http://www.asyura2.com/13/ban6/msg/446.html
Tweet |
2013年7月13日土曜日
世界最悪のハイパー・インフレで国家破綻したアフリカのジンバブエという国のことは誰もが知っている。
2001年、ロバート・ムガベという愚かな大統領が、白人の資産を没収したり、株式を接収したことから、この国は世界から一瞬にして信頼を失った。
その結果、大量の資金がこの国から逃げていき、2001年から想像を絶するインフレが襲いかかっていった。
2001年 132%
2002年 139%
通常、インフレ率が10%にもなれば貧困層の生活は破綻して大量の貧困層が困窮して国を不安定にしてしまう。ところが、ジンバブエでは、白人の資産を接収してから一気に130%を超えるインフレになったのである。
しかし、これは「序の口」に過ぎなかった。このハイパーインフレはどうなったのか。以下の数字を見て欲しい。
2003年 385%
2004年 624%
彼らは白人を恨み、憎み、激しい憎悪を持った
ジンバブエは国民の財産の没収や株式の没収を撤回しなかった。そして、それを正当化した。だから、こんなクズのような国に投資する人間は誰ひとりとしておらず、世界から見捨てられたのである。
2003年には、ジンバブエ・ドルにまったく信用がなくなってしまい、もはや誰も信用しない紙くずと化した。そして、紙くずになればなるほど、ますます誰も紙幣を信用しなくなり、国民すらも自国通貨を持つのを嫌がった。
そして、ジンバブエの想像を絶するインフレはさらに続いた。
2005年 586%
2006年 1281%
ジンバブエが白人の資産を接収したのは、白人に対する「恨み」だ。彼らは白人を恨み、憎み、激しい憎悪を持ち、白人の財産など保護するに値しないと考えた。
ジンバブエが史上最悪のインフレ国家になった本当の理由は、この白人憎悪が深く関係していたのだ。憎悪のあまり、何でもありになった。そして、その憎悪が国を破綻させた。
2007年 66,212%
2008年 100,580%
こんな状況の中で、ジンバブエの人たちは生活できるのか。もちろん、経済は2001年の時点で破綻したも同然で、その後のインフレはもう記録する意味もない。
国家が恨みによって法律をねじまげ、人の財産を保証しない時点で、ジンバブエという国は死んだのだ。
ジンバブエが2001年に入ってから一瞬にして死んだのは、投資資金は一瞬にして逃れることができるからだ。
「この国は国民の財産を保証しない。もう駄目だ」と思った瞬間、投資資金は逃げ出す。そして、逃げ出した資金はもう二度と戻らない。あとには、破綻した国家と、その中で呻吟する国民だけが残る。
ジンバブエのムガベ大統領。
白人に対する憎悪で財産没収した瞬間、ジンバブエは死んだ。
一度そんな動きが起きたら、逃れられない
ジンバブエのように、何らかの恨みがあってその恨みだけで国が突き動かされるような国は珍しくない。
なぜなら、どこの国でも「敵国」「敵性人種」を持っているからである。
ジンバブエ人は単純に白人を憎悪している。パキスタン人はインド人を憎悪している。ロシア人はチェチェン人を憎悪している。イスラエル人は周囲のイスラム国家を憎悪している。
そして、恨みだけで国家が超法規でその敵国の民族の財産を奪い取ってしまう。
国と国の動きはよく見極めた方が良い。
敵国に投資していたり、滞在していると、何かが起きたときに「強制収容」されたり、「財産接収」されたりする危機が生まれる。いわゆる、カントリー・リスクが生じる。
第二次世界大戦中は、アメリカのルーズベルト大統領は在米日本人の資産を取り上げ、彼らを強制収容所にぶち込んだ。アメリカですらそんな動きを見せた。
また、この時に連合国側についたブラジルも、日本人を逮捕して、財産を接収した。
何らかの理由で、国際情勢が緊迫し、どんどん対立が高まっていくと、最後の瞬間にこのような「財産接収」が、当たり前に行われるのである。
行われるときは、一瞬だ。
そして、一度そんな動きが起きたら、そこから逃れるのは100%不可能だ。財産接収に国家が絡むからである。
ジンバブエ・ドル。この桁を見て欲しい。
「ジンバブエ」に関わって成功する人はいない
世の中がきな臭くなってきたと感じるのであれば、いよいよ考えなければならない。
恨みによって他人の財産を毟り取っている国家を見つけたら、あなたはいかなる理由と事情があっても、そこに投資してはいけないし、滞在してはいけないし、関わってもいけない。
逃げるときは、早ければ早いほど良い。
国民的憎悪や恨みが、あらゆる法律を超越して動いている国があったら、その国が実際に財産接収に動き出すのは時間の問題だ。
そして、いったん事態が動き出せば、いずれジンバブエのようになるのだから、全力で離れなければならない。
これは、財産保全の基本である。自国に対して激しく敵対している国があれば、そんな国に財産を預けるというのは、鍵の開いた金庫に大金を保管しているのと同じだ。
何が起きるのか分からないのである。
私有財産を没収したり、何かにつけて賠償を求めて、ゆすりたかりをするような国があったら、関わってはいけない。いずれ、それがエスカレートして、最悪の事態を招く。
理屈の通じないことが次々と起こり、抗議してもまったく意味のない強権がどんどん発動される事態となる。関わっていると、ただ奪われるだけになってしまう。
打つ手は一つ。
一刻も早く逃げて、関わらないということだ。大きく関わっていればいるほど、大きくリスクをかぶる。「ジンバブエ」に関わって成功する人はいない。狂気の国家と関われば、資産も人生も狂気となる。
憎悪による財産接収が始まった国からは全力で逃れる努力をする。
そうしないと最後には巻き込まれてすべてを失う。絶対に関わらない。
http://www.bllackz.com/2013/07/blog-post_13.html
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。