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南シナ海を実効支配し、次は尖閣諸島を狙う中国 強い相手には向かってこない
http://www.asyura2.com/12/warb9/msg/678.html
投稿者 MR 日時 2012 年 8 月 01 日 03:46:38: cT5Wxjlo3Xe3.
 

国防
南シナ海を実効支配し、次は尖閣諸島を狙う中国

南沙・西沙・中沙諸島を合わせて「三沙市」
2012.08.01(水)
松島 悠佐

中国の南シナ海支配が最終段階に入ってきた。6月21日、中国国務院は南シナ海の南沙・西沙・中沙諸島を合わせて「三沙市」として新たに行政組織を作り、海南省の下に置くことを発表した。

 中国政府は、西沙諸島の最大の島「永興島」に市政府を設立し、7月23日には市長と市議を選出し南シナ海一帯の行政機構の整備に乗り出した。

西沙諸島には市政府と滑走路をつくった


中国が南沙諸島の岩礁に建設したレーダー設備〔AFPBB News〕

 7月19日に共産党中央軍事委員会が、新たに作られた「三沙市」に「三沙警備区」の設置を決定し、南シナ海の防衛体制を強化する姿勢を示している。

 中国軍はこれまでにも軍事力を少しずつ強化しており、1998〜99年に西沙諸島の永興島に滑走路を建設し、軍事基地として使用している。

 中国軍の「警備区」は戦略上の要衝や大都市など重要な地域に設置されるのが通常で、「三沙警備区」が設置されたことは、南シナ海の今後の防衛態勢が格段に強化されることを意味している。

 南沙諸島・西沙諸島はベトナム・フィリピンとの間で領土権の係争中であり、中沙諸島のスカロボー礁を巡ってはフィリピンとの間に対立が続いている最中であり、7月12日にはアセアン地域フォーラム(ARF)が開かれて、米国も参加し領有権争いの平和的な解決を目指した話し合いをしたばかりだった。

 南シナ海の戦略的価値は大きく分けて2つある。その1つは豊富な海底資源であり、他の1つは、太平洋とインド洋を結ぶ海上交通の要衝としての価値である。

 南シナ海周辺諸国、フィリピン、ブルネイ、マレーシア、ベトナム、インドネシアが鋭く対立しているのは、石油・天然ガス・レアメタルなどの海底資源の確保であり、特に南沙諸島には大規模な石油や天然ガス資源が眠っていると見られている。

 この海域の海底資源採取の可能性が認識されるようになったのは、1960年代から70年代にかけてのことであり、じらい、各国間の対立が激しくなり、長い間領有権争いが続いてきた。

 1994年国際海洋法条約が制定され、排他的経済水域(EEZ)が認められてからは、1つの島を領土にすれば、その周辺200海里(約370キロ)以内は、自国の排他的経済水域として、優先的に資源を開発する権利を得られることになり、領有権の争奪戦が激しくなっている。

 現在ではそれが複雑に絡み合って錯綜した状態になっており、台湾、フィリピン、ベトナムならびにマレーシアがそれぞれ一部の島に軍を駐留させ実効支配している。

 中国はこれらすべての島々を自国海南省の一部だと主張しており、約十個の島と岩礁を占領し、海軍の艦艇を定期的に派遣して実効支配を確実にしてきた。

 だが、中国にとって南シナ海の価値は、単に海底資源の確保だけではない。

世界の貿易船の4分の1が南シナ海を通過


シンガポール沖を通過する各国のコンテナ船。その多くは中国へ向かう〔AFPBB News〕

 南シナ海は中国にとって太平洋正面ならびにインド洋正面に進出するための最重要海域であり、台湾〜香港〜海南島の重要地域を防護するために支配しておきたい戦略的な価値がある。

 中国の軍事作戦構想を[接近阻止・領域拒否(A2AD)]と呼んでいるが、まさしくその領域拒否として、米国に自由に使わせたくない海域が南シナ海である。

 中国が南シナ海領有を強引に進めているのは、こうした戦略的意味に着目しているからにほかならない。

 逆に米国としては、南シナ海を中国が支配することなど容認できるわけはない。現在では世界の貿易船の4分の1が南シナ海を通過しており、米海軍もアフガンなど中東に向けた作戦の主要な後方連絡線として活用している。

