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【カイロ=押野真也】内戦状態にあるシリアで、アサド政権からの外交官の離反が相次いでいる。駐キプロス臨時代理大使と駐アラブ首長国連邦(UAE)大使が26日までに、カタールに相次ぎ亡命。シリアでは北部の都市で戦闘が激しさを増しているが、国を対外的に代表する大使の離反が相次ぐことで、アサド大統領の求心力低下は避けられない情勢だ。
外交官では、すでにファレス駐イラク大使が政権から離反し、反体制派に加わることを表明済み。中東の衛星テレビ、アルジャズィーラは欧州に駐在する複数の大使も、他国への亡命を希望していると伝えている。
そのほか、軍の准将2人が25日までに隣国トルコに亡命。アサド大統領の友人で、シリア精鋭部隊幹部のタラス氏もすでに亡命を求めている。
内戦では、政府軍と反体制派が一進一退の攻防を続けている。26日時点で、首都ダマスカスでは、政権側が主導権を握りつつあるが、北部の都市アレッポに双方が兵力を集中し、激しい戦闘になっているもようだ。
保有する武器では政権側が優位だが、欧米諸国は反体制派への支援を明確にしている。政府要人の相次ぐ離反や政権の中心人物だった国防相が反体制派に殺害されたことで、アサド政権の基盤は揺らいでいるのが実情だ。
昨年にシリアと同様、民主化運動の高まりを経て内戦となったリビアでは、政権崩壊の直前に外交官や軍幹部など要人の離反が相次いだ。シリアでも今後の戦況次第ではさらなる離反が起こり、アサド大統領が窮地に陥る可能性もある。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2601I_W2A720C1EB1000/
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