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2016年08月18日
人民元は切り下げているのか暴落したのか
http://thutmose.blog.jp/archives/65075640.html
人民元は反日暴動以降、下落を続けている
http://livedoor.blogimg.jp/aps5232/imgs/b/2/b2de5195.jpg
チャイナショックで予想外の元安
2015年8月のチャイナショックから1年が経ったが、人民元はまだ下落を続けています。
アメリカは中国が人民元を意図的に切り下げて、輸出を有利にしていると主張しています。
別な見方としては、中国は人民元の価値を支えきれなくなり、地すべり的に下落していると言っています。
2015年8月に中国政府は人民元をドルに対して4%切り下げ、この時は意図的に下げて輸出を有利にしようとしました。
だが切り下げた後も人民元に売りが殺到して、1年間で8%も下げてしまいました。
2015年6月15日に上海株が暴落したのがきっかけで、中国経済への悲観論が強まり、政府は対策を迫られました。
8月11日から3日連続で人民元を切り下げたが、これが裏目に出て中国売りが加速しました。
切り下げ翌日の8月12日には最悪のタイミングで天津大爆発が起きて、輸出入がストップしてしまいました。
1年に8%の下落率については日本円の変動にくらべると、大したことが無いように感じます。
例えば日本円は2007年に1ドル124円だったのが2011年に76円になり、2015年には120円になり、今は100円になっています。
これは日本政府が為替介入や為替操作を(直接的には)していないからで、市場原理にまかせています。
中国の場合、為替レートは政府が決定していて、常に政府が決めたレートで取り引きしています。
外貨準備で人民元を買い支え
それが政府の意思に反して下落しているという事は、人民元の価値が失われつつ有るという事です。
中国の外貨準備高は2014年6月に4兆ドルに達し、2位日本を2.6倍も引き離して世界一でした。
それが2016年6月には3.1兆ドルになり、30%近くも減少していました。
減少した理由は外貨で人民元を買い支えたからで、短期間に100兆円近くを使った事になります。
人民元下落の原因は外資の撤退と資本流出と言われていて、マネー流出が起きています。
このきっかけを起こしたのはおそらく日本で、2012年の反日暴動以降、日本企業の進出がバッタリ止まりました。
自動車メーカーで中国投資したのは日産くらいで、他は中国で挙げた利益を再投資しているだけ1円も投資していません。
日本の対中投資はピークの2012年に75億ドル近かったが、2015年は32億ドルで、2016年はさらに2桁減少が予想されています。
外貨準備高が日本の2倍あっても、2倍お金持ちという訳ではない。
外貨準備は「貯金」のようなものではなく、借金で調達したかも知れないからです。
実際韓国の外貨準備は借金で用意しているし、中国も対外債務の方が多い、純債務国の疑いがあります。
外貨準備高が増えていくメカニズムは、自国通貨を売ってドルを買い、人民元や円を安くするため、副産物として生まれます。
中国の対外債務は既に、対外資産を上回っている
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引用:http://prt.iza.ne.jp/kiji/economy/images/150927/ecn15092711140005-p1.jpg
内外に山のような債務を抱える中国
従って通貨を安く誘導したりしていない欧米諸国は、外貨準備をほとんど持っていません。
つまり中国政府は人民元を売る事で蓄えた外貨準備を、人民元買い支えで使っています。
外貨準備が底をつけば国家破産しますが、借金してドルを借りれば良いので破産はしないでしょう。
先ほど書いたように中国は対外資産を対外債務が上回る、純債務国になっている疑いがあります。
2000年代に中国が全世界で鉱山や油田や資源を買い漁っていましたが、資源価格暴落で全て紙くずになりました。
中国は今も3.2兆ドルの外貨準備があると言っていますが、確認できるのは1兆ドルだけで、2兆ドルは行方不明です。
港湾だの石油採掘権だの、アフリカの金採掘場だの炭鉱に化けたのだと思われ、二度と現金化できないでしょう。
中国は対外債務だけではなく、国内債務も膨張していて、あの中国びいきのIMFですら、中国の国家債務はGDPの250%を超えたと警告しています。
しかもこれは良心的な数字であって、最悪の場合は300%台や400%台に達しているかもしれません。
というのはこれもIMFが警告した事ですが、中国のGDPは実際よりかなり多く公表している可能性があります。
これからも人民元は波乱が続くでしょう。
- 米中は昔から常に利益を分け合い、手を携え前に進む仲間だった 中川隆 2016/8/26 11:01:31
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