 日本にとってもきわめて重要性が高く、中東からの原油を運ぶタンカーをはじめ貿易航路の主軸になっている。日米をはじめ国際的にも、南シナ海の通航の自由と安全を確保することは最低限の要件である。

 海域内における大きな島は海南島だけだが、その周辺は水深が深く潜水艦の展開に適しており、ここに米本土を攻撃できる弾道ミサイルを搭載した原子力潜水艦の基地が作られている。

 米国が毎年議会に報告している「中国の軍事力」によれば、海南島海底基地には、弾道ミサイル搭載攻撃型潜水艦、最新鋭戦闘艦の両方を数隻収容するに十分な規模の海底施設がある。

 さらに、その海底施設を出ればすぐ南シナ海の深海部につながっており、潜水艦は誰にも察知されずに重要な作戦海域に直接出て行くことができると分析している。

 従って米国は海底基地周辺の情報収集に懸命であり、他方、中国側は海底潜水艦基地そのものを秘匿しようとする思惑からこれまでにも係争事態がたびたび発生している。

中国の重要な海軍基地、海南島


中国の妨害を受けた米国の海洋調査船「インペッカブル」〔AFPBB News〕

 2001年4月には、海南島近くで、米電子偵察機(EP3)に中国の戦闘機が異常接近し、機体同士が空中で接触し、中国人パイロットが行方不明になる事件が起きた。

 その後米軍機は海南島に不時着したが、中国政府は乗員の米国人を一時拘束し、米軍機を分解し、米軍機の情報収集の実態や秘密漏洩の有無を検証した。

 2009年3月、南シナ海の公海上で調査活動中の米海軍の海洋調査艦「インペッカブル」が複数の中国艦船に取り囲まれ針路を妨害される事件が起きた。

 米中の両政府が互いに相手の行動を国際条約に違反した行為だと批判したが、事件が起きた海域は、中国の重要な軍事拠点である海南島に近く、中国軍の活動を監視するために、米軍が日常的に情報収集活動を行っている海域である。

 米国の思惑は、南シナ海における安全な通航権を確保するとともに、中国がこの戦略的な要衝を勝手に利用することを排除することだろう。

 逆に、中国は南沙・西沙・中沙諸島を自己の牽制下に置いて、南シナ海に支配的な影響力を及ぼそうとしている。

 両国の思惑は平行線をたどっており、妥協の余地は少ない。

 アセアン地域フォーラム(ARF)において、米国も参加し南シナ海の領有権争いの平和的な解決に向けた話し合いをするのだが、米国と南シナ海周辺諸国との足並はなかなか揃わない。

 中国の領有権問題の対応は深謀遠慮で、ジワジワと長い時間をかけて進めるが、いよいよとなったときには一気呵成に進めてくる。

 今回、「三沙市」を設置し行政機構を整備し、「三沙警備区」を設けて軍事態勢を強化してきたことは、いよいよ領有支配を決定的に行動に移してきたと見るべきだろう。

南シナ海で起きたことは東シナ海でも起きる


海南島の海軍基地〔AFPBB News〕

 これからは米中の確執が先鋭化すると思われるが、中国としてはそのことも織り込み済みと思われる。現在、米経済の対中依存度はきわめて高く、米国としてもなかなか思い切った手が打てないからである。

 我が国が注意しておかなければならないことは、南シナ海でやってきたことが、東シナ海でも行われているという事実であり、米中の確執が東シナ海に波及してくるのも時間の問題と見ておくことである。

 尖閣諸島を中国の領土だと言い始めて既に40年、自国で勝手に制定した領海法に領土と明記し国際的に公言し始めてから既に20年が経ち、最近では漁業監視船が尖閣諸島周辺を我が物顔に航行している。

