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(回答先: 暗喩としての日米戦争 −3.11は”ショック・ドクトリン”戦略の発動だった!? 投稿者 影の闇 日時 2012 年 8 月 10 日 22:43:38)
さて、このような流れの中に今回の「事故」を置くと、一体どういうことが言えるでしょうか?
50兆円に上ると言われる核ビジネスー原発推進側からすると「事故」は致命的にも思え、一見水を注す様に見えますが、しかしながら、独伊等欧州諸国の一部が離脱した以外は、大きな流れはその後も変わってはいない。 その理由は、やはり、エネルギー供給という問題に在ります。
特にこの間、「経済制裁」を発動して、「イラン問題」を大きくクローズアップさせるアメリカの意図は、石油供給が不安定であることを、改めて、強く印象付けようとするものであるように感じられます。
穿った見方をするなら、「事故」で生じた原発への疑念、若しくはドイツやイタリアに続こうとする動きを封じ、やっぱり背は腹に代えられないとして、「エネルギーの安定供給としての原発」へ流れを引き戻す狙いが込められたものではないのか?
そうだとすれば、霞ヶ関や東電の信じられない対応(隠蔽、被害の極小化)も、斯かるアメリカの意図を察知し、その目論見に忠実に従っているのかも知れません。 −そうであればこそ、「津波が原因」(東電)も、また一見それと対立するかの如き国会事故調(文化、メード・イン・ジャパン)も、日本の特殊性に帰するその結論は、そういう彼等の、(まさに!)思惑通りというものでしょう。
悪いのは(原因は)日本である(原発ではない)!と言ってるのですから。 −これは殆ど「東京裁判」のイデオロギー及び論理の甦りです。
もしもこういった「事故後」のことが引き起こす側の想定の範囲内であるのなら、「原発事故」を意図的に引き起こすに躊躇いはなくなって来るでしょう.
果たして真実はどうだったのか?私自身、3.11に関しては、勿論虻蜂取らずになることも十分に考えられますし、今の段階では完全に否定出来ない程度のスタンスですが、仮定の問題として、仮に考えられるとしたら、事故を意図的に引き起こしたとすれば、その狙いは何か?
私は、丁度日本に落とした二つの原爆が決して「日本を降伏させるため」ではなかった様に、今回も又、日本がその主な標的ではないと思っております。
つまり、二発の原爆が、日本を降伏させる以上に、大戦後の世界に向けての一大デモンステレーションであり、同時にその(核)世界戦略の為の(情報取得を含めた)実験だったように、もしも今回の震災が「原発事故を意図的に引き起こす」のを狙ったのならば、その目的とするところはー例の「トモダチ作戦」の米軍の位置付けにも明瞭に表れております※@がー事故後の「廃炉ビジネス」※A迄含めた、マッチ・ポンプ(当該国へのショック・ドクトリン的な介入・干渉も含む)のノウハウの取得、ということになるでしょう。 無論それには、ヒロシマ(ナガサキ)で得られた(都合の良いように編集された)データがアメリカの世界戦略の基準になった様に、フクシマをその新たなバージョンとすることも入っているはずですが。
※@同作戦に関わった第265海兵中型ヘリコプター飛行隊指揮官のダミエン・マーシュ中佐は、この経験は「戦略的な価値がある」と強調して、「トモダチ作戦は恐らく、放射性環境下では最も有名な作戦になるだろう」「原発災害、ダーティボムやテロ事件などがどこかで起きた場合、われわれが対応できることを想定することは難しくない」と述べた。
※Aこれは、原子炉の処分のみならず、事故による住民の健康被害も含め、核技術や遺伝子工学、臓器移植及び免疫抑制等、アメリカが最も競争力を持つ科学技術によるビジネスの独壇場であり、殆ど無限大の富をアメリカにもたらすこととなるでしょう。
他方、対日本については、TPPに絡んで、『ナニワ金融道』でいう型にハメる(身動き取れないようにする)とか農業の壊滅(近年立て続けに地震が起きた場所は東北・新潟の何れも大穀倉地帯だし、前年日韓で起きた”口蹄疫”も畜産業の中心地域ーつまり「抵抗勢力」の中核)、そうして或いはその本丸「新帝国循環」※等、「陰謀派」が指摘する事も当然考えられますが、あくまでそれは副次的なもので、メインは世界戦略だと思います。
※
http://blog.goo.ne.jp/hitsuku/e/6b449dccf12083817ba6bbf0bf313535
さて、如何でしょうか? 少なくとも被害妄想の分だけ荒唐無稽になってる数多の陰謀物より遥かに、現実の政治や国際情勢に即した「想定」となってるでしょ?
