超お買い得アンプ 1 _ イシノラボ(元サンスイ技術者 平野紘一)のトランス式パッシブ・プリアンプ 1. イシノラボ MASTERSシリーズ ◾フルバランスプリアンプ ◾トランス式パッシブプリアンプ ◾プリメインアンプ ◾パワーアンプ ◾STAXイヤースピーカ/ヘッドフォン バランスドライブアンプ ◾チャンネルデバイダ ◾フォノイコライザアンプ ◾トランス ◾測定器 http://www.ishinolab.com/modules/doc_merchandise/original/masters/index.html
今人気の真空管採用アンプおよびトランジスタアンプを中心としたオリジナルシリーズ 古き良き時代のサウンドを実現するために新技術・独自技術を開発!匠の技を惜しみなく投入した意欲作
受注生産で、匠の技で、1つ1つ心を込めて手作りしています。 納期3〜4週間 イシノラボ 平野紘一 〒261−0011 千葉市美浜区真砂5−7−9−101 TEL: 043−270−3282 受付時間09:00〜18:00(水曜定休)
地図 https://www.google.co.jp/maps/place/%E3%80%92261-0011+%E5%8D%83%E8%91%89%E7%9C%8C%E5%8D%83%E8%91%89%E5%B8%82%E7%BE%8E%E6%B5%9C%E5%8C%BA%E7%9C%9F%E7%A0%82%EF%BC%95%E4%B8%81%E7%9B%AE%EF%BC%97%E2%88%92%EF%BC%99/@35.6435239,140.0624153,17z/data=!3m1!4b1!4m5!3m4!1s0x602283cbfb43f1a7:0xc336c1161cb2055a!8m2!3d35.6435239!4d140.064604?hl=ja オーディオのイシノラボどっとこむ - アンプや真空管などの機器・パーツの販売・通販・修理! http://www.ishinolab.com/
トランス式パッシブ・プリアンプ MASTERS CA−777Gシリーズ http://www.ishinolab.com/modules/doc_merchandise/original/masters/ca-777g_series.html トランス式パッシブ・プリアンプ MASTERS CA−607XT(スリムタイプ) http://www.ishinolab.com/modules/doc_merchandise/original/masters/ca-607xt.html バランス型トランス式パッシブプリアンプ MASTERS CA−999FBGシリーズ http://www.ishinolab.com/modules/doc_merchandise/original/masters/ca-999fbg_series.html フルバランス・プリアンプ MASTERS CA−888PZBシリーズ http://www.ishinolab.com/modules/doc_merchandise/original/masters/ca-888pzb_series.html 連載 日本オーディオ史 http://www.ishinolab.com/modules/doc_serial/audio_history_japan/
連載 オーディオアンプ講座 http://www.ishinolab.com/modules/doc_serial/audio_amplifier_lecture/ 店長のブログ http://www.ishinolab.com/modules/xpress/ イシノラボ/マスターズの視聴環境のご紹介 イシノラボ/マスターズの工房は、6畳2間に8畳スペースのキッチンを使っての狭いところです。 わたしの整理下手もあって、部屋は綺麗ではありませんが、皆様が入り易い雰囲気はありそうかな!?という感じです。 秋葉原から45分くらいでこれます。 電車でおいでの方は、最寄り駅(京葉線検見川浜駅)までお迎えに参ります。 お車でお越しの方は、駐車も2時間程度ならば当方の駐車場を利用していただけると思います。 スペースが狭いので、定員は原則1名とさせてください。 時間帯は午後13時過ぎくらいのほうが落ち着くでしょう。 なお、タバコは外で吸っていただくようにお願いします。 お手数ですが、必ず3日くらい前までに予約をお願い致します。 時間は原則2時間程度として下さい。 聴けるセットは、そのときの設置状態によりますので、事前にご確認下さい。 具体的に、どのようなセット(アンプ)を視聴したいとかをお知らせいただければ、できるだけご希望に沿った環境をご用意できるようにしたいと思います。。 聴きなれたソフト持参を歓迎します。 CD,アナログレコード,2chテープソフトに対応できます。 使用スピーカはTANNOY アーデン【アルニコ】がメインです。 WRアンプは現在ですと、WRC−α1MKU,α3FBのプリアンプ,WRP−α1MKUを常設してあります。PR中のMOSFET搭載のγシリーズアンプもリクエストくだされば視聴できます。 こちらの工房では、MASTERSの真空管アンプ,TRアンプはもとより、バッテリードライブ,DLCAP装置でのドライブも近々できるように整備中です。 とにかく手狭なところですから、それだけは我慢していただきたいと思います。 (注) イシノラボに関しましては、通信販売専門店ですのでご来店はご遠慮ください。 真空管等の店頭販売は原則行っておりません。 特に、突然のご来店は固くお断りさせていただいております。 http://www.ishinolab.com/modules/xpress/?p=67 イシノラボは元サンスイの技術者だった方が運営されているようで、「MASTERS」ブランドでオリジナルのアンプを出している。 AU-890Lは12W×2、幅33cm奥行き23cm高さ9cmの小型のアンプだ。 オーディオのイシノラボどっとこむ - プリメインアンプ“MASTERS AU−900L/T” http://www.ishinolab.com/modules/doc_merchandise/original/masters/au-900l_t.html そこはかとなくサンスイっぽいデザインで、なかなか良い。 http://blog.ipodlab.net/Entry/977/ サンスイ ■ SANSUI総合スレッド 55 ■ 山水
562 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/06/11(木) 22:26:33.00 ID:CE81tKAw.net イシノラボは? 563 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/06/11(木) 22:51:59.58 ID:yd5bb2d0W 山水出身だと思ってたけど。 ウエストリバーとイシノラボは同じなん? 169 :150:2015/02/15(日) 16:17:49.83 ID:4xsrmAA+.net[3/3]
実質sansuiだけが消滅したかたちですね。 トリオの後継をアキュとみなすか kenwood とみなすかで意見が分かれるんですかね。 イシノラボは sansui の音を継いでいそうですが、量産メーカーではないですし もはや物量投入されたような機種も現れないでしょうね。 266 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/03/06(金) 21:58:16.85 ID:/m4rLPgW.net
イシノラボの製品って音の傾向はかつてのサンスイに近いのですか? 267 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/03/07(土) 08:01:57.72 ID:ENuXM3O1.net[1/2] 「かつてのサンスイの音」の定義によるのでなんとも。 バランスとアンバランスでも随分違うし。。 http://awabi.2ch.sc/test/read.cgi/pav/1417391891/ 【ここ】良心的ガレージメーカー Part 2【いい】
69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/10/04(月) 00:16:58 ID:KIZmyPbv イシノラボってどうなん? 70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/10/04(月) 06:40:19 ID:9FbQoFYL >>69 バランスパワーアンプ買った。 やっぱり SANSUI と似た傾向だよ。 音に厚みがあって良い。鮮度感・解像度はかなり高い。 79 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/10/04(月) 19:14:28 ID:o/CKryu6
イシノラボはほとんどスペック公開してないな わずかばかり公開されてる数字はトランジスター型とは思えないほど低い 919 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/11/27(火) 22:34:32.51 ID:zwhYk/Ze イシノラボは気になってるけど情報少なすぎるので買えないでいるなー メーカー製のでかくて重くて熱いアンプがいやなので省エネアンプに魅力を感じる 920 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/11/29(木) 20:04:30.33 ID:L2g4gPql イシノラボのブログのオーディオ史、面白いな。 山水マニアじゃないのに、中古の山水アンプが欲しくなってくる。 http://yomogi.2ch.net/test/read.cgi/pav/1285193023/ 私の場合、QUAD 11L Classic とチャイナアンプの YS1(生意気にもJeff Rowland Model 10に使用されているLM3886を搭載)で鳴らしていますが、アンプをイシノラボ(元サンスイの技術者の方が立ち上げた会社です)の MASTERS AU-880L に変更予定です。
最近は多くのメーカーが撤退し選択肢が狭くなった為、アンプの視聴機を貸していただけるメーカーを片っ端から聴きました。 エルサウンド、シャッツグレーバー、イシノラボなどですが、一番気に入ったのがイシノラボさんです。 音質はサンスイを磨いて洗練させた音と解釈しています。 勿論、伝統のMOSFETですが、超ローノイズなので、かつてのジャジャ馬つかいのサンスイとは一味違います。 オーダーメイドも可能ですので、是非クリスキットと聴き比べてみて下さい。 価格は音の品質からすると市場の1/3位と推測します。 殆ど儲けていないようで、良心的なメーカーさんです。 http://bbs.kakaku.com/bbs/K0000002856/SortID=13729854/ イシノラボどっとこむ sara 2010-11-1
朝方物凄い雨が大量に降った千葉です。 電車のダイヤがメチャクチャに乱れました。 一度、試聴予約をして都合がつかずキャンセルした「イシノラボどっとこむ」さんに行ってきました。 6CA7PPアンプの試聴でしたがいろいろなアンプを聞きました。 バッテリードライブの石のアンプ、穢れのない純度の高い音質で、久しぶりに石の音を聞きました。 音の傾向は、山水のアンプに通じるものがありました。 サイトをみればうなずけると思います。 僕はやっぱり、侘び寂びのある真空管アンプが良いです。 トランスドライブのプリもなかなかの音で 6CA7PP よりも欲しくなりました。 どうしよう?と思いつつ、注文してしまいました。 画像は、211シングルアンプです。 闇夜に浮かぶトリタンの輝き。。 絶好調です。 http://w169.or.tv/modules/d3blog/details.php?bid=433 _________ _________ 2. イシノラボ パッシブ・プリアンプ
マスターズのプリアンプはいろいろあって楽しめます! 2012年3月11日 http://www.ishinolab.com/modules/xpress/?p=296
一般的に、音質・音調に影響を与える要素は、パワーアンプのほうが支配的といわれています。“確かにそうかな!”と私もそう思っていました。 ところが、パッシブプリアンプを作ってみて、その見解がひっくり返りました。パッシブプリアンプの、何も足さない、何も失わないと思えるようなサウンドを聴いて! けれども、オーディオは趣味・道楽であって、また、科学的にいっても、原音というのが果たしてどうなのかもはっきりしません。マイクが異なれば、ホールが異なれば、ミクシングが違えば、マイクセッティングが違えば、その場の温度・湿度が違えば、などなど。 要は、なるべく原音らしきサウンドを好むも良し、リスナーの聴覚に心地よく聴こえれば良いし、いつも同じサウンドを楽しむだけでなく、たまには異なったサウンドも楽しみたいと思うのも、オーディオ趣味の健全な方向と思います。 1.300B採用プリアンプ“MASTERS CA−X1”
これは、既にアクリル加工が出来なくなったので製作完了です。 けれども、同じような回路構成や電源構成で製作することは可能です。 この方式のサウンドはリッチで、サウンドの生き生きした音調が大変な魅力です。音楽のリズムやハーモニーも大変重要です。 このあたりの音楽の持つ息遣いが感激を与える重要要素のような感じを抱かせるのが、この300Bプリアンプの魅力です。 特に、真空管パワーアンプとの組み合わせが絶品です。 2.API回路方式プリアンプ“MASTERS CA−2000” オーディオ全盛期のスタジオコンソールに採用されたAPIモジュールアンプが奏でるアメリカンポップス的なサウンドは、この時代の音楽だけでなく、ある意味、普遍的な魅力を有しています。どうしてそうなるのか? 多くのアンプ回路は発振安定度を重視し過ぎるあまり、2段増幅方式がほとんどです。ICのOPアンプもそうしているのがほとんどと思います。 APIモジュールは、たくみに設計された3段増幅方式です。発振安定度をボーデやナイキスト理論をベースに位相補償すれば、まったく安定なアンプができることをAPIは証明したわけです。 1970年代の私が在籍していた当時も、サンスイではAPIのことはまったく知らずに、結果的に“AU−607”,“AU−707”に採用したパワーアンプ回路は、親戚関係にあるような3段構成増幅回路です。その後もダイアモンド差動回路、Xバランス回路にして、ずっと3段増幅回路を踏襲して終了しました。 特に、API方式でのフォノ再生(特に、ジャズ、フュージョン等)は絶品のような感じを受けます。とにかく、精緻でありながらノリの良いサウンドです。 3.1段増幅バランス増幅真空管プリアンプ“MASTERS CA−218”
このプリアンプは、チャンネルアンプシステムを熱心におやりになっているお客様からのご要望でできたカスタムアンプです。 1球だけの1段増幅でやってみたいということでした。それも、バランス増幅が希望です。そうなると、300Bプリの場合もそうなのですが、真空管プリアンプの残留ノイズを半導体なみにするには、ボリュームを入力・出力の両方に入れることが効果的です。 かつては、ヤマハC−2がこの方式を採用してヒットしたことがありますが、真空管プリアンプではマスターズだけだと思います。 出力側ボリュームには、10kΩ以下のインピーダンスならば、出力インピーダンスが大きいということはまったく心配なくなります。 入力インピーダンスは大きいほうが良いといわれますが、10k〜100kΩ範囲なら問題ないでしょう。 このアンプで、1個のつまみで音量レベルを調整したいというと、バランス増幅ですと8連ボリュームになります。もちろん、このような多連ボリュームはカスタムになります。東京光音電波さんに注文して、待つこと45日でできてきました。 このプリアンプはL/R2トランス,2電源・2整流管採用,電源フィルタ回路にはアメリカ製フィルムコンしか採用しない(ケミコン追放)! 出てきたサウンドは、切れ味が良く、音数が多く(情報量が多い)、リッチなサウンドで、私は聴き惚れてしまいました。 4.真空管整流によるAPI回路のプリアンプサウンド すでに、この方式による『真空管整流電源によるトランジスタ・フォノEQアンプ』について、報告させていただきました。 やはり、LINEアンプに採用しても、サウンドの重心が下がり、オーディオアンプは電源の影響を受けることが明白な事実です。それは、そもそもアンプが電源電力をオーディオ信号で切り分けて、負荷に供給しているからです。 従って、最も安定な電源といえば、大容量バッテリといえましょうが、周波数応答をサポートする意味で、バッテリといえども、コンデンサを電源に付加して、補償することは重要です。 5.パッシブプリアンプ
純粋に入力信号を変換伝達する意味からは、パッシブプリが電源いらずですから、最も有利です。ノイズ発生することもありません。 特に、バランス型トランス式パッシブプリアンプ“MASTERS CA−999FBS”を使うとやめられなくなります。 6.300Bバランス構成プリアンプ“MASTERS CA−5000”
最後に、3年前に納入した究極のカスタムプリアンプを紹介します。 300Bバランス構成プリアンプです。 音量調整は、トランス式を採用しています。堂々としたサウンドが凄かったです。電源部とアンプ本体のセパレート方式です。 http://www.ishinolab.com/modules/xpress/?p=296 新製品パッシブプリアンプの登場 2010年9月9日
トランス式アッテネータ/パッシブプリアンプを相次ぎ製品化しました。 私は、最初に就職した会社がタムラ製作所であったせいか、トランスにはずーっと愛着がありますし、その重要性やメリットを認識しています。 特に、NFBもなく、これだけのワイド・バンドや低ひずみが達成できることは、この原理(電磁誘導)を発見した方に敬意を感じています。 新製品はアッテネータとパッシブプリアンプの2種類あります。 両者は混同しそうですが、その違いは、トランスのタップの選択の仕方で、 ゲインを持たせたのがパッシブプリアンプです。 従って、パッシブプリアンプでも、ゲインセレクタをゼロにすればアッテネータになるので、使い勝手からすれば、パッシブプリアンプをお勧めします。 やはり、トランスは増幅するのではなく、エネルギー変換することができるので、パワフルにパワーアンプをドライブできることにそのサウンドの良さが現れるのだと思います。 ジャズファンの方やロックファンの方には特にマッチすると思います。 また、大編成のクラシックや、熱のこもった室内楽の奏者間の意気も感じることもできます。 調整範囲等のカスタムにも対応できますので、どうぞご相談ください。 http://www.ishinolab.com/modules/xpress/?p=138 イシノラボ 好評を継続する MASTERS パッシブ・プリアンプ 2012年10月20日
パッシブプリアンプは、MASTERSのアンプカテゴリーのなかで、発売以来ずっとご好評をいただいております。 最近は、バランス仕様のご注文も多くなってきました。 それも、皆様がバランス伝送の意味を理解されるようになっていただけてきたからのように感じます。つまり、バランス仕様のパッシブ・プリアンプでアンバランス(RCA)入力の場合、その信号をバランス信号の HOT側と理解して、HOT側を音量調整して、アンバランス入力の場合でもバランス仕様でコンパチブルできるということです。そうなると、アンバランス信号をバランス変換する高価なトランスを内蔵しなくても済み、価格セーブにつながります。 最近ご購入いただいたお客様からは、先日購入した MASTERS のトランス式パッシブ・プリアンプを聴いて、“再生帯域の広さ、腰高にならない、低域の伸び、ほれぼれとさせる高域があると思う。”といった感想を頂いております。 このお客様は、なんと、30年間に12台のプリアンプを使ったというベテランであり、音のグルメといえましょう。 “通常の擦動式ボリュームでは「到達できない部分がある」と感じる”という感想も頂きました。 さらに、複数のカスタム仕様でのご注文をいただき、現在設計中です。 本日発送した“MASTERS CA−999S/A CUSTOM”では、入力を1系統のみでシンプルにして、よりピュアサウンドを求める方に向いたカスタム仕様としました。 このパッシブプリアンプを発送前のエージングで聴いていたところ、そのパワフルでのびのびした低域・中低域には、製作者の私ですら、少なからずびっくりしました。決して製作者の自己陶酔ではないと思います。 http://www.ishinolab.com/modules/xpress/?p=367 トランス式パッシブ・プリアンプとバッテリードライブ・パワーアンプの絶妙なコンビネーション 2010年11月27日
マスターズのトランス式パッシブ・プリアンプ(「MASTERS CA−999FBS」,「MASTERS CA−777S」)とバッテリードライブ・パワーアンプ(「BA−225FB/MOSyB」)は皆様に好評です。 電源問題をまったく無くした究極のサウンドが得られます。 最近発表したトランス式パッシブ・プリアンプは、おかげさまでご好評をいただいております。 1.視聴に訪れた方が感じてくれているようです。 イシノラボは千葉市なので、首都圏から離れた方は来訪されるのが大変ですが、最近聴きにこられた方は、皆さん、非常にリアル、違和感が全くない、サウンドが澄み切っている、Dレンジが広く聴こえるというコメントをいただき、ご注文をいただくケースが増えております。 そして、真空管アンプ、通常の100V電源の半導体アンプでも、大変良好なサウンドを聴き取ることが出来ますが、極めつけバッテリードライブ・パワーアンプ(8W+8Wしかないですが、)と組み合わせて、バランス接続で動作させたときです。 さらに低音の重心が下がり、超リアルなサウンドです。 Dレンジが広く感じられるのはパッシブ・プリアンプのノイズがゼロ、バッテリードライブアンプの残留ノイズはわずか30μVと普通のアンプの1/10以下のおかげと思われます。 静寂から立ち上がるFF(フォルテシモ)サウンドは、より衝撃を聴覚に与えるようです。 2.汚れとノイズ発生源のないサウンドをリーゾナブルな費用で楽しんでください。