 中国海空軍・ミサイル部隊の増強が著しく、我が国の南西諸島〜台湾〜フィリピンを結ぶ第1列島線での防衛体制が逐次整い始めてきた。

 南シナ海での手法をよく見ておかないと、わが国も対応を誤ることになる。残された時間はあまりない。このままだまって見ているとやがて尖閣諸島にも手をかけてくるだろう。

 今やるべきことは、中国に手出しを控えさせるために日米防衛体制を強化することだろう。中国は強い相手には向かってこないからである。  

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コメント
 
01. 2012年8月01日 06:47:59 : 30FCF6SnFk
私は祖国防衛大賛成だ。この身を捧げても、と思っている。
しかし米は、先ず日本が出て行け、後詰はしてやろう、というスタンス。いきなり米中対戦とはならない。
で、自衛隊が出て行って中国軍と遣り合うわけだが、そこで中国艦船を撃沈とか、中国軍人を殺傷したとしようか。
ここぞとばかりに、中国の罵詈雑言が飛んで来る。声の大きいのと悪口の語彙数では中国人にとても適わない。ある意味実弾よりも煩わしいよ。
多分米も横向いちゃうよ。
これに耐えられるかね?特に外務省。耐える自信があれば遣り給え。

そうならないように外交で・・・・・か?
それじゃ社民党と変わんないじゃん。


02. 2012年8月01日 07:27:44 : CSOLHx8ylk

尖閣問題とは何か?

それは日本国民の税金強奪問題である。
簡単に言うと「そうそうたる自衛隊幹部が三菱(軍事・原子力)財閥の「顧問」として天下り」という日本国民の税金強奪問題である。
中国・台湾など関係ない、
日本国内の泥棒構造問題なのである。
http://esashib.com/716.htm

慎太郎のようなとてもマトモとは思えない男を使い尖閣問題を発火させるようなことまで始めてしまった。
日本の軍事危機は日本国民の巨額血税分捕りのために
腐敗した自衛隊・米軍と日米財界によってすべて意図的に捏造されたものである、
日米の腐敗軍事財界にとっては、中朝に向けた軍事挑発を連続するしか自国民の巨額血税を奪う方法がもうないのである。
http://8254.teacup.com/iwakuni08/bbs

この前、2月24日の閣議決定答弁書で、「西部航空方面隊司令官」「呉地方総監」「陸上幕僚長」「航空集団司令官」「第一師団長」などそうそうたる自衛隊幹部が三菱(軍事・原子力)財閥の「顧問」として天下りしていることが分かった。
これほどあからさまな税金収奪構造は他では有り得ない。
マスコミは瑣末な生活保護者を叩いても、この巨大な腐敗システムを叩くことがもう出来ない構造が確立している。
日本の軍事費は実質6兆を軽く超えて、税収の15%であり、一人頭は中国の9倍にもなり発狂軍事国家といわれる。
(近年は国交省などの予算に軍事道路港湾などの予算や文部科学省には宇宙関連予算を紛れ込ませ真の防衛費は総税収39兆円の内8−9兆円ではないかと言われる、国民生活が戦時中と同じにボロボロになるのは当たり前の構造なのだ。)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2012-03-19/2012031915_01_1.html


03. 2012年8月01日 07:46:44 : bJrLHAGRrw
中国が核保有国だということを忘れていないか。
福島原発でこの騒ぎなのに核を撃たれた日には、国土が狭く人口密集地が異常に多い日本の被害は甚大。
核を使用しないとしても中国は、ICBMや中性子爆弾も保有している。
沖縄の米軍基地に打ち込まれれば沖縄の米軍基地は使用不能になることを意味している。
そのことは石原でさえ理解している。
http://www.sensenfukoku.net/mailmagazine/no42.html

