７日のシリア関連情勢 al jazeera net 等より取りまとめたところ次の通りです。
なお、７日にはアナン特使が安保理に対して報告することになっていましたが（実際報告した模様）、それと合わせて国連総会もシリア問題に関する特別会合を開いた模様で、こちらの方は公開のためかアラビア語のメディアはこちらの様子を主に伝えています。
総会の開催については事前にほとんど報道が無かったのですが、欧米等がロシア、中国の存在が大きい安保理よりも、圧倒的多数の支持を期待できる（ただし決定権限はない）総会の方に軸足を移してきたと言うことなのでしょうか？
安保理が審議している問題を同日に総会も取り上げるとは、若干異例な感がしましたが、取りあえず。

・国連総会が開かれたが、事務総長、アラブ連盟事務局長、アナン特使、大部分の代表は、シリアでの虐殺ではシリア政府に責任があり、責任者はその責任を問われるべきことで一致した。
アナン特使は、そのプランの受諾と国連監視団員の配備にもかかわらず、責任者の妨害が存在し、停戦は守られておらず、事態は悪化しつつあり、最悪の内戦に陥る可能性があるとして、国際社会は早急に統一的措置をとるべきであると訴えた。
・事務総長は、国連監視団がハマの虐殺現場に向おうとしたら銃撃で阻止されたとして、現在も現場到着に努力中であり、シリア政府は国連監視団に協力すべきであると強調した。
・アラブ連盟事務局長も、シリア政府は軍事力による解決を求めて攻勢を続けており、また虐殺をその手段として使っていると非難し、責任者の処罰を求めるとともに、アラブ連盟は反政府派の統一に努力していると述べた。
http://www.aljazeera.net/news/pages/7bbfe4f9-5763-41e9-a927-7eccf1774af1?GoogleStatID=1

・ムーン事務総長は安保理に対して、ハマの虐殺現場に向おうとした国連監視団員に対して、銃撃があったほか、重火器、機関銃、ドローンが彼等の現場到着を妨害するために使われたと安保理に報告した。それによると、シリア軍の隊列が現場の村に近づき、国連監視団員の到着を妨害したとのことであるが、このような国連監視団に対する妨害、いやがらせはほとんど日常のできごととのことである（おそらく先日のhoulaでの虐殺直後に国連監視団が現場視察をし、実情が世界に知られたことを反省し、状況を隠ぺいする時間稼ぎのために国連監視団の到着を妨害しているものと思われる）
これは安保理に出席していた外交筋の内話とのことです。
http://www.alarabiya.net/articles/2012/06/08/219280.html

・７日政府軍の砲撃等でシリア各地で３３名が殺害されたが、その大部分はラタキアであった。
政府軍はまアレッポ近郊、ホムス近郊、ダラア近郊の町村を砲撃し、死傷者が生じた。
http://www.aljazeera.net/news/pages/ff510ca9-c3c5-425d-b795-e84214090e5d?GoogleStatID=1

http://blog.livedoor.jp/abu_mustafa/
　

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