海外ブランドとか有名ブランドのオーディオ機器は、私から言えば、なんという高価であろうかと思います。 代理店、販売店、それぞれの立場で利益を取らなければ、ビジネスはやっていけないことは分かります。けれども、このようなご時世でオーディオを家計に無理なく楽しむにはあまりにも高価な機器は、私から遠い存在です。 私が思うアンプにかける費用は、¥10万〜20万くらいが無理のないところと思います。 けれども、一生ものでオンリーワンのアンプを作りたい方の気持ちも分かります。 それならば当方で、超良心的な作りで素晴らしいカスタムアンプをお届けする用意もございますし、すでにオンリーワンアンプを楽しんでいる方もおられます。 それにしても、書いている今、究極とも言える組み合わせで聴いています。何という幸福なことかと、自己陶酔を含めてありがたいことだと思っております。 最近では、アナログレコードの情報の多さ、音楽に大切な成分の充実を改めて感じて、 聴く機会が増えてきました。今、ブログを書きながら、カーペンターズやワルターのステレオLPを聴いています。勿論、フォノイコライザーはAPIモジュール回路を採用したものです。 バッテリードライブというと充電作業が必要です。 これらも、やり方等、お知らせしますので、ご安心ください。 http://www.ishinolab.com/modules/xpress/?p=156 トランス式アッテネータ・パッシブプリアンプ MASTERS ATT−900シリーズ 2010年7月18日 1か月ほど前に発売しました、トランス式アッテネータ・パッシブプリアンプ“MASTERS ATT−900シリーズ”の話題です。 バランス/ノーマルとコンパチブルに対応できる世界初の製品と自負しております。 【アンバランス入力のバランス変換の要望】 早速2名の方からの具体的な問い合わせをいただきました。それは、“せっかくバランス対応になっているので、アンバランス(RCA)入力のときもバランス変換をして、それをトランス式バランスATTでレベルコントロールできないか?”というご要望でした。 ブロックダイアグラムを眺めていただくと、LINE1のアンバランス入力対応について、そのレベルコントロールはHOT側のみになります。 バランス信号として扱うには、入力回路にバランス変換トランス(10k:10kCT)の搭載が必要になります。カスタムのご要望にお応えできます。トランスはMASTERSが特注する高性能トランス(USAコア採用)を予定しています。 【リーゾナブルな価格に驚く】
アンバランス信号をトランス・抵抗ハイブリッド式で行うATTに PhaseTech(フェーズテック)の CM−1sがあります。 Phase Tech ハイブリッドパッシブアッテネーター CM-1s ¥918,000(税込) http://www.audiounion.jp/ct/detail/buy/970/ それは、半導体などの増幅素子を一切使わず、高品位音楽再生の理想とされる高入力インピーダンス・低出力インピーダンスを小音量からフルボリュームまで実現した、高次元の音質追求を行ったハイブリッドパッシブアッテネーターです。
サイズは“W310×H86×D245mm”、ウェイトは“3.8kg”、標準価格は“892,500円”となっています。 上記“PhaseTech CM−1s”に比べて、当社のATTは驚異的に安価です。 しかし、安価だからといって手抜きはありません。 メイン部品であるトランス式ATTは23接点のタップを備えた大型コアを橋本電気株式会社様に特注し、4個を専用のシールドケースに絶縁ピッチを充填した高性能品です。絶縁ピッチを充填するには、この炎天下での手作業となります。 ロータリースイッチは上記フェーズテックと同じ、セイデン製です。 XLR端子はノイトリックを採用しています。 これは、小規模で利幅をとらない弊社イシノラボ/マスターズでしか実現できないでしょう! これは、“この経済不況の折でも、一回きりの人生、何とか皆さんに大いにオーディオを楽しんでいただきたい!”という私の願いを込めています。 http://www.ishinolab.com/modules/xpress/?p=123 ________ ________ 3. 平野紘一さんの真空管アンプ
ハイエンドショウ 2008年05月09日 イシノラボ(平野紘一)
真空管アンプを中心に販売を展開するイシノラボは、1996年の創業以来、外部イベントに出展するのは今回が初めてという。 MASTERSブランドの300Bを採用した真空管プリアンプ「CA-3000」(¥504,000/アンバランスバージョン) http://www.phileweb.com/news/audio/image.php?id=8000&row=3 や パワーアンプ「225FB/MOSy」(¥135,450) http://www.phileweb.com/news/audio/image.php?id=8000&row=4 などを展示している。 http://www.phileweb.com/news/audio/200805/09/8000.html フルバランス増幅真空管パワーアンプ MASTERS BA−218FB/P ¥250,020(税抜き:¥231,500) 構成 バランス入力,バランス増幅パワーアンプ 最大出力 18W+18W(3極管接続) 使用真空管 EL34 Svetlana(ロシア製) 4本 6SN7GT SOVTEK 2本 5963 RCA 2本 http://www.ishinolab.com/modules/doc_merchandise/original/masters/ba-218fb_p.html フルバランス増幅真空管パワーアンプ MASTERS BA−218FB/OS【販売終了】 この製品は2015年 8月14日をもって、販売を終了いたしました。 http://www.ishinolab.com/modules/doc_merchandise/original/masters/ba-218fb_os.html バランス増幅真空管パワーカスタムアンプ“MASTERS BA−218FB/OS”のカスタム品 2009年8月16日
バランス増幅真空管パワーカスタムアンプ“MASTERS BA−218FB/OS”は、他のアンプに見られないバランスドライブ方式を採用し、スピーカを+,−端子の両方からプッシュプルでドライブする(バランス増幅)することで高音質を実現できたと考えています。 ユーザーの皆様からは高い評価をいただいております。 そのような状況下で、このバランス増幅回路を使って、直熱3極管2A3を採用したカスタムアンプをカスタム製作し、納入致しました。 パワーは12W+12Wと大きくありませんが、ピュアで、情報量がいっぱい、そしてスムーズなサウンドと、ユーザー様に大変喜んでいただきました。 作り手の立場ではこれまでのEL34よりも製作は大変ですが、EL34とは異なった、フレッシュでユニークなサウンドが得られていると感じています。 2A3に限らず、同じ直熱管300Bを採用すると、パワーは20W+20Wにアップします。ご興味ある方はお問い合わせ下さい。大変、入手しやすい価格で1台だけのカスタムアンプができます。 映像は2A3カスタム・バランス増幅・パワーアンプ、“MASTERS BA―212/BAL”です。 このカスタムアンプはリクエストにお応えして、バイアス可変によってプレート電流をピタリとの調整ができるメーターとバイアスボリウムをフロント面に付けてあります。 また、RCA入力で動かす方なので、このアンプには真空管によるバランス変換アンプが“MASTERS BA−218”と同様に内蔵されています。 http://www.ishinolab.com/modules/xpress/?p=57 300Bプッシュプルによるバランス増幅アンプ 2012年5月14日
バランス増幅真空管パワーアンプ“MASTERS BA―218FB/OS”にも、ご好評をいただき、ロングセラーとなっております。 さらに進めて、3極管の王様というべき300Bを採用して、バランス増幅真空管アンプを作ろうと思っておりました。 すでに試作機として作ったアンプは、試聴にいらした方が買って行かれました。聴いて感激!お買い上げになったお客様だけでなく、同席していた私もびっくりで、こんなに感動するサウンドががあるものだろうかと! 内部抵抗が低く、もともとのひずみも少なく、高圧(400V)を掛けられ、パワー20W以上出て、しかもダイレクト感のある直熱管300Bはやはりすばらしいと思います。 マスターズアンプとしては、やや高額の部類に入りますが、優れたパフォーマンスを発揮する日本製300Bも、お客様のリクエストがあれば採用できます。 http://www.ishinolab.com/modules/xpress/?p=324 STAXイヤーSP対応フルバランス増幅真空管パワーアンプ MASTERS BA−218C/STAX ¥237,600(税抜き:¥220,000) 構成 バランス入力、バランス増幅パワーアンプ及びSTAXドライブ回路 最大出力 18W+18W(3極管接続) 使用真空管 EL34×4,5965×4 http://www.ishinolab.com/modules/doc_merchandise/original/masters/ba-218c_stax.html 真空管パワーアンプ 6AS7Gppアンプ 2010年7月8日
5月末に、5998ppアンプの注文を受けました。 もうアメリカでも5998はレア真空管となってしまい、当社の在庫もなくなりましたし、他店にも在庫はないと思われます。このため、どうしても5998を採用したい場合はアメリカで探してもらいますが、5998はとても高価になってしまいます。 そこで、5998より増幅率はさがります(μ=5.2→2)が、入手可能な6AS7Gでのppアンプの注文に切り替えていただきました。 増幅回路はウイリアムソンとして、それ程高くない電源電圧でも増幅率を稼げるところにメリットがあります。5963−6AS7GTのドライバ回路です。 6AS7Gは増幅率が小さいので、バイアス回路にも工夫が要ります。単にオートバイアス回路だけでは有効に電源電圧を使いこなすことが出来ませんし、6AS7Gのプレート損失は13Wとそれほど大きくありません。考えた挙句、オート/フィックス・ハイブリッドバイアス回路を採用しました。フィクスバイアスで−60V程度として、残りのバイアス電圧は固定抵抗で行い、プレート損失内で充分なプレート電圧・電流の利用率を確保しました。 出力トランスは、シールドケースを用意して、出力トランスをアメリカ製充填材で充填して(この暑さで大変!)、振動防止とシールドを両立させました。 そのサウンドは、6AS7Gの内部抵抗が280Ωと低いので、充分なる低域再生が確保できました。残留ノイズも1mV以下で、NFBを5dBと軽く掛けたので、0.6mV以下に低下して、極めてローノイズと良好なサウンドをキープできました。 6AS7Gの本来の良さを発揮できるのはSEPP回路ですが、オーソドックスなのppアンプもなかなかです。歯切れのよさを重視する方にはSEPP回路をお勧めしますが、どちらもこの真空管を生かせる真空管アンプです。 いずれも、MASTERSのアンプならば、リーゾナブルな価格でのご提供が可能です。是非お気軽にご相談下さい。 http://www.ishinolab.com/modules/xpress/?p=120 ユニークアンプ Herbシリーズ 【販売終了】 今人気の真空管採用アンプおよびトランジスタアンプをお求め易い価格でご提供します!! Herbシリーズは2013年1月26日をもって、完売を終了いたしました。 http://www.ishinolab.com/modules/doc_merchandise/original/herb/index.html
Audio Spice BA−D205MK 【販売終了】 米国クエストアメリカ社とマスターズとのコラボレーションによる初の真空管パワーアンプ! Audio Spiceシリーズは2013年7月7日をもって、完売を終了いたしました。 http://www.ishinolab.com/modules/doc_merchandise/original/audiospice/ba-d205mk.html
1996年発売 LUXMAN 管球式ステレオパワーアンプ MQ-30S 30W+30W (6オーム) EL34pp 1996年発売 定価¥250,000
イシノラボ店長 平野紘一の連載 第66回 LUXMAN EL34ppパワーアンプ MQ-30S を委託設計する
委託設計の依頼 ロジャース製品、ロジャースジャパンの業務に注力しているとき、自宅にラックスのO.FさんからTELがあったと家族が言う。 翌日、O.FさんにTELすると、以前、設計業務をおこなった EL34ppプリメインアンプの売れ行きが好調であったので、その勢いで、同じケースを使ってパワーアンプを製品化したいと言う。類似性があるので、同じエンジニアに設計を依頼したほうが話が早く、設計期間、設計のレベルもリスクが少ないから、頼みたいと言う。 私は個人(フリーエンジニア)として、ラックスと委託設計契約ができるかどうかが心配であった。その点を伺ってみると、ラックスとしては、個人事業主とは契約できないというラックスの見解であった。 私は“それでは、この話はこれまでにしましょう”と言わざるを得なかった。 O.Fさんは、会社に掛け合ってくれて、契約のかたちとして、設計会社を表向きとして間に立てて、その設計会社の委託というかたちなら、会社は契約できると言ってくれた。また、設計会社も紹介してくれた。 さっそく、紹介された横浜にある設計会社を訪問した。その会社はデジタル関係の設計会社であったが、事情を話すと、その会社の社長は“我々に迷惑が掛かってこなければ、よろしいでしょう”と承諾してくれた。 そこで、設計会社とラックスとの契約書、設計会社と私との“覚書”等の手続きを踏んで、何とか、設計業務を引き受けることになった。 どう進めていったか! 平日は外資系販売代理店の従業員として働きながら、このような設計業務をなぜ引き受けようと思ったのか? 確かに、海外オーディオ製品に係ることは大変興味あることだし、事実、仕事内容には自分なりのやり方をある程度認めてくれた。けれども、オーディオ海外ブランドの日本法人化で継続していくことは、過去の例をみてもやさしくなく、数年で撤退(最近ではマッキントッシュジャパン)した例が多い。また、私として、このままの状態で終わろうとする気もなかったし、生涯現役でいたかった!少なくとも、60才になる前に個人事業主として独立して活動していこうという考えがあった。 このような考えから、無理を承知で、この仕事を引き受けた。約3か月間の業務計画であった。お金よりもむしろ、自分のキャリアアップと人脈もひろげておきたかった。 短期間であるから、平日の夜、土・日をあてるにしても、マンパワーはどう見ても不足し、とても一人でやれそうもないことは自覚していた。そこで、かつて、設計委託業務先の名エンジニア、T.Tさんにヘルプして貰えないかと話してみた。T.Tさんは、設計者を卒業して、関連会社勤務であったので、少しは時間が取れそうだと言ってくれたし、T.Tさんも大のオーディオ好きであったから、話に乗ってくれたのだと思う。 量産設計業務 設計業務と言う仕事は、職場にコンピュータ−が導入される以前は、1年間程度の設計期間がとれていた。なぜなら、プリント基板の設計には、方眼紙に下図を書いたりして、消したりして、試行錯誤ができた。大型コンピューターによるCADシステムが導入されるようになると、下図完成度を上げて、CAD入力者に提出しなければならない。下図を渡せば、直ぐに入力すればすぐにプリント基板図は完成され、写真製版されて、プリント基板屋に回り、試作基板ができ上がってくる。(近年は各人のパソコンにCADが導入され、自分で完成させ、メールでプリント基板屋に情報を送れば、プリント基板が出来上がってくる。) 今回のパワーアンプはSQ38Signatureとパワーアンプ部は同じ回路を採用すると言うので、回路検討期間は省略することができた。 リクエストは1枚のプリント基板に真空管ソケット等を取り付けて、より組立工数を削減して欲しいということだった。 定尺サイズは横幅380mmくらいであったから、その基板に8本の真空管全部、さらに、ブロックケミコンも取り付けるようにした。(写真参照) スペースはSQ38Signatureと同じサイズであったから充分に取れた。
試作用プリント基板ができ上がってきて、すぐに、用意しておいた部品を取り付けて、とりあえず基板だけで動作させるように作業を進めた。 ラックスにはプリント基板用GTソケットがないので、自前で入手してほしいという。それでは、アメリカサンスイOBのI.Fさんに連絡したら、何とか入手してみるという返事が返ってきた。その情報をラックスに伝えると、ラックスの資材から、何と、量産手配もできないかと言ってきた。少し、驚いたが、I・Fさんは、買い付けられると言ってきた。そのソケットは中国製であった。結局、中国→NY→日本経由でラックスに入ることになった。ここで初めてラックスの資材に、今後、自営業者“マスターズ”の商号で受け付けてくれるかと要請したところOKが出た。 そうこうしているうちに、試作用シャーシケース、電源トランス、出力トランス、電源チョーク、真空管等の部品が送られてきた。 割とスムーズに試作機の組立も進み、動作させて、あとはラックスに送り、土曜・日曜日にラックスに訪問して、動作チェック、安定度試験、測定等をおこなった。 このあたりは割と精神的負担にならなかった。大変なのは量産設計部品表を作成することであった。各メーカーは部品がコード化されているから、コード表を照合しながら、すべて、書き込んでいかなければならない。ラックスはGE方式ということで、その方式の理解もしなければならなかった。特に、途中での部品変更は面倒であった。(どのメーカーでもそうであるが) ほとんど毎晩、深夜まで作成業務に追われた。量産用の設計回路図は、T.Tさんが自前のパソコンCADで仕上げてくれて、この回路図をCAD業者に送り、ラックスのやり方に沿った回路に仕上げてくれた。 その出来栄えは! 設計事務作業をこなしながら、土・日はラックスでの音質検討作業に入った。ヒアリングスピーカーは例の通り、JBL4343であった。O.Fさんも同席してくれて、一緒の作業となった。初段管は5814A(軍用:SYLVANIA製)、ドライブ管は6FQ7(これもSYLVANIA製)、EL34はSOVTEK製でこれは資材入手の関係でこれしかないと言われ、変更できなかった。抵抗はリケンRM抵抗、ここまでは変更できず、あとはカップリングコンデンサ、動作電流の設定程度しか動かせるところが無かった。 出てくるサウンドはSQ38Signatureと異なり、割とクール、シャープなサウンドであって、どうやっても、この音調を代えることはできなかった。その原因はSOVTEKのEL34にあるように思えた。Golden DragonのEL34に代えてみると、暖かなサウンドになるのは確かめた。けれども、O.Fさんは割と満足していたように思えた。 私は、このパワーアンプは魅力的な価格にしても、真空管アンプとしての評判はどうかな?と心配であった。 一応の設計業務は予定どおり終了して、あとは、プリント基板用GTソケットの注文がマスターズにラックス資材から入ってきた。最初は200台分の800個であった。航空便で送って貰い、納品した。中国製ソケットの品質はイマイチであったが、特にトラブルは起こさなかった。 このアンプはMQ30Sとネーミングされ、それほど注目されなかった。また、トラブルも一切なかった。おそらく、充分なスペースとすでに実績ある回路を採用したこと、SOVTEK EL34の品質が良かったからだと今も思っている。このアンプの生産台数は4桁にはいかなかった。その後、10年以上経った頃、中古販売店で視聴してみたが、それなりに充分なパフォーマンスを感じとることができた。 最近、検索して評判を眺めてみると、“どっしりした、中低域の豊かな、厚みのあるサウンドで満足”とのコメントがあった。 O.Fさんはその後、ラックスを退社・独立。B・Oブランドを立ち上げ、2.5年の歳月を掛けて、独自のハイテクノロジーを発揮して、超高級セパレートアンプを製品化。当初、新規、それも個人マイナーブランドはなかなか国内ファンには認めて貰えず、苦戦していたが、O.Fさんは海外、それもCES(ラスベガス)に出品し、高い評価を得た。以後、海外が主たる販売先のように見受けられる。 A&M / エアータイト A&M(エアータイト)はラックス株式会社で長年にわたって販売面に携わってきた三浦篤氏と設計部に所属していた石黒正美氏の二人が独立し、1986年 大阪府の高槻市にエイ・アンド・エム株式会社を設立。社名は2人の名前の頭文字から取ったものです。 http://www.airtight-am.net/about.html
2012年には、ボブ・カーバー、ネルソン・パス、ジェフ・ローランドなどと共にアブソリュートサウンド誌ISS223号で、9人のグレイト・デザイナーに選出された。O.Fさんは日本オーディオ界の誇りと私は思う。 http://www.ishinolab.com/modules/doc_serial/audio_history_japan/serial001_066.html
