http://www.asyura2.com/12/warb9/msg/590.html
Tweet |
【カイロ=押野真也】内戦状態のシリアで、反体制派が攻勢を強めている。20日未明までにイラクとトルコの国境にある検問所を制圧したもようだ。首都ダマスカスで警察本部を焼きはらったとの情報もある。反体制派は国防相を殺害し、攻勢を強めるが、アサド大統領も国営メディアを通じて健在ぶりを強調。双方の衝突は激しさを増しており、国際社会の対応が情勢を左右しそうだ。
ロイター通信によると、シリアの反体制派組織「自由シリア軍」はイラクとの国境にあるすべての検問所を制圧したほか、トルコとの国境にある複数の検問所も制圧した。検問所の制圧は近隣国との物流ルートを反体制派が掌握しつつあることを示している。ダマスカスの警察本部に火を放ったとも伝えており、政権側に対する攻勢を強めている。
反体制派は18日にラジハ国防相を殺害。アサド政権は後任に軍将官のフレイジ氏を指名し、19日に国営テレビがアサド大統領による就任式の模様を放送した。アサド大統領はダマスカスを離れたとの情報もあるが、メディアを通じて健在ぶりをアピールした形だ。
19日にはダマスカスで双方が激しく衝突し、市民や兵士など約250人が死亡した。国連の安全保障理事会は同日、アサド政権の停戦違反に対する制裁警告を盛り込んだ決議案を採決したが、常任理事国のロシアと中国が拒否権を行使して廃案となった。
これに対し、停戦を仲介したアナン国連・アラブ連盟特使は「(ロ中の対応に)失望した」との声明を発表。米国のカーニー大統領報道官も「アサド政権の崩壊は近く、(同政権を)支えるのは誤った行為だ」などと批判した。
18日の国防相暗殺はシリア情勢の転換点となるとの見方が多い。反体制派が攻勢を強める中、国際社会の対応が今後の情勢を大きく左右しそうだ。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM20034_Q2A720C1EB1000/?dg=1
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。