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「危険な人間」声で聞き分けるアフリカゾウ、マサイ族の男に防御反応 米で論文
http://www.asyura2.com/13/ban6/msg/432.html
投稿者 中川隆 日時 2014 年 3 月 13 日 23:44:20: 3bF/xW6Ehzs4I
 

 

2014.3.13 21:48
ケニアの国立公園で大きな耳を広げて、子供を守るように寄り添う母親のゾウ=2月(ロイター)


 アフリカゾウは、その大きな耳で人間の声を聞き分け危害を加える人間を識別し、危機を回避する能力を備えている−。こんな研究結果が12日までに、米科学アカデミー紀要で発表された。(SANKEI EXPRESS)

 ゾウを狩猟対象としてきたマサイ族の男性の声には反応を示し防御態勢に入る一方で、マサイ族の女性や子供、狩猟をしないカンバ族の男性の声を聞いても反応を示さなかった。高い知能を持つゾウがマサイ族との闘いの中で身に付けた生存能力だという。だが、その能力も、象牙を狙う自動小銃を持った現代の密猟者に対しては、「まったくの無力だ」と、科学者たちは嘆き悲しんでいる。


女性・別部族は無視


 「マサイ族とカンバ族の男性が、それぞれの言語で話した同じ意味の言葉を聞き分けたということは、ゾウが異なる言語を識別している可能性がある」

 研究論文の共同執筆者である米コロラド州立大学の行動生態学者、グレーム・シャノン博士は、驚きを隠さない。
http://sankei.jp.msn.com/science/news/140313/scn14031323160006-n1.htm

「おい、あっちを見ろ。ゾウの群れがくるぞ」。フランス通信(AFP)などによると、研究グループはケニアのアンボセリ国立公園で約2年間にわたり、こう話す人間の声をゾウに聞かせ続けた。47家族の数百頭を対象に毎日数時間、約50メートル離れた場所からスピーカーで声を流し反応を観察した。

 その結果、マサイ族の成人男性の声を聞くと、ゾウたちは一カ所に集まり、匂いを嗅ぎながら子供を守るようにして遠ざかっていった。一方、マサイ族の成人女性や子供のほか、農耕民族のカンバ族の成人男性が異なる言語で話す声には反応を示さなかった。一度、手違いでシャノン博士のアイポッドに入っていた英ロックバンド、ダイアー・ストレイツの曲を流してしまったことがあったが、それにも全く無反応だったという。

 こうした反応の違いは統計的に明確で、「危害を加えるグループと、そうではないグループを明確に区別している」と結論付けた。


抑揚などで判断?


 異なる言語を聞き分けたことについて、言葉を理解しているわけではなく、声の抑揚や母音などから歌っているように聞こえるマサイ族の言葉と、そうではないカンバ族の言葉を区別しているのではと推測。
http://sankei.jp.msn.com/science/news/140313/scn14031323160006-n2.htm

さらに声を聞くと、すぐに逃げ出すのではなく用心深く立ち去っていることから、「マサイ族は狩りの時は静かにしており、話をしているときは狩りの最中ではないということまで理解している可能性がある」と指摘している。

 牛を放牧しながら移動して暮らすマサイ族は水場や放牧地をめぐり対立関係にあるゾウを狩猟の対象としてきた。シャノン博士は「予測できないマサイ族の行動に対応するために身に付けた能力だ」としている。

 ただ、高い危機回避能力を会得したアフリカゾウたちも、象牙を狙う現代の密猟者からは逃げられず、2012年には約2万2000頭が殺されたという。

 英サセックス大学の行動生態学者カレン・マッコーム博士は、米ナショナル・ジオグラフィック・ニュース(電子版)にこう言って嘆いた。

 「残念ながら、ゾウたちは自動小銃を使う密猟者のような危険な人々には順応できない」
http://sankei.jp.msn.com/science/news/140313/scn14031323160006-n3.htm  

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コメント
1. 中川隆[-11008] koaQ7Jey 2019年10月09日 06:57:24 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1826] 報告

仲間救助か、死んだゾウは11頭
タイ国立公園、ドローンで発見
2019/10/8 21:53 (JST) ©一般社団法人共同通信社
https://this.kiji.is/554280025664390241?c=39546741839462401


タイ中部のカオヤイ国立公園内の滝付近で身動きが取れなくなっていた2頭のゾウ=5日(国立公園提供、AP=共同)

 【バンコク共同】タイ中部のカオヤイ国立公園で8日までに、野生のゾウ計11頭が滝に落ちて死んでいるのが見つかった。公園当局者が明らかにした。5日に6頭が見つかり、最初に落ちた子ゾウを助けようとして他の5頭が転落したとみられている。

 当局者によると、11頭は同じグループのゾウ。5日早朝にゾウが激しく鳴いているとの通報があり、調べたところ、滝の底で6頭が死んでいた。付近では別の2頭が、身動きが取れなくなっていて、当局が保護した。

 ドローンを飛ばして範囲を広げて調べ、8日に5頭の死骸を見つけた。

 カオヤイ国立公園には約300頭のゾウが生息しているとみられている。

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