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(CNN) アサド政権と反体制派の衝突が続くシリアでは、装備面で劣る反政府武装勢力が、手製の仕掛け爆弾で攻撃をしかけるようになってきている。これはかつて、イラクで国際テロ組織アルカイダ系の武装勢力が米軍を攻撃する際に用いた手法と似ている。
北部イドリブ県で約300人の反体制派武装勢力を率いるダウド・ハッサン・マフムード氏が見せてくれたのは、直径約20センチメートルの金属の筒だ。中には肥料や爆発性の物質、化学薬品などを混合したものが入っている。威力を高めるため、筒の一番上にはボルトとナットをどっさり入れる。材料はどれも地元の市場で調達したという。
「2個1組でジープや小型トラックを1台、吹き飛ばせる。戦車や装甲車なら6〜8組使う」とマフムード隊長は言う。「われわれにはAK47やライフル銃、機関銃しかない。政府軍は戦車やロケットで戦っているのに、こちらには重火器がない。だから地雷と手作りの爆弾に頼っている」
マフムード氏の部隊を構成しているのは穏健派のイスラム主義者で、反体制派武装勢力「自由シリア軍」の指示に従ってはいるが、援助は受けていないという。同氏は「われわれは民主的に選ばれた大統領を求めている」と語る。メンバーに話を聞くと、手製爆弾で待ち伏せ攻撃をするはずが、情報が漏れて失敗したと話す人がいる一方で、政府軍の装甲車を破壊したと自慢する人もいる。
シリアで反政府デモが始まって約1年3カ月。全面的な内戦への危機はすぐそばまで来ている。
http://www.cnn.co.jp/world/30006991.html
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民兵と思われる約20名の武装兵を荷台に乗せて走行中のトラックが、仕掛け爆弾で木っ端微塵に吹き飛ぶ場面が民放テレビ局で放映された。こうした戦術をとれるのはイラクのスンニ派からの支援があるからだろう。完全に破壊された戦車の映像がいくつも報道されている。
アサドの常軌を逸した武力弾圧がシリア国民の74%を占めるスンニ派の結束をますます強めるという結果を招いている。シリア国民の7割以上が自由シリア軍を支援している以上、シリアはかつて泥沼の内戦に陥ったイラクの状況に近づいていると言わねばならない。
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