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シリアのホウラ地区で住民が虐殺された事件の責任を「西側メディア」は政府軍に押しつけようと必死だが、次々に報道の怪しさが暴露されている
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201206030000/
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5月25日にシリアのホウラ地区で多くの人が殺された。当初、政府軍の砲撃によるという話が流れたが、死体の状況から否定され、次に親政府派の武装勢力、シャッビアが「処刑」したという話になった。
覆面を被らず、素顔で殺したのかと皮肉られただけでなく、犠牲になった子どもの多くは政府を支持しているアラウィー派(大統領を含め、党や軍の幹部に多い)だとする指摘もあり、国連も調査を行うと言わざるをえなくなった。つまり、現時点ではシリア政府を一方的に非難することはできないということだ。今、シリア政府を攻撃している人びとは根拠なしに叫んでいるだけということでもある。
にもかかわらず、「西側」、特にイギリスの「有力メディア」は虐殺の責任をシリア政府に押しつけようと必死だが、シリア政府を攻撃しているつもりで、自らが土壺にはまっている。
そうした「土壺報道」の一例と指摘されているのがBBCの報道。5月31日にBBCは5月26日に衛星から撮影された画像し、そこに写ったシリア軍は虐殺現場の周囲に配置されているから責任があるとしている。言うまでもなく、26日は事件が起こった翌日。大した意味のない写真だということである。
6月2日付けのオブザーバー紙も皮肉られている。同紙に登場した「シリア軍将校」、ジハド・ラスラン少佐は現場から300メートル離れた自宅で虐殺を目撃したとする話を載せている。親政府派の武装グループ数百名が住民を殺したというのだが、300メートルは近くない。例えば、サッカーではゴールからゴールまでの約3倍、東京ドームのホームからバックスクリーンまでの約2.4倍。高性能の双眼鏡で見ていたのだろうか?それでも、覆面をしていたなら誰なのかわからないだろうが。
現地を取材したロシア人ジャーナリストのマラト・ムシンによると、殺されたのは親政府派の住民。攻撃したのは傭兵とFSA(自由シリア軍)で構成された部隊で、アル・ラスタン、アクラバ、ファルラハを拠点とする部隊のほか、地元の反政府派やゴロツキが参加していたという。部隊は総勢約700名で、ホウラの北東から侵入し、中央部や警察署を抑えてから親政府派の家族を殺し始めたとしている。
殺しの手口は、イラクの西部、アンバール地方で殺戮を繰り返していたグループを示しているとする人もいる。シリアの内戦を激化させるため、イラクからそうした武装集団が移動している可能性もある。
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この種の事件は冷静にいろいろな情報から事実を確認する必要がある。
「冤罪」を許さないはずの人権派を任ずる人たちならなおさらのことである。
それとも、最近の流行の「被害者の権利」とかに目覚めたのか?
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