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【エルサレム花岡洋二】アサド政権と反体制派の武力衝突で内戦状態にあるシリアで19日、反体制派の離反兵士団体「自由シリア軍」は、トルコ国境とイラク国境にある計3カ所の検問所を支配下に置いた。また戦闘が激化している首都ダマスカスでも、反体制派が警察本部を占拠し、武器を奪った。ロイター通信が報じた。政府軍に兵力で圧倒され、混乱していた反体制派の指揮系統が整いつつあることを示すと見られる。
「自由シリア軍」は北に接するトルコとの国境で、主要な商業ルート上にあるバーブアルハワなど2カ所の検問所を政府軍から奪った。トルコは難民4万人を受け入れ、反体制派の活動拠点にもなっていることから、検問所は離反兵士の脱出路や補給路の確保という点で戦略的に重要だ。
また東に接するイラク国境のアブカマル検問所も、戦闘の末に押さえた。検問所は中東を貫く主要な交易路の一つにあるが、シリアの混乱のためイラク側が交通を遮断している。
一方、首都ダマスカスで治安機関本部の爆弾事件が起きた18日以降、政府軍は市内の反体制派拠点に対し、周辺の山やヘリコプターから激しい攻撃を加えている。機関銃や爆弾で武装した反体制派は、市内中心部で厳重な警備態勢の敷かれていた警察本部に侵入し、武器を略奪して、放火した。また市北部バルゼ地区から政府軍を撤退させた。
首都での戦闘激化に伴い、ダマスカス西約40キロのレバノン国境からは19日、ダマスカス住民ら計2万人が脱出した。外交官や援助関係者ら外国人も含まれるという。
反体制派の勢いは増しているが、ブルッキングス研究所ドーハ・センターの中東専門家、サルマン・シャイク氏はAP通信に対し、「政府軍は戦闘で依然、有効な連携を見せており、政権が崩壊すると見立てるのは早計だ」と話した。
http://mainichi.jp/select/news/20120720k0000e030249000c.html
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