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【トリポリ(レバノン北部)前田英司】シリアの内戦化が隣国レバノンの宗派対立の火に油を注いでいる。シリア反体制派を支持するイスラム教スンニ派とアサド大統領の出身母体のアラウィ派が衝突を繰り返す一方、アサド政権と蜜月関係のシーア派民兵組織ヒズボラが政権擁護に暗躍しているとの観測も飛び交う。シリア主要都市での戦闘激化で大量の難民も押し寄せて、レバノン情勢はシリアの混迷に引きずられて流動化の様相を深めている。
銃声が断続的に響き渡った。28日朝、レバノン北部トリポリの一角。現場は通りを挟み、スンニ派とアラウィ派の居住区が対峙(たいじ)する。双方は30年以上前のレバノン内戦時から対立する因縁の関係だが、ここに来て、シリアの内戦化で緊張が激化。「シリアで新たな『虐殺』でも起きればレバノンも再び戦争状態に陥る恐れはある」(ムスタファ・アルーシュ前国会議員)。いわば一触即発の状態だ。
地元紙によれば現場では27日、花火を巡るトラブルから撃ち合いになり、数人が負傷。一夜明けて、衝突が再燃したという。周辺の建物には長い対立で刻まれた弾痕が無数に残る。「ささいなことが一気に燃え上がる。この通りは走りたくない」。レバノン軍が展開する物々しい雰囲気の中、記者を乗せた車の運転手(37)がアクセルを踏み込んだ。
http://mainichi.jp/select/news/20120730k0000m030046000c.html
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