http://www.asyura2.com/13/cult11/msg/394.html
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自作自演は、アメリカ政府だけの専売特許ではなく、左翼も得意みたい。
興味があったら、参考リンクを読んでみてください。
BLOGOSから
http://blogos.com/article/64192/
「正義」を語れる「正義の味方」か
騒動の情報源と思われるアワプラという団体は、大変なスキャンダルを起こしている。放射能をめぐるデマ拡散で問題となったクリス・バズビーという自称科学者を日本で引き回していたのだ。(大量の映像のうちの一つ)
自称放射線の専門家という英国人のバズビーは原発事故直後の11年夏に来日して、低線量被ばくの恐怖を強調して講演を繰り返した。日本では震災がれきで被ばくが広がるという意味不明の主張をする人がいて社会を混乱させている。それを初めて騒いだのもバズビーらしい。その講演窓口がこのアワプラであり、今も残る映像情報はこの団体が拡散したものだ。バズビーの話を信じる人はかなりいた。しかし、その内容は間違い、偏向だらけだった。無意味な放射能の恐怖が社会に広がったのだ。だから私はこのそれほど知られていない団体の名前を、批判を込めて覚えていた。
バズビーは社会に害を与える情報を拡散しただけではない。違法行為を行っている。英ガーディアン紙の報道によれば、バズビーは恐怖を煽った後で、放射能に効果があるとして1瓶1000円のサプリを6000円で販売。相場より数倍高い10万円の尿検査、1万円の食品検査を提供している。刑事告発の事例は聞いていないが、これらは日本の薬事法や詐欺罪にひっかかるはずだ。ガーディアンの記事の後、バズビーは失踪している。
アワプラのサイトは、放射能と原発について偏向した情報を大量に流している。また経産省敷地を占拠する反原発の違法テントも支援している。これらは間違った行為だが、政治団体の主張としては社会的にぎりぎりで許容されるかもしれない。しかし犯罪に加担することは、大変な問題だ。団体が有名であれば大スキャンダルになっただろうし、常識があれば関係者は「メディア」などと恥ずかしくて名乗れないはずだ。
原発の是非の主張と今起きている放射能のリスク評価とはまったく別の話である。前者は自由に語ればいい。ところが、人々の不安につけ込んで後者を強調して前者を語る人がいた。これはとても卑劣な行為だ。このアワプラという団体は「市民」の名を語り、さらに放射能の恐怖を拡散し、その背景の下に反原発を語る問題のある行為をしている。
復興庁幹部の暴言も問題だが、その暴言がもたらしたよりもはるかに大きな混乱を社会に広げた団体が、責任を取らずに正義を語り他者を批判する。当然、私は倫理上釈然としない。
おかしな法律を通すための小細工?
この幹部職員が攻撃を受けたのは、前述の「子ども・被災者生活支援法」という法律の担当でありながら、消極的であるためのようだ。
新聞報道などを検索してもらえばわかるが、これはあまり知られていない法律だ。昨年3月に議員立法で成立したもので、内容は子供や避難者に健康診断、移動、移住、教育などの点で余分に補助を出すというもの。ただし法律を運用する政令などの規定はなく、棚上げ状態だ。支援の対象とする地域の放射線量の基準が決まらないためだ。
私は同法を成立時に読んだが、一言でまとめると無駄な法律だ。より広い補償をという善意は理解する。しかし福島支援の政策パッケージはすでに動いている。それなのに、「屋上に屋根を重ねる」ように、福島、そしてそれ以外の土地にも過重な補償を国費で広げようとしている。
あらゆる科学的な検証が、今の福島・東日本の放射線量では健康被害が起こっていないし、これからも起こる可能性は少ないということを示している。それなのに基準を強化するのは、ばかばかしい。社会に負担を増やし、その準備のために、また無駄な金のために、復興が遅れる。そしてその政策効果はほとんどない。「地獄への道は善意の小石が敷き詰められている」という格言を、読みながら思い出してしまった。
私はエネルギー政策を追っているが、同法はたいした意味がないので関心がなかった。ところが少数になった原発反対派の人が今年になって、なぜか注目している。原発事故で健康被害が起こらず、危険を騒ぐことが批判を集めたため、行く場所がなくなって流れてきたのだろう。もはや「お笑い」と言っていい福島みずほ社民党党首がこの法律をめぐって騒いでいる。この情報を知れば、良識ある人は苦笑と共に、この法律の無意味さが分かるかもしれない。
今必要なのは、どこを補償し、どこを取りやめるかの線引きの問題だ。(私の主張「福島の除染「1ミリシーベルト目標」の見直しを」(上)(下))国の関与を限定し、官僚の仕事を減らせば、復興は必ず早まる。ましてや官僚をたたき、国に無駄な労力を増やすべきではない。
この復興庁幹部がどのような態度で、この問題に向き合ったか詳細は知らない。しかし「曖昧な先送り」はこの法律に官僚として向き合う時に適切な対応だ。もしその対応をしていたなら、批判されることを気の毒に思う。
この法案について変な思い入れを持つ人がいろいろと小細工をしている。しかしそれはテレビドラマ「トリック」の決めぜりふを借りれば「おまえらのたくらみは、まるっとお見通しだ」。逆にこのおかしな法律が世に多少知れた。これをきっかけに、私はこの法律を潰すこと、もしくは形骸化をすることを訴えたい。
私はジャーナリストとして品位を保つように努力をしているが、この官僚と同じ表現で、自分が好き勝手なことを言える自由を噛み締めるための発言を最後にさせていただく。書いて思ったのだが、そんなひどい発言だろうか。
「不思議と反発は感じない。感じるのは、ばかばかしい法律を賛美する人、何も反論できない役人を糺弾することに血眼になる人、そしてこうした『バカ騒ぎ』が福島と東日本の原発事故からの復興に役立たないことに気づかない人の、知性に対する哀れみのみ」
<参考リンク>
◆イラク3邦人人質事件
http://ha4.seikyou.ne.jp/home/Beowulf/3baka00.htm
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