http://japanese.irib.ir/news/本日のトピック/item/30968-シリア軍のテロリスト掃討作戦

(転載開始)

2012/08/10(金曜) 22:32 シリア軍のテロリスト掃討作戦

ラジャビー解説員

シリア軍が、同国の情勢が不安な地域でのテロリスト掃討と治安の確立に向け、大きな成功を手にしました。アルアーラムチャンネルによりますと、シリア軍はここ数日、特殊部隊を用いて陸上の大規模な作戦を実施し、アレッポ、イドリブ、ホムスの大規模な地域でテロリストを掃討し、彼らに多くのダメージを与えました。これに関して、西側のメディアに同調するアルアラビーヤやアルジャジーラといった地域の情報筋も、「シリア軍は一部の地域で武装勢力を撤退させ、大きなダメージを与えた」と認めています。

プレスTVも、シリア軍司令官の話として、「外国の支援を受け、彼らの玩具となっているテロリストは、罪のない人々を殺害し、同国で情勢不安を作り出そうとしているが、シリア軍は人々の支援と最新の装備により、近い将来、すべてのテロリストを消滅させる完全な用意がある」と伝えました。

レバノンのアルメナールチャンネルも、「シリア軍の能力は、敵が考えている以上のものだ。なぜなら、シリア軍は39万人の兵力を持ち、最新の軍事装備を有することで、国に安定を取り戻すことができるからだ」としています。このように、地域の情報筋がシリア軍のテロリスト掃討における能力を認めている中、トルコ、サウジアラビア、カタールといった地域諸国は西側に同調し、シリアの暴徒に資金面や軍事面での支援を継続し、シリアでの自らの汚れた悪しき目的を実現しようとしています。

シリアの内務大臣は、9日木曜、首都ダマスカスで、平和と治安問題担当の国連事務次長補と会談し、「シリア政府は、テロに対抗し、同国に対する陰謀を退ける決意がある。このためシリア軍はシリア全土のテロリスト追跡と掃討、同国への治安回復を目指し、賢明に努力するだろう」と述べました。さらに、レバノンのシーア派組織ヒズボッラーの国際関係担当者は、西側やアラブ諸国によって作り出されたシリアでの危機について、「これらの陰謀は、イスラエルへの抵抗戦線とイランに打撃を与えるために企てられている」と述べました。

一方、国連のバン事務総長は、シリア危機を打開し、同国に治安を確立しようとするイランの努力を建設的で、効果的なものだとしました。シリア問題に関するテヘラン会合は、9日、テヘランで、シリアの人々を支援し、現状を打開し、穏やかな雰囲気の中で民族の対話にむけた下地を作り出す目的で、地域や世界の包括的な努力を強化するために開かれました。

(転載終了)

●シリア政府軍の勝利は近い。

治安当局は、「アサド打倒」のスローガンを掲げると容赦ない発砲をし、それが反アサドデモが全土に波及しました。アサド政権は「権力の二層構造」で軍や秘密警察が実権を握り、内閣は有名無実だそうです。シリアの権力や富はアサド家に集中しており、それが、反政府デモのきっかけの一つでもあります。（同じ反政府デモも各都市によって理由が違うし、デモに便乗する、シャビーハやイスラエルのスパイの存在もあるそうですので、この問題は解決が難しいか持知れません。）

彼は、改革案を実行に移そうとはせず(あるいは移せず）無能な政治家だと思います、いわば、北朝鮮の先軍政治と類似し、ひょっとして、軍の言いなりになっている気がします。

民衆の怒りは、アサドよりも取り巻きに向いているようです。現在は、軍事的に不利ですが、アサド体制は必ず倒れると思います。ただ、内戦の影響が周辺国に波及(砲撃戦･難民など）が懸念材料です。

※アレッポに近いトルコとの交通路は「援蒋ルートやホーチミンルート」になります。

中東アラブに関して無知すぎる発言すぎて呆れる。
トルコ自体、イラクとの国境線でクルド労働者党ゲリラが逃げ込むイラク側のクルド自治州にたびたび越境攻撃をかけ、それがイラク側の怒りを買っている(旧サダム・フセイン体制下のイラクではトルコのこうした越境攻撃はイラクに対する侵犯攻撃だとして看過せず、必ず報復すると通告されたトルコは震え上がった。クルド人自治区湾岸戦争後、国連制裁下のイラクとトルコではイラクから積み出した原油をトルコが国境を通して闇で買っており、トルコとクルド自治区の国境管理で原油を積んだトラックをクルド自地区側からトルコに送り出す監視料をクルド側に払ってお互いに利益を得る関係を結んでいたが、それでもこと国境の紛争に関しては話が異なる)。

長くなったが、ホーチミン・ルートの意味を考えれば僅かな数でしかないFSA(自由シリア軍)のシリア人をトルコ人が同じ民族である南ベトナムに北ベトナムから武器、弾薬、ゲリラを支援するべく補給路を掘りアメリカ軍と傀儡政権を倒した例になぞらえるなど、単なる妄想の類いでしかないことは明らかである。
地域性、民族、宗教、政治的思惑のいずれを欠いてもアラブ中東の諍いはベトナムやカンボジア、あるいは中べ戦争の東南アジアのそれとは比べ物にならない。
そもそもサウジやカタールの特殊性(イランですら選挙により頭目が決まるのに中世然とした宗教政治体制を敷く)をまずその遅れたアラブ近代の問題として俎上に上げず、なぜだかロシアが支持しているというだけでリビアやシリアをやたら叩く、その異常性を指摘すると反欧米なら正義は間違いだなどと決め付けた屁理屈にもならないイチャモンをつけてくる脳みそをどうにかしない限り、シャビーハがどうたらバカの一つ覚えを持ち出して逃げまくることしかできないだろう。
左翼も堕ちたものだ。

いわゆる「人権主義者」は西欧では中道右派とみなされております。