04. 2012年8月01日 09:40:03 : UbA8JNyq16
フクシマは核攻撃されたわけじゃない。確かに核でもって攻撃されたら大惨事だけど。日本にある核施設はフクシマだけじゃない。
中国にしろ何処にしろ、先方が通常兵器でもって安上がりに攻撃しても、原発に命中すれば、日本が自分で核攻撃に『バージョンアップ』してくれるってことじゃない?
核兵器でもって原発を攻撃したらどうなるんだ?
浜岡とか、東海第二とか?東京に近いトコ。北朝鮮なら無理かもしれないけど中国にだったら狙えるでしょ。
核で攻撃したら周りがうるさいかもしれないけど。日本が原発持ってるのは中国のせいじゃないし。
中国が100発持ってるとしたら、日本が1発持ってるだけで対抗できるか。101発持たなきゃって話にならないか。北朝鮮の核保有を認めるのか。貿易再開?
維持管理コミコミで、いくらかかるんだ?大増税に耐えられるか?

中国と国交断絶!!とか言う人もいるけど。出来るとも思えないけど。仮に日本がやったって、アメリカは行動をともにしないと思う。

偉そうに言う慎太郎だって。上野のパンダを突っ返しちゃうことすらできない。


05. 2012年8月01日 11:00:30 : cqRnZH2CUM

日米欧先進国の衰退と、中露朝鮮の国力増大は、暫く続く

北方領土や竹島、尖閣はもちろん、最悪、沖縄も、この分だと諦めるしかないだろう

まあ、彼らもまた、高齢化や資源枯渇の問題を抱えており、遅くとも半世紀以内には衰退に転じる


歴史の流れとはそういうものだ


無理せず、国民の生活が第一とやっていればいいw


06. S.T 2012年8月02日 01:51:57 : TNEHs1z1b5edM : JM3Ref5E3s
偏西風ってどういう流れで来ているのか?
黄砂はどこから飛んできているのか?

戦いだけでない生き残る戦略も必要だからこそ、日本はバランスの取れた戦略、そして世界の国家との「信頼関係」を築き敵を増やさないで何かあれば日本を支持、そして友好各国が危機になれば、お互いに助け合う国家だらけになれば、どんな兵器よりも強い。
そう思いたい。
武力で支配するものは必ず武力で対抗され、平和などあっという間に無くなる危険度が高い。
本当に国を愛する考えであれば、自国を信頼し愛する愛国心はもちろんの事、相手国家の愛国心を持つものも同じ気持ちだから、ならばどうしたらお互いの国家が安心して平和にお互いが暮らせ、末永くお互いの国家や民族、文化を尊敬し合ってなぁなぁで回避できる事はできないのだろうか。

平和を目指すには、その為の「憎しみあわない」教育を、国連が先頭に立って指導しなければもはや収まらなくなってきている。
頭の固い大人達は、憎しみあう教育、歴史観を受けてきたのでもう簡単に思考を切り替える事は困難な状態。
だからこそ、同じ過ちを繰り返さないためにも、戦争を回避する上で子供たち教育に、世界基準としての道徳心を盛り込み、憎しみを強調し表現した教科書を指導させなくては、本当に世界が怨念の気で満ちあふれてくる。
手遅れになる前に、戦争回避プログラムとして世界基準の道徳心を養うプログラムをぜひとも行って、憎しみあう歴史にピリオドを打てる努力をぜひとも日本が先導して提案して欲しい。


07. 2012年8月03日 10:07:12 : LWcJ2Rp8kk
どう考えてもわりにあわない。
99%の人にとって尖閣など自分の利益とは何の関係もないしね。
仮に開発するとしても、その利益はどこぞの財閥の懐に入り込むだけだ。
彼等の利益を確保するため、利得者でもない国民が命をかけて守るべきものか?

もし棚上げができないようであれば、中国へ引き渡し米中を最前線で
睨み合わせるしかない。
しかしその時は睨み合うどころか、米中仲良く共同で資源開発するだろう。
以前、米系オイルメジャーが中国と共同で海底油田の開発に乗りだそうとした
ことがあり、日本は抗議をして引っ込めさせている。
日本がそこを支配しているかぎり開発許可を出さないと彼等は知っている。
尖閣が中国の支配下にあった方が都合がいいのは中国だけではない。

だからその場合日本はロシア樺太との間でパイプライン構想を進めるといい。
よい取引材料になるだろう。


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