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FX をやると必ず損する理由
2016年06月09日
FX取り引き5000兆円超え 実態は『ネットパチンコ』
残念ながらFXは投資ではなく、パチンコと同じシステム
世界で日本だけFXが流行
外国為替証拠金(FX)取引が、2015年度の取引金額は初めて5000兆円を超えました。
4年連続で過去最高を更新し、取引高は日本が世界一、というより日本でしかFXは一般に行われていない。
日本人はFX投資で利益を上げていて、儲かったお金で再投資しているかといえば、そうではありません。
FXは金融投資とは正反対とされているパチンコに近く、ユーザーは自宅で出来るパチンコ感覚でFXをやっている。
2015年夏からの中国危機、2016年初頭からの人民元危機と乱高下の度にFXに投資する人は増えています、
人気の理由はあらゆる金融投資の中で、FXがもっとも規制がゆるく、簡単な審査で始められる事にある。
株や投信、先物など多くの投資は証券会社が行っているが、FXは「FX業者」と呼ばれる会社が行っています。
証券会社より設立のハードルが低く、数年前は投資の経験がない素人が会社を設立してFX業務をやったりしていました。
サブプライムショックに端を発した世界経済危機で、FXで破産する人が続出し、業者が破産したり客の金を持ち逃げしたりしました。
またサーバーが脆弱なせいで相場が大きく動くとサイトが固まってしまい、約定も決済もしなくなったりした。
今では老舗FX業者という事になっている大手FX業者も、以前はそれぞれ酷いトラブルを起こしては、顧客に損害を与えた過去を持っています。
FX業者は証券業者よりかなり参入障壁が低く、2010年頃までは申請すれば誰でも認可を受けれたようです。
被害者続出で規制された過去
被害を受けた顧客から金融庁に抗議が殺到して、今は新規の設立認可はほとんど出さなくなり、既存業者だけの業界になりました。
規制は口座開設にも及んで、審査が義務化され(以前は無審査だった)サラ金で借金してFXに賭ける人は振るいにかけられます。
だが審査は簡単なアンケートだけなので、今も借金をしてはFXで増やそうとする人が、後を絶ちません。
借金してまでFXで投資しようとする理由は高いレバレッジで、規制前は100倍前後賭ける事ができました。
例えば手持ち資金1万円をFX口座に入れれば、100倍なら100万円分のお金を賭ける事ができます。
仮に1万円で100万円の投資をして、ドル円レートが1円動き、自分が建てたポジションで利益が出たとします。
この場合1円の値幅で1万円、もし10円動けば10万円の利益が出るという、もの凄い利益率です。
株式投資や投信では、年間10%の利益が上がったら大儲けとされているので、FXはその100倍は儲かります。
ただしこれは建てたポジションで利益が出た場合で、損失が出れば儲けたとき以上の損失が発生します。
現在FXのレバレッジは25倍に規制されているので、100万円の投資をするには4万円を口座に入れておく必要があります。
規制ギリギリでは業者はポジションを認めてくれないので、実際は6万円とか8万円を入金する事になります。
なお海外業者は日本の規制を受けない場合があるので、その場合はレバ100倍も可能です。
FX業者は信用できるか
100万円分のドルを買い10円円安になると10万円が「含み益」として増えているので、決済すれば残高が10万円増えます。
逆に100万円分のドルを買って10円円安になると10万円が口座から引かれるのだが、ここに手数料が発生します。
FX業者はどこでも「手数料無料」を謳っているが、そんなうまい話は世の中に無いので、「売り買いの差額」で手数料を取っています。
空港の外貨両替では、出国でドルを買って帰りに同じ金額を円に戻すと1割くらい減る筈です。
これが差額で、FX業者は100万円取り引きして300円くらいの差額を引いて、顧客の口座に戻しています。
つまり10万円で100万円分のドルを買い、動かないうちに決済すると300円くらい減っている訳です。
空港の両替より良心的ですが、FX業者では「滑り」と呼ぶ現象が発生します。
値が動いているときにポジションを建てたり決済すると、本来300円(3PIPS)程度の差額の筈が、ズルズルと滑って約定します。
実際に見た例では往復50PIPS(50銭)も滑り、さらにサーバーが固まる事があります。
