01. 2012年6月01日 09:58:08
: DcxDg6lzRM
自分の見解と異なる記事は申し訳程度にこういう政府発表もありますよの違和感不信感丸出しで貼るダイナモさん。折角なので補足の記事を紹介しましょう。時事では絶対に出てこない(出さない)記事です。 いつもの日々の感想ブログからお借りしたちょっと長い記事ですが、シリアで起きていること。シリアのレバノン化を推し進めようと画策する他国の介入が国連監視団を隠れ蓑にして露骨に行われているという事実。 おバカなアラブの左翼は何度この宗教対立と民族対立の惨劇を繰り返せば、世俗主義で飴鞭の懐柔政策をやるより現実的な政治運営はできないと学習するのでしょうか? オルタナティブと格好の良い言葉を使えば新しい視座が見えてくるとでも思っているのか知らないが、アラブの希望であったPLOは自治区を与えられた瞬間、あっという間に金満腐れ官僚に身を落とし、その間隙をハマースに突かれ見事に民衆支持を奪われた堕落ぶりがオルタナティブの末路を示していると俺は思う。 かつてPLOはユダヤ人ではなくシオニズムからユダヤ人を解放する意味においてアラブの解放は同義であるとまで広範囲にオルタナティブを指し示した組織で俺は信奉していたものだった。 でもそれは無理な話。イスラム原理主義者たちはいうなれば幕末の攘夷論の武士と同じでとにかく夷敵(異教徒)は討ち払えが絶対至上主義。 トラウマに中世十字軍のエルサレム虐殺の記憶が生きている彼らには、他教徒との共存は自分たちのルーツに対する冒涜の意識が異常に強い。 要するにシオニストとイスラム原理主義者は対を成す同類。そんな連中を手駒に使い自らの野望を成就したい欧米の犬たちの戯言を打ち砕くのが本当の左翼というものだが情けないことに欧米の犬どもと一緒にケツを追っている始末なのがアシュカルとかいうレバノン左翼。これで俺はアラブ左翼への幻想はきれいに飛んだからま、いいとしよう。 前置きが長くなりました。 シリア:アル・ハウレ虐殺事件 カトリック信者が報道と異なる証言 > (アル・ハウレ虐殺事件の前段階からの情報を含む。) 5月4日。シリアのカトリック系全宗派が参加するシリア・カトリック司教会議が過去数日、アレッポで開かれていたが、参加資格がある17人のうち、7人が治安上の理由で出席できなかった。 ホムス市内は交戦状態にあり、司教らは周辺山岳地帯の小さな村々に避難しており、全員欠席を余儀なくされた。道路のあちこちで、武装ギャングが姿を現すため、移動は非常に危険である。 会議終了後、Fides(カトリック系通信社)に送付されたメッセージは、次のように語る。我々は、真っ当な暮らし、国の統一、社会を構成する様々なグループとの連帯を求め、シリア人のそばに立つ。(中略) 我々は、アナン国連特使のミッション、特に市街地からの重火器の撤退という、人道的側面を支持する。 国外・国内避難民が自宅に戻り、被害者が補償され、法秩序が回復されるよう求める。 http://www.fides.org/aree/news/newsdet.php?idnews=31492&lan=eng http://backupurl.com/vfpymb 5月12日。ハマー県Burj al-Qastalブルジュル・アスタル村で、キリスト教徒の家族全員が追放される事件が発生した。
Fidesが現地カトリック筋に確認したところによると、(反体制派の)自由シリア軍(FSA)の武装集団が村に侵入し、キリスト教徒の全10家族を追放し、自宅を没収し、教会を軍事拠点にした。 http://www.fides.org/aree/news/newsdet.php?idnews=31536&lan=eng http://backupurl.com/xigqsv 5月12日。ホムス県カーラ村(ダマスカス・ホムス幹線道路に沿って、ダマスカスから90km。ホムスから60km)にあるギリシア・カトリック聖ミハイル教会のジョージ・ルイス神父が、武装集団に襲われ、重傷を負った。前の記事
Fidesの取材によると、5月11日明け方、2人の武装した男が、神父の自宅に侵入し、銃で脅し、ロープで縛り、教会の鍵を渡すよう要求した。神父が躊躇していると、男の1人が、ガラス瓶で神父の頭を殴った。神父は深い傷を負い、流血した。顔を殴り、歯を折った。 武装集団は聖杯とパソコンを盗み、神父の口をテープでふさいだ上、シャワールーム(またはトイレ)に閉じこめた。パイプで絞め殺そうとしたが、(パトカーの?)信号音がしたので、逃げた。神父は気を失っていたが、生存していた。2時間後、意識を取り戻した神父は、腕を縛られたまま、別の司祭に助けを求めた。 神父は、頭の傷の治療で5針縫った。 町(どの町か不明。)の宗教・市民指導者は、キリスト教徒、ムスリムの両方とも、事件を非難した。 反体制派指導者は明日5月13日、ギリシア・カトリックの修道院長と面会する。その目的は、宗派対立を避けることである。カーラ村には、スンニー派住民2500人と、キリスト教徒500人が生活している。 2012年2月末〜3月初に行われたバーバー・アムルの戦い(ホムス市の市街地の南西部)の時は、多くの避難民をカーラ村が受け入れ、公民館、体育館、モスク、文化センター、個人宅などに宿泊させた。