LUXMAN MQ−30s ヨーロッパ管のEL34、日米では6CA7と呼ばれる細身の管を用いて造った、一応パワーアンプだけど、当初よりプリ不要のボリューム回路搭載パワーアンプとして予め入力系統を3つ用意した確信犯的モデル。 何が確信犯かと言いますと、当時メディアや評論家達でさえ、プリアンプ不要論的風潮にかなりのせられてる傾向がとても強い時期で、私自身もプレーヤーの出力をパワーアンプにダイレクトに叩き込んだ音こそ純粋である等ととんでもない思い違いに、ややもすると魅力を感じたりしてる時期があったのを思い出します。 その揺り戻しとして現在はプリアンプの必要性がキチンと語られるようになっては来ていますが、当時はともかくパワーアンプにパッシブアッテネーターこそ最良の様な雰囲気の中、プリアンプでさえトーンコントロールを失っていき、有名な国産ラックスでさえ、彼らにとっての唯一の失敗作じゃないのかと思われるストレートボリュームのプリアンプを出して壮絶にやらかしたりしたのが懐かしく思い出されます。 さてそんな中、丁度変革期にあってお金も使えない中、ともかく市場に何かを出さなければいけない状況のラックスが、手持ちの技術で比較的容易に取り組めたのが同社にとってのお家芸でもある、大型トランスと真空管の組み合わせであった事は容易に想像できる出来事でした。 とてもよく出来た製品だったと思います。 この後、ラックスは息を吹き返して、トランジスタのシリーズを一新したと同時に、真空管のシリーズも常にラインナップするようになりました。 その最初のきっかけだったような気がします。 ただ惜しむらくは、その登場時期が先ほど述べた市場、会社の状況だった時なものですから、最後までこのモデルはそれに見合ったプリアンプ的な物が同社から用意される事は有りませんでした。 時代は代わって、トライオードの様な元気のいい会社からも、積極的にトーンコントロールを積んで価格的にも満足出来るような良い製品が再び手に入るようになりました。 ですから、当時はなかなかその良さを本当の意味で理解して貰えなかったこのアンプにも、漸く真価を発揮する機会が訪れたと思うのです。 私自身も当時このアンプを良く使ったのですが、やはりストレートに接続していて、真空管にしてはなんだか硬い様な気がするな程度の認識だったのですが、後になってキチンとプリアンプで信号を整流した上でこのアンプの音を聴いてみて、当時の自分を非常に恥じた思いが有ります。 http://audios.blog119.fc2.com/blog-entry-58.html イシノラボ 300Bを4本採用したフルバランス・プリアンプのカスタム製作 2008年9月28日 http://www.ishinolab.com/modules/xpress/?p=39 おそらく、世界初ではないでしょうか? マスターズでは300Bによるプリアンプを製品化しましたが(CA―3000)、今度は300Bを使ってバランス回路によるプリアンプを作ってくれないか?とのカスタム注文を3ヶ月前に受けました。 ご存知のように300Bは直熱管ですので、ヒーター回路はDC点火しなければプリアンプにはヒーターハムノイズの点で、実用になりません。 当然、バランス増幅する事になると、300Bは片チャンネルで2本、ステレオトータルで4本必要なことになります。 となると、プリアンプシャーシはとても大型になってしまいます。 しかし、できるだけコンパクトにすべきと考え、シャーシサイズはCA−3000とほぼ同じサイズに収めることにしました。写真でご覧のように、シャーシ内部は、真空管ヒーター点灯用安定化電源回路等で一杯になりました。 また、できるだけ残留ノイズを下げてプリアンプとして高性能で使えるものとしたいところからマスターボリウムは入力、出力で可変できる方法とすることにしました。 そうなると、ボリウムは4連×2=8連が必要になります。8連ボリウムはまず作られていません。 そこで、東京光音電波に海神無線さんを通じて何とか8連ボリウムを作ってもらうことをお願いしました。 8連Aカーブボリウムとなるとそれぞれのボリウムユニットを8個揃えることになり大変です。待つこと2ヶ月以上、でき上がってきました。このボリウム価格はとても高価となってしまったことはいうまでもありません。 このカスタムボリウムのお陰で、マスターボリウムは−120dB以上まで絞り込む(残留ノイズ実質ゼロ)ことができ、実使用状態においても、プリアンプ自体の残留ノイズは極めて少なく押えられます。 ボリウムインピーダンスは10kΩとしたので出力インピーダンスが大きくなることが防げ、パッシィブ・プリアンプと同じインピーダンスに維持できます。 電源部は別シャーシに納めました。内部をご覧下さい。トランス、チョークとそしてコンデンサで一杯です。電源はB電源、300Bヒーター用電源が4回路必要なので、このトランスで2個、さらに前段用DC点灯ヒータートランスが1個、トータル4個の電源トランスが入っています。これらの電源は、5P、6Pのキャノンケーブルによってプリアンプ本体と接続されるので電源トランスによる誘導ハムは全くなくなります。 さてバランスプリアンプの回路はMT管でありながら大電流ヒーターを持つ5687WAをパラレル接続としてこの出力を300Bにとり込む、2段増幅回路です。NFBは14dBと軽くかけ、ひずみは0.05%以下と真空管プリアンプと言えども半導体プリアンプ並みの電気的性能となりました。 この2段増幅回路による仕上りゲインは20dBで、プリアンプとしては4dB程度大きいですが音質の点からこのゲインを最高点と致しました。300Bヒーター回路は安定化電源としたので、規定どおりの5.0Vぴったりとしています。あらためて、300Bは大きい真空管ですが、ヒーター点灯の様子はプレート内に隠れているので外部からは上から眺めないと見えません。4本ともなると、それなりの発熱があります。ともかく壮観です。 大切なことを書き忘れそうでした。バランス構成ですからバランス出力のないCDプレイヤーとかフォノイコライザーを持っていない方にはアンバランス−バランス変換回路を内蔵しています。勿論、真空管回路で構成させています。 さて、肝心なサウンドはどうでしょうか?このプリアンプに対応するアンプはバランスを受け、又はバランス増幅のパワーアンプが必要です。アンバランス(RCAケーブル)出力端子もついていますが、この場合はCA−3000と同じサウンドになるはずです。 音源出版“アナログ”VOL21の記事によれば切れ味がよく明るくパワフルと評価されていました。このバランスプリアンプでは新開発バランス増幅パワーアンプを用意したのでそれでまず聴いてみました。 興味のある方はメール、TEL、FAXにて、問い合わせ下さい。いずれ、製品化する(受注生産)予定ですが、価格は何とか¥30万台に抑えるつもりです。 CA―3000のシャーシに納めることも可能ですが、価格は¥58万程度になります。 http://www.ishinolab.com/modules/xpress/?p=39 イシノラボ 真空管アンプによるフルバランスシステム 試聴報告 2008年10月7日
フル・バランスシステムによるサウンドとは!? 2008年9月28日のブログでご紹介した300Bのバランスプリアンプに、EL34 のバランスパワーアンプを制作し、真空管アンプによるフルバランス・セパレートアンプが遂に完成致しました。 先週末にカスタム注文された方のメインシステムとして収まりました。 写真で示すようにパワーアンプは EL34pp(3結)モノブロックアンプです。回路は当然バランス増幅構成です。 出力トランスは永年優秀な出力トランスとして定評あるタムラ F−683 です。バランス構成ですから各々のアンプのボリュームは2連となります。ここではオーダーされた方のリクエストで東京光音電波のプロ用を採用しています。カップリング・コンデンサはアメリカで最も評価の高い InfiniCap を採用しています。 モノブロックアンプなので作り手としては面倒ですが、L/R 対称として格好良い外観となっています。シャーシは 1.6mm厚の鋼板を採用した強固なもので、そこにブラックの焼付塗装を施しました。焼付塗装とは塗装膜を強固にするために塗装後赤外線ランプで加熱する工程を施すものです。素人がラッカースプレー塗装をやっても何かにぶつけるとすぐはがれてしまうのと比べて、さすがプロの仕事は違います。 このパワーアンプは 16Wの出力で通常のリスニングルームでは充分な出力といえましょう。 さて、これにフル・バランス300プリアンプの出力を接続します。手持ちのCDプレイヤーもバランス出力があるので、CDプレイヤーからパワーアンプまですべてバランス伝送、バランス増幅でスピーカをドライブすることになります。 キャノンケーブルで接続し、スピーカーケーブルをつないで、いよいよ音出しです。 プログラムソースはまずはアイリッシュサウンド、“ケルティック・ウーマン”です。 アイルランド人は音楽的才能に恵まれて、あのジョン・レノンもアイリッシュです。このプログラムソースは音作りセンスが大変素晴しくエフェクティブな音楽が展開します。まず、音の重心の下がった事がはっきりと分かり、低音、中低域のサウンドがズシンと決まります。そしてセンターにフィメールボーカルが心地良いエコーを伴って定位します。 サポートする楽器は多彩で打ち込み系のものもあるようですが、ミクシングセンスが良く素晴しく、眼前に音場、前後、左右に拡がります。通常のアンプシステムですと、素晴しい事には違いないのですがこれ程の迫力、重心の下がったドスの効いたサウンドでありません。 次に聴いたのはクラシック、ゲエルギエフ指揮、マリンスキーによる“春の祭典”です。 この多彩な複雑な技法によって書かれた名曲は、録音が良くないと感激も半減です。幸い、この組み合わせによる演奏は昨年11月に聴いているのでかなり鮮明に覚えています。この曲はストリングスにより、管楽器やパーカッションが活躍します。識者も演奏するオケも気を抜くと間違ってしまう難曲です。CDスタートしてから数分、グランカッサの一撃!このスゴミはこれまで聴いたなかで最もスリリングな体験でした。さらに変拍子による各楽器間の絡み合いともすれば混濁したりしてしまうこの曲が実に鮮明に聴けたのです。 “春の祭典”はコンサートでも真剣に聴くと疲れます。私はこのシステムで聴いて心地良い疲労を覚えました。 最後に、JAZZを聴く事にしました。 最近、亡くなったピーターソントリオによるあの名曲“You Good Look To Me”を選曲しました。冒頭、ベースによる美しいテーマに始まり、軽快なピーターソンのピアノとドラムスが入り込むトリオが一体となります。この曲はもう何百回聴いた事でしょう。 このシステムでひととおりヒアリングを終えたところで、客観的になるために KT−88pp(中国製)のノーマルアンプがあったので、300Bバランスプリアンプはアンバランス出力もあるのでこのアンプに接続し、聴いてみました。 一応、音楽が鳴っているのですが、中域以上だけの音楽が鳴っている感じです。念の為、測定器で周波数特性、ひずみ測定してみると真空管アンプとして水平の出来です。残念ながら欲求不満を覚え、ヒアリングを中断せざるを得ませんでした。どうしてそうなってしまうのかは探っているといろいろあるでしょう。 何と、このアンプ、ものすごく外観がキレイで塗装仕上げなど惚れ惚れします。しかし、音質に関してのノウハウはまだまだ我々ジャパンの方にアドバンテージがあるという感じがしております。でも、真空管アンプの安定性、ゆったり感を味わえる事はできるので売れ行きがよいのは分かります。別に国粋主義者ではありませんが、日本はやはり、まじめさ、緻密さを生かしたモノ作りが向いている民族と言えるでしょう。 そういえば、アメリカ産業が健在な頃、“BY AMERICAN”という、傾向がアメリカ国民にありました。アメリカ製品に誇りを持っていました。ところが、モノ作りを捨てたアメリカの金融産業の破綻は情けないことです。 コツコツとモノ作りをやっていくのが農耕民族出身の我々日本人が生きていく道です。 http://www.ishinolab.com/modules/xpress/?p=42 真空管プリアンプ“MASTERS CA−45S CUSTOM”の嫁入り 2010年12月11日
9月のWRアンプ視聴会に特別参加したビンテージ管 45(直熱3極管)搭載プリアンプ“MASTERS CA−45S CUSTOM”は好評を得て、その後はわたしが楽しませていただいておりましたが、この度、嫁入りとなりました。 特に特殊な組み合わせになりますが、当社のバッテリードライブ・パワーアンプ“MASTERS BA−225FB/MOSyB”との相性が抜群です。 見通しの良いすっきりしたサウンドに、さらにバッテリーアンプのリアルさと低域の再現力が見事にプラスされたせいか、静寂の中から低域がパワフルに、そして透明なサウンドが出てくると、これはたまりません。これまでオーディオをやっていてよかったという心境です。この気持ちは多分、製作者の思い入れが占めるところが多いでしょう。 45という直熱管は増幅特性が優秀で、一番ひずみが少ないとも思われます。 それをプリアンプに軽い負荷で使うのですから、悪いわけがありません。 さらに、残留ノイズのさらなる低減のために、4連ボリウムを採用しているので、小音量で聴いても驚くほどの静寂さで、純粋に音楽信号だけを通す感じがします。 今後、45真空管がまた入手できたら、再製作するつもりです。 同じような回路で 300Bを採用したプリアンプがあります。 これも立派なサウンドです。45より、少し肉食系のサウンドです。 こちらに関心ある方は、委託販売品の真空管カスタムプリアンプ“MASTERS CA−300B”がありますから、どうぞお問い合わせ下さい。 更なるサウンドチューンを施して、お分けできます。 http://www.ishinolab.com/modules/xpress/?cat=44 300Bプッシュプルによるバランス増幅アンプの製品開発 2012年5月14日
MASTERS BA−218FB/OS http://www.ishinolab.com/modules/doc_merchandise/original/masters/ba-218fb_os.html バランス増幅真空管パワーアンプ“MASTERS BA―218FB/OS”にも、ご好評をいただき、ロングセラーとなっております。 さらに進めて、3極管の王様というべき300Bを採用して、バランス増幅真空管アンプを作ろうと思っておりました。 すでに試作機として作ったアンプは、試聴にいらした方が買って行かれました。 聴いて感激!お買い上げになったお客様だけでなく、同席していた私もびっくりで、こんなに感動するサウンドががあるものだろうかと! そこでもう一台、製品化を目的として作ってみようと考えております。 内部抵抗が低く、もともとのひずみも少なく、高圧(400V)を掛けられ、パワー20W以上出て、しかもダイレクト感のある直熱管300Bはやはりすばらしいと思います。 マスターズアンプとしては、やや高額の部類に入りますが、優れたパフォーマンスを発揮する日本製300Bも、お客様のリクエストがあれば採用できます。 こ期待下さい! http://www.ishinolab.com/modules/xpress/?p=324 イシノラボ 300Bバランス・プッシュプル・パワーアンプ “MASTERS BA−218/OS”の開発検討
EL34によるバランス・プッシュプル・パワーアンプは3年経過のうちに好評に推移して、カスタム化したアンプも数台の製作を致しました。 そこで、今度は 300Bで実現しようと検討を開始し、このほど、やっと形になりかけております。画像に示すように、整流回路に2本も整流管を採用して、他の真空管アンプにはない L/R2電源方式としております。 300B の定評ある良好なサウンドと、整流管整流の整流ノイズや逆流期間のないスムーズな電源で、かなり優れたサウンドが出てくるような期待があります。 但し、パワーは 16W+16W程度に抑え、充分なロングライフが実現できるように致しました。まだ配線中なので、10月になりましたら完成報告出来ると思います。 そして、新開発Zバランス回路の新アンプの試作もシャーシケースが出来上がってきたので、注力しているところです。 とりあえずの試作機は、デザイナーの大友さん(熱心なオーディオファン)に3週間前に送ったところ、益々好ましいパワフルサウンドになってきたとの報告がありました。 それでは、微力ですが、ご期待下さい。 http://www.ishinolab.com/modules/xpress/?p=364 _________ _________ 4. イシノラボ製品の口コミ イシノラボのパッシブプリアンプ到着 2016-04-30 http://wespirits.blog.fc2.com/blog-entry-1767.html
待ちに待ち、やっと届きました。 部屋が暗くて上手く写りません、チャンネルデバイダーよりは横幅がやや大きいサイズで薄型、格好いいと思います。 パッシブ(受け身)プリアンプで、電源トランスのコアはパッシブプリアンプでは世界初のファインメット、フォノはMCトランスが内蔵されており、そのコアはスーパー・パーマロイです、詳細は分かりませんが、他にこの巻き方のトランスは存在しない特殊なものみたいです。 橋本トランスのMCトランスの製造担当だったOBの方と、長年にわたりノイズ対策を初め、研究しつくされており、どう考えても良さそうです。 ボリュームスイッチは最高水準のセイデンです。 イシノラボの平野さんは、もともと山水のアンプの設計製造者です、しかし山水にいた頃は会社のアンプであり、理想どおりに作れなかった様です。 今は自由に思いっきり作っていらっしゃる、そんな感じです。
実際千葉のIさんと聞きに伺った時も、予約を入れた時「大したことなかったら、大したことことないと正直に言って下さい」とお話になられました。
色々聞かせていただき、セッティングがあれほど酷いのに音の良さに驚き、総て注文することを即決しました。
穏やかで物凄い自信があり、懐の深い方です、会えば誰でもその魅力に引き付けられると思います。
今は基本がしっかりしたウエスタンスピリッツのシステムに、この本物のプリが繋がったらどんなレベルになるでしょうか。
繋いで直ぐは慣らしてないので位相のずれた様な変な音でした、ですがこれは想定内です、やはり七十二時間を経て、二百時間も経て、千時間鳴らさないと真価は分かりません。
ウエスタンスピリッツは鳴らすのを二十四時間止めないので、千時間はすぐにならすことが出来るのです。
ウエスタンスピリッツならば約五週間です。 それにしてもなんという身のつまった広い帯域なんだろうか? 普通のトランジスターアンプでは帯域が広くなると音は薄くなりますが、イシノラボのプリアンプは音が濃厚で、まるで真空管アンプを思わせます。
ならし初めて三時間程で柔らかになって来ました、丸三日間鳴らしたらまた blog にて公開致します。
しかし、良いものは最初から良いですね、音質を劣化させるトーンコントロールやバランスツマミは一切ありません、端子はフォノ以外は総てスイッチクラフトでつけて頂きました。 それにしても、このMCトランスは別格です、ヘッドアンプの様にクリアー且つパワフルで、聞いていて思わずうっとりします。
しかし、歪みや付帯音は一切ありません、やはり今まで使ってきた古い中古のプリアンプは、部品や半田や端子が経年変化で駄目になっていたのです。
イシノラボのパッシブプリアンプは別格です、今まで良いと思っていたパワーアンプがもうついて来れません、後三台のパワーアンプも即注文しました、もう間違いありません。 これから鳴らし込む内に更なる別の顔を見せてくる事でしょう。 http://wespirits.blog.fc2.com/blog-entry-1767.html
イシノラボのパワーアンプ http://wespirits.blog.fc2.com/blog-entry-1793.html 写真はまだ見積り段階のイシノラボさんのスケッチの状態です、写真の一番上にあるのは、アンプを上から見たスケッチです。
CROWN の D‐45 や D‐70 を思わせる薄型アンプでセンス抜群です、多分、CROWN の様にトランスが唸る事は一切ないと思います。
今までもスケッチと同じものが正確に出来上がって来たので、このデザインに間違いないでしょう、後程ご連絡があり、大きなトランスと大きなケミコンを入れたいとの事で、3p殆ど横巾が大きくなるみたいです。
依頼したのはマルチシステムなので、低音用の 50+50W が一台、後二台は中音用と高音用の 30+30W が二台で、合計三台です、30W 二台は多少横幅が小さい様です、しかしこちらも後程連絡が来て、放熱のキャパを上げたいから、3p程ケースを大きくしますとの事です。
低ノイズ低歪みの高音質設計で、とてもスペックに優れたものです。
今まで依頼したイシノラボさんのサウンドからして、もう答えが出たようなものだと確信致しました。
今の音はどんな感じかと申しますと、極めてロスが少なく、楽器が小さく定位し、雄大なところも兼ね備えており、何時間でも音楽に浸っていられる、録音されたそのものを自然に余すことなく色付けなく再生している、そんな感じです、神秘的で、とてもいかすセンスの良い奥ゆかしい good なサウンドです。
ただ奥行きがあると感じるのでなく、本当に楽器それぞれの音に前後左右上下にしっかりと距離があるのです、立体的なので音が掴める様な錯覚を起こします、特に小音量時の音は素敵です。
そして、音と音の間の空間の表現が素敵です。
この様なプリアンプやチャンネルデバイダーを私は初めて知りました。
日本全国のウエスタン党や、自作真空管アンプマニアも唸る位の音です、アンプはパワーの差ではない質である、本当にそうでした。
特にプリアンプに内蔵のスーパーパーマロイのMCトランスは、ジャズを聴くとパワフルで勢いと繊細さを感じ、クラシックのバロックを聴くと、その弦の音に思わずうっとりします。 本当にオーディオの前から去るのに勇気がいります、でもこれって凄い事です、所詮は再生音ですよ?普通は飽きます。
やはり熟知された方が真剣に作ったならば、この様になるのです、世の中には本当に凄い方がいらしたものです、正にプロ中のプロですね。
回路が素晴らしいだけてはないのです、使う部品やキャパシティーを含めて帯域バランスを理解してないとこうはなりません。
更に素晴らしいのは、トーンコントロールやバランスツマミが存在しないところです、私は特にバランスツマミが大嫌いだったのです、使わない割には接触不良が多いのです。
またバランスツマミは、使っても効果は殆ど期待出来ません。
チャンネルデバイダーのレベル調整もプリアンプのレベル調整も、普通のUカーブのボリュームでなく、最高レベルのセイデンのスイッチです、しかもチャンネルデバイダーに至っては、レベルが 1dBステップです、大体のユニットを、しっかり手を組ませ合わせる事が可能です。
しかもプリアンプに至っては、電源トランスがファインメットコアです、10年位前までは高額で手が出ませんでした。
歪みが少なくクラシックホールの、広さや後ろの壁の材質迄分かりそうな勢いで、広がりや S/N は化け物の様です。
さりげないので、それらもこちらに押し付けてくる様な事は一切ありません、これが本物です。
聞こうと思えばしっかり聞ける、しかし、聞き流そうと思えば、まるでBGMの様に、サラリと聞き流せる、こんな素敵なアンプは他にはありません。
ボリュームを上げてもうるさくならず、ボリュームを最低にしても、音は全く痩せない、理想のアンプなのです。
後見積もりのパワーアンプ 三台が完成したらさぞや素敵な音になるでしょう、後はこちらの技量だと思います。
楽しみです。 http://wespirits.blog.fc2.com/blog-entry-1793.html イシノラボ 一聴の価値アリ 2014年03月30日 http://blog.goo.ne.jp/mi0318/e/29a6ec7a17a5ac34eb989a1e982d23db 2月1日に注文してたイシノラボの受注生産のプリアンプとパワーアンプが本日届きました。
