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アメリカ国務省:アメリカ人はリビヤには行くな
リビヤの民兵たち
◆8月29日
リビヤのカダフィ政権が転覆させられて以来、リビヤは「民主国家」になるどころか、無秩序と暴力が蔓延する国になりつつある。このカダフィ政権転覆を主導した当のアメリカでさえ、国務省がアメリカ人の旅行者に、「リビヤには行くな」と警告を発するほどになっている。
特にトリポリやベンガジでのカージャッキングや強盗、それに暗殺事件などが増えている。カダフィ政権の生き残りの者たちも、権力奪還をあきらめたわけではないから、これからはカダフィを倒した者たちが、倒されたカダフィ政権の生き残った者たちによって暗殺されて行く流れが強まるだろう。またリビヤの一般市民も、カダフィ時代を懐かしむことこそすれ、今のリビヤの状況を歓迎している者など、殆どいないものと思う。
従ってこれからのリビヤはカダフィ派による反革命的流れが強まるだろう。つまり、これからはカダフィを追い詰め殺害した者たちが、今度は自分たちが追い詰められ暗殺の恐怖に眠れない夜を過ごすことになるのだ。「震えて眠れ!」
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●アメリカ国務省:アメリカ人はリビヤには行くな
http://thecable.foreignpolicy.com/posts/2012/08/27/state_dept_to_
americans_don_t_go_to_libya
【8月27日 By Josh Rogin】
カージャッキング、強盗、誘拐、民兵の暴力沙汰などがリビヤではびこりだしている。アメリカ国務省はアメリカ人に対してリビヤから離れているよう警告している。これはカダフィの軍から反政府勢力が首都トリポリを奪ってほぼ1年たっての現実だ。
皮肉にも、本日アメリカ領事館はリビヤへの旅行を取り扱う業務を開始したが、同時にアメリカ人に対してリビヤへの旅行は危険すぎると警告している。民兵が現行法や必要な手続きを無視して外国人を逮捕しだしているが、国務省はそれに対して何もできないでいる、と警告している。
「国務省はアメリカ人に重要な理由以外のリビヤへの渡航をしないよう警告する」と本日発行の旅行に対する警告書に認められている。「暴力事件、とりわけカージャッキング、強盗が深刻な問題となっている。加えて、政治的暴力、暗殺、車爆弾事件がベンガジとトリポリの両都市で増加している」とある。
2011年9月以来、国務省が警告を出すのはこれが初めてであり、リビヤで7月7日に選挙が行われて以来、初めてである。この選挙でカダフィ政権転覆以来国家の運営を司っていた暫定国民評議会が全国国民議会と今月取って代わった。この選挙は自由で公正なものとされていたが、今や主要都市での治安の悪化によって政治的不確実性が支配的となってきた。
「選挙が行われたにもかかわらず、暴力事件がトリポリ、ベンガジその他の地で問題となり続けている」と、旅行に対する警告書では言っている。「とりわけ、武装したカージャキング、強盗が増加している。それに加えて、トリポリでの車爆弾事件や軍将校と元ベンガジの高官だったといわれる者たちの暗殺事件が増えている。民兵同士の紛争が何時、何処で起きてもおかしくない状況だ」とある。
国務省は先月末に起きたイラン人赤新月社代表団の7人のメンバーの、イスラム・リビヤ民兵による誘拐事件を指摘している。この代表団はリビヤ政府によって招待されていたが、民兵組織によって、「彼らの活動と意図がシーア派の教義を広めるためのものかどうか見極めるよう」、待ったが掛けられた、とリビア高官がAFPに語った。
イスラム主義的急進主義者らは歴史的また宗教的に神聖な場所に対する攻撃を裏で行っているとして非難されている。この攻撃はスーフィー派のイスラム教徒に対するもので、時にはリビヤ内務省の制服を着た者たちの支援をうけて行われているケースがある。内務大臣のファウジ・アブデル・アアルは26日のスキャンダルのため辞任した。
民兵らはまた外国人らを「リビヤの法律を破ったないしは破ろうとした」として逮捕している。そして民兵が政府によってコントロールされていない状態なので、国務省は何もできないだろう。
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2012/08/29 (Wed) 国際政治
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