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ロシアのラブロフ外相は9日の記者会見で、シリア国民が同意するなら、反体制派弾圧を続けるアサド大統領の退陣を「喜んで支持する」と述べるとともに、事態打開に向けた国際会議を早急に開くべきだとの考えを示した。シリアへの外交制裁や武力行使に道を開く国連安全保障理事会の制裁決議案には同意しないとの立場も重ねて強調した。
ラブロフ氏がここまで強い言葉で退陣に言及するのは異例。ロシアは友好国シリアのアサド政権に融和的な姿勢を示してきたが、政権側の関与が指摘される「虐殺」など事態の悪化にいら立っていることに加え、国際会議を提唱するにあたり、中立的な姿勢を示す必要があると判断した。
オバマ米政権はシリアに関し、サレハ大統領が暫定大統領に権限移譲して退陣したイエメンのような平和的な政権移行を模索しており、ロシアがこうした立場に歩み寄ろうとしている可能性もある。
国連とアラブ連盟のシリア問題合同特使を務めるアナン前国連事務総長は、新たに「連絡調整グループ」を設置する構想を明らかにしており、ロシアの求める国際会議も同構想に沿った外交解決策の一環といえる。
ラブロフ氏は6日にも北京で安保理の5常任理事国にイランやトルコなどを加えた国際会議の開催を呼び掛けた。9日の会見では、米国が反対するイランの参加について「イランはシリアに対する影響力のある国だ」と述べ、歓迎する意向を表明した。
ラブロフ氏は、外国勢力がシリアの反体制派に対し、アサド政権側と和解せず、武力による抵抗を続けるよう促していると述べ、名指しを避けながら欧米などを批判。外部勢力が押しつけた体制転換は受け入れられないとも述べた。シリアは全面的な内戦の瀬戸際にあるとの認識も示した。(モスクワ=共同)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM09034_Z00C12A6FF8000/
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