プリアンプは、 バランス型トランス式パッシブ・プリアンプ MASTERS CA−999FBN/AC http://www.ishinolab.com/modules/doc_merchandise/original/masters/ca-999fbn_ac.html という型名のパッシブプリで、パッシブなので、電源はありません。 つまり電源コードやクリーン電源などにこだわる必要はない、ということです。 パワーアンプは SANSUI のアンプにも使われていたMOS-FETを使用した フルバランス増幅モノラル・パワーアンプ BA−999ZB/M http://www.ishinolab.com/modules/doc_merchandise/original/masters/ba-999zb_m.html というモノラルパワーアンプで、プリパワーともイシノラボのオリジナルブランド製品です。 バランス伝送&増幅にこだわっているところ、パッシブなのにゲイン+6dBなところなど、なにやら良さそうな予感が購入の決め手でした。 まずは、パワーアンプのみプリに C-3800 を使用して PL300 を鳴らしてみましたが、PL300 をしっかり鳴らしきってくれる上に、今まで聴こえなかった音が聴こえるようになりました。中・低域の量感もいい感じで、素性はかなり良いようです。 次に、D/Aコンバータに DAC2 HGC を、プリアンプに CA-999FBN を使用してパワーアンプ含め、クリーン電源に接続して聴いてみました。 ちなみに、D/Aコンバータとパワーアンプ 2台での消費電力はこんな↓ものですが、 パワーアンプや D/Aコンバータの電源ソースも、クリーン電源が効果抜群のようで、一聴の価値アリといえるハイレベルな音質でした。 (5/26追記) パワーアンプ BA-999ZB/M で、PL300 クラスの中型ウーファーは楽に駆動できたので、今度は大きめのウーファーを装備したスピーカーを鳴らせるか、試してしてみました。 なお、差向いに置いているのは、細いスピーカーケーブルは 1mのものしか手元になくてスピーカーまで届かなかったからで、他意はありません。 スピーカーは、
左:Trio LS-400(30cmウーファー) 手前:Victor SX-521(31.5cmウーファー) 奥:DIATONE DS-205(20cmウーファー) で試してみましたが、(↓(Technics A3)には敵わないものの)楽々と駆動できるようで、特にSX-521とのマッチングは抜群でした。 組み合わせたプリアンプのゲインが高め(18dB)なのも駆動力 UP に一役買っているようですが、相性としては PL300 や DS-205 とは(中域の量感がもう一つで)合わないように思います。 http://blog.goo.ne.jp/mi0318/e/29a6ec7a17a5ac34eb989a1e982d23db 山水のアンプと云うと、名門と呼ばれブランドが神格化されて一人歩きを続け、日本のオーディオ界隈では殆ど「神」の如き扱いなのですけれども、山水って戦車のような物量級、超弩級アンプという、いわば(小型薄型シンプルおしゃれ指向・・・という)私の感性とは、ある意味で対極にある日本的思想のど真ん中にあるアンプと言って良いかも知れません。
似たような高級アンプメーカーの Accuphase、LUXMAN なんかは今でもその道をひたすらブレずに歩んでますよね。アンチ戦車と云いつつ、それぞれの音には魅力があって好きなのです(笑)・・・ぶれないは正義! サンスイって、良くも悪くも80年代の日本人の、物量投入と職人芸的、技術的な価値観が際立っていたアンプメーカーだなぁと。 そういや昔、ピアノの先生の所に高級プリメインアンプの AU-α907 がありまして、私はどうにもその音が気に入らなくて、QUAD66 やオーラデザインなどのイギリス製のアンプ(というかシステム一式)をお薦めしていたのですが、所謂ご主人が決めたものなのでリプレイスならず・・・てへぺろヾ(=^▽^=)ノ♪ わっちが思うに、サンスイ(・・・ナカミチも)がオーディオメーカーとして早くに衰退してしまったのは、ブランドイメージと音質とのギャップが少しばかり開きすぎたからなのかな?なんて爆弾発言してみたり。
もちろん、経営が下手くそだったとか、宣伝が下手だったとかはあると思うのですけれども、なんというか、サンスイのアンプは極端に技術系の人に好まれるというか、裏を返すと音楽愛好家の方を向いていないというか、サンスイのアンプが好きな方々って、音楽以前に機械が好きって方が多い印象(ほぼ偏見)。 アンプの回路が魅力的で、物量投入されていて豪華なのにまっとうな価格で、ブランドイメージを過剰演出した、いかがわしい高級感が無い。 そんな日本人気質の質実剛健さが、理系の人々のコアな支持を集めていたのかな〜なんて(^^; 逆に云うと、同じく元がアンプ専業に近いマニアックなラックスやアキュフェーズと比べてしまうと、ブランドの訴求力と音質的な魅力・・・蠱惑感が不足していたように感じます。 コメント 1. フラジール July 21, 2014 00:35 最近僕はサンスイの元アンプ技術者の方が独立して起業したイシノラボさんにアンプを作ってもらいました。(ここは全てのアンプがハンドメイドです) アンプは神レベルの s/n 比で音楽性はジャズ、ボーカル物が至高です。(ここの入門アンプでも) ロジャースあたりの裏話もあるので、サイト覗くのも面白いですよ! 3. pastel_piano@管理人療養中♪ July 25, 2014 17:52 フラジールさんってたしかAH!を使われてましたですよね? あらためてイシノラボさんの御紹介ありがとうございます(*^▽^*)。 サンスイのアンプ修理もしてくれるのですね。 品質の良い小さな製品をハンドメイドしてくれるガレージメーカーは、個人的にも応援したいです。まだ一部しか読んでおりませんが、サイトを拝見していて欲しくなりました(笑) 音質は所謂サンスイをどこか彷彿とさせる音なんでしょうか? ハイクオリティパーツを厳選していて、もっとシンプルストレート思想の製品に見受けられますけれども。 4. フラジール August 05, 2014 01:03 私は
「プリメインアンプ MASTERS AU−900L/HP」 http://www.ishinolab.com/modules/doc_merchandise/original/masters/au-900l.html http://www.ishinolab.com/modules/xpress/?cat=58 を購入しました。音質ですが、なんとなくクラシックには厳しいかも? でも、他の大手日本メーカー製より全然聴けます。私はジャズに興味があまりなかったのですが、ユーチューブ音源のジャズを良く聴くようになりました。 フェラーリの排気音のようなスコーーンと抜ける高音が最高です。金管楽器やボーカルが気持ち良く聴けます。邦楽で歌唱力のある人の声が良く通ります。 基本リアルサウンド指向ですから、邦楽(主にアニソン!)・ジャズ・PCゲーム・映画鑑賞用になっていますね。でもアナログレコードのクラシックはいい音なんですよね(謎 AH! は、 ミィステルIA11 http://audiolab.co.jp/bachkogei/tubeamp/ia11.html を買いました。案の定輸入取り扱いをやめましたね(泣) 音質・デザインは気に入っています。ただ最近トーンコントロールのついた真空管アンプがこの記事を読んで欲しくなりました。 http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52097358.html ここに、オーディオマニアが音楽ソースで機器に不満が出る答えがある気がします。 5. pastel_piano@管理人療養中 August 07, 2014 05:23
>フェラーリの排気音のようなスコーーンと抜ける高音が最高です。 これイイですね! (*^▽^*)ストレートでタイムアライメントにズレの無い音って感じでしょうか。 日本の大手メーカーに限らず録音ソースの持ち味をなるべく味付けせずにストレートに伝えてくれるアンプってなかなか存在しませんので。 AH! は取扱終了ですか〜。 何かもうそろそろ代理店のサポートの在り方が変わって、国際的にメーカーとユーザーが直接製品を取引したり保守サポートするような時代になっても良い気がします。 トーンコントロールは・・・うちは CREEK のアンプに付いてますけれど、マスタリングが極端におかしい CDで仕方なく使う感じです。音の純度が落ちなければ常用しても良いのでしょうが、そこまで質の良いアンプはなかなか無いですからね〜。 最近はスマホのサウンドプレーヤーや DAPデジタル段でいくらでもバランスを弄れますので、むしろそちらを重宝しています。 6. フラジール October 25, 2015 01:38 私のイシノラボのアンプは電源コードを変えたからか、エージングが進んだからかわかりませんがクラシックも含めオールジャンルすっごく音が良くなりました。 本当にクラシックコンサートに行くのと遜色ないです。 チケット買うのを迷うようになりました。
7. pastel_piano@管理人 October 25, 2015 13:05 電源コード・・・ちなみにどんなやつに換装されたのでしょうか? >クラシックコンサートに行くのと遜色ないです。チケット買うのを迷うようになりました。 これは羨ましい。。。うちは・・・コンサートから帰って直ぐに同じ演奏家の演奏を再生すると・・・やっぱり色々嘘くさくて少々悲しくなるかも。ヴァイオリンの倍音とかも足りてないですし、ピアノも根本的に低域が足てりないんですよね。足りたら足りたで家庭内で使うには厳しくなってはましいますけれども。。。 8. フラジール October 26, 2015 18:08
電源コードは Ortofon PSC-3500XG Silver と AH! AC Direkt KB10 です。 イシノラボのアンプには Ortofon の方がマッチしていました。 さすがにコンサートに行くのと遜色ないとは言い過ぎでしたが、臨場感はかなり近いです。 個人的に AH!ミィステルシリーズ http://audiolab.co.jp/bachkogei/tubeamp/ の音楽性とイシノラボのアンプの駆動力があるアンプが欲しいです。 FM ACOUSTICS とか買えればな〜なんて思ったりしますが実際の音質はどうなんですかね?一回試聴だけでもしてみたいです。 10. okayamada November 17, 2015 03:02 はじめまして、横から失礼します。私もイシノラボのmastersを愛用しています。 他のアンプは知らないので、比較はできませんが、s/n レベルは良く、音量を絞っても音楽の細部がよく伝わってくるように思います。 私の構成は、イシノラボのトランス式パッシブプリ に、同工房のAU-900X(ボリュームレスにカスタマイズ)を組み合わせています。自己責任になりますが、鉛蓄電池も試せるようにカスタマイズを依頼しました。 http://www.audiostyle.net/archives/52042989.html
アンプは電源。を再確認 スムーズにもほどがある。 2012年12月8日 http://ezto.info/ezhome/blog/entori/2012/12/8_sumuzunimohodogaaru.html 私がオーディオに興味を持ち、最初の仕事にしたきっかけは、友人宅にあったオーディオセット。 これはその中の一つ、Sansui AU-D707 個人的には後継の「F」が欲しかったけど結局手に入れる事はかなわず。。 去年の今頃に再燃したオーディオ熱ですが、冷める事も無く、エスカレートの一途をたどっています。 しかしながら、しがないリーマンの身。
予算も時間もそうそう割ける訳でもなく、プア・オーディオライフをチマチマと楽しんでた訳ですが、松本の友人とのやり取りの中で、あるアンプ屋さんのブログの記事が話題になりました。
オーディオのイシノラボどっとこむ - 店長のブログ http://www.ishinolab.com/modules/xpress/ ん?元SANSUIの方? ん?うちのすぐ近く? こ。。。これは。。。 という事で、予算の工面をしながら待って待ってまって、本日工房にお邪魔して参りました。 (どんだけ気合い入れてるんだか。。) 実のところバランスアンプ フルバランス・プリメインアンプ MASTERS AU−999ZB http://www.ishinolab.com/modules/doc_merchandise/original/masters/au-999zb.html にめちゃくちゃ興味があったんですけど、完全に予算オーバーなので、シングルアンプを聴かせていただきました。 プリメインアンプ MASTERS AU−890L http://www.ishinolab.com/modules/doc_merchandise/original/masters/au-890l.html うちとはスピーカーがまるで違う(工房ではタンノイのモニターで聴かせていただきました。)ので、しばらく脳内補正全開。w いやはや。ハイエンド機器にありがちな気難しさも無く、繊細さも優しさもパワフルさもあるし、ジャンルは選ばないし、流石の一言しか浮かんできません。 いくら出力を欲張らないと言っても、残留ノイズ 0.1mVを切る技術と併せて、社長の経験と人柄が現れているようです。
とにかく聴いてて楽しい。
社長と色々お話ししながら持っていった CD 一通り聴かせていたところで、余興にどう?と聴かせていただいたのがバッテリードライブアンプ。 コンパチブル・プリメインアンプ MASTERS AU−700BD http://www.ishinolab.com/modules/doc_merchandise/original/masters/au-700bd.html 。。。。。。。。。。 言葉なくなっちゃいました。 「何が違うんでしょう?」というのがやっと。 いや。私とて技術屋の端くれ。電源がきれいな(ノイズが極端に小さい)のはわかりますし、鉛バッテリーの強力さも知ってますし、現役時代から「アンプは電源」と言って憚らない人でした。 今、この文章書きながら聴いてるおまけアンプもバッテリー駆動です。
だけど、電源回路含めてあれだけ丁寧に作られたアンプでさえ、遥か彼方に置き去って来たような感覚。。
とにかくスムーズ、無理が無い、楽しい。
ACでは越えられない壁を見ちゃった?
アンプ側の回路が素直なので電源の違いを反映しやすいのかもしれません。 こういう高品質な回路使うとスイッチング電源とか目の敵にされるよなぁ。と思ってもみたり。
890Lの音はある意味「想定内」でしたが、バッテリードライブの方は完全に想定外でした。 帰りに郵便局に寄って郵便物受け取ってくる予定をすっかり忘れて帰ってきました。 発注する仕様とバッテリーをどうするか悩んでます。w http://ezto.info/ezhome/blog/entori/2012/12/8_sumuzunimohodogaaru.html 祝! イシノラボ特注アンプ完成 http://ezto.info/ezhome/blog/entori/2013/2/12_entori_1.html
ウルトラローノイズアンプをバッテリードライブ 2013年2月12日 1月に入り、イシノラボに注文していた MASTERS アンプが仕上がったとの連絡を貰い、1月12日(土)に引き取りに行ってきました。 購入したのは、AU-890L/BTcustom という特注アンプです。 内容的には、 プリメインアンプ MASTERS AU−890L/T http://www.ishinolab.com/modules/doc_merchandise/original/masters/au-890l_t.html から AC電源を外して、バッテリードライブ用にDC入力にしたものです。 出力 8W+8W(8Ω) サイズも出力もかわいいですが残留ノイズ20μVと、とんでもなく小さく、更にマッチングトランス内蔵で、歪率、ノイズ共に測定限界以下になります。 しかも、バッテリードライブ。 レバースイッチと木製のノブがいい味出しています。 バッテリードライブなので電源電圧が+ー12Vになり、最大出力がノーマル AU-890Lの 12W+12W から 8W+8W に下がります。 これでも 86dB/Wm のフルレンジでも、曲によっては床と壁がビビりまくる程の音圧が出ます。
また、 インピーダンス比 10:1 のマッチングトランスも付いていて、マッチングトランス使用時は最大 0.8W+0.8W ですが、 普段遣いには全く問題ありません。
(ちなみに、私は、90dB/Wm 以上のスピーカーにトータル 3kW以上入れても音圧足りねぇ。。なんていうライブイベントの SRオペレーションもしています。モノは適材適所ということです。)
MASTERS アンプの特徴の一つは、とにかくノイズが小さいことです。
我が家のスピーカーでは、耳を近づけてもノイズが聞こえません。w
フルボリュームにしてやっと中華 DACのノイズが聞こえる程度です。
AC電源ではなく、鉛バッテリー(2個)での動作です。 音は、以前書いた通りですが、工房でバッテリードライブに切り替えたときの驚きに加え、わが家で聴いたときに感じたのは、静寂の中から立ち上がってくる音、静寂に溶け込んで消えていく音が澄んでいて気持ちがいいことや、一つ一つの音が明瞭で、このCDにこんな音が入っていたのか?と改めて曲を何度も聴き直してしまうほどです。 今回私が使ったバッテリーは、激安中華シールドバッテリー(12V8Ah)です。 カタログデータでは内部インピーダンスが 19mΩ(1kHz)とあります。 1.25SQ(16AWG相当)の電線の抵抗が 15mΩ/1m程度ですから、電線 1m+スイッチ程度の抵抗(インピーダンス)しかありません。 一般的なトランス電源の場合、数100m〜数Ωあり、大容量のブロックケミコン(デカップリングコンデンサ、キャパシタ)に一時蓄電することで見かけ上のインピーダンスを下げています。 また、トランスを通して、電源ラインのノイズも流れ込んできます。 これは高性能(大容量)なトランスであればあるほど(電源ラインのインピーダンスが下がり)流れ込むノイズの電流も大きくなります。 しかし、バッテリーは、もともとノイズとは無縁であり、低い内部抵抗とあいまって、充放電電圧が消費電流によらずほぼ一定を保てることから、充電しながらでも電源ラインのノイズの混入が極小に抑えられることと、大電流を安定して供給することが可能です。 特にコンデンサのように一時的ではなく、連続して電源インピーダンスが低く保たれることが効果的な様子で、(私は情緒的な表現はあまり好きではないのですが)どんな低インピーダンスのコンデンサを使ったとしても敵わない、生き生きとしたサウンドになります。 こうなったらソースもDC化したい。 http://ezto.info/ezhome/blog/entori/2013/2/12_entori_1.html 「I」さんはこのほど「イシノラボ・チャンデバ」を導入されたそうで、その試聴結果が届いた。
イシノラボ・チャンデバ導入し約2週間経ちました。その試聴状況です。 CDP DENON DCDー1650SE プリアンプ DENON PMA−2000AE(プリメインアンプ)のプリ部 チャンネルデバイダ イシノラボ MASTERS CD−300M(12㏈/oct固定) http://www.ishinolab.com/modules/doc_merchandise/original/masters/cd-300m.html SPユニット・パワーアンプ・クロスオーバー周波数 低域 130A用 ラックス MQ68C ハイカット 700Hz 中域 LE85用 ヤマハ MX−1 ロウカット 800Hz ハイカット 10KHz 高域 2405用 ヤマハ MX−1 ロウカット 8kHz クロスオーバー周波数は、以前のベリンガーでは800Hzと8kHzでしたが、今回は低中を少し離し、中高を少し重ねるように調整しました。 その結果は・・・いいです。「音が」ではなく「音楽」がとてもいいです。 ベリンガーでも大きな不満はありませんでした。ただ、なんとなく静的に過ぎる。換言すると、「音場再現性はあるが音像がやや平面的になる」ところが気にはなっていました。 イシノラボに入れ替えて、その部分が改善されました。結構大きな変化です。 今は時間があれば、ジャズとクラシックのCDを交互に聴いています。 普段敬遠気味のベートーベンも抵抗なく聴けました。クロイツェルソナタ(パールマン・アルゲリッチ)、ピアノソナタ30番から32番(バックハウス)です。素晴らしい。 今はオーディオ的な聴き方を意識しないで音楽を楽しく聴くことができます。このような状況はあまりやってこないでしょうから、しばらく、この感覚のまま行こうと思っています。 以上のとおりだが、このイシノラボ・チャンデバのお値段を伺ってみると、何と87、480円(モノ×2台分)で超安いッ。昔のJBL愛好時代の自分なら即座に飛び付くのだが・・・。 ところで、この良心的なイシノラボ代表の平野さんという方はタムラ製作所やサンスイなどに勤務されオーディオ全盛時代の貴重な思い出を「日本オーディオ史」としてネットに投稿されている。 http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/cd06b3fd1eb8c22626d8823bc61c45d2 __________ __________
5. 平野紘一さんとウエストリバーアンプ WestRiver ウエストリバー アンプ (クラシック向きで JBL には合わない様です)
プリアンプ(高帰還アンバランス型) EC-1H EC-2HNEW パワーアンプ(高帰還コレクタホロワ型) E-5H E-10H E-30H E-50H ・ヘッドホンアンプ https://west.wramp.jp/ ウエストリバーアンプ 2ch.net http://awabi.2ch.sc/test/read.cgi/pav/1436608366/
ウエストリバーのアンプについて語ろう http://hobby8.2ch.net/test/read.cgi/pav/1098454830/ WEST RIVER〜ウエストリバー〜その1 http://hifi.denpark.net/1138024363.html 1644 川西哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Fri Jan 1 00:00:00 JST 2016 謹賀新年 2016 皆様、新年明けましておめでとうございます。昨年はハイブリッド化および高スルーレート化のアップグレードを実施し、多くの方にご好評を頂きまして「新しいWRアンプは革命的である!」 と言う名誉あるお言葉まで頂戴する事ができました。 長年の懸案事項でありましたピアノの異常音は殆ど姿を消し、ほぼ完璧にピアノ再生ができるようになりました。再生の一番難しい楽器はピアノである言っても過言ではないと思いますので、他の楽器の再生も全く問題なく再生できるようになったはずです。WRアンプはほぼ完遂されたと言っても過言ではないかも知れません。 基礎的研究は半世紀も前にスタートしておりましたが、WR アンプと言う商品を初めて開発したのは多分1997年頃だと思います。 大学時代の友人であった平野紘一氏に頼んだのがその切っ掛けでした。 私は大学に残って学問的にオーディオを研究し、彼は一流のオーディオ会社に就職して実践的にオーディオを研究したのです。その間は、浅からず深からずと言うお付き合いを続けていました。 1998年にベンチャー甲子園に出場した時にも彼のサポートのお陰で優勝でき、WRアンプが世に出る第一歩になりました。その後、WRアンプはラジオ技術の編集部の扱いで細々とご希望の方に頒布させて頂いておりましたが、彼がマスターズとして独立してアンプ製作を行うようになってからは、マスターズを通じて WR アンプは皆様の手に亘る事になったのです。 一時は基板製作から出荷まで、全てをマスターズに託していた時期もありましたが、私が定年になりなるべく私自身が製作に関与すべきだと考えて、手始めに基板製作を私が行うようになりました。この期間が一番長く続き、つい最近までこのスタイルで WR アンプは運営されて来ました。 しかし、何事にも始めと終わりがあるように、2016年から殆ど全てを私が行う事となりました。 デザインシャーシの供給だけは従来通り行われますので、お振込み口座を除いて皆様には特段の変化はありませんので、引き続きどうぞよろしくお願いします。 従いまして WR アンプに関する事は修理を含めてまして全ての窓口がウエストリバーになりますので、ご承知置き下さいますようにお願い致します。 お互いそれ相応の歳になり、他人の事に気を遣いまた責任を負うのが辛くなってきたと言うのが正直なところだと思います。今後ともウエストリバー、マスターズを共にお引き立て頂きますように、心よりよろしくお願い申し上げます。 http://west.wramp.jp/datawr35.html 1646 川西哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Mon Jan 11 11:00:00 JST 2016