その中には、自由シリア軍の戦闘員も含まれていた。すぐに盗難、誘拐、強盗、無法状態が横行し、カーラ村は危険な場所と化した。この文脈で発生したのが、ジョージ・ルイス神父襲撃事件である。 ギリシア・カトリックのグレゴリウス3世ラッハーム総司教は、事件は再度、警鐘を鳴らした、とコメントした。強盗と治安の欠如、無差別の暴力は、全ての人にとって危険だが、特にキリスト教徒とその他の少数派にとっては。非常に深刻な心理的恐怖となる、と語った。 http://www.fides.org/aree/news/newsdet.php?idnews=31537&lan=eng http://backupurl.com/mtwuyy 5月26日。アル・ハウレ虐殺事件(その2)について、反体制派海外組の組織で、アル・ハウレ市(ホムス市から北西へ20km)において反体制派を統率しているシリア国民評議会(SNC)は、正規軍の砲撃によって多くの死者を出したと発表したが、Fidesは、地元のキリスト教徒社会から、別の情報を得ている。
アル・ハウレ市には、多くのサラフィスト(イスラム過激派)とテロリストが逃げ込んでおり、住民を人間の盾として使っている。正規軍は、彼らと戦っている。 地元民の話によると、武装勢力は統制が取れておらず、狼藉を働き、無実の住民を殴っている。 ホムス県al-Qusairアル・クサイル市(ホムス市から南南西へ20km、対レバノン国境の手前)南部のRablahラブレ地区では、テロリストがアラウィー派の家を爆破した。この爆発で、夫婦と息子、およびアル・クサイルからラブレに避難していたキリスト教徒の夫婦の計5人が死亡した。 ホムス市al-Hamidiyyahアル・ハミーディーイェ地区では、アルメニア・カトリック教会と学校が、自由シリア軍によって接収され、彼らのための住居兼(違法な無許可・野戦)病院として使われている。 ダマスカスの聖パウロ(教会?)で奉仕するフランシスコ会所属の神父は、次のように語る。人々は当惑し、方向を失っている。虐殺のニュースが続いているが、犯人は必ずしも定かでない。将来が見えないため悲観論がある。体制批判もあるが、反体制派ゲリラに対する批判もある。キリスト教徒として、我々は、人々の苦しみを分かち合う。特定の政治勢力に寄り添うことなく、平和と正義のために働く。 http://www.fides.org/aree/news/newsdet.php?idnews=31608&lan=eng http://backupurl.com/6w8ggn 3月27日。アル・ハウレ虐殺事件について、ホムス司教区のVox Clamantis情報センターは、主流メディアが伝えている内容とは随分異なる実態を報告している。
アル・ハウレ(ホムス市から北西へ20km)市Kfar Lahaクファル・ラーハーの住民は、次のように語った。「大勢の武装勢力が、アル・ハウレ国立病院近くの軍・警察の検問所を襲撃し、装甲車と自動車が失われた。 戦闘は深夜まで続いた。政府軍は砲撃してゲリラを撃退しようとした。政府軍の35人、武装勢力の9人が、死傷した。 武装勢力は、病院の中に入り、中にいた全員を虐殺した。彼らは遺体を病院の毛布でくるみ、モスクと思われる場所に積み上げた。 それから、彼らは南部地区の住宅を荒らし回り、人々を殺し、積み上げ、国連監視団に見せた。そのあと、住宅に放火した。 アル・ハウレ(ホムス市から北西へ20km)市Taldauタルダウではスンニー派が、Shiphonyieh(al-Shoumuriyyahアル・シュームリーイェのことか??)ではアラウィー派が、al-Salamiyyahアッサラミーイェ(ハマーの東60km、イスマーイール派の町)ではイスマーイール派が、al-Qusairアル・クサイル(ホムス市から南南西へ20km)ではキリスト教徒が、24時間で合計100人も殺された」。 武装ギャングをシリアに送り込んだことで、宗派対立が炎上しているようである。シリアの宗派モザイクが壊れ、レバノン内戦のようになるかもしれない。 エコ活動家で、シリア問題についても取材を続けているイタリア人記者の報告。 http://www.sibialiria.org/wordpress/?p=306 http://backupurl.com/s6it9q 5月30日付け記事。シリア政府が、アル・ハウレ虐殺事件の犯人グループの、一部の氏名を公表(第3段落)。 (al-Baath Media) http://goo.gl/YirxE http://megalodon.jp/2012-0531-2254-38/goo.gl/YirxE
5月30日。イエズス会のパウロ神父は、ホムス県アル・クサイル(ホムス市から南南西へ20km)市に残っている。彼は、紛争のただ中で、非暴力の生活とキリストの信仰を守り、潮流に逆行する一点の光になりたいと考えている。彼は、少なくとも8日間滞在する予定である。
