http://www.asyura2.com/13/cult11/msg/529.html
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「医学上、実効線量100ミリシーベルトの放射線被ばくによる発がんのリスクは、喫煙による発がんのリスクの4分の1程度で、100ミリシーベルト以下では、たとえ放射線の影響(悪影響でも好影響でも)があったとしても、それは医学的な誤差範囲内で、臨床上は実質的に無視できるとされています(参考:放射線被ばくとがん)。」
説明不要です。
脱原発派は中野区も「原子力マフィア」というのだろうか?
中野区のホームページから
http://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/402000/d013701.html
医学上の基準
放射線管理上は、リスクの値が「統計的に有意でない(信頼できない)」ほど低い被ばく線量でも、確率的影響にしきい値はないと仮定しています。
確かに統計学上は、リスクの値が「信頼できない」ということは、リスクの値によって「健康に影響があるかないかは判断できない」ことを意味するだけなので、「健康に影響がない」とは言い切れません。
しかし、信頼できないリスクの値でも、医学的に正しく評価できる知識を持った人(医学の専門家)は、健康に影響があるかないか、それともやはり判断できないかが判断できます。
医学上、実効線量100ミリシーベルトの放射線被ばくによる発がんのリスクは、喫煙による発がんのリスクの4分の1程度で、100ミリシーベルト以下では、たとえ放射線の影響(悪影響でも好影響でも)があったとしても、それは医学的な誤差範囲内で、臨床上は実質的に無視できるとされています(参考:放射線被ばくとがん)。
さらに、外部被ばくと内部被ばくとで、予防・治療方法が異なるため、医学上の放射線のリスク判断の基準は、
外部被ばくは、生まれてから(母親の胎内期間も含む)今までの積算値(自然放射線と医療から受ける被ばくを除く)として実効線量で100ミリシーベルト(放射線管理上必ず低減対策をとらなければならない個人の線量限度・参考レベルの上限値)
内部被ばくは、1年間の実効線量で20ミリシーベルト(放射性セシウムでおよそ15万ベクレルの摂取。参考:公益財団法人原子力安全研究協会 緊急被ばく医療研修 体内汚染の治療)
とされています。
なお、放射線管理上および医学上の基準からは自然放射線と医療被ばくが除かれますが、現実には当然これらの放射線も、人の細胞を傷つけます。
50年生きれば自然放射線と医療被ばくの積算値は、実効線量で150ミリシーベルトくらいになります(世界平均)。
自然放射線が基準から除かれる理由は、放射線管理上は「管理できないから」ですが、医学上はそれだけではありません(医療被ばくについてはここをクリック)。
たとえば、200グラムの食塩を、1度に摂取すると2人に1人は死亡しますが、1日10グラムを20日かけて摂取するなら直ちには死亡しません。
これは、一般に「ちょっとなら大丈夫」と理解されている「用量依存性(毒になるか薬になるかは量次第)」に基づいています。
また、ビタミン類は不足すると病気になりますが、摂りすぎもよくないとされています(参考:栄養機能食品の表示に関する基準)。
放射線の人への影響も同様に、放射線の「量(積算値)」だけでなく、「強さ(線量率=どれくらいの時間にどれくらいの量を被ばくするか)」にもよります(参考:財団法人 高度情報科学技術研究機構 線量率と生物学的効果)。
そして医学上は、自然放射線の数倍程度の強さ(線量率)なら、ほとんど人への影響は無視できるとされています。
また、塩分10グラムを摂取しても直ちには死亡しませんが、長期間にわたって過剰に摂取することは、実効線量で200ミリシーベルトの被ばくと同じくらいのがんのリスクになると考えられています(参考:独立行政法人国立がん研究センター がんの原因とリスクの大きさ)。
つまり、上記の医学上の放射線リスクの基準値は、医師が「塩分の取りすぎに気をつけてください」というレベルということです。
上記の基準より低線量の放射線被ばくの対応は、糖尿病の治療に似ていると言われます(参考:apital 内部被曝通信)。
医学的に「気にしなくていい」と言われても、もっと健康を目指したいという場合は、放射線被ばくを減らすにはどうすればよいですかにお進みください。
内閣官房低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ報告書
独立行政法人 放射線医学総合研究所 放射線被ばくに関するQ&A
労災補償上の基準
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