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急進的反原発派国会議員、山本太郎氏の放射性物質に対する無知と偏見=赤木智弘的視点(第112回)
2013/10/29 9:21 ジョルダンニュース
http://news.jorudan.co.jp/docs/news/detail.cgi?newsid=JD1383006099798
急進的反原発派に担がれて国会議員になった、参議院議員の山本太郎が、また放射性物質に対する無知と偏見を晒したようだ。
彼は自ら配信した動画の中で、懇親会で出される弁当に対して「ベクレてるんやろなぁ、国会議員に出すお弁当は」と発したというのだ。また、自らは西日本や九州、そして海外から食材を取り寄せているという。
「ベクレている」とは、急進的反原発が、福島や東北産の食べ物に対して「放射性物質に汚染されているに違いない」という偏見を示す時に使う言葉であり、その使用には全く根拠がない場合が大半である。要は、福島や東北、更には東日本全体を「放射性物質汚染地」として一括りにし、差別するための用語と言っていいだろう。
ところで、山本太郎が通っている国会議事堂の外壁は、250トンの広島産御影石で覆われている。御影石には放射性物質が多量に含まれることから、国会議事堂の中は周囲に比べて、空間線量は高いことが推測される。
また、西日本には、花崗岩(=御影石)の岩盤が広がっていることから、東日本よりも空間線量が全体として高い。
今の東日本をベクレていると言うなら、西日本は震災以前は東日本よりもベクレていたのであり、ベクレている西日本の食材を取り寄せていい気になっている山本太郎は、やはり放射性物質に対する勉強が足りていないようだ。
もちろん、これは急進的反原発の主張に筋を通した場合の考え方であり、私自身は震災以前も以降も、西日本の食品に、健康上の影響があるほどの放射性物質が含まれているなどとは思っていないし、被災地の食べ物も、数多くの検査により、健康上の影響があるほどの放射性物質が含まれてないということはハッキリしているということを、言い添えておく。
そもそも、急進的な反原発は「子供たちに東日本のモノを食わすな! 自分たちで食え!」と主張しているのだから、御影石たっぷりの国会議事堂で放射線を浴び、東日本の食品を食している国会議員たちこそ褒め称えるべきではないか。
もっとも、放射線たっぷりの国会議事堂に居続けたからこそ、悪影響で国会議員に変な人が多いという可能性がなきにしもあらずなのかもしれない。これには苦笑するしかないね。
【赤木智弘(あかぎ ともひろ)】
1975年栃木県生まれ。フリーライター。フリーター・ニート政策を始めとする社会問題に関して積極的な発言を行っている。著書に「若者を見殺しにする国 (朝日文庫-朝日新聞出版)」「「当たり前」をひっぱたく(河出書房新社)」など。ライブドアニュースの「眼光紙背」で連載中。
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