http://www.asyura2.com/12/warb9/msg/426.html
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9日のシリア関連情勢につき、al jazeera net 等より取りまとめたところ次の通りです。
ロシア外相が、シリアについても「関係者が合意するなら」との条件つきで、イエメン・スタイルのアサドの退陣を初めて容認したとNHKも報じていますが、イエメンと違ってここまで政権の殺戮が進んでしまい(9日も各地で虐殺が報じられている)宗派間殺戮の様相さえ呈しているシリアで、それが可能か甚だ疑問です。
ロシアがどこまで本気で発言しているか知りませんが、むしろ最近のアサドの血迷った虐殺の連続で、従来のアサド擁護一辺倒では持たないという戦術的考慮ではないかと疑われます。
他方反政府のシリア国民評議会は新しい指導者を選出したようですが、彼が何処まで評議会をまとめて、更に他の反政府組織をまとめられるのか、注目されるところです。
・9日政府軍はシリア各地で市街地に対して、激しい無差別砲撃を繰り返した。特にホムス、ダラア、ラタキア、イドリブ等で激しかった。
・このためシリア各地で住民70名以上が殺戮された。
ハマの虐殺に続いて、ダラアでも住民の虐殺があったが、ホムス県でも住宅地が砲撃され10名以上の児童、婦人が虐殺された。
最近の虐殺はバース党民兵による銃撃または刺殺から無差別砲撃による死者に重点が移って来ている。
このため、政府軍は戦車砲、臼砲の他、攻撃ヘリを多用している。
ダマスカス市内でも方々で軍事衝突があり、政府軍はal qaboun 地区を完全に封鎖して、総攻撃の準備をしている。
http://www.aljazeera.net/news/pages/dd2c5c7c-e106-4083-be8f-02822e727b34?GoogleStatID=1
・ロシア外相は9日、ロシアとしてシリアの関係者が合意するのであれば、アサドの退陣に反対しないと発言した。ロシアのアサド退陣容認発言は初めてのことである。
他方同外相は改めてリビアのように外国の軍事介入に道を開くシリアに対する制裁には反対であると述べた。
またシリア問題に関する新しい国際的枠組み(アナンが提案したが、そのメンバーにイランを加えることに米国が反対している)からイランを排除しようとするのは非論理的であると述べた。
http://www.aljazeera.net/news/pages/e68e479a-61ec-4298-962b-14d0f5c9238b?GoogleStatID=1
http://www.alarabiya.net/articles/2012/06/09/219578.html
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-06-09-15-02-38.htm
・イスタンブールで開かれていたシリア国民評議会は辞任したブルハン・ガルヨゥン議長の後任としてクルド人の活動家abd al basit sidah(アラビア語からの音訳で、特にクルド人のため綴りに自信はない。何処か英文で名前が見つかったら、必要に応じ訂正する)を選出した。
彼の任期も3カ月の予定だが、報道官は、彼は許容力があり、清潔で、独立的で、指導者に相応しいと紹介した。
新指導者は先ず国民評議会をとりまとめ、さらに国内在住の活動家等他の抵抗組織とも協調、共闘を進めることができるか期待されている(まさしく前議長が失敗して所で、彼の力量が問われることになりそうです。それにしても、スンニ派のアラブ人ではなく、クルド人を議長に選出したところが、大きな政治的配慮が窺われるが、Kれがスンニ派アラブ主体の抵抗運動をまとめて行けるか注目されます)
http://www.alarabiya.net/articles/2012/06/10/219645.html
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-06-09-11-53-05.htm
http://blog.livedoor.jp/abu_mustafa/
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