http://www.asyura2.com/12/warb9/msg/431.html
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シリアの10日の情勢al jazeera net 等より取りまとめたところ次の通りです。
どうも戦闘はシリア各地で激しさを増しているようで、とても収束の可能性どころか、このような状況が続けば更に拡大しそうな情勢です。
また各地での虐殺の噂が流れてきますが、今度はイドリブ県です。
また各地で正規軍からの離脱が報じられていますが、ホムスの対空ミサイル部隊の殆ど全員が自由シリア軍に合流するか、自宅に帰るかの選択をしたとのことです。
なお、アラビア語のメディアには見当たりませんでしたが、BBC0600の放送では、ダマスカスでも過去最大の戦闘があったとして焼け焦げた変電所?の写真を映していました。
また、NHKも含め、多くのメディアで、状況はボスニア時代の内戦に酷似してきて、宗派対立による殺りくが危惧されるとのコメントが増えてきましたが、ボスニアの時の一つの教訓は、政府軍の軍事力が圧倒的で、これが一方の側に立って殺戮に参加している場合には、NATO等の外部の圧倒的な軍事力が政府軍の軍事力を制圧するまでは、内戦は止まらないということだったと思います。
今回も長い道のりと多くの流血の後にそう言うシナリオに行くのでしょうか?
・10日シリアでは政府軍の銃撃・砲撃で少なくとも66名が死亡した。
その大部分はホムス、イドリブ、ラタキアであった。特にホムス各地で政府軍は激しい砲撃を4日間続行しており、10日も犠牲者は26名に上った。
またアレッポ近郊でも戦車砲と攻撃ヘリの攻撃と同時に電気が切られ、道路が閉鎖された。
http://www.aljazeera.net/news/pages/f53b7087-b3d9-4c28-b40c-a88aba53067b?GoogleStatID=1
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-06-10-13-39-32.htm
・イドリブのmaarat al naaman市で新しい虐殺が起きた。
約26名が殺され、200名が負傷した。
http://www.aljazeera.net/news/pages/f53b7087-b3d9-4c28-b40c-a88aba53067b?GoogleStatID=1
・ホムス近郊に所在する対空ミサイル部隊(72師団の743大隊で、SAM6およびSAM7、その他の対空兵器を所有)が離反した。情報によると14名定員のこの大隊では隊長が、隊員に対して家に帰るなり自由シリア軍に投じるなり自由であると訓示し、25名が自宅に帰り、10名が自由シリア軍に投じたとのこと(残りの者の意向は不明)。
なお、同基地は離反した後に攻撃へりと戦闘機で攻撃された(SAM等で対抗はしなかった模様)
http://www.aljazeera.net/news/pages/f53b7087-b3d9-4c28-b40c-a88aba53067b?GoogleStatID=1
・自由シリア軍はシリア国民に対してゼネストと市民的不服従行動を呼びかけた。
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-06-10-11-43-58.htm
・シリア国民評議会新議長Abdelbasset Sida(彼の名前の発音が良く解らなかったが、クルド系ということもありトルコ語ネットのスペルにすることにしました)は最初の記者会見で、アサド政府はダマスカス等重要都市の支配を失い、その支配は終局に近づきつつあり、その焦りが虐殺、市街地に対する砲撃になっているとして、シリア情勢は重要局面を迎えたと述べた。
同議長は更に、国民評議会は全力を挙げて、自由シリア軍を支援するとするとともに、国際社会に対しても憲章第7章に基づく断固たる措置を求めた。
http://www.aljazeera.net/news/pages/5a5f2ac3-5db9-4bf4-90ec-6277642722f5?GoogleStatID=1
・世俗主義者であるクルド人Abdelbasset Sidaの議長選出は、これまでシリアの抵抗運動の傍観者的立場にあった150万人のクルド人を反政府運動に動員する効果を有するかもしれない。
http://www.todayszaman.com/news-283130-election-of-kurd-as-snc-head-may-pull-kurds-into-uprising.html
http://blog.livedoor.jp/abu_mustafa/
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