的なものばかりではなく、自然放射線、すなわち宇宙や大地、大気からくる放射線があります。地上で生活する限り、宮城県で年間0.88mSvの被曝があり地域によって異なります。世界の中には十数倍の自然放射線を受けるところがありますが、その地域で特にがん発生率が高いという報告はありません。テレビを一日1時間づつ見ると一年間で0.02mSvの被曝をします。5時間見れば胸の写真を一枚撮ったことと同じになります。レントゲンの危険の度合いを確率的に表すとレントゲンの危険度を1とすると、車はその21.7倍、アルコールは43.5倍、タバコは65.2倍ともいわれています。タバコ一本の発がんの危険性は0.01-0.04mSvに相当するという話さえもあります。このように考えると胸の写真を数枚撮っても被曝量には大差がなく、生身で生活している限りは何らかの危険を伴っていることを考えると大きな問題ではなくなってしまいます。

 「レントゲンの放射線を受けてがんにならないでしょうか。」

よくある質問です。放射線と発がんで有名なのは白血病です。それは一度に200mSv以上の大量被曝で確認されたことで、弱い放射線でがんになるかどうかは現時点では知られていません。また、放射線の当たる部位によっても話が違ってきます。たとえば指に大量の放射線を当てても骨髄、正確には赤色骨髄にあたらない限り白血病とは結びつきません。発がんに関係する環境因子はタバコが1/3、食物1/3、その他、放射線、ウィルス感染などをあわせて1/3、と言われています。いずれにしても疫学的な調査結果により統計的に全体をみたときの話です。胸の写真一回の0.1mSvの被曝はまったく問題にならない値になってしまいます。


 「レントゲンで遺伝子の変化が起きて、孫の代まで異常がでてこないでしょうか。」

 かなり高等な質問です。確かに放射線は遺伝に関係する面もありますが、臨床検査で使われる程度の放射線にたいしては遺伝子を修復するメカニズムが働きます。放射線ばかりが遺伝子に影響を与えるのではなく、細胞分裂の間にもプログラムが狂って同じようなことが起きてきます。これも統計的には問題がないことになっています。

「妊娠していますが、レントゲン検査は大丈夫でしょうか」

赤ちゃんの奇形が心配になった場合の質問です。妊娠9日までの着床前期では50mSvを越えると流産の可能性が、妊娠2−8週の器官形成期には100mSvを越えると奇形の発生が、8−15週の胎児が120mSv以上の被曝を受けると精神発達遅滞が生じる可能性があると考えられています。お腹の赤ちゃんの被曝線量は2mSv以下と定められています。もしもお母さんが胸部レントゲン写真を撮ったときを想定して計算すると、お腹の胎児の被曝量は0.002mSv以下となり、それは基準値の千分の1以下で障害が発生する強さには到底及びません。健診で胸のレントゲンをとることにかんしては安全と思われますが、世の中の放射線にたいする不安を考えて、あえて撮影は行わないことにしているのが現状です。

 このように考えてみると、皆があらゆる種類の危険と共に常に生活しているし、いつ何が起きるかかわからない状況にあります。危険とは確率的に高いか低いかによって考えられているし、危険と有益性を天秤にかけて判断されています。医療の立場からはたとえわずかな危険があっても、なるべく早くレントゲン検査をして病気を発見して、治療することが患者さんにとっての利益が大きいと考えています。

 もし、放射線の影響をなくそうと思えば、極端なことを言えば、自然放射能を避けるために生涯、鉛の箱の中に入って生活することです。その他の危険、交通事故や、人からウィルスをうつされないように箱の中に閉じこもって隔離することも大切になってきます。食べ物も発がんに関係するので、安全が確認された点滴で栄養をとることになるのでしょうか。このようにしても長生きできるとは思われないが。

参考文献
1)診療放射線技師のための医療被曝相談マニュアル:社団法人宮城県放射線技師会
2)日本医師会雑誌:2000; 124: 321-386  

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コメント
 
01. 2013年7月11日 10:55:05 : FWPtQGejd2
まぁ〜た低レベルで頑張ってるな。
内部被被爆はどうした?

02. 2013年7月11日 19:35:53 : UutAJrI5Yo
知り合いの外科医が胃のレントゲンを撮るときに、グローブ
をつけていると感触がうまく分からないといって、素手で患
部を抑え撮影をしていましたが、見事に皮膚がんになりまし
たよ。
これと同じレイは何件も話を聞いています。無責任に安全神
話を振りまくのは、まさに東電体質だね。

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