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米海軍 最新鋭の無人偵察機を配備へ
動画 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120707/k10013412671000.html
7月7日 7時24分 NHK
アメリカ軍は、海洋への進出を急速に進める中国軍の動きなどを監視するため、グアムに海軍の最新鋭の無人偵察機を配備することを決め、アジア太平洋地域を重視する新戦略にもとづいて、この地域での監視体制をさらに強化していくことが明らかになりました。
アメリカ国防総省の当局者によりますと、配備が決まったのは、海軍の最新鋭の無人偵察機、「MQ4Cトライトン」です。
海軍では、来年10月以降、グアムのアンダーセン空軍基地で関連施設の整備を始め、4年後の2016年後半に、本格的な運用を開始する計画だということです。
「トライトン」は、空軍が持つ無人偵察機、「グローバルホーク」をもとに海軍が開発を進めてきたもので、特殊なセンサーや高性能カメラを使って、有人の偵察機よりも高い高度から艦船の動きを広い範囲にわたって監視することができます。
当局者によりますと、海軍では、広い範囲を監視できるトライトンと、潜水艦の情報を収集する、従来の対潜哨戒機の運用を組み合わせることで、海洋への進出を急速に進める中国軍に対応していく方針で、対潜哨戒機を数多く保有する日本の海上自衛隊との連携も検討していきたいとしています。
グアムには、すでに空軍の無人偵察機が3機配備されていますが、アメリカ軍としては、これに海軍の偵察機も加えることで、アジア太平洋地域を重視する新戦略にもとづき、この地域の監視体制をさらに強化していく狙いがあります。
■「トライトン」とは
「MQ4Cトライトン」は、アメリカ海軍が、海上を航行する艦船などを広い範囲で監視し、情報収集するために開発した最新鋭の無人偵察機です。
完成した機体が6月、初めて公開され、海軍では、3年後の2015年から初期段階の運用を始めることを目指しています。
当局者によりますと、今のところ世界各地の5か所に配備する計画だということです。
トライトンは、すでに空軍が運用している大型で高性能の無人偵察機、「グローバルホーク」をベースに開発されました。
機体は、全長およそ15メートル、両翼の長さが40メートルと、小型の旅客機並みの大きさで、有人の航空機が飛ぶ高度を大幅に上回る、1万8000メートルの高度を30時間、飛行することが可能で、航続距離は1万8000キロに及びます。
民間の旅客機の飛行ルートよりも高い高度で運用できるため、航空管制の影響を受けることなく、長時間にわたって、海上の艦船の動きを監視することを可能にしました。
トライトンには、高性能のレーダーやセンサーが取り付けられており、1万8000メートルの高々度からゴルフボールほどの大きさの物体を識別し、司令部に映像を送ることができます。
アメリカ海軍としては、トライトンと、低空で飛行し、潜水艦の情報などを収集する対潜哨戒機の運用を組み合わせて効率よく運用することで、海での偵察能力を格段に向上させる狙いがあります。
このほどグアムへの配備を決めた背景には、中国海軍の急速な近代化があります。
国防総省が、今年5月に発表した報告書は、中国軍は、早ければ3年で艦載機を搭載した空母が基本的な作戦を展開する能力を身につけ、10年以内には複数の空母を建造すると指摘していて、アメリカ軍は、こうした動きに対応するため、情報収集能力を強化する必要に迫られています。
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