サーバー停止はアクセスが殺到した為の事故とされているが、実際にはFX業者が意図的に止める場合もある。
要するにFX業者側が損をしそうな時は取り引き機能を止めてしまい、大きく滑らせて利益を確保するのです。
こうした行為で金融庁の勧告や処分を受けた業者も存在し、顧客側が儲けるのは非常に難しい。
そんなに儲かるなら自分ひとりでやったらどうかという話です。
FXは「ネットパチンコ」
さらに難しくしているのが「ロスカット」制度で、まだ口座残高には余裕があるのに、レバレッジ25倍に達すると強制決済されます。
本来は顧客保護の機能なのだが、ロスカットさせると消えたお金は全額FX業者の収入になります。
近年人気を集めているのが「通貨オプション取引」で、小さなお金で大きな利益を得られます。
ざっくり説明するとFXオプションとは、今後為替レートが上がるか下がるかを予測して、どちらかに賭ける投資です。
ある条件を満たすと「当たり」になりお金が増えるが、外れるとお金が無くなるという、ほとんど丁半の賭けです。
こんなものでお金を増やせる筈がないのだが、「ネットパチンコ」「電子パチンコ」の感覚で行われています。
さて説明してきた「外国為替証拠金(FX)業者」と「証券取引業者」がなぜ別々に分かれているのか、これにははっきりした理由があります。
「証券取引業者」は客から預かったお金で株式や投信を買うなどの投資をして、手数料を取るビジネスです。
対してFX業者とは「客のお金の一部を払い戻す」パチンコ店や中央競馬会と同じシステムです。
FX業者は客から預かったお金で投資はしておらず、金融庁の指導で信託保全、カバー取引をしています。
カバー取り引きとは客がドルを買った分、業者がドルを買うことで、そうしなさいと金融庁は言っています。
だが金融庁は「いつ、いくら」という指導まではしないので、事実上しなくて良いのです。
例えばあるFX業者でドル円の売りと買いの差し引きで、ドル買いが10億円超過したとします。
FX業者は10億円のドルを買うが、それは一週間後でも1ヵ月後でも良いし、期間が定められては居ないのです。
良くある勘違いは、自分が立てたポジションの通りにFX業者は現実の取り引きをしているというものですが、そういう事はしていません。
FXとは業者の社内だけで「取り引きした事にして」パチンコ店と同じく客が負けるのを前提にしています。
客が勝ったらパチンコ店は倒産しますが、FX業者でも客が勝つ事は100%在りえません。
一般的なFX業者は3割、最も多い業者で4割、客の口座から引いて売上にしています。
これは全ての業者が公開している預かり金の総額と、業者の売上を比較すれば分かります。
FX業者の「売上」は客の口座から引いた手数料なので、それだけ引いているのが分かります。
年間 3割4割を引かれてFXで勝てる人など、まず居ないでしょう。
だからFXは「ネットパチンコ」なのです。
http://thutmose.blog.jp/archives/61325029.html#more
2016年06月27日
英EU離脱で投資家の悲喜 大部分の個人投資家は負け組みに
http://thutmose.blog.jp/archives/62407099.html
理論上強制決済が働くが、業者はあらゆるテクニックを駆使して客の損失を最大にします。
FXは「客の損失=業者の利益」だからです。
http://livedoor.blogimg.jp/aps5232/imgs/d/5/d5d0e943.jpg
本当の投資家と偽投資家
2016年6月23日から24日の、EU離脱を問う英国民投票は世界の政治家や金融関係者に大きな影響を与えた。
だが考えてみれば麻生財務大臣、黒田総裁あるいは諸外国の関係者のだれも、現実に損をするわけではない。
金融危機に発展すれば銀行マンや証券マンは失職するかもしれないが、その可能性は今のところ低い。
つまりディーラー、銀行マン、証券アナリスト、財務大臣、中央銀行総裁らは、市場がどうなろうが自分の財布は痛まない。
実際にお金を賭けていて、自分のお金を失うのは個人投資家だけです。
Wバフェットは「投資家は仕事で失敗するとお金を失う唯一の職業」と言ったが、そのバフェットも自分のお金には保険を掛けている。
バフェットやソロスは自分のお金ではなく、自分にお金を預けた他人のお金を、ファンドを通じて投資しています。
自分はファンド経営者として、ファンドがうまく行けば多くの報酬を受け取り、投資家に損をさせても報酬を受け取っています。
