http://www.asyura2.com/12/warb9/msg/375.html
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5月31日のシリア情勢に関するal jazeera net 等の報じるところとりまとめ次の取りです。
なお、同日2100のBBC放送は在レバノン特派員が2週間のシリア潜入取材の模様を語っていましたが(朝日等も監視団に同行しての現地取材を報じていますが、長期間腰を据えて取材をする英米の記者との差は明らかで、やはりこの種国際問題については英米のメディの方が遥かに優れていると思います)、その要点は:
シリア現地で見聞した限り、政府軍の近代兵器の優位は圧倒的
反政府軍はカラシニコフ、せいぜいRPGで武装し、オンけに武器弾薬も極端に不足していて、外部からの武器供給はごくわずかである
このため何処でも政府軍が攻勢を続けていて、反政府軍はかろうじて自衛、防衛戦を戦っている
反政府軍は地域、地域でそれぞれが戦っていて、中央の統一司令部と言うのはないように思える
ということで、基本的にこれまで報じられていたことを確認していると思いました。
下記の記事によれば、自由シリア軍は更に内部分裂を始めている模様で(前からかもしれないが)シリア情勢は更に混迷しそうです(ポスト・アサドの一方の極と言うのが無い状況)。
・シリアでは主として政府軍の機関銃により25名が殺害された。その大部分はホムスである。また政府軍はホムス、首都ダマスカス郊外、アレッポ、イドリブ、ダラア等で砲撃を加え、攻撃したが、アレッポ郊外では攻撃ヘリからも攻撃した。
http://www.aljazeera.net/news/pages/609f4f8f-5792-4b8c-acbd-432c4d3fc6d6?GoogleStatID=1
・アサド政権は逮捕者500名を釈放したと発表した。
http://www.aljazeera.net/news/pages/609f4f8f-5792-4b8c-acbd-432c4d3fc6d6?GoogleStatID=1
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-05-31-11-43-31.htm
・先に自由シリア軍の軍事評議会はアサド政権に停戦順守の48時間の期限を与え、その後は自由行動をとると警告したが、トルコにいる自由シリア軍のアサアド大佐はこれを否定し、アナンがそのイニシアティブが失敗したとするまでは停戦を守ると声明した。
これに対して、(シリア)国内の自由シリア軍軍事評議会の公式報道官は声明で、アサアド大佐にはこのような発言をする権限はなく、今後は軍事評議会の決定のみが自由シリア軍の決定であると声明した。
(前から自由シリア軍内では古株のアサアド大佐とそれより階級は上だが、参加したのが遅かった将軍達の確執が噂されていましたが、これがトルコ内の部隊と国内部隊という色彩をも帯びて、確認されたものです)
http://www.aljazeera.net/news/pages/609f4f8f-5792-4b8c-acbd-432c4d3fc6d6?GoogleStatID=1
・シリアTVは1日シリアの総てのモスクでhoulaで死亡したものを弔うための金曜礼拝をすると発表した。
(これは金曜礼拝がhoula虐殺の抗議に変化することを恐れた政府が、先手をとって、弔いの礼拝をするとしたものと思われるが、国連人権理事会、停戦監視団の報告によっても、虐殺の主たる責任が政府にあることが明らかであるのに、何とまあ、鉄面皮な政府かと呆れるしかない。まあ、似たような政府は日本の近くにも2つ位はあるが)
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-05-31-14-15-28.htm
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