WRアンプをお使いのユーザーのみなさまへ 新春独立製作第1弾は WR アンプとして初めて Ε-5H をお求めになる方で、目出度く9日に納入されました。 その際、お買い上げの御礼を兼ねて、以下のような WR アンプを使うに当たって目を通して頂きたい事をまとめた文書を添付させて頂きましたので、既知の事ばかりですがユーザーの皆様にも一応ご披露しようと思います。今更ですが、ユーザーの皆様に置かれましてもどうか初心に帰ってお読み頂ければ幸いです。 WRアンプをお使いになる前に
この度は WR アンプをお買い上げ頂き大変ありがとうございました。 WRアンプを有意義にお使い頂く為に、以下の事に目を通りして頂き、なるべく励行して頂ければと思います。 1.付属の WR 推奨の電源ケーブルのプラグの極性は、確定していないようなので、こちらで1本1本テスターで調べてアース側に青のマーカー線を入れてありますので、これを壁コンセントの長い切れ目(地中アース側)に入れてお使い下さい。 2.アナログ系とデジタル系は、なるべく別のコンセントから取るようにして下さい。 テーブルタップを使う場合は、プラグとタップはパナソニック電工製が無難です。 電源ケーブルには、MITSUBOSHIスターソフトかM-ONAMBAソフトをお使い下さい。 決してOFC 系のケーブルやタップなどを使わないようにして下さい。 3.電源電圧は東京電力の誤差範囲内(95V〜107V)であれば問題はありませんが、絶縁トランスなどをお使いの場合は、それを逸脱する可能性がありますので十分にご注意下さい。適正電圧を越えた使用による故障は保証対象外になる事があります。 4.信号用ケーブルにはOFC 系でない極普通のものを使うようにして下さい。 またRCA ピンプラグの内部構造にも注意して下さい。ピンの先(上方)から内部を覗き込んだ時に見える、外側(アース側)とピンの間の誘電体が丸々見えるものが良いようです。 外側の金属がピンの方の張り出しているものは、プラグのインピーダンスが低くなりミスマッチングを起こす度合いが大きくなると考えられます。 5.WR パワーアンプは原則的に WR プリアンプとセットでお使い下さい。 他社製のプリ又はパワーアンプと組合わせた場合は、最高のパフォーマンスは望めませんので、WR アンプ入門時点では仕方ないですが、将来的にはなるべく揃えるようにお願い致します。 パワーアンプのボリウムは全開とし、プリのマスターボリウムで音量を調節するようにお願いします。マルチの場合はこの限りではありません。 6.スピーカーケーブルにもマッチング抵抗付きのWR推奨のケーブル(作り方はHP参照)を使うようにし、OFC系のものは絶対に使わないようにして下さい。パワーアンプのスピーカー端子にもマッチング抵抗は付けてありますが、アンプ側とスピーカー側の両端でマッチングを取るとより効果的です。 以上 1については、過去に掲示板でもお知らせしてありますが、WR推奨のSHINAGAWA のケーブルはプラグの向きが一定ではありません。その為、極性が逆になる事も考えられますので、アース側に青ペンで印を付けて発送するようにしました。過去に受け取った方は、テスターで確かめるか検電器で調べて、プラグを正しい向きにコンセントに差すようにして下さい。
2につてはオーディオの基本だと思いますが、アナログ機器もデジタル機器も同じコンセントから取ると、電源を介してデジタル機器のノイズがアナログ機器に混入し易くなります。ご注意頂きたくお願いします。テーブルタップは自作に限ります。MITSUBOSHI か M-ONANBA のケーブルとパナソニック電工の普通のテーブルタップでお作りになると良いと思います。PC用は使わない方が無難です。 3については、これまで殆ど言及して来ませんでしたが、絶縁トランスなどの中には出力電圧に無頓着なものが存在しています。パワーが出るとか迫力が増すとか、そんな理由で出力電圧を上げてお使いになるのは絶対にお止め下さい。WR アンプは例外(ΕC-1H等)を除いて安定化電源で供給されていますから、出力電圧を上げてもパワーアップにはなりません。安定化電源に余計なストレスが掛かるだけです。 我が家の商用電源電圧を測って見ると、かなり 100Vに近い事が多いです。低くても 98V 以上はありますし、高くなっても 102Vを越える事は滅多にありません。一度、ご自分の家の電圧を測定して置くのも悪くないと思います。一般のテスターはデジタルテスターを含めてもそう高額ではありませんし、オーディオをやる以上1台くらい持っていたいものです。 もう一つ、危険防止と言う観点から申し添えたい事があります。それは夏季の室温です。概略 28℃以下で快適に音楽をお楽しみ頂ければと幸いです。WRアンプは安定化電源を積んでいる関係で、非安定化電源式のアンプに比べて平均で 1.5倍以上の発熱がありますので、なるべく涼しい環境でお使い頂きたくお願い申し上げます。 4については、これまで口を酸っぱくして申し上げて来た事ですが、音を整える為のOFC 系のケーブルは必要がないばかりか、折角の生きた音を殺す事になり兼ねません。使用を控えて頂きたくお願いします。また RCA ピンケーブルも音を弄ったものが多いようですので、十分にご注意下さい。それだったら、寧ろ安価な赤白ケーブルの方がまだマシです。 ピンプラグの内部形状ですが、WRアンプの入出力インピーダンスは高周波で75Ωに近付くようになっています。アース側の金属がピンの方に張り出しているものはプラグのインピーダンスが75Ωより低くなる可能性が高く、大きなミスマッチングを起こす可能性があります。ケーブルの理屈は、先ず伝送線路理論に依るべきであると私は考えています。75Ω同軸ケーブルは何処でも容易に入手可能です。 5については掲示板でも「プリ効果」と言う事で何回も言及してきました。特に最新の ΕC-1H はその効果が高く、百万円オーダーもする著名なプリよりも、良い音になると言う評価を頂いております。 高々 12,3万円程度のプリだと見くびらないで頂ければ幸いです。 そこまでは出せないと言う方には WRP-α9 があります。 6については、RCA ピンケーブルと共通した問題があります。MITSUBOSHI などの特性インピーダンスをほぼ120Ω として、WR アンプはスタート時点から出力端子に120Ω を付けて来ましたが、コストダウンした新型アンプからは省略していました。しかし高スルーレート化アップグレード作業にこの点検を含め、無いものには必ず付加しています。勿論、新規アンプにも付けるようにしています。ご心配の方は高スルーレート化アップグレード作業を受けて頂ければと思います。 以上、WR アンプを使うに当たっての肝の部分を改めて書き記して見ました。 今一度、点検して頂ければ幸いです。 http://west.wramp.jp/datawr35.html イシノラボどっとこむでも販売していた West−River ブランドのホームページです。 http://west.wramp.jp/ イシノラボ/マスターズは、製品企画・製作で全面的に技術協力していました。 イシノラボ/マスターズの工房では WRアンプ は、WRC−α1MKU,α3FBのプリアンプ,WRP−α1MKUを常設してあります。 PR 中の MOSFET 搭載の γシリーズアンプもリクエストくだされば視聴できます。 WR アンプに関しては、じっくりとお聴きになりたい方は主宰者の川西さん宅で視聴なさるとよろしいと思います。京王線沿線の八王子市ですから、こちらより便利なところです。 2つの特許からなる NRL Circuit Technology により、理論的な解析による高周波(デジタルノイズ)対策が可能となりました。デジタル機器の普及に伴い電磁環境が悪化した現代にこそ、真価が見直されているアンプです。 http://www.ishinolab.com/modules/weblinks/singlelink.php?lid=6 2015年 01月 04日 ウエストリバー・アンプの設計者は元電気通信大で教鞭をとっていた、川西哲夫 先生で基本設計と基板の製作を行います。 その後 かつて川西氏と電気通信大で同期だったサンスイで幾多の機器の設計製作に関わった現イシノラボの平野紘一氏が全体の製作と調整を行う、分業体制をとっています。 重要なのはこの設計者(川西氏)が完璧なオーディオマニア(良い意味での)でなお且つ尋常では無い程の音楽マニアと言う事です。 そしてWEST RIVER のアンプが いかにしてリアリティーを持ちつつ音楽を楽しく聴けるかに重点を置き、設計しているという点にあります。 まさに「音楽的快楽とオーディオ的悦楽の融合」を目指して設計されたアンプなのです。 http://flashdaiyo.exblog.jp/23513802/ 536 平野紘一さん(マスターズ代表) Wed Nov 22 13:56:48 JST 2006 川西さんとは大学1年からのお付き合いで、私は タムラ〜学校戻り〜山水入社〜会社設立〜・・・ と言った人生をたどっておりますが、川西さんは会社勤めは経験していないはずです。 川西さんとの連携は1990年以降、川西さんが何とかWRアンプを世に出して問いたい!、製品のかたちにしたい!と考えていた頃からです。 サンスイはご存知のように、日本マーケットでは製品の供給がない、悲しい状況が続いております。サンスイアンプの最後の部分では短期間お手伝いをしたのですが、既に日本資本ではなく、現状に至っております。 サンスイのサウンドポリシーはサンスイからこのようにしたいと言って、出来たものではなく、AU−9500で、結果的にそうなったからだと思います。 一時、タンノイのSPをモニターにして、主としてクラシックソースで、サウンドチューンをしていた時期があり、この時期のアンプ売上は落ちました。特に評論家の皆様の支持が得られませんでした。 私が4chとか新型SPの開発をやっていた1975〜76年頃の昔の話です。 AU−607/707から、ガッツ路線に変えようと努力しましたが、今から思うと、やや不充分だったと思います。しかし、現在、聴いてみると、瑞々しいサウンドで悪くはなかったと思っております。 ダイアモンド差動回路のシリーズから、かなりガッツ路線が明確になりましたが、クラシックに向かないとの評価は当らないと思います。 今後のオーディ史で触れますが、クラシック音源での評価に厳しいアドバイザーの方がいて、必ず、最終チェックで修正しつつ、ガッツなサウンドにしたつもりです。 私見ですが、今度のバランス入力対応の新型WRパワーアンプはサンスイの明るい、切れ味のあるサウンドに一脈通じるところがあると感じています。 私のつたない掲示板はこれから、スーパーフィードフォワード、Xバランス回路と進んでいきますが、最終的に1982年頃に開発したXバランス回路が改良されながらサンスイアンプの最後を飾ったことは感慨深いです。 WRアンプはバランス対応が整いつつあります。是非期待して欲しいです。バランス対応は、従来の負性抵抗キャンセル効果だけでなく、バランス増幅にその真髄があります。アキュフェーズさんはじめ、メーカーの皆さん、その効果にそれ程、気がついていないようですが、WRアンプをバランス方式にして聴くと、そのメリットがよく分かります。 WRアンプでは今後、そのあたりを充分、理論で、サウンドで、発揮していきたいと思います。バランスアンプ方式は従来のWRアンプをアップグレードすることによって実現出来ますので、WRアンプユーザーの方を困らせたり、裏切ることは絶対ありません。 http://west.wramp.jp/datawr13.html ______
West−River AMP WRP−α1MKU 音が生きている!これが WRアンプです! 基本から考え直した音楽のためのパワーアンプ誕生。 デジタル時代に最適な1台。
”WRP−α1”は AudioSpice ブランドでお馴染みのクエスト・アメリカ社とのコラボレーションによって、なお、一層すばらしい音質となりました!(2004.01改良型) WRP−α1MKU(2004.01改良型) 《価格(税込み)》 完成品(ボンネットなし): ¥231,000(税抜き:¥220,000) 完成品(ボンネット付): ¥252,000(税抜き:¥240,000) これ聴いた 相当よかった。 クラフトメードらしい音。疲れない、の一言に尽きる。 数ワットしか入力できないスピーカーをはじめ繋いだ。 2Wでけっこうでかい音量になる。そのスピーカーは弱いところがあって音もビンテージな鳴り方するけど聴きやすかった。 僕が使ってるのがウイアコS-1 なので 2WAY をつないでくれた。 ロジャーズ LS5/9classic(定価50万円⇒中古25万円) これはスペンドールと区別つきにくかった。あのように、メリハリのない自然な弦楽の存在感、雰囲気をもっているタイプ。ブリティッシュスピーカー。ウイーンアコースティックは甘い音色で、輪郭をまとめたい意識があるような現代SPなのでタイプが違う。このLS5/9には、東京文化会館に前々日に行っていたというのもあるけどホールがスピーカーにフラクタルになって出てくるような心地を受けた。雲全体は大きいけど一部をもぎ取ってきても雲の形をしている。 今やBBCモニターシリーズの貴重な遺産だろう。というかこれを店の人は聞かせたかったんだろう。 次はVictorのSX-WD8(定価10万円)[URL] 木の振動板で響きに温かみはあるけどウエストリバーがもともとふんわかしているのでスケールダウンしただけのように感じた。解像度はそれほどでもない感じ。ウエストリバーはメタルコーンより、顕微鏡でみたらニューロンの繋がりみたいなパルプコーンとか、繊細で暖かい音をかもすユニットのほうがいいかもね。 WRP-α1MkII は目を引くところがないけどとてもそのままというか、狙いがないというか、素な音だった。ずっと聴いていて疲れない。粒子は細やかではなく滑らかではなく画素数でいったら131万画素ぐらい。でもそれぞれの画素が自然精神で生きている。 パーツは最高にいいものを使っているらしく外装にはお金をかけてないけど質がいい。 およそ個性というものがないけど。プリなしで鳴らせるというのもすごかった。 プリ使えばもっと色気出せるね。 値引きはしない。 高い定価で安くするのではなくこれがもとの値段なので引かれないとのこと。 注文を受けてから2週間から一カ月ぐらいで手元に届く。出荷数は少ないみたい。プリメインの WRI-β3 はわりと出るけど月に一桁のよう。 WRP-α1 パワーアンプは 25万だけど、これもいい。 グリーグのピアノ協奏曲を最後まで聴き終えたのだけどホールで演奏し終えたあとみたいな感覚でいた。ノニジュースやヤシの実ジュースを飲んだあとのように、自然に体があったまっていた。 LS5/9 と同様、生々しいというわけでなく、ホールのフラクタルとしてのものだった。 ROTEL は最高にうまくチューニングした感性に効く音だけど、ウエストリバーは企業的ではなくクラフトメードで、作られていない感が自然にある。素材で出してる。 帰りの電車でも響いていた自然な音。機械離れした音。 言葉はいつでもあからさますぎて、大切な光をすべて消してしまう。言葉にならないものは、「言葉にならないもの」と書くだけで言葉になってしまう気がする・・ それは本当にやりたいことか それが本当に欲しいのか 本当にそれでなければだめなのか。
本当にそれを聴きたいのか それを本当に撮りたいのか 本当にそれを食べたいのか 本当に吸いたいのか。 本当にそれが言いたいことなのか 本当に好きなのか、それは本当に忌むべきことなのか。 そう自問自答するとなにもなくなっていくときがある。 ROTEL はそんな哲学を感じさせる側で、実際なにも残ってないのはウエストリバーだった。 ROTEL はオーディオとしての本質を穿つサウンド。全体的に理念的で、徹底したシンプルな回路でピュア。ミッドファイながら解像は比較的しっかりしている。 ウエストリバーはここの部分をはっきりと聞き取りたいという種類の欲求には多くは応えないが、どんなスピーカーでも同じように体裁ない音で鳴る。地味に鳴る。 本当に魅了させるものがない。音場が広いわけでもないし値段の割に解像度も低いかな。 解像度とは原音をインフィニティとした場合のゲージ(目やす)だけど。 ウエストリバーはインフィニティをフラクタルとしている音なので、解像度というものは(低いが)気にする問題ではなくなる。 プレーヤーは Accuphase の DP67 か何かだった。自分は長時間リスニングで疲れるんだけど、デジタルの再生機だからというわけではなく、アンプのほうが原因の多くを占めるのかなと聞いたら「たぶんそう」だと答えた。 ウエストリバーは解像度は高くない(感じない)けど現代のハイレゾアンプのようにハイあがりなところもない。自分の使ってるものは AU-α907XR でそれは反対に海洋深層水のような自分好みの音色なんだけど疲れる音なんだ。 プリメイン WRP-β3 のほうはほどよい減り張りがあって音の輪郭もつややかだった。 やや結晶的サウンドで中低域などスカスカした感はあるが企業のプリメインのような楽しさがある。低域などにおけるふんわりしたものの厚みは WRP-α1 のほうがかなりある。ウエストリバーらしさがあると思う。 http://www.hikinik.net/camera/MINOLTA_DiMAGEX31_sampleimg3.htm 193 北条さん(会社経営) Thu Dec 30 20:28:58 JST 2004 確かに、ゼロ(WR)はクラシックというか生演奏に適性があるようです。 雅楽、和太鼓等も同様でした。 アルファ1 もそうでしたが、ゼロに比べるとリアルさに欠けます。
195 ミラージュさん(プログラマー・作曲家) Sat Jan 1 13:51:36 JST 2005 同じ趣味を持つ友人何人かに聞き比べをしてもらいましたが、全く先入観無しで聞かせてみると、例外なく 刺激あるいは挑発する感じが少なくなった という感想を口にします。 それと、 このアンプなら JBL よりタンノイの方が相性が良い筈だ、 という感想を別々の2人に言われたので、それがちょっと気になってます。 196 北条さん(会社経営) Sat Jan 1 18:49:58 JST 2005 仰るとおり、クラシック向きですから、JBL では合わないと思います。 使用しているスピーカーで、ユーザーの大体の趣向がわかるものです。 ジャズは JBL、クラシックはタンノイ、B&W でホールオンリーならタンノイ愛好者が多いですね。(事実、そのような傾向の音です)
なんでも聴く場合は、ヤマハの1000Mの使用者が多いです(私もそうです)。 アンプでモチーフとなる音は決まっているのですが、SP が変わると、その背景というか環境が変わりますので、モチーフ自体の印象もかなり異なってきます。 映像にたとえると被写体は同じでも、昼か夜か、晴天か雨天か曇天か霧がかかっているのか雪が降っているのかによってのようなもので、そのよさが最大限引き出せるものがベストと思います。 アンプの音を人と考えたら、SP の音は服のようなものでして、それぞれ似合うものか TPO を考慮したものを選ばなければいけないということでしょう。 その意味からみて、私もタンノイがよいと思います。 http://west.wramp.jp/datawr6.html 1666 O.M.さん(アマチュアコントラバス奏者) Thu Apr 7 04:07:48 JST 2016
▪ 古典的なユニットは、WRアンプとは合わない WRアンプと組み合わせるスピーカーについて当方が経験したことを投稿いたします。 当方は後述のように川西先生がリファレンスにしておられる B&W 805 MATRIX を導入し、JBL D130、LE175を処分することを決断しました。 当方はオーケストラ等でコントラバスを弾いいておりまして、JBL D130、LE175は「コントラバスの音を再現するのに此れに勝るユニットはない」というオーディオとコントラバスの大先輩の主張を受け入れて揃えたものでありました。 導入直後は確かに、分厚い中低音に、ホーンの厚い中高音にしびれました。 しかしすぐにどうしても「耳につく不快な音」に気がつき悩むことになります。 またヴィオラやピアノの左手がどうも落ち込んでいます。 サイン波を入れても音圧がガタガタで特に 1,000Hz〜2,000Hzに凹みがあります。 結果的にこれは過制動による歪んだ音だとわかりましたが、それがわかるまでに数カ月かかりました。 過制動だと判明するまでの道のりが本当に長く苦しかったです。 ネットワークが悪いかと思って高価な素子を買い求めたり、ホーンドライバを買い換えようか、高域用のツイータを導入しようかと悩んだりと落ち着かない日々でした。 川西先生に相談しようにも何が不満なのかうまく表現できません。 とうとう当方のイライラが爆発してWRアンプが悪い!と川西先生に怒りをぶち撒けました。 しかし、このことで結果的に正しい解決の道が開けました。 川西先生より3台のアンプを送って頂きまして解決策を探っていきました。
比較試聴していきますと、JBL は高出力になるにつれて解像度が上がるのですが歪みは決して消えません。 その後一般的な管球アンプを入手してみると、あんなに悩んでいた歪みはすっと消え去り素直な鳴り方です。 しかし音の粒が大雑把です。 なんというか「古い音」とでもいうのでしょうか、 これがスタンダードなJBLの音なんだと納得いたしました。 これらのいわゆる古典的なユニットは管球アンプの特性に合わせた設計である、 という結論に達しました。 録音されたものを適切に再生させようと思うならば現代的な設計のスピーカーを用いて WRアンプで鳴らすのが最善であると分かりました。 ▪805matrixと WRアンプはやはり最高であった!