これがファンド経営というもので、実際ほとんど全てのヘッジファンドは、個人投資家に損をさせて解散しています。
実際のところソロスやバフェットにさえ相場を語る資格があるのか疑問で、本当に「投資」しているのは自分のお金を賭けた人だけです。
テレビに出演する「専門家」を見ていて腹立たしいのは、彼らが自分のお金を賭けずに、客の金を賭けて遊んでいるからです。
本当に自分の金を賭けていたら、目が真っ赤で鬼のような形相になっている筈ですが、髪形やネクタイの色を気にする余裕がある。
ポンド急落の顛末
6月24日にEU離脱多数が濃厚になるとポンドが急落し、世界の株価も急落、日経平均も急落し為替は円高に推移しました。
世界で何かがある度に、毎度お馴染みの動きでですが、個人投資家は毎回同じように引っ掛かります。
メディアによると今回、事前の世論調査で残留多数だったので、多くの人がFXでポンド円やポンドドルをロングしたようです。
ロングは円を売ってポンドを買う取り引きで、「EU残留」が決まりポンド高になった時決済すれば、差額を受け取れます。
うまく行けば一日で10%はポンドが上昇し、レバレッジ10倍なら一日で資金が2倍に増えます。
例えば10万円をFX口座に入金し、レバ10倍でポンド円をロングし、ポンドが1割上昇したら、決済すれば口座金額が20万円に増えています。
ただし逆にポンドが1割下がっただけで、口座に入れたお金はゼロになるが、実際はゼロになるまえに強制決済されるでしょう。
開票が行われる6月24日午前には「残留濃厚」と報じられ1ポンド160円33銭とややポンド高になっていた。
親切な事にFX業者はこういう情報をほぼリアルタイムでニュース配信してくるので、投資家は嫌でも見る事になる。
ポンドをショートしていた人たちは、このニュースを見て損切ったでしょう。
ポンドとドルは連動するので、ドル円相場も1ドル105円と、やや円安ドル高に推移していました。
24日の日本時間昼頃、開票速報で離脱が残留に迫り、やがて追い抜くと市場は混乱し始めました。
ショートしていたとしても、こういう相場で利益を上げるのは難しい
http://livedoor.blogimg.jp/aps5232/imgs/2/0/20f07ba3.png
業者は絶対に客を勝たせない
ドル円は午前11時30分頃に100円を割り、99円台をつけ、14時30分には1ポンドが137円まで値下がりしました。
朝は1ポンド160円33銭だったので23円(14%)値下がりし、レバ10倍近く掛けてロングした人は、ほぼ全損に近かったと思います。
相場が急変するとFX業者は「損失の回避措置」としてスプレッドを広げてリスクを低減します。
スプレッドは売りと買いの差額で、空港の両替では2円くらい差があると思います。
FXでは通常2銭から10銭しか取らないが、24日には1円つまり100銭に広げた業者が存在しました。
さらに「すべり」や「サーバー停止」を行う悪徳業者も存在し、何があっても客を儲けさせないつもりです。
というのは大半のFX業者は客の注文どおりに現実の為替取引をしておらず、「のみ行為」をしているからでうす。
FXののみ行為は金融庁が認めている合法な取り引きですが、問題はもし客が大勝したら、FX業者の損失になる事です。
過去には大相場で客が大勝して破綻や夜逃げしたFX業者も存在し、彼らには死活問題です。
そこで相場が急変動するとスプレッドを拡大し、約定を「滑らせる」、あげくサーバを停止させるという手段を取ります。
これらは厳密には違法とされている事も含まれているが、証明が難しいので処分される事は滅多にありません。
暴落で投資に勝つ方法はある
FXでは例え自分の予想が当たったとしても、業者は客を勝たせない方法を持っているという事は、知ったほうが良いです。
この日の騒動で数百万円の損失を被った人が続出し、数千万円負けた人も居るようです。
中には資産家も居たでしょうが、多くは普通のサラリーマンで、預貯金や借金で投資していた筈です。
FXで個人投資家が勝つ事はありえない、というのが持論ですが、当たれば大きく儲かるのも事実です。
ですが相場は「逆も真なり」で暴落した後に安くなったポンドや日経を買えば、儲ける人も居るでしょう。
大局的なお金の流れでは、デイトレードで損きりした人のお金が、暴落で買い進める中長期トレーダーに渡るでしょう。
- バブルを作るのがマスコミの仕事 中川隆 2016/10/23 21:43:34
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