http://www.asyura2.com/13/ban6/msg/615.html
Tweet |
成績優秀なのに仕事ができない“大人の発達障害”に向く仕事、向かない仕事」
「5年先まで予約がいっぱい」“大人の発達障害”増加も専門医不足
やるべきことを先延ばしにする。約束が守れない。時間に遅れる。人の話が聞けない。相手の気持ちを考えずに一方的に話す。物事の優先順位がわからない。後先考えずに行動する。場の空気が読めない。キレやすい。落ち着きがない。片づけられない…。もしそうだとしたら、その原因は“大人の発達障害”にあるのではないか。(中略)
“大人の発達障害”で多いのは、ADHD(注意欠陥・多動性障害)と、アスペルガー症候群を含むPDD(広汎性発達障害)。その中には、「両方が合併している混合型がかなりの割合を占める」と星野医師は指摘する。
新しい動きとして2013年には、米国精神医学会の「DSM」(精神障害の診断と統計の手引き)が「W」から「X」に改訂され、ADHDとアスペルガーの合併診断が可能になったという。
ところが、日本には「大人の発達障害」の専門医は、まだ数が少ない。
自らも当事者である星野医師は、福島県郡山市の星ヶ丘病院に勤務。星野医師の受診を受けるには、「大人のADHDに関しては、5年先まで予約が埋まっている状態」だ。
成績優秀なのに家事や仕事ができず挫折してしまう大人たち
外来で診療に訪れるのは、成人の20歳代から50歳代までと幅広い。初診時の平均年齢は、30歳代だ。
最高齢は、85歳の女性。都内で英語教師や翻訳の仕事をしていたが、ずっと自己不全感を持ち続けていた。
彼女もやはり、勉強はできるけど、日常生活がうまくできない。子育てや家事もうまくできなかった。しかし、星野医師の著書を読んで「あ、私は、これだ」と思ったという。(中略)
「小・中・高校までは、勉強のできる人が多い。人間関係も大学までは、マイペースでも問題にならないんですね。
ところが一旦、社会に出ると、同僚や上司、クライアントとの人間関係が不器用で、時間や金銭、私物管理、感情コントロールなどもできなくなるんですよ」こうして仕事がうまくいなくなると、職場で孤立して、出社できなくなり、新たな大人の「引きこもり」の増加にもつながることになる。
「深刻なのは、大人の場合、ほとんどが合併症を示していることです。ADHD80人、アスペルガー50人を診たところ、合併症のない人は、わずか13.8%でした。ほとんどの方は、うつ病、不安障害、依存症、パーソナリティー障害などを示していました。とくに、新型うつ病系といわれる、仕事をするときだけ元気がなくなる人たちや、自己中心的で、人を責める人たちです。治りにくいうつ病や、アルコール、ギャンブル、買い物などの依存症の人は、発達障害の疑いがあると、ようやく最近、注目されるようになりました」
米国ではすでに90年代から、こうした合併症の研究が進められている。しかし、日本ではまだ、これからという状況だという。
「たとえば、うつ症状の人に、現在の状況だけを聞いてもわからない。私は児童精神科を37年間続けてきました。35歳の方なら、“子どもの頃は、どうでしたか?”と、35年間のヒストリーを聞きます。多動傾向、衝動傾向、不注意傾向…。ADHDの症状は、とくに小学生の頃の様子を聞くと、わかりますね」
星野医師によると、子どもの頃から、ADHDやアスペルガーの症状はある。中・高校時代、不登校になって、大人になると、うつ病や依存症になった。それを「重ね着症候群」と呼ぶそうだ。
特徴的なのは、大人になってから、「仕事中毒になりやすい」ことだという。
「彼らは子どもの頃から、自己不全感を持っています。セルフイメージが悪くて、劣等感を持っているんですね。自分があまり好きになれないから、仕事をしているときに充実しているんです。
また、アルコール依存症になる人の約7割は、仕事中毒なんですよ。昼間、しっかり仕事をして、夜になると、飲み屋で飲んでいるんです」
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=305142
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。