そうなるとしても、当方はしっかりした低音が欲しい。 大型のスピーカーが必要ではないかと考えました。 川西先生がリファレンスとされているスピーカーはブックシェルフ型です。 いくらこのスピーカーで低音も十分出ていると言われてもにわかには信じられません。 しかし B&W の MATRIX で 805 より大型の 802、801 という選択肢も難しい。 802 は川西先生もおっしゃるように中途半端な感がします。 801 は巨大過ぎて躊躇します。 丁度良品が市場に出ていたので思い切って 805 MATRIX を導入することといたしました。 80 5MATRIX 導入当初はウーハーが熟れていないのか低音がすかすかでこれは大失敗だったかと思ったものの、急速に音が変わっていきました。 数日鳴らし込んだ 805MATRIX の音は、当方が今まで聴いてきたブックシェルフ型スピーカーのイメージを覆します。 和音の響きという縦のラインと、音と音の繋がり、進行感という横のラインがこれまで聞いたことがないくらいに自然です。 フルオーケストラの5弦コントラバスの響きさえも十分再現されています。 この低音の再現性の高さは正に川西先生が掲示板で何度も書いておられることです、やはり川西先生は正しかったのです! クラシック、ジャズ、タンゴ、ロック、ポップス等々全てにおいてコントラバス、 エレキベースの音がくっきり聞こえ全く問題を感じません。 ピアノの低い音の金属巻きの弦を叩いたズンとした響きもあります。 グランドハープも所有しておりますが、その生音と比べても遜色ありません。 目の前で吉野直子さんが演奏している感じです。 ホーンじゃないと分厚い中高音は得られないと思っていましたが全くホーン以上です。 歪みなく繊細でしっかりとした音圧です。 バイアンプで駆動しツイータの音量を相対的に大きくするとJBL のホーンで頑張って出そうともがいていた音が出てきました。奏者の息遣い、細やかな指の動きがはっきり見えます。 定位感もびっくりします。スピーカーがすっかり消えています。 実際のところ JBL も B&W も音の方向性は違いがありません。 世の中では前者は音が前に出る、ジャズ向きだ、後者は音が後ろに広がる、クラシック向きだなどと言われたりしており当方もそう思い込んでいました。 実際に使ってみると当方が JBL のユニットを使って鳴らした音の延長上に B&W の音がありました。JBL も B&W も当時の技術の制約の中で生の音を再現するために ユニットを開発していたわけで、JBL も真空管アンプを使えば B&W と音のベクトルは全く同一です。 またタンノイのスターリング(TW)も試しましたが、スピーカーの癖のようなものは感じますが、特にクラシック向きという印象はありませんでした。
ただ WR アンプでは 805 程には上手く鳴っている感じは致しません。 JBL のように何か鳴らしにくい要素があるのかもしれません。 805 MATRIX ですと、出力の違う WRアンプで聞いても音は全く同じです(もちろん個体差による極僅かな音の違いはあるような気がしますが誤差の範囲内でしょう)。
5W でも 100W でも再生された音のクオリティは同じく高いです。 JBL の古典ユニットのように W数で解像度が変化するということはありません。 最も安価な E-5H でも何ら問題ないわけです。 どんなジャンルの音楽を聴こうとも、アンプもスピーカーも正しい方向に向かって適切に作られたものを選べば良いだけであって、その一つの方向が WRアンプであり、B&W MATRIX シリーズであるということでしょう。 ジャズ向きだとか、オーケストラ向き、室内楽向きなどというスピーカーはなく、またスピーカーのグレードアップなどというのもなく、WR アンプを基軸におけば、あとはつないだスピーカーの音が生と比べて適切かどうかを基準にすれば良いのではないでしょうか。 川西先生は出力の違うアンプを貸し出してくださいます。 もし比較試聴して音が違った場合はスピーカーに問題があるのかもしれません。 805MATRIX にサイン波を入れてみて驚きました。なんと50Hzまでも音圧が落ちずに 出ているではないですか! サイン波で性能が図れる訳ではありませんがこの数値だけでも805MATRIX は少なくともコントラバスの再生には問題がないように思われます。 そもそもコントラバスは低音楽器というよりは倍音楽器と認識したほうが しっくりくるかもしれません。弦の振動で震えた駒が表板を叩くことで発生する 豊かな倍音が重要です。基音の周波数を基準に考える必要はないかもしれません。 この小さな805MATRIX でここまで再現されるのであれば、ウーハーの追加された801、802 もどれだけの再現性があるのか興味があるところです。 しかし、これらはユニット数が増えるのでどうしてもチェロが下に、ヴァイオリンが上にくるような定位における違和感が生じるだろうと想像出来てしまいます。 店頭で聞いた最新の B&W の大型スピーカーをそこにあるメーカーのアンプで鳴らしたのを聞いた時にはそういう違和感が大きかったのです。 805 は 805 なりに大変バランスのよい完成されたスピーカーだと思います。 805 MATRIX と WRアンプを組み合わせて音楽を楽しんでいると、スピーカーの B&W の開発者とアンプの川西先生の、生の音を再現したいという熱い思い、熱い執念が出会って見事に実を結んでいるのだと深く実感いたします。 オーディオで求めるものは人それぞれですが、もし生を基準にした再生音を求めるならば、第一候補は川西先生がリファレンスに用いている 805 MATRIX が最良の選択であり、さもなくば現代において素直に設計されたスピーカーを使用するのが良いだろうと思われます。 オーディオ装置などは単なる道具ですので、当方の経験したように懐古的なものや 根拠がはっきりしないのに高額なものなどに惑わされないようにして正しい方向のものを選べば良いでしょう。WRアンプは間違いなくそういうものです。 ____
1669川西 哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Thu Apr 14 2016
O.M.さん、詳細で単刀直入なご投稿ありがとうございます。 O.M.さんが使用されていたスピーカーは、ずっと B&W の CDM1 だとばかり思っていました。そして暫く音信が途絶えておりました。 去年の文化の日の頃でしたか、久し振りにお便りがありました。それは、お持ちの ΕC-1 と Ε-10 のアップグレードのお話でした。2年ほど前にΕ-10 のプロトタイプをお貸し出しし、WR アンプを気に入って頂きご購入頂いたのを思い出しました。 しかしよくお話を伺うとどうもチャンデバを使ってマルチ駆動をされているようで、ローチャンに Ε-10、ハイチャンにはもっと以前にご購入頂いた WRP-α9/A をお使いになっている事が分かり、結局、WRP-α9/A の安定化電源化も含めてアップグレードをして頂く事になったのでした。 ところが「どうせアップグレードするならΕC-1 に EQ 基板を載せて LP も聴けるようにしたい」とご希望が脹らみ、結果的に大手術となりました。そのご報告はWR掲示板の 163 6と 1642 に詳述されていますので、改めてお読み頂ければ幸いです。 この時に「WRアンプの音は革命的だ!」と言う名誉あるご感想を頂いたのです。 実はこの頃に既にヘッドアンプのご注文も賜っており、それは年末ギリギリに納入させて頂いたのでした。この絡みで純粋MCカートリッジが見直されています。また、MMの再生音にも劣るCDの音を改善すべく、プレーヤーも32bitDACを積んだものに買い換えられています。
このように短期間で O.M.さんは急速な坂道を登られたのです。それが何処かに歪となって皺寄せが来るとは夢にも思っていませんでした。詰まり音が良くなったら、又それだけ粗が目立って来る事になり易いのだと思います。今まで隠れていた欠点が表に出てくる可能性があるのです。 11月の末頃には、ローチャンとハイチャンの繋がりが悪い、と言うようなお話をチラホラされています。この時に初めて私は O.M.さんが D130+LE175+D91 をお使いになっていると認識したのです。 12月に入ってからこの問題が大きくクローズアップされて来ています。 既に、チャンデバは止めて LE175 の方をコンデンサーでカットする方法に変わっていましたが、そのコンデンサーの質で音がコロコロ変ると仰っています。そこで、私が ASC を推奨して > ツイータのハイパスのコンデンサーですが、川西先生ご推奨の ASC がやっと届きまして、 > この違和感がすっきりと解決できました!
と一度は満足されています。 この後、ヘッドアンプ導入によるMCカートリッジの音について色々感想を寄せて頂いたのですが鉄心入り MCカートリッジの音が > ジャズベースが鉄芯だと一旦PAを通した音に聞こえてきました。 と仰っていたので、最初は誇張かと思っていたのですが、今思えばスピーカーの問題が顔を出していたのかも知れません。 確かに、鉄心入りMCは純粋 MC に比べてそう言う傾向が多少はあるのですが、その時「PAを通した音」と言う表現に多少違和感はありました。 2月に入ってハイパスのコンデンサーで随分悩まれたようです。エージングの問題、耐圧の問題等で音がかなり変ると言うのがご不満のようでした。今思えばそう言う事で音に大きな変化がある場合は、別に本質的な問題が隠されている事が多いのです。 中高域に違和感があるとカットオフ周波数を下げたくなるものです。その為にはコンデンサーの容量を増やさなくてなりませんが、そうそう思い通りの容量のコンデンサーが手に入る訳ではありません。勢い、コンデンサーの並列接続になります。 コンデンサーはそれぞれ直列にインダクタンス分を持っていますので、不用意に並列接続すると高周波領域に共振峰ができ、システムに何らかの問題があると、それが音質に微妙に影響してくるのです。WR アンプのパスコンにも昔から1Ωの抵抗を直列に入れています。 O.M.さんもこれで暫く悩まれたようですが、並列にされた2つのコンデンサーそれぞれに直列に0.5Ωから2Ω位を入れるようにアドバイスさせて頂いたのです。その結果、 > この音を聞けば、昨日までの音は奇妙奇天烈であったのは一目瞭然です。 > バイオリンのパワーに負けず、ビオラやチェロの粘っこい音が難なく聞き取れます。 > 当然ピアノの左手もしっかりしており、低音の太い金属弦の粘っこい感じ、 > 高音はキンキンせずにカンカンなる感じが出ています! > これはすごい。正にこの方向の音が欲しくて右往左往しておったのです。 と言うレポートを頂き私は一安心したのです。それから3月の半ば頃までは便りがなく満足されているのかなと思っていたのですが、また問題が発覚したようでした。 それはウーハーとツイターを別々のアンプで鳴らすと、本来はもっと良くなるはずなのに耳に着く違和感があって改悪になると言う問題でした。 音楽がちぐはぐに聴こえると言う事でした。 ウーハーを鳴らしている Ε-10H の音と、ツイターを鳴らしている WRP-α9/A (Ε-5H 相当)の音がかなり違うと言うご不満でした。 WRP-α9/A の方が膜が掛かったようになると言う事でした。 私は5W以下で鳴らすなら、Ε-5H とΕ-50H の音はそんなに変わらないと常々申し上げていますし、今回のアップグレードの時もそれを確認して発送していますから、これは何かあるなと薄々思い始めていました。しかし、未だスピーカーのダンピングの問題だとは気付いていませんでした。 それ以降、こちらのΕ-10Hプロト、WRP-ΔZERO(Ε-50H相当)、100W機(Ε-100H相当)を次から次とお貸し出しし様子を見させて頂きました。
それに依ると、Ε-10HよりΔZERO、ΔZEROより 100機とドンドン分解能が上がると言う事でした。 この時に、音の表現を形容詞などで表現すると誤解の元になると痛感し、なるべく具体的に表現するように努めるべきであると悟ったのです。こちらで鳴っている音と余りに違うレポートを頂くと、何を頼りにそれを判断すれば良いか分からなくなるのです。 この頃に頂いたご感想の一片を記しますと > 届いたアンプでは、音の次元が違います。これはすごい。 > 当方のアンプもつなぐスピーカーが805matrix だとこのような素晴らしい音で鳴るのでしょうか。 > まったく信じられません!
と言うように、ハイパワーアンプなら結構良く鳴るものの、ご所有の α9/A やΕ-10H では、とても上手く鳴らせないと言う内容です。
この頃は他に何かあると思いつつも、まだネットワークの問題も気になっていて、スピーカーのインピーダンス上昇の問題も考慮し、打ち消しの為の直列素子を入れるように進言したりしましたが、少し効果はあったものの本質的な解決には至りませんでした。 この頃になると O.M.さんもアンプの問題もさる事ながら、真空管時代に開発された JBL の問題点に気付き始めて居られたのでしょう。 真空管アンプと高帰還アンプ、又大きな箱に入れないと低音が出ない昔のスピーカーと小型エンクロージャーに入れてハイパワーで鳴らす現代のスピーカーの違い等々について、色々調査されたようです。 D130+LE175 を聴いて衝撃を受けた時、鳴らしていたのは真空管アンプだった事も思い出されたのでしょう。 一度は真空管アンプで鳴らす必要性と、既に JBL を諦めて 805 MATRIX を探す気にもなられていたのだと思います。それから5日程音信が途絶えていました。 真空管アンプを入手し、805 MATRIX も注文したと言うメールが突然ありました。 真空管アンプは3結シングルのミニパワーアンプでしたが、次のようなレポートが添えられていました。 > JBL とWRアンプでは高出力に比例して解像度は上がります。100Wの解像度はαZEROをはるかに > 凌ぎます。しかし、しぶとく残り続ける「うまく鳴っていない感じ」があります。
しかし、3結で鳴らすと > これが管球アンプだとこの鳴らない感じがすっと消えているのです。 > 解像度は一気に落ちているのに、耳触りはとても自然です。 と言う風に仰っています。 真空管アンプだとずっと付き纏っていた違和感がスッと消えるようです。 どうも、WRアンプだと無理に JBL の穴を叩いているようです。しかし、次のようにも仰っています。 > 管球アンプの解像度はMMとMCのような違いがあります。いや、もっとあるかもしれません。 > WRアンプの解像度を聞いてしまうと全く笑ってしまう大雑把さなんです。 > しかし管球アンプですとユニットの発音の様子が全く異なり、総体的にこれが > 当時のスタンダードな再生音であると納得できるような質感です。 生の音を求めて近代的なスピーカーを高帰還アンプで鳴らすのと、昔ながらのゆったりした音を楽しむのと両極端を経験された事になります。 この音の違いの要因はアンプの出力インピーダンスの違いだと思います。 昔ながらのスピーカーはやはり当時想定された目的で使うべきなのでしょう。 無理に定電圧駆動するとコーン紙の振動が制動され過ぎてしまう為に、一部に耳障りな音が残ると考えられます。 D130 がアルニコを使っているのも裏目に出た感じです。 察するに昔の真空管アンプでも、それなりにダンピングが効いた音が出るように図られていたのだと思います。 振動学的には、臨界粘性減衰係数に、系の粘性減衰係数が近付くと減衰振動は振動的でなくなり、単調減衰になってしまいますが、このような系は反応が鈍くなりますので、切れのある軽い音にはならないのです。 電気振動でも言えて、方形波特性を余り鈍らせるとアンプの音は硬直して来ます。 制動不足でリンキング状態になると音は荒れますが、少しアンダー気味で低い山が1つ見える程度が良いとされています。 しかし、805 MATRIX が到着すると、 > 805MATRIX 届きまして、衝撃です! > JBL と合わせて、もう必要のないものとなりました。 O.M.さんは生楽器の音を再現する為のオーディオを目指して居られますので、当然の結果となったのです。どのように衝撃だったかは次に示す文章から見て取れます。 > E-10H で駆動していますが、805 を慣らしきってやろうという先生の熱い思いがビシビシと > 伝わってきます!第一印象だと低音が薄いかな?と思いやはり失敗だったかなあと思ったものの、 > しばらく聞いていると音がこなれてきたのか、バランスがよく感じてきました。 ハイパワーアンプに比べてご自分のものは大きく見劣りがするとお感じになっていたはずですが、805 MATRIX ならものの見事に鳴ったようです。 音のバランスが聴くうちに良くなったのは、やはり長い間眠っていたスピーカーのエージングが進んだ為ですが、耳が小型スピーカーに慣れたこともあると思います。さらに、 > この小さな筐体SPでピアノがこんなに満遍なく聞こえるのは奇跡ですね! > 掲示板や先生のメールに書いてある左手の最低音が聞こえるという記述はさすがに > 言い過ぎだろう、聞こえていても蚊の泣くような微かな響きでしょうと思っていたのですが、 > まさかまさかこんなに聞こえるとは! と仰っていて、私が Feastrex で体感した時と似たような衝撃を受けられたようです。この音が認識できると本当に幸せな気分になるから不思議です。
そして、やっとO.M.さんは納得の行く音を手に入れられたのです。 > 全体の音楽性は明らかに805 です。時間軸に沿って響きが繋がっていく感じに破綻がありません。 > 定位感もすごいです。よそ様のところでのJBL で相当大音量で試聴距離も離れて聞いた時にSPが > 消えている感覚がありましたが、自宅では近接で歪みが多く耳につくのかいまいちです。 > それに比べればこの805はとても素晴らしい!スピーカーを意識することが全くない! > やっと色々な呪縛から解放されました。 この成功は B&W805 MATRIX でなければ得られないのではありません。 又 B&W805 MATRIX に WR アンプを無理に合わせている訳でもありません。 その証拠にサトウさんの追試でもっと小型で安価な DENON の USC-M3E を繋いでも「これだけでも十分立派な鳴りです。」と仰っています。 D130では過制動になり違和感が残りましたがその理由ははっきりしています。 現代のスピーカー、特にヨーロッパ系のものなら全く問題はないと思います。 どうぞ安心して、WRアンプをお求めになって下さい。 http://west.wramp.jp/datawr35.html 2ちゃんねる ウエストリバーアンプ 49 : 名無しさん@お腹いっぱい。2015/10/18(日) 20:38:35.07 ID:iTYpjxTB 川西という元サンスイの技術者で大学教授が設計しているね。 50 : 名無しさん@お腹いっぱい。2015/10/18(日) 21:08:54.87 ID:EZAHLq9m ????? 専門は電気じゃなくて機械系なんですのん。 でもって色々微妙に違うのだが ま、いいか。UEC。
70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/12/07(月) 17:45:26.99 ID:cuJxFQrl.net
イシノラボとどっちがいいの? 77 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/08/06(土) 20:25:34.70 ID:E7h/HSgc.net >>70 作ってる人はどっちもイシノ爺ちゃんだけど、電源周りに気合入れてるウエストリバーの方が音いい事が多い 爺ちゃんがたまに作る電源別仕様とかバッテリー仕様だとウエストリバーより大抵音いいと WRP−α4MOS (赤ツマミのテスト機の石を日立製 MOS に交換した物) を持っている俺が言ってみる 88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/08/29(月) 07:49:22.42 ID:1fA150G3.net >>77 ウエストリバーは、現在はイシノラボ製ではないと思うけど。 開発者が直接作っているばず。
イシノラボの別電源仕様とかもイシノラボの音であって、ウエストリバーより良い訳ではないよ。 イシノラボ爺は単にアンプ作りが好きな人で、ウエストリバーは生音の再現に執念を燃やしている人だから、ものづくりの方向性が違うよ。 ボリューム、低音ブースト、電源フィルターとかまとめて全部やったけど、凄いよ。 78 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/08/08(月) 22:51:20.34 ID:z76HMGFV.net 両方持ってるが甲乙付難い どっちも大手からみたら破格の高音質 79 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/08/16(火) 00:00:52.60 ID:t8FEF5eM.net ここのアンプはボリュームのパーツが悪すぎなんだよなー 摺動式の安価なので全体が歪みっぽい音になる。高音にいたっては細かな音が消える。 お金貯めてマランツとか選んだほうがいいよ。 http://awabi.2ch.sc/test/read.cgi/pav/1436608366/ http://mint.2ch.net/test/read.cgi/pav/1436608366/ 2ちゃんねる 単独スレは難しいアンプについて語ろう 271 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/25 13:08 ID:ZwSCUH5E Westriver の名が一度だけここにでてきたみたいですが、買っちゃいました。 Westriver のアンプ先月視聴なしで注文しました。 一ヵ月半待ってようやく火曜か水曜に届くはず。 年末製作会社(といっても幕張のマンションの一室でしたが)で売価14万円の安いほうを視聴しました。 今まで Ayre AX-7 を使っていましたが、とんでもない実力を見せ付けられた。 再生空間が桁違いに広く、音色の自然さでいったら過去視聴した中で最強でした。 アンプの値段について大いに考えさせられたひと時でした。 100万のアンプ持ってきてもかなわないでしょう。 あくまで主観ですが。意匠がいまいちなのがちょっと所有欲を満たすまでにはいきませんが、まあ架体にかねかけると販価があがるのそこまでやりたくないというのが、 開発者の回答でした。 324 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/09/18 04:38:14 ID:VBmnUj/9 >> 271 14万円の WRアンプ(Westriverアンプ)というと「WRP-α3」のことでしょうかね。 このアンプずっと気になっていたのですが、評価らしい評価を初めて眼にしました。 お尻を押してもらった気分です。さらに欲しくなりました。 新しく発売された約13万円の「WRI-β2」も気になります。
ところで、川西さんの“音・耳の良さ”は信頼してよいものでしょうか。 WRケーブルはもひとつとのことですが…。 同価格帯で評価の高いドットラボの「PrimaLuna プロローグ・ワン」を加えた上記三機種のアンプからどれを選んだものか迷っております。 いずれも自宅試聴はできないアンプなので賭けになりますが、音を知っている方がいらっしゃればアドバイスなどよろしくお願いします。 331 :272:04/09/22 19:50:13 ID:pehxvbLp >>324 漏れの書いたインプレは低下20マソ程度の初期モデルの奴な。 14マソのアンプの音は知らんのよ。 で、20マソアンプの音は普通?のアンプの音とはチョトタイプが異なる。 まず一聴して高域があまり出てないのが分かり、更に音に潤いというかエコー成分が少ない感じで、コレが乾燥気味の音という印象に繋がる。 オーディオ的演出がほとんど無い音ってかんじ。 音の表現力も単調ぎみに聞こえるかも。 乾燥肌な感じが、漏れが所有する エレクトロコンパニエのアンプとは対照的だとオモタ。
一般的なオーディオで再生される音が、生の音に比べて妙に透明だと気が付いているなら WRアンプに価値を見いだせる鴨ね。 「音色の自然さ」とかいうのが、自分にとってはどういうものかと言うところが評価の分かれ目かな? 272 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/26 00:52 ID:iotk1NHd >>271 オーディオ的には ツマラナイ音だった記憶がある。 華が無いって言うか、高域が大人しい感じ。 漏れ聞いたのは SP に B&W M805 を使ったデモだったが、乾燥系な音がしてあまりパッとしなかったような。
>音色の自然さでいったら過去視聴した中で最強 自然な音って、第一印象が大人しいモンだから、自分が実際使用する場合果たしてこれで満足できるのかな? なーんていうふうに思っちゃうんだよね。オーディオテクネの音もそうだった。 広めの部屋でデモしたところで、死んだ音にしか聞こえないからね、こういう音は。 でも、自分の部屋で聞いたらどんな印象なんだろう? 273 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/26 01:02 ID:iotk1NH 川西さんは、WR アンプは全くの無個性だから SP の特徴を引き出すだけだとかなんとか言ってたけど、そりゃ違う。 SP を変えても、ドライで高域が萎んだ音は変わらず出てた。 この音の特徴は聞いてすぐに分かるようなハッキリしたものだったよ。 気に入った人にはいい音なんだろうな。漏れも気に入るアンプがほしいよ。 332 :324:04/09/23 20:38:02 ID:EQX7v8O5 >>272 それは「WRP-α1」ですね。 そのような方向性は正に私が目指しているものです。 オーディオの音を、自然音のリアルさに近づけていくこと。 これは「WRP-α3」や「WRI-β2」を聴いた人の意見が聞いてみたいですね。 奇遇ながら私もエレクトロコンパニエの「ECI-1」持ってました。 ウェットで叙情的でありながらスピードの速い音を聴かせる素晴らしいアンプでしたね。 電源部が超強力で、うちの低能率スピーカーをちゃんと手なずけてくれてました。 WRアンプも電源部には相当こだわっているようですね。 335 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/10/27 22:34:17 ID:QpYgcDEf >>272,>>273 >>ドライで高域が萎んだ音は変わらず出てた。
それってオーディオテクネも一緒ですか? オーディオ的にはツマラナイ音、という意味でオーディオテクネと似ているのか、 出ている音そのものがオーディオテクネと似ているのか? その辺が詳しく知りたいです。 336 :272=攻撃的人格者:04/10/27 23:17:22 ID:xQ5VQD4A>>335 あー、もう記憶が薄れてるよ(ワラ 記憶にある限りのことを書くと、 聴感上の高域をロールオフさせてるのはどちらも同じ。 低域もガッツがない。っていうかマッキンとか山水のパワーみたいな音とは逆方向。 ツマンネって意味で同じ。音的にはね。躍動しないしハッタリが全くないし。 心臓の弱いジジイ向けだな(ワラ 音が向こうからやってくるってより、自分から聞き込みに逝って初めて良さが分るタイプかな。 つーか、WR は広い部屋でのデモだから、エネルギーバランスとか基本的な音調しかつかめんかった。 普通の部屋で聴くなら空間表現なんかもよく分るだろうが。 でも、あの高域萎んだ音はいただけんなって思った。 音楽の表現力をどう感じるかは個人差が激しすぎるからノーコメント。 あ、これだ。思い出した。SPの飲酒にカーボン製の使ってみ。 この方向の音の変化は音がスッキリした感じがするが・・・似てる方向性の音かなぁ? http://hobby5.2ch.net/test/read.cgi/pav/1055167476/ 9 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2006/01/24(火) 16:42:30 ID:YyzsVzlF
WRP-α1 Mark2(プリ&パワー)の保有者の私がやってきましたよ。 なんか質問あります? 15 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2006/01/24(火) 23:30:27 ID:u+88x3J6 >>9 何のスピーカー使ってる? 30Wのアンプで力不足にならない? プリは必要?
