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8月のシリア人難民申請、10万人突破−内戦激化で急増
2012年 9月 5日 10:35 JST
【ジュネーブ】シリアでは8月に10万人以上が難民認定申請を行った。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)はこの増加ペースが同国で反政府運動が始まって以来の高水準で、驚くべき数字だと指摘した。
UNHCRによると、10万人を突破した8月のシリア人難民数は、同国で17カ月前に反政府運動が始まって以降周辺国に脱出した難民総数23万4368人(9月2日時点)の40%以上を占めるという。
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REUTERS
シリア難民キャンプ(ヨルダン・マフラク)
UNHCRのフレミング報道官は4日、スイス・ジュネーブの国連欧州本部で記者団に対し、「計算すると、かなり驚異的な数字であることが分かる」と述べ、「難民と亡命を求める人々がエスカレートしていることがうかがえるほか、シリア国内が非常に危険であることも恐らく示唆している」と付け加えた。
この内戦から逃げようとする人々の流れは、アサド政権と武装した反政府勢力との戦闘が激しさを増していることを浮き彫りにしている。
しかし、8月の数字は月ベースで最多だったものの、これでも登録された難民と登録を待つ難民しか計上していない。何万人もの人々が当局への登録申請をまだ行っていないとみられるため、実際の難民数が20万人を大きく超える可能性が高い、とUNHCR当局者も認めている。
国連機関は今年の難民支援費用見通しを現行の1億9300万ドル(約152億円)から引き上げる圧力にさらされる公算が大きい。この見通しは6月時点のもので、2012年末までにシリアから脱出する難民の数が18万5000人になるとの予想を前提にしていた。
シリアの難民のうち、8万人強は国境が依然開放されているトルコにいる。フレミング報道官によれば、さらに8000人程度が国境で手続き待ちの状態で、トルコ政府は戦況が悪化し続けた場合、少なくとも15万人の難民を受け入れる計画を立てている。
ここ数週間では、政府軍に包囲されている北部のアレッポとその周辺の村や、激戦地のイドリブとラタキアから多くの難民が流出した。
ヨルダンにはシリアからの難民が7万7000人いるが、ヨルダン当局は最大で15万人を受け入れる準備を進めており、シリア南部から流入してくる難民全てを収容できるキャンプの増設を迫られている。UNHCRによると、レバノンには5万9000人以上、イラクには1万8700人近くの難民がいるという。
(AP通信)
記者: Associated Press
http://jp.wsj.com/World/Europe/node_506474?mod=WSJFeatures
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