毎日新聞　2013年10月09日　東京夕刊

http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20131009dde001040033000c.html

　９日午前１０時ごろ、東京電力福島第１原発で、放射性汚染水の塩分除去装置の配管から「汚染水が漏れ出した」と現場作業員から免震重要棟に連絡があった。同装置は、海岸から約５００メートル離れた施設内にある。原子力規制庁によると、汚染水は施設内の床面全体に広がっている。施設内には１１人がいて、うち６人の体から放射性物質の付着が確認された。

　東電によると、漏れた汚染水はセシウムを取り除いた後、塩分除去装置に通す前のもの。汚染水は直近（８月１３日）でベータ線を出す放射性物質濃度が１リットル当たり３７００万ベクレルあった。汚染水は装置のある施設内にとどまっており、東電は「海洋流出はない」と説明している。

　東電によると、協力企業の作業員が誤って配管の接続部を外したのが原因。配管の弁を止めるなどして約５０分後に水漏れは収まったという。東電は「漏れた量は不明」としている。【蓬田正志】 　

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