アル・クサイルでは、誘拐事件、殺害と復讐の殺害が多発している。武装勢力は手に負えない状態で、キリスト教徒に対する暴力を実行している。 2012年1月には、キリスト教徒の男性(30歳)が誘拐され、殺害された。他の多くのキリスト教徒も、誘拐の犠牲者である。 アル・クサイル市に住むギリシア・カトリック信者数は約1万人で、シリアでも有数である。スンニー派住民は1万5千人である。しかし冒頭の神父によると、キリスト教徒のほぼ全員が、市から脱出してしまい、ほとんど残っていないという。 アル・クサイル市にある司祭専用住宅は危険であるため、あるキリスト教徒の家庭に、客として泊まっている。「私の祈りと存在が、希望のサインとなってほしい」。 http://www.fides.org/aree/news/newsdet.php?idnews=31626&lan=eng http://backupurl.com/mwwb3m 5月30日。アル・ハウレ虐殺事件に復讐するため、スンニー派の武装勢力が、シリアのキリスト教徒を狙う可能性があるという恐怖が広がっている。
レバノンのカリタス(カトリックの人道援助部門)からFidesに入った報告によると、シリア人避難民の、陸路によるレバノンへの脱出が続いている。特に、公共部門に勤務するアラウィー派とキリスト教徒である。その多くは、アル・クサイルその他の、ホムス県郊外出身である。 キリスト教徒は、特に避難したがっている。なぜならば、彼らは体制に近く、体制によって守られているとみなされているからである。暴力が長引き、アル・ハウレ虐殺事件のような悲劇が発生したあとで、情報は一致しないものの、シリア軍が犯人であるという情報も流れている状況においては、武装勢力の間に、民間人に対する復讐の欲求が高まる。体制派であれば、なおさらである。 アル・クサイル(ホムス市から南南西へ20km)市からレバノンに到着した、あるギリシア・カトリックの家族は、Fidesに次のように語る。政府軍と武装勢力の間の戦闘が理由で、村を離れたが、一番の理由は、誘拐の横行である。多くのキリスト教徒が、覆面武装勢力に誘拐されている。現地なまりもあるが、よその方言を話す人もいる。多額の身代金を要求される。 ある避難民は、革命家と連帯しないことを理由に、親戚を殺害され、誘拐され、拷問されたと語った。 イサーム・カスーハー神父とその従兄弟は、誘拐されたが、運良く釈放された。 避難民らは、「我々は、誘拐犯が、復讐を望むスンニー武装勢力なのかか、混乱を利用した犯罪集団なのか、知らない。もし次に虐殺事件が起きたら、キリスト教徒を狙った事件になるだろう」と語った。 http://www.fides.org/aree/news/newsdet.php?idnews=31630&lan=eng http://backupurl.com/bw94cy 国連関係者の話によると、シリアから隣国レバノン、ヨルダン、トルコ、イラクへ逃れた避難民は、50万人。シリア赤新月社から国連に報告された数字によると、停戦が始まった4月12日には20万人だった。(1ヶ月半で2.5倍!)
自宅を離れ、国内難民となっている人は、3割増えて7万3千人。 国連担当責任者によると、事件が発生すると、24〜48時間以内に、避難民が増える。 5月29日付け記事。 http://www.todayszaman.com/news-281905-un-says-half-a-million-displaced-in-syria-refugee-numbers-rise.html http://backupurl.com/rjybcd 【我が国が誇るNHKの報道】
アサド政権の虐殺か 遺体多数確認 5月27日 5時14分 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120527/k10015402291000.html シリアで活動を続けている国連の停戦監視団は、アサド政権側に虐殺されたとみられる女性や子供を中心に90人以上の遺体を確認しました。 今後、アサド政権への厳しい対応を求める声がいっそう高まるものとみられます。 シリアの人権団体によりますと、シリア中部ホムスのホウラ地区で、25日、アサド政権の部隊が砲撃をした後、政権を支持する民兵が街に入り、女性や子どもを次々に殺害したということです。 ホムスの住民はNHKの電話取材に対し、「大虐殺が起きた。女性や子どもが首を切られて100人近くが死亡した」と話し、政権側による虐殺が起きていると訴えています。 インターネット上に投稿された現地からのものとみられる映像には、殺害された幼い子どもたちが横たわっている凄惨(せいさん)な光景が写っています。 これを受けて国連の停戦監視団は、26日、ホムスのホウラ地区に入り、住民に聞き取りを行うなどの調査を行った結果、子ども32人を含む92人の遺体を確認したとして、「残忍で悲劇的な出来事が起きた」と虐殺を激しく非難しました。 シリアでは、監視団の目の届かないところで、アサド政権による市民への弾圧が続いていて、国連などの特使を務めるアナン前事務総長は、近くシリアを再び訪問し、事態打開の糸口を探るため、アサド大統領との会談を検討しています。 今回の虐殺の実態が明らかになったことで、アサド政権への厳しい対応を求める声がいっそう高まるものとみられます。
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