21 名前:9 :2006/01/25(水) 10:40:56 ID:9sfnKQJ1 >>15 スピーカーはマラプロの NM-01 とパストラルシンフォニーのAP103です。 何れも能率的には慣らしやすいスピーカーなので 30w でもパワー不足を感じたことはありません。
プリが必要かの件ですが、WR パワーアンプ単体でもノイズが少ないウェストリバーアンプの音は楽しめると思いますが、WR プリを導入すればノイズ感がさらに激減して音に深みが出るので、間違いなく導入するべきですね。 プリ無しでは多少つまらない音に聞こえると思います。 22 名前:14 :2006/01/25(水) 11:12:56 ID:EL0Mnaix >WRパワーアンプ単体でもノイズが少ない・・・ とありますが、プリメインとしても使えるのですか?
23 名前:9 :2006/01/25(水) 15:34:05 ID:9sfnKQJ1 >>22 ボリュームもあるのでプリメインとしても使用は可能です。 確か RCA 入力が3系統だったかな? 入力がセレクタで切り替え可能ですので、最初にパワーアンプだけ購入してのちにプリを買うのが良いと思いますが、パワーアンプのみだと実力の半分程度しかWRアンプの良さが出ないと思います。 予算が少ないなら WRプリメインも選択枝に入れてみてはどうでしょう?
35 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2006/02/10(金) 14:32:57 ID:AzW+qnQ4 山水アンプが正常進化した音がウェストリバー。 そんな感じの音です。 37 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2006/02/11(土) 12:06:13 ID:2WVc7ZyZ >>35 おいおい、スゲー耳してるな?オーディオ止めたら? ちなみに漏れは山水のパワーと直截聞き比べた事がある。 山水は川西に比べ作為的な音作り(特に低域)をしていて音色が濃い。 そして音に躍動感がある。作られた音だという事が分かっても漏れは山水を取る。 聞いていて楽しいのは山水だったからね。踊らない音は川西。 http://hifi.denpark.net/1138024363.html 530 平野紘一さん(マスターズ代表) Thu Nov 16 11:38:27 JST 2006 エンジョイオーディオ!その行く道は!? WRアンプの製作・販売を始めて、数年経った。 おかげ様でその製作台数は3桁になっている。 わたしのようにオーディオ黎明期から、繁忙期にオーディオで飯を食ってきた者には現状及び近未来が楽しみであり、心配である。 長年、オーディオ業界にいるので(1965年から)、内外からいろいろ情報が入ってくる。 皆さんの参考になるかどうか分からないが、ここに書いてみることにする。 まず、アメリカではオーディオ、とりわけ、ハイエンド・オーディオは非常にシュリンクしてしまっている。 振りかぶって言うと、共和党の金持ち優遇によって、金持ちしか、ハイエンド・オーディオを買えなくなったからである。 従って、アメリカのハイエンド・コンポは非常に高額である。 また、アメリカのオーディオメーカーの設立・廃業・転売が著しい。 あの、有名なオーディオ誌”ステレオファイル”もあまり、みるべきものが無くなってきた。 マッキントッシュはクラリオンに支えられてきたのは故存知の方も多いと思うが、クラリオンが傾いてきて、マッキントッシュはリップルウッドの傘下に入ることになった。今後、どのような方向になるのか? 今年、創業60年になるJBLの新商品開発のエネルギーは素晴らしい。 アメリカの友人に聞くと、JBLをアメリカの東海岸ではあまり見かけないと言う。 JBLを率いるハーマンさんはユダヤ人だけにクレバーであるから、JBLをうまく導いていくと思う。そうなると、JBLの商売はアジア、それも、日本、中国、台湾、それに韓国あたりのオーディオファイルの方々が買うのではなかろうか? 特に、最近の中国の富裕層の購買意欲がすごいらしい。 金持ちではないオーディオ好きのアメリカ人は AVレシーバーを買って、スピーカーを自分できれいにセットして、SPケーブルは壁に入れてきれいに処理するらしい。 重点はやはりVであり、それからがAであると言う。 AVレシーバーは日本勢(DENON、パイオニア、ケンウッド、ヤマハなどなど)が強いと言う。 ハイエンドオーディオではなかなか日本勢はむずかしそうである。 まず、スピーカーではサウンドバランスの点で、イエローがやったのは認めたがらないようだ。 スピーカーユニットでは日本の技術は世界一であったのだから、サウンドバランスは早く、彼等に任せれば良かったのだ。近年、パイオニアがそのようなシステムを取り入れて、かなり良いサウンドバランスになったと言う。 (つい、最近、CEATECでパイオニアのこの種のSPシステムは聴いた。かなり、聴かせる!) アンプでは、近年デジタルアンプが登場しているが、高周波を取り扱うので、もう、普通のオーディオメーカーでは他におえないところまできている。 すなわち、デバイスはIC製造ノウハウが必要だし、プリント基板は多層構造が必要である。こうなると、初期投資が大変で数が出る平面TV、5.1chサラウンド、カーオーディオ用アンプ、それこそipodのようなアイテムにデジタルアンプは皆さんの気がつかない分野にどんどん採用されている。 最近のTV、音質が違うとは、皆さん気がつかないかな? アメリカのハイエンド・オーディオは一握りのお金持ちが買えるものになってしまったから、日本での価格は¥100万を超えるものが多くなったのはそのせいでもある。 それでは、ヨーロッパはどうかと言うと、まだ、かなり、健全である。 まだまだ、SACDはこれからだし、アナログレコードも健在で、アナログレコードプレーヤー、フォノアンプ、カートリッジなどもある。スピーカーが苦手だったドイツからエラックのような小型でありながら、優れた音質のSPが出てきたし、B&Wに至っては技術的にも、サウンドバランス的にも非常に評価が高い。アメリカでもB&Wはアメリカ勢を圧倒していると言う。 価格も特に金持ちでなくとも、買えるようなリーゾナブルな製品が多い。 残念なのは、BBC出身のSPブランドに元気がややないことだ。BBC出身のエンジニアから、後継者への橋渡しが難しいのかも知れない。 さて、日本の現状はどう見たらよいであろうか? 特にアンプに絞ると、アキュフェーズ、DENON、マランツ、LUXとブランドも限られてきた。そして、真空管アンプは中国製も多くなってきた。 そして、オークションを眺めると、懐かしいアンプが沢山、売りに出ている。 どう、考えたらよいのだろうか? 医学的には聴覚・味覚は発生学的に皮膚感覚の一部である。そして、オーディオはエンジョイするものである。そこから、WRアンプのような、NFBアンプの問題点を解決したアンプもあるし、ノンNFB真空管アンプもあるし、小型・高効率(言わばオーディオのファーストフード)のデジタルアンプもある。 それぞれの主張があり、これぞオーディオは面白いと思う。 最後に話が少しそれるが、NFBの発明者ハロルド・ステファン・ブラック氏に生前お会いしたS社のTS氏の話によると、NFBはMASTER &SLAVE システムであると言う。誤解されそうであるが、悪い意味ではないことを次回書かせていただこうと思っている。 ”皆さん、一度きりの人生!楽しんでください。それには、広告も充分ではなく、地道にやっているところも尋ねてみると、新しい発見、喜びを得ることありますよ!” http://west.wramp.jp/datawr13.html 528 川西哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Sun Nov 12 15:23:58 JST 2006
最近考えていること−WR アンプのキットは如何? 真空管の根強い人気とクラフトの面白さからか、真空管アンプキットが流行っていると言う。 真空管の魅力は、ヒーターやフィラメントが赤く灯りムードがある事、そこそこの音が出る事、そして作り易い事などが挙げられる。 日本のメーカーが真空管の製造を止めて久しいが、上記の理由からか未だに真空管の人気は衰えていないし、寧ろ拡大する気配さえ感じられる。私は日本のメーカーが真空管から撤退し始めた頃に、将来性を考え思い切って見切りをつけたので、もう真空管には微塵の未練もないが、一時は真空管のアンプで真剣にいい音を求めていた。 最近、WR アンプがほぼ完成の領域に入って、自分の決断が間違っていなかったと思うし、真空管に拘っていたら、今現在得られている音質のグレードには、到底到達出来なかったと思う。 真空管とトランジスタの違いは煎じ詰めれば、後者の方にのみコンプリメンタリー素子があると言えるのではないかと思う。 例えば、プッシュプルを構成する場合の事を考えてみると、真空管の場合は必ず位相反転回路が必要になるのに対して、コンプリメンタリー素子が使えるトランジスタでは、その基本性質から、位相反転回路を使わないでプッシュプルが構成できる。勿論、純コンはその代表的なものであるが、準コンもその恩恵に浴している。 この事は真空管がどんなに逆立ちしても真似のできない技術的優位性である。 最近、銅シャーシの準コンアンプを発売してご好評を頂いたが、真空管でこれと似た様な事をしようとすると、多くの低内部抵抗の真空管を並列に接続した OTL アンプになるが、それでも、位相反転回路とそのドライブに関する大きな技術的問題を抱え、今回得られた音のレベルにすら到達できない場合が多いのである。 これは一例であるが、真空管とトランジスタの違いを如実に示す縮図である。従って、真空管の場合は余り欲張らずにほどほどにして置くのが正解であろう。 即ち、裸の特性が良いと言う、逆にトランジスタには無い特長を生かした、シンプルな構成のアンプが生きる道であろう。 だから、クラフトに向いているし、アマチュアでもそこそこの物が出来上がる。 ラジオ技術、MJ誌などの製作記事が殆ど真空管になってしまったのも、頷けることではあるのだが、それは裏を返せばやさしいトランジスタアンプの製作記事を書くライターが居なくなったと言う事でもあるのだ。 トランジスタの欠点は素子の直線性が悪い事であるが、それ故に真空管のような無帰還シングルアンプは最も不得意とする分野である。音は出てもトランジスタラジオ並である。到底ハイエンドに耐える音は出ないだろう。トランジスタの直線性の悪さを補正するには、どうしても大掛かりな帰還技術が必要になる。 しかし、これまでの帰還技術は少なくてもハイエンドオーディオでは本領を発揮できなかったと言ってもよいだろう。それは、真空管が第一線を退いてから、数え切れない程のソリッドステート式アンプがメーカー各社から発売されたが、その殆どは短い生命で終わってしまったし、それが原因となって多くのメーカーがオーディオからの撤退を余儀なくされた事は周知の事実である。 それは帰還技術を 100%信じて真っ向勝負したメーカーの責任であり、もう少しハイエンドオーディオの観点に立って考えるべきであったろう。我田引水で申し訳ないが、私は帰還技術をオーディオにアプライする場合のマナーを心得ていたので、100%は信用していなかったのである。元来、帰還技術はハイエンドオーディオ用に考えられたものではないからである。 帰還技術をハイエンドオーディオにアプライする適当な方法を独自に見つける事ができた私はラッキーだったと思う。それには普段からの幅広い経験が役に立ったと思う。オーディオが好きな割りには、アマチュア無線のような無線通信にも非常に興味を持ち、短波送信機も自作した事があるので、自然に高周波的センスが身に付いていたのである。 それでオーディオを高周波的な見地から見直したのであるが、当時は誰も私の言う事を信用しなかったのである。しかし、それが功を奏して高帰還アンプに内包される負性抵抗の存在に気が付き、長い年月をかけて2つの特許NRL 回路に行き着いたのである。誰も信用しようとしなかった技術が今WRアンプとして花を咲かせ、WRアンプユーザーの方達に、それが正しかったと言う事を証明して頂いていると思っている。 しかし、WR アンプは高価であり、誰にでもお求め頂ける価格ではない事も事実である。もう少し裾野を広げて、なるべく多くの方に気楽に WR アンプの音を楽しんで頂きたいと思うのだが、音を良くしたいと言う欲求と、価格を下げると言う事は相反するのでなかなか難しい。 そこで製作を担当して頂いている平野紘一氏とも相談し、一つの方法としてクラフトブームでもあるので、WR アンプのキットを売り出したら良いのではないかと言う事になったのである。 平野氏の調査によれば、現在の日本には本格的なトランジスタアンプのキットは無いと言う事だし、オンリーワンを目指して是非実現したいと構想を練っている。 何故、今現在トランジスタアンプのキットが無いかと言えば、技術的に面倒な事が多く、キットにし難い事と、上述の理由で簡単にいい音のアンプが出来ないからであろう。幸い WR アンプの NRL 回路を用いた高域補償は非常に安定なので、細かな調整が不要であるし、音質は太鼓判が押されている。キットの条件は満たしているのである。 勿論、価格は少なくても銅シャーシ準コンアンプ並にして、普通の人が手の届く範囲に設定し、誰が作っても失敗の無いアンプにしたいと思っている。その為には基板は調整済みにして、機構部品をねじ止めし、必要な線材を半田付けすれば完成できるように考えている。間違いなく完成できれば、高音質の WR サウンドが聴けると言う寸法である。自分で作れば尚一層いい音に聴こえるだろう。 日頃買いたいと思うけど手が出ないと諦めて居られる方は、是非 WR アンプのキットに期待して頂きたいと思う。準備万端整えて、来年の初めには何とか発売に漕ぎ着けたいと考えている。 クラフトに趣味のある方は勿論の事、少し半田付けくらいは出来ると言う方でも完成できるように、キットの構成をなるべくシンプルにしたいと計画している。WR アンプユーザーの方にも面白い遊びとして受け入れられたら最高である。 真空管アンプキットは山ほど在るが、トランジスタアンプキットは希少価値だし、出来上がりの音はメーカー製高級アンプに引けを取らない自信がある。安易に真空管アンプに決めないで、是非、WRアンプのキット発売を待って欲しい。 http://west.wramp.jp/datawr13.html 529 川西哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Wed Nov 15 18:52:00 JST 2006 ものの考え方−オーディオに対する考え方 私はかなり純粋な理工系人間である。「正しいか正しくないか」を何時も考える。 生まれ付き親から受け継いだDNA のせいもあるし、若い頃経験した勉強のせいでもあるだろう。兎に角何かにぶつかった時は常に、それが優先されて頭に浮かぶ。 難関な理工系大学を突破するには、その位の徹底した考えをもたないと、到底あの難しい数学の問題は解けないだろう。特に私のように能力に余裕の無いものはそうだ。冗長な考え方をしていれば、時間内に難問を解く事はできない。それを高校3年間と浪人生活で徹底的に鍛えられた。 だから今の自分があるのだし、それを今更後悔もしていないが、明らかにその延長線上に私の人格が形成された事は確かだ。良く言えば常に正しい路を選ぼうとする善良な人間だし、悪く言えば融通の利かない堅物に映る。 WR アンプもそうした「正しいか、間違っているか」と言う、長来にわたる自問自答の末に到達した結果であるので、それを大事にして得られた結果もそれを基盤に考えるようになる。 しかし、大学以来長い間の付き合いである平野紘一氏は私とは若干考え方が違う。 勿論、彼も基本的には理工系人間であるが、彼はオーディオは食事と同じで味覚に通じるものがあると捉え「正しいか、正しくないか」より「美味いか、美味くないか」なのだと言う。だから、オーディオアンプに対する考え方も微妙に違う。 私は WRアンプ一筋であるが、彼はもっとフレキシブルであり、真空管アンプもデジタルアンプも手がけていて、彼の頭の中でそれらは決して矛盾しない。 私にそれが出来ないのは、一つの原理に忠実であろうとする為に、それと融合しない理屈を受け入れられないからである。 誤解を避ける為に言って置きたいが、私と平野氏の生き方がどちらが正しいか、等と言う低次元の比較をしているのでは決してないので、興味本位で読まないで欲しい。あくまで、事例として身近に居る平野氏の事を書かせて貰ったに過ぎない。 だから、これは平野氏の悪口では決してなく、世の中にはいろいろな考え方がある、と言う事を示したかっただけである。このように、人間の考え方は人それぞれで、右から左までいろいろな考え方がある。その意味に置いて、私は最右翼かも知れない。少なくてもオーディオに関してはハト派ではないだろう。 具体的な例を挙げよう。 私の研究に依れば、高帰還アンプの安定度を自動制御理論で決定してきた従来の設計法では、十分な安定度が確保できない為、音質に何らかの問題が出る可能性が大きいと私は考えている。 その根拠は、特許NRL 回路によって負性抵抗が無くなるまで補償を行うと、自動制御理論でよく使われる安定度の指標である位相余裕が、設計目標とされる値より遥かに大きくなるからである。 こういう場合、従来の設計法による帰還アンプは理論的に不備があるから、得られた音は評価できないと私は考える。 一方で理屈は兎も角、出てきた音がその人にとって好ましい音だと感じれば、それはそれで良いとする考え方が明らかに存在する。どちらにもそれなりの言い分がある。 私は帰還アンプが不安定になった場合に発生する音を極端に嫌うので、出来れば皆さんにもその音の洗礼を受けて欲しくないと考えている。 しかし、仮に不安定な音だとしても、それで低音が出ていると感じるなら、あるいはそれで歯切れが良いと思うなら、それも価値はあると考える人もいる。 それがずっと続けば良いが、私はその錯覚は長くは続かないと思うし、人は必ず何時かは気が付くものであり、その時又新しい別の物を求めようとする。そして、また伝統的な帰還アンプか気分を変えて真空管アンプを新しく求めても、結局は同じ事の繰り返しになり、何時かは諦めて、オーディオを趣味から外す人が出てくる事になる。それが、過去の日本のオーディオの歴史ではなかったか。 確かに、アンプの買い替えがあれば、アンプの売れ行きを確保できるメリットはあるが、それは製造側の言い分であって、買う側の論理ではない。 先日も書いたが、数年以上も前に WR アンプを買って頂いた方が未だに愛用されている現状は、ビジネス的には失敗かも知れないが、私はそれを間違っているとは考えない。ビジネスチャンスは買い替え需要に頼るのではなく、新規に開拓すべきだろう。WR アンプのキットはそれを目指している。 このように歯に衣着せぬ発言も私の性格から来るもので、最近はこのような発言をする人は少なくなっている。それは社会から嫌われるからであろう。今の社会は目立つ者を許容しない。皆等しく幸せを望む。それが日本の民主主義なのだろう。そして誰も本心を言わなくなる。評論家もズバリ本音を言わなくなる。それが住み易い社会を造ったのだろうか。 最近の虐め及び自殺、幼児虐待及び殺人、談合汚職、酒酔い運転などなどニュースで報じられる事は嫌な事ばかりである。しかし、これが日本の民主主義の現実だ。私は、もう少し識者がその専門の立場を生かした、攻撃を恐れない、自分の信じる本当の事を言うべきだと思うし、周りもそれを謙虚に聞くべきだと思う。皆一人前面して、人の話しに敬意を払わないのも最近の傾向だ。 結局は、社会にしろオーディオにしろ、国民または消費者が何が正しいかを識別する目を養う事、そして言うべき時は正々堂々と発言するべきだと思う。そうでないと世の中は一向に良くならないだろう。 やはり、私には「正しいか、正しくないか」が人間の基本にあるべき事だと思えてならないのである。 http://west.wramp.jp/datawr13.html 43 川西哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Thu May 13 17:59:03 JST 2004 私のアンプ理論は、最終的な結論まで学会で認められたわけではなく、寧ろ世の中からは冷たい目で見られて来ました。 「オーディオアンプは可聴帯域を扱うのだから、高周波領域の問題が関与するわけがない」 というのが、当初の世の中の反応でした。 そして帰還アンプの設計と言えば、自動制御論が唯一の理論的よりどころだったのです。 そして、大メーカーを含む各アンプメーカーはそれをよりどころに、一体何種類の帰還アンプを発売してきたでしょうか? そこへ、 「制御理論だけでは不足であり、帰還アンプが必然的に内包する負性抵抗を考慮しなければ、正しく動作する帰還アンプは作り得ない」 と唱えたわけですから、社会の力関係から言っても、それが素直に認められるわけがなかったのです。 それ以来、大学に席を置く研究者でありながら、学会での活動を打ち切り、特許取得に力を注ぎました。審査に異例の時間が掛かったりはしましたが、2つの特許が取得でき、小生の考えがお国から認められたのです。 それに勇気付けられて、 「実際にアンプを作って第3者に聴いてもらう」、 「そして実際に聴いてくれた人の評価で自分の考えが正しいかどうかを判断しよう」 と思い、大学時代の友人、平野紘一氏にアンプの製造を依頼したのです。 それが1998年の夏頃でした。 当初はα1のみの販売で、公的機関で唯一の理解者だったラジオ技術のサービス部を通じて販売を始めました。以来、少しづつですが WRアンプを理解してくれる方が増えてきたのです。 正直言って、アンプの利益率は極小であり、特許料や無くなりつつあるトランジスタの購入費を考えると、決して楽な道ではありません。会社組織ならとっくに倒産しているでしょう。 人件費ゼロ、平野さんには手弁当、というような事で切り抜けています。 それでも、これが自分の使命だと考えて、命ある限り頑張って行こうと思います。そして「WRアンプを買って良かった!」という人が1人でも多くなるように努力を重ねて行こうと考えています。 どうか、アンプに疑問を感じた方は是非 WRアンプを試してみて下さい。 WRアンプはそういうあなたを決して裏切らないでしょう。 http://west.wramp.jp/datawr4.html 803 川西哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Tue Dec 4 17:23:00 JST 2007 Tomさん、WRP-α100のお買い上げと試聴レポートありがとうございます。
WRアンプが曲がりなりにも製品化されたのは1998年の秋でした。 折りしも三多摩の有力大学によって組織された、多摩起業家育成フォーラムが主催する「ベンチャー甲子園大会」が電通大で開催され、恩師の勧めもあって「WRアンプ」を引っ提げてエントリーしました。 私が「NRL 回路」の理論的な発表を行い、別会場では平野紘一氏によって製作されたWRアンプ第1号が、ワーグナーの「タンホイザー序曲」などを奏でてデモを行っていました。 既に特許が成立していた事とその理論が実用化されていた強みから、幸いにも「大賞」を受賞する事ができ、楯と賞状を頂きました。 その模様は読売新聞やテレビ朝日によって取材されていました。新聞にはその模様が写真入りで報道され、テレビでは翌年の1月30日に「ザ・スクープ」という鳥越俊太郎氏が司会する番組の中で「ベンチャーに賭ける男たち」と題して放映されました。新聞やテレビの影響力は凄いもので、全国から問い合わせが殺到しましたが、残念ながらまだビジネスに対する準備が全くなく、具体的な進展はありませんでした。 最初にビジネスらしい事が始まったのは、私がよく執筆していた「ラジオ技術」の編集部とのタイアップで、現在の WRP-α1MK2 に相当するアンプを半完成キットとして、売り出した時に遡ります。 当時 18万円でした。機種はそのパワーアンプ1台のみで、今から考えるとWRアンプの本領は本当の意味では発揮されないスタートとなりました。 当時は 30W もあれば十分だと考えていましたし、事実当時の8Ωスピーカーなら何とか鳴らす事ができていました。その後プリアンプWRC-α1 が開発され、次第にネット販売に移行して行きました。30W の時代はかなり長い間続いたと思います。世の中は次第にコーン紙を重くし、強力なマグネットを搭載したスピーカーが開発されて、小さなエンクロージャでも十分な低音が得られるようになって来ました。その結果スピーカーの能率は低くなり、アンプには高出力が求められてきたのです。 そこで、WRP-αZERO なる 50W アンプが開発されたのです。 50W という値は近代的スピーカーを駆動する最低ラインのようで、私が使用している B&W の MATRIXシリーズは確か 50W 以上のアンプを使うように指定されていたと思います。WRアンプの50W は全段安定化電源駆動である為、普通の 50W アンプより駆動能力は高く、これで大方のスピーカーに対応できると思っていました。 しかし、Tom さんが所有されているディナウディオを始めとした、ローインピーダンス化されたスピーカーが開発され始め、8Ω以下でのアンプ駆動問題が浮上してきました。実はこの話は今に始まった事ではなく、インフィニティの2Ω問題は既に存在していて、メーカーはその対処を済ませていたのですが、その解決に不可欠なパワートランジスタの並列接続による音の濁りを嫌って、WRではインフィニティは例外問題として考えていたのです。 そんな折、Tom さんが昔憧れた YAMAHAの旧型スピーカーからディナウディオに乗り換えられたのです。そして、偶々Tom さん宅に納められたWRP-αZEROのプロテクションが、過敏に動作する問題にぶつかったのです。 これは後から分った事ですが、まさか個体問題であるとは夢にも思わなかったので、新たな高出力アンプが必要ではないかと思ってしまったのです。 そんな折、Tom さんが1年前の秋の試聴会でお披露目した X-100(100Wアンプ)に注目されて、これを何とか都合つけて貰えないだろうか、と言われたのです。このアンプは確かに8Ωで 100W出るようにはなっていましたが、私の悪い癖でローインピーダンススピーカーへの対応は面倒な事もあって考えておりませんでしたので、パワートランジスタの並列接続もしていませんでした。 即ち、ローインピーダンス(4Ω)スピーカーを接続すると、単純に考えて電流が2倍流れる事になります。この事はアンプ部分のパワートランジスタは勿論の事、安定化電源のパワートランジスタにも摘要される話です。 極端な場合はパワートランジスタがぶっ飛びます。 それが原因でスピーカーを破壊する事も考えられます。 非常にアンプ製作側からは厳しい条件になるのです。 従って、このままX-100 をお渡しする事はできません。それから急遽、背に腹は代えられないので、パワートランジスタの並列接続工事を行い、業界で行われる厳しい4Ω連続負荷テストや激しい音楽をフルボリュームで再生して、放熱器の温度上昇が限度内に納まるかどうか等、種々の過酷なテストを繰り返し、これならばディナウディオに接続しても安全である、と評価できるように改造したのです。 こうして完成した新生 X-100 と代替えの αZERO をもって、平野氏と共にTom さん邸を訪れた事は既にご報告した通りです。 今回もある意味厳しいTom さんのご要望があったからこそ、ローインピーダンス・スピーカーを駆動できる、WRアンプが完成できたのだと思っております。 我が家のX-100 も、α100 がドック入りしている最中に、α100 の良さをフィードバックして出来る得る限り同じように改造しました。 かなり音質は近づいたと思っています。 B&W 805 MATRIX と組み合わせて聴いても、その改造の利点がよく分ります。 並列接続による音の濁りも殆ど気になりません。メーカー製によくあるパワー感はあるけど大味だ、という印象も全くありません。
ゴールドムント等の海外製高級アンプもお聴きになっている Tom さんが α100 の良さを色々と書いて下さいました。 価格差から考えても、α100 は凄いハイC/P パワーアンプです。 そろそろ外国崇拝から脱却して、実質的にはより優れている α100 をお使いになって見ては如何でしょうか。 大切なのは、他人に対する見栄ではなく、自分自身が如何に満足して音楽を楽しむかどうかだと思うのですが。 このように自信をもってお勧めできるのは、帰還アンプに不可避的に発生する負性抵抗を特許 NRL 回路で消失させているのは、世界広しと言えども多分 WRアンプだけだからです。 負性抵抗がアンプ内に包含されている限り、どんな超高額・高級アンプと言えども絶対いい音のアンプにはならない、 これが私のオーディオ上の信念であり、根拠もなくお勧めしている訳では決してないのです。 http://west.wramp.jp/datawr17.html 804 川西哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Thu Dec 6 18:38:59 JST 2007
ベストバイ・プリアンプのブロックダイアグラムについて 先日HPにアップした、ベストバイ・プリアンプのブロック図について補足説明させて頂きます。 このブロックダイアグラムの特徴は 1.バランス入力された4つの独立した信号は、完全バランス増幅器及び4連音量調節VRを使って独立に処理されている事。 2.A1及びA2はオペアンプを使わずに、特許NRL回路を生かしたディスクリート回路で構成されている事。 3.アンバランス信号は、−6dBのA1増幅器でホット・コールドの両信号を可能な限り均質にバランス信号に変換している事。 4.A1とA2のゲイン配分を適当に設定し、バランスプリとしては10dB、 アンバランスプリとしては4dBのゲインが得られるようにして、両立を図っている事。 5.RCAピン端子のバランス出力を利用して、2台のパワーアンプをブリッジ接続したりバイアンプ駆動したりできる事。 6.イコライザーをオプションする事により、LPの信号もバランス化する事が可能になり、アナログレコードをこれまでにないパフォーマンスで再生できる事。 7.100V用トランスを2つ直列に接続して使用する事により、電源部がセパレート型で安定化電源を採用しているフラグシップ機と、同等の高S/N比を得ている事。 以上のようになっています。項番毎に解説を加えさせて頂きます。 1に関して: 昔のトランス結合のように一度アンバランス信号に変換し内部でアンバランス増幅してから、最後にバランス変換して出力すれば増幅器の数が半分で済むとか4連VRの必要がないなどのメリットがありますが、その変換の際に音質を損なう可能性があり、WR では完全バランス増幅方式を採用しています。 2に関して: 増幅器に LF357 のようなICオペアンプを使って構成すれば、比較的簡単にこのブロック図を実現できますが、音質は月と鼈くらい違う結果になるでしょう。特に-6dBのゲインに設定するには、過度な帰還が必要になりオペアンプの動作上に大きな問題が生じてくることが考えられます。-6dBという特殊なゲインでも、何ら音質に問題を起こす事なく信号を増幅できるのは、特許 NRL 回路の大きな特長です。 3に関して: 簡易にバランス信号化する事は可能でもホットとコールドの信号が均質でない場合には、真の意味でバランス信号にはならないので、バランス伝送の音質上のメリットは余りなく、最悪の場合は、余計なひずみ感が生じてくる危険性があります。A1は高域補償の問題も含めて、かなり神経を使って均質性を保つように設計・製作されています。 その結果バランス出力を有するCDプレーヤーなどは必須ではなくなり、アンバランス出力しかないプレーヤーでも、バランス伝送の効果を大いに享受する事が可能です。私はこれまでアキュフェーズの高級 DAC(DC-91)を原則的に使って来ましたが、WRのアンバランス−バランス変換回路が完成してからは、TEAC DV-15でも十分なパフォーマンスが得られており、最近は、殆どアキュフェーズを使わなくなりました。 この事をもう少し言えば、プレーヤーやDAC に入っているバランス増幅器の性能が完璧でない可能性もあり、場合によってはWRプリのアンバランス−バランス変換回路を使った方が結果的に音が良い場合が有り得る事になります。バランスとアンバランス両方の出力端子を有した機器の場合は、両者をWRプリの隣り合わせの入力端子に同時に接続して、瞬時切替によって音質の違いを見極める事も必要になると思います。 4に関して: まだまだ世の中の趨勢はアンバランス伝送なので、アンバランスプリとしても使用可能なように、ゲイン配分を考えてあります。私の経験ではWRパワーアンプのゲインは 26dBと高いので、0dB のプリでもVRの位置を右に大きく回せば実用上使えない事はなく、事実かなり長い間0dB プリを愛用していた事があります。従って普段余り大きな音で聴く事がない方は 4dBのゲインが有れば、十分使えるものと思います。 5に関して: ブリッジ接続には逆相の、バイアンプには同相の2つの信号が必要ですがこの為にバランス出力端子を使う事ができます。普通のパワーアンプの、左右の入力端子はRCA 端子ですからRCA ピン接続ケーブルを用いる必要がありますが、仮にパワーアンプの左右の入力端子がキャノンコネクタの2、3番に用意されているならば、バランス接続用のキャノンケーブルを用いてブリッジ接続が可能です。一部のWRバランス入力対応パワーアンプはそのように加工されています。 尚、バイアンプに使う場合は2つのアンプの位相が逆になりますから、どちらかのSP端子の極性を変えて位相を揃える必要があります。 6に関して: WRのイコライザーはオーディオ誌の評価も高く定評がありますが、これをバランス化して、さらに高品質な音でアナログディスクを楽しむ事ができるようになります。 9月の試聴会で平野紘一氏がデモった音に多くの方が度肝を抜かれたのではないでしょうか。 アナログディスクからあのような凄いピアノの音が出るなんて、昔では考えられなかったでしょう。我々の常識を完全に覆したあの音は、昔作られたレコード盤から再生されたのです。カートリッジの性能もそんなに変っていないのですから、これはイコライザーを含む WRアンプの勝利だと言っても良いでしょう。LP再生に今後の楽しみを託す方には特にお勧めです。 7に関して: 電磁及び静電シールドの施されていないトランスの漏洩磁束は、プリアンプに使うには余りに多く不用意に電源トランス内蔵型に使うとS/N 比が悪化し、音質を大きく損なう事があります。従って、WRのフラグシップ機は、安全を見込んでシールドを施した上に別筐体に収納しています。しかし、これはコスト高になる事は自明であり、ベストバイプリに採用する事はできませんでした。 そこでトランスの設計経験のある平野氏のアイデアで、100V 用トランスを 50V で使う事にしたのです。 即ち、2個直列にして使うとトランスの漏洩磁束および唸りは激減するので、トランス内蔵型プリに使っても何ら問題がなくなるのです。 こうして、上記特長を生かしたプリアンプの製作に成功したのです。 平野氏の実測によれば、WRプリの残留ノイズはフラグシップ機で平均10μV であり、ベストバイプリでは平均15μV であったと報告されています。 このように、WRのベストバイプリアンプは優れた回路構成と、スチコン、MALLORY のフィルムコン、ニッケミSME コンなどの優良部品を使用して、非常にハイ C/Pのプリに仕上がっています。 東山さんが掲示板で仰っているWRプリの効果を、気楽にお試し頂きたいと思います。10万円位でこれだけの機能及び性能を満載したプリは他にないでしょう。メーカー製パワーアンプ等と組み合わせても、それなりの効果があると言うご報告を別のユーザーの方から頂いています。 今回掲載したブロック図はベストバイ型でしたが、フラグシップ機も電源部を除いて同じ構成になっています。αZERO などには当然フラグシップ機が良い訳ですが、ベストバイ型プリアンプと組み合わせてもランク違いで聴けないと言う事はなく、それなりに聴けることを確認してあります。 注) フラグシップ機のA2ゲインは6dBですが、ご希望により10dBに設定する事は可能です。 http://west.wramp.jp/datawr17.html ウエストリバーのアンプを聞く 2014年12月28日
だいぶ昔余所で聞いたことがあるのだがよい印象を持っていたので借りてみた。 パワーは WRP-ΔZERO(50W)、プリは WRC-α1/FBAL である。 推奨バランスケーブル、スピーカーケーブルも付けて頂いた。 結論から言えば 802SD を駆動できなかった。 低域の量が少なく抑えた表現になっていた。伸びやかさが不足している。 中高域が立った音が好きな人からすればナローに聞こえるだろう。 しかし、音の動きは良くわかるし、奥にきれいに広がる。定位も安定している。 音が整理された感じだ。この中高域で好き嫌いが分かれると思う。 ちょっとゴソゴソした雰囲気があり、S/N が悪い感じはある。 適切なスピーカーを用いて試聴すればだいぶ印象も変わるでしょう。 うちはパワーがある意味ちょんまげ純正のクラッセだったから相手が悪かったかもしれない。 余所で聞いて印象が良くても自宅に入れると印象が変わるところが難しい。 http://otogawarui.seesaa.net/article/411354745.html
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