元よりこれは仮説であり、その意味で推理小説レベルのものと受け取ってもらって結構なのですが、しかしながら、私は、一定の条件下で成立する見方を提示しただけであり、その意味では、実はそれ程極端なコトを言ってるとは思っていないのです。
今回の事故で”原発ムラ”の専門家達の「想定」のデタラメさ(思い込みの異常さ)が浮き彫りになりましたが、「想定」のデタラメさ、思い込みの異常さにおいては”安保ムラ”の専門家も負けていない。 否、というより、入り口と敷地が違うだけで、彼等は同じムラに住んでいると言うべきでしょう。 本籍アメリカの。
原発の専門家が「過酷事故は想定外」だったように、安保の専門家も「米軍は敵」というのは全くの想定外。
少なくとも安全保障を考える場合、誰であろうと、敵にも成り得ることもあれば、味方に成り得ることもあるのであって、そして、「敵」となった場合どのようなコトが起き得るのか、あらゆる条件の下に検討しておくというのは当然過ぎる程当然なことでしょう。 だから、逆に、私から言わせるのなら、「想定」というのなら、此れ位は想定しておくべき、と言ってるに過ぎない。
こんな平明な理屈に気付かない(振りして)ままで、「同盟国アメリカが」などと思う人は、金輪際、安全保障について語るべきではないのです。 アメリカにとって「同盟国」とは利用価値が在る程度の意味でしかない(この点においては、基本的には、どの国も同じでしょうが)のですから。
9.11と3.11 ー暗喩としての日米戦争
http://www.asyura2.com/09/dispute30/msg/673.html
9.11再考 アメリカへの死角2
http://www.asyura2.com/09/dispute30/msg/671.html
9.11再考 ”ショック・ドクトリン” アメリカへの死角3
http://www.asyura2.com/09/dispute30/msg/670.html
”ショック・ドクトリン”としての9.11、そしてオウム事件 アメリカへの死角4
http://www.asyura2.com/09/dispute30/msg/669.html
議論板の上記スレで論じておりますように、アメリカ社会は内部から解体へと向かっており、本来であれば、その帝国主義的な拡張志向は止めなければならないはずですが、現代のローマ帝国を以て任じてる彼の国は、この点においても、かってと同様、ひたすら拡張することによって、危機に対しようとしているようです。
或いはそれは、かってのドイツや日本と同様、<自己防衛機制>の必然的な道行なのかも知れません。
即ちグローバリズムとは彼等の危機意識の表れと見做されるべきであり、覇権維持の為に、アメリカの優位性をどのように確保するのか?という視点からするなら、形振り構わずとなれば、動機は十二分に有り得ると見ておかねばならないのです。
私は、ここに現代世界が直面する<危機>の震源地があり、そういう意味で、アメリカは諸悪の根源と断じますし、万難を排して、アメリカとは距離を取るべきであると考える理由でもあります。
3.11について、今の段階で、私が言えるのは<疑い>に過ぎません。
当初は、ひょっとして?と、半信半疑でしたが、野田内閣に変わり、従来とは決定的に異なる通商及び安保政策が登場して来たことを見るに及んで、ーこれ即ち”ショックドクトリン”への即応ではないか!と思い直して、疑いが濃くなって来てはおります。
柄谷行人の科白じゃないが、余りに旨く、都合良く出来過ぎというのは只それだけで疑いに足る、と思うばかりです。
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