http://www.asyura2.com/13/ban6/msg/433.html
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人類最古の集団の食生活と環境変化という外圧にどのように人類が適応してきたのか、紹介している記事がありましたので紹介します。
紹介するブログでは、初期人類を単純に「肉食」としていますが、もちろん普通の肉食動物と同じではありません。まともに生きてゆけず、洞窟に閉じ込められていた人類は、虫や貝やコケ類の他に動物が食べない骨を拾ってきて骨の髄や脳髄をメインにしていたと考えられるので、人類の消化菅が肉食動物の消化管に類似しているのは当然かもしれません。
ガン治療研究ブログ〜初期の人類は何を食べていたか
http://ameblo.jp/kurosukehazama/
〜より引用します。
〜引用開始〜
そもそも初期の人類は何を食べていたのでしょうか。
人類の消化管の構造は肉食動物に類似していて、草食動物の消化管とは全く違っているし、草食霊長類であるゴリラとも違っています。
少なくとも消化管の構造を見る限り、初期の人類は肉食動物か、あるいは肉食をメインとする雑食と考えるのが妥当です。
その初期の人類が何を食べていたかですが、初期の人類の化石はアフリカ大陸大地溝帯付近の、かつて川や湖だった場所で発見されることが多いようです。
水辺で捕らえられることができる小型哺乳類や爬虫類、様々な昆虫、そして貝類などが主要な食材だったと想像できます。
それらに加えて、水辺の環境で手に入る木の実や果実などを手当たり次第に食べていたのでしょう。そして、巣穴を持たず、食物を求めて少数のグループで誘導生活を送っていたのでしょう。
初期人類がアフリカに登場したのは、今から500万年前(700万年前という説もある)ですが、地球の歴史全体を俯瞰すると、比較的平穏な気候が続いた500万年間だったと言えます。
地球上ではこれまで何度も天変地異というべき気候の大変動があり、その度に生物の大量絶滅があったからです。4億4000万年前のオルビドス紀末、2億5100万年前のペルム紀末、そして6500万年前の白亜紀末などです。
このような比較的平穏な気候を背景に、初期の人類は水路沿いに生息範囲を広げていきましたが、およそ10万年周期で氷河期が襲ってきたため、寒冷になった地域に生息していたホモ属は絶滅し(原因は正確に分かっていない)、その度に新しいホモ属がアフリカで誕生してゆっくりと生息範囲を広げ、栄枯衰退を繰り返したようです。
そして25万年ほど前、現在の僕達の直接の祖先と考えられる最初のホモ・サピエンスが、アフリカの東部に誕生します。
この当初のホモサピエンスは、それ以前のホモ属とほとんど同じ遊動生活で、食性にも変化が無かったと思われます。
この時期は多少の気候変動はあったものの、変化は長期間には及ばず、ホモ・サピアンスは緩やかに数を増やしていったようです。
しかし、7万年前に最終氷河期と呼ばれる地球最後の氷河期が来襲し、気候が目まぐるしく変動する時代に突入しました。
氷河期とは、平均気温が低いだけでなく、気候の変動幅が極端に大きいのは特徴です。
そして最終氷河期の始まりの時期にホモ・サピエンスは一気に数を減らしたようです。
ミトコンドリアDNAの分析などから、全世界でわずか2000人まで減少したという研究があるくらいです。
この個体数は、現在の絶滅危惧種であるインドサイ(2000〜3000頭)と同程度であり、この時にホモ・サピエンスが絶滅しても不思議はなかったかもしれません。
しかし、ホモ・サピエンスは死に絶えることなく生き続け、同時に、この時期にホモ・サピエンスには大きな変化が生じました。突如として絵画芸術を生み出し、死者を丁寧に葬るようになり、
宗教の萌芽が明らかに見て取れるようになるのです。また石器に模様を刻み、多種多様な形態と機能を持つ石器を作るようになりました。
それ以前にもホモ・サピエンスは石器を作っていましたが、数十万年にわたり石器自体に大きな変化はなく、工夫を加えることはありませんでした。
つまり、500万年間にわたりほとんど変化のなかったヒト属は、5万年ほど前に突如として、“ 新しいものを生み出す創造主たる脳 ”を手に入れたのです。
同時に彼らは 『 衣服と糸と針 』 という大発明を成し遂げ、重ね着という優れた防寒法を考案します。
防寒衣服を身にまとうことができたホモ・サピエンスは、最終氷河期という過酷な環境をものともせずに順調に生息範囲を広げ、両極地方を除く全ての大陸に進出することに成功します。
一方、同時代に生きていた同じホモ属のネアンデルタール人は、ホモ・サピエンスより体が大きくずんぐりしていて、寒冷地仕様の体型であったが、最終氷河期は乗り切れずに絶滅しています。
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=288209
最古の人類の主食は骨髄だった!
最古の人類の主食について調べていたところ、人類の親指と歯の形によって、彼らの食生活がわかるという記事がありましたので紹介します。
道楽回転式本部
http://www.kaiten.jp/syokuji/6.html
より引用します。
〜引用開始〜
「主食は霊長類の手(指)と口(歯)の形を決定する」そうです。
これを島氏は「口と手連合仮説」と名付けました。
島氏は、原猿類からニホンザル、チンパンジー、ゴリラにいたる霊長類の主食と口・手の関係を調べて、自らの「口と手連合仮説」の有効性を検証しました。島氏はその研究から、初期人類の主食は骨であるという結論に到着しました。
親指が太い人類の手は、物を握るのに適しています。この手で石を握り、骨を砕いて食べたのです。人類はチンパンジーと袂を分かったのち、森から草原に出てきました。
ライオンやシマウマの暮らすサバンナです。サバンナは低木が点在するだけですから、森のようにエサとなる果実が豊富にありません。ひ弱な人類はライオンなどと争って捕食者になれません。シマウマの足にも追いつけません。
そこでライオンなどの肉食獣の食べ残しを漁りました。内臓はライオン等が食べます。その食べ残しの肉をハイエナやハゲタカが食べます。その食べ残しを人間が食べます。
肉はほとんどありません。石で骨を砕いて中の骨髄を食べました。骨髄は栄養学的に見ると、ほぼ肉と同じです。蛋白質と脂質が豊富にあり、糖質はほとんど含んでいません。
その後、人類は脳の発達により、様々な武器やワナを作り、肉を食べることも可能になりました。
「初期人類の手と歯は、骨を主食とするために必要不可欠な条件を全部見たしている。どんな大きな骨でも砕くことができる石を握りしめる大きな親指のある手と、硬度4の骨を砕いてすり潰すことのできる硬度7(水晶と同じ)のエナメル質に厚く覆われた歯によって前後左右上下のすり潰し運動を可能にした平らな歯列こそが、初期人類の主食である骨を開発した道具セットである」
長い間、ベジタリアンの人たちが「人間の犬歯や臼歯の数から考えて、ライオンのような肉食動物のように犬歯の数が多くないから人は穀物を中心に食事をし、肉類は一割以内にするべきだ。」
と主張してきました。
しかし、石器を使える人間はライオンのように刃物のような犬歯は必要ありません。骨と骨髄を食べるために臼歯が必要でした。
上記の「親指はなぜ太いか」には、手と歯と主食の関係が、様々な霊長類を例に詳しく書かれています。
〜中略〜
骨髄だけではない、骨そのものも十分食べられるし、私は食べた。もしも塩味でもつけていたら、文句なくうまかっただろう。
親指ほどの骨のかけらなら、数分で糊状にでき、飲み込むことができる。」
人類はライオン等の食べ残した草食獣の骨を食べ、海では貝を食べました。
手が使える人間だからこそできたことで、競争相手のいない安定した食料確保でした。
骨を噛み砕くアウストラピテクス属。柔らかいものばかり食べている現代人。弱くなるはずですね。
親指太さ指数(中手骨の長さに対する同骨の骨頭幅の比率)
チンパンジーの親指太さ指数は22.7
マウンテンゴリラが27.5
人間は30.6
ネアンデルタール人は32.3
人間の主食が果物や穀物だったらチンパンジーと同じくらいの親指太さ指数でよかったのです。30以上の指数は、なにか太く重たいものを持つためです。つまり